雷使いも異世界からやって来るそうですよ?   作:水槽のスイマー

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第十三話

「どういうこと!」

 

さて、白夜叉とのギフトゲームに勝った俺は今、

なぜか久遠に問い詰められていた。

 

「なんで、私と同じようなことができるの!」

 

「いや、俺、久遠のギフトとか知らないんだけど?!」

 

「で、でもあれは……!」

 

「いや、落ち着けお嬢様。それは今から調べることだろ、なあ?黒ウサギ」

 

「あ!そうでした。今日はここに鑑定してもらいに来ていたんでした」

 

「なっ、よ、よりにもよってギフト鑑定か。専門外どころか無関係もいいとこなのだがの」

 

「はぁ、まあ仕方がない。どれどれ……ふむふむ……うむ、四人とも素養が高いのは分かる。しかし、これでは瞬矢以外の三人はなんとも言えんな。おんしらは自分のギフトの力をどの程度に把握している?」

 

「企業秘密」

 

「右に同じ」

 

「以下同文」

 

「俺もだ」

 

「うおぉぉぉい?いやまあ、仮にも自分の対戦相手だったものにギフトを教えるのが怖いのは分かるが、それじゃ話が進まんだろに」

 

「別に鑑定なんていらねぇよ。人に値札を貼られるのは趣味じゃない」

 

「ふむ。何にせよ“主催者”として、星霊のはしくれとして、試練をクリアしたおんしらには“恩恵”を与えねばならん。ちょいと贅沢な代物だが、コミュニティ復興の前祝いとしては丁度良かろう」

白夜叉がパンパンと手を叩くと、俺達四人の目の前に光り輝く四枚のカードが現れる。

カードにはそれぞれの名前と、体に宿るギフトを表すネームが記されていた。

 

コバルトブルーのカードが十六夜。

ワインレッドのカードが久遠。

パールエメラルドのカードが春日部。

そして、ジョンブリアンのカードが俺。

 

内容は、

『雷堂 瞬矢・ギフトネーム“雷電”“移ろう磁気”』

 

俺のギフトはこんな名前だったのか。

でも、この“移ろう磁気”ってのはなんだろう?

 

「ギフトカード!」

 

「お中元?」

 

「お歳暮?」

 

「お年玉?」

 

「図書券?」

 

「ち、違います。というかなんで皆さんそんなに息があってるのです!?このギフトカードは顕現しているギフトを収納できる超高価なカードですよ!耀さんの“生命の目録”や、瞬矢さんの“雷切丸”だって収納可能で、それも好きな時に顕現できるのですよ!」

 

「つまり素敵アイテムってことでオッケーか?」

 

「だからなんで適当に聞き流すんですか!あーもうそうです、超素敵アイテムなんです!」

 

 

「我らの双女神の紋のように、本来はコミュニティの名と旗印も記されるのだが、おんしらは“ノーネーム”だからの。少々味気ない絵になっているが、文句は黒ウサギに言ってくれ」

 

どうやら相当高価なカードらしい。大事にしなきゃな。

 

「そのギフトカードは、正式名称を“ラプラスの紙片”、即ち全知の一端だ。そこに刻まれるギフトネームとはおんしらの魂の繋がった“恩恵”の名称。鑑定は出来ずともそれを見れば大体のギフトの正体が分かるというもの」

 

「へえ?じゃあ俺のはレアケースな訳だ?」

 

「……いや、そんな馬鹿な」

 

白夜叉の動きが止まる。

どうやら、十六夜はこんなところでも規格外らしい

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