雷使いも異世界からやって来るそうですよ? 作:水槽のスイマー
「~~~っと言う訳で黒ウサギ達のコミュニティは名前と旗を取り戻すために魔王を倒さなければならないのですよ」
俺の爆弾発言の後、皆唖然としている中いち早く立ち直った黒ウサギから一通りの説明を受けた。
「成る程な、俺達四人を呼び出したのにそんな理由があったとは」
「はい、出来ればその為に瞬矢さんの力を借してほしいのですが……」
「ああ、いいよ。他にあてもないし、ここまで来て俺だけ抜けるのもなんだしな」
「ありがとうございます!これで全員からOKをもらえたのですよ」
「あぁ、もういいかの?いいなら話を再開するが」
「ああ、もういいぞ」
白夜叉は若干気まずそうに話を再開する。
「うむ、全員一応魔王と戦う覚悟があることは分かった。だが、魔王はおんしらが想像しているものよりずっと強大なものだ。コミュニティに帰ればわかるだろう。それでも魔王と戦うと言うなら止めんが……そこの娘二人。おんしらは確実に死ぬぞ」
まるで予言のようだ。ちゃちな占いなどとは比べものにならないくらいの説得力がある。それほど白夜叉から見て久遠と春日部は弱いということだろうか?
「魔王の前に様々なギフトゲームに挑んで力を付けろ。そっちの小僧二人はともかく、おんしらは魔王のゲームを生き残れん。嵐に巻き込まれた虫が無様に弄ばれて死ぬ様は、いつ見ても悲しいものだ」
「………ご忠告ありがと。肝に銘じておくわ。次は貴女の本気のゲームに挑みに行くから、覚悟しておきなさい」
虫とまで言われ悔しいのか、久遠は少し言葉に詰まりながらそう答えた。
「ふふ、望むところだ。私は三三四五外門に本拠を構えておる。いつでも遊びに来い。…………ただし、黒ウサギをチップに賭けてもらうがの」
「嫌です!」
黒ウサギははっきりと言う(というか、叫んだ)。
この言葉に白夜叉は拗ねたように、
「つれない事を言うなよぅ。私のコミュニティに所属すれば生涯を遊んで暮らせると保証するぞ?三食首輪付きの個室も用意するし」
「三食首輪付きってソレもう明らかにペット扱いですから!」
途中までシリアスだったのに最終的にこうなったのはなぜだろう?
「ああ、そうだ。瞬矢よ、なぜ私とのギフトゲームの最後に使ったあの『言葉の重み』とかいう技を私に使いたくなかったのだ」
「ああ?なぜってそりゃ、幼女をひれ伏させて、あまつさえその頭を殴るなんて、おかしな噂が立つかも知れないだろ?だから嫌だったんだ」
なぜだろう?皆、凄く微妙な顔をしていた。
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