解放者よ再び リニューアル 作:甘党
いくつもなく大きな存在が立ちふさがろうとしても。
いくつもなく大きな困難があろうとも諦めなければ何にもならない
好きなことをやるということには罪はない
それは僕も同じことでいつの間にか17歳になった、石川健斗も同じことだった。
僕、いやこの世界では一人称は俺だったか。俺は二度目の人生を謳歌している。
この世界線では平和で、さらに治安がいいのが特徴だ。
魔法がないが科学と呼ばれる知識さえあれば、ほとんど何でもできる。
生活も車や電車などトータスでは思いも寄らない高速移動の道具や、ゲームや漫画などの娯楽の発達。トータスでは思いもしらないことばかりでかなり興味深いことがあった。
なによりも自分の意思で生活ができておりこの世界では何不自由もなく暮らしている
「今日も平和だな〜」
「そうだね」
「……いつのまにいたんだよ。香織」
と俺が呆れたようにしているといつのまにか隣の席に座る美少女であり、小学校から色々と馴染みがある白崎香織座っていた。
「いいじゃん。今日もお弁当作って来たんだよ!!雫ちゃんと一緒に食べようよ!!」
「いいけどさ。元よりそのつもりだったからな。というよりも連絡の一つは入れてくれ。雫から聞いたんだぞ?少し慌てて弁当を作るのやめたんだぞ?」
「うっごめん」
呆れながらそういうと少し悪そうな顔をした後にえへへと言いながら笑顔になる
「それよりも、あいつは?どうせ一緒だろ?」
「えっと、それってハジメちゃんのこと?」
「あぁ。さっきまで寝てただろ?あいつ」
南雲ハジメ。人気漫画家とゲーム会社の社長という子供で完全にオタクと呼ばれるアニメなどに詳しい女の子である。
他の人の評価はあまり良くないが俺も話しやすいので近くにいることが多いし、一緒にアニメの話で盛り上がれるのだ
まぁ一番身近に転生して魔法が使えて、未来が見える物語みたいな人物がいるのだが
「嫌かな?」
「そうは言ってないだろ?でもあいつ今日起きられるのか?爆睡だったけど」
「あなたの周りって本当に女子が多いわね。光輝とどっこいどっこいじゃないかしら」
と呆れながらポニーテールの少女、もう一人の幼馴染と呼べる八重樫雫が呆れたようにしている
元々小学生のころいじめられているところを俺はそのつもりはないのだが助けられたと思っている女子であり何かと縁のある少女だ
「…そうか?まぁどうでもいいかな。てか腹減った」
「あなたね」
「仕方ないだろ?昼飯早弁できなかったし」
「本当よく食べるわよねあなた」
実際前世からよく食べる方だとは自覚はしている
子供だからではなく魔力を回復させるのに多くの食料が必要なのだ
すると急に視界が歪み数秒間映像が流れる
視界にはあの時エリセンで映像が流れている
あのときは白崎香織もいたはずだ。
香織、雫、南雲が向こうに行った瞬間未来が見える。しかしあまり明確ではなく、未来が変わることがあるってことだ
あの時の記憶は鮮明ではない。
どこか靄がかかっているのは確かであるぶん記憶処理の魔法がかかっていたのだろう
「健斗?」
「ん?」
「急にどうしたのよ?体調悪いのかしら?」
「お前は俺のおかんかよ」
俺が軽く突っ込みを入れるとクラスのほとんどが口を押さえる。
それはいつの間にか起きた南雲や香織も同じようにしていることから全員が思ったことがあるだろう
「ぶつわよ」
「当てられるものならな」
「……はぁ。もういいわ。それでどうしたのよ」
「いや、なんか嫌な予感っていうか、トラブルに巻き込まれるような気がして」
「……やめてよ。健斗くんの勘は当たりやすいんだから」
香織が不満そうにしているが実際は未来視で見た未来のことだけに絶対に当たる未来なのだ。
お茶を飲んだ時に、その瞬間はやってきた
天之河光輝の足元に純白に光り輝く見覚えのある円環と幾何学模様の魔法陣らしきものを注視する
転移の上位版とされる世界の理を破る魔法陣。当然この世界ではなくトータス原産だ
んじゃ約束の土地に帰ろうか
みんなの悲鳴を聞く中で一人だけ落ち着いていた俺は悲鳴を聞きながら光に全てを飲み込まれた