アークナイツRPGをエンジョイプレイ、DLCを添えて   作:エヴォルヴ

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感染者が何だ、非感染者が何だ。てめぇら結局……はぁぁぁぁぁ……(クソデカ溜め息)


出ていけばいいんダルルォ!?(激昂ラージャン)

 こんなところにいたら気が狂っちまうよ! 早く出してくれ! てかこっちから出ていきたいんですけど。あ、治療費どんくらいです? 

 

「え? 確かこのくらいだったけど……ってそうじゃない! 君はまだ退院できる体じゃないんだよ!?」

 

 それは臓器のこと? 骨のこと? 

 

「それもだけどまだ君の脊髄に刺さってるそれが外れてないよ!」

 

 ああ、阿頼耶識のことですか? 心配ないですよ、あれ、元々ムッキーに埋め込まれたものですし、戦いで刺さった物じゃないです。あれ? アさんとかケルシー先生とかから知らされてないんですか? まぁいいです。治療費は口座に振り込んでおきますんで、バイバイしますね。

 

 >貴方が医師らしき女性の静止を振り払って、ロドスの出入り口を目指す。やはり貴方に向けられる視線は歓迎されてないように感じる。居心地は良くない。

 イライラする……

 嫌な場所だな、ここ。

 ……?←

 

 おや、どうしましたかムッキー? 何かを感じ取ったようですね。…………んー、マンティコアもレッドもいない……ファントムとかもいませんし……別の何かを感じ取ってます? ……あれ? 使われてない通信回線がありますね。バルバトスで回線繋いでみましょうか。

 

『! あなた……だぁれ?』

 

 >少女の声が聞こえてきた。驚いている様子から、貴方が回線に入ってくるとは思わなかったのだろう。

 ……子供? 

 ……あんたは? 

 回線があったから繋いでみただけ。←

 

『……秘密回線のはずだけど……まぁいっか。あなた、だぁれ?』

 

 んー? 聞いたことがあるような気がするんだけど……誰でしたっけ……思い出せねぇ……まぁいいです。ムッキーと申す者です。あなたことそどなた? 

 

『無月……そう、あなたが……私はロスモンティス』

 

 ロスモンティス……? 聞いたことが……うん、ありますね。最強候補です。あんなの狙撃オペレーターじゃねぇ! 狙撃オペレーターの皮を被った重装オペレーターだ!! 火力、耐久と頭おかしいよ……味方になれば心強いんですけどねぇ……敵に回すと強いですよ。ええ。まぁ、それ込みでもただのフェリーンの女の子です。

 

『? あなた……少しイライラしてるの?』

 

 そうですね。猿共が陰でコソコソ煩いんですよ。こっちは阿頼耶識とかバルバトスで聞こえてるんですけど、鬱陶しくて。もう出ていこうかと思ってるところです。

 

『そう。……なら、どうして私と話しているの?』

 

 気分です。

 

『気分?』

 

 はい。こんなところで黙ってたら、本当に発狂しちゃいますからね。ストレスが感じない方とのお話しはとてもいい……ロスモンティスさん、またお会いしたら、お話ししましょうや。

 

『……私はきっと、あなたのことを忘れてるわ。それでもいいなら構わないわ』

 

 いや全然! (快諾) お待ちしてナス! 

 

 >ロスモンティスの声はどこか楽しそうだった。……あまり人と話すことはないのだろうか? 連れ出せば、笑うのだろうか? 通信を切って廊下を歩く貴方の思考にそんなことが浮かんでいる。だが、それを決めるのは自分ではない。きっと彼女には彼女なりの楽しみがあるのだろう。

 

 お? ムッキー、ロスモンティスさんと波長でも合いましたか? 不思議な人ですからねロスマンティスさん。ロドスでも陰でコソコソ言われたりしてるみたいですが……滅茶苦茶強いですからね彼女。……おや? 何か似てますねぇ! 波長が合うのは必然的なことだったのかもしれない……? 

 

 >貴方が廊下を歩く度にすれ違う職員やオペレーター。大体が同じ表情を見せてくる。顔に出てることをりかいしていないのだろうか? 

 

 ド辛辣でサボテンすら枯れる。……にしても広いなぁ……出口まで馬鹿みたいに遠いじゃないですか……やっと着いたよ……ん? おんやぁ? 見覚えのあるお顔だぁ! (物売りの穴山)

 

「サリア、ここのことなんだけど」

 

「ああ、そこなら──」

 

 んにゃぴ……迷惑になりそうですし、彼女とはあんまり関わりはないです。気付かなかったふりして去りましょうか。

 

「あれ? 君は……」

 

 >貴方は気付かないふりをして通り抜けようとしたが、リーベリの女性は貴方に気付いたようだ。

 ……何? 

 ……誰だっけ。

 依頼人にこんな人いたかな……←

 

「依頼人……? あ、もしかして服の? お願いしたことはないよ」

 

「サイレンス、もしかして彼が……?」

 

「うん。阿頼耶識システム……その被験者だった人らしいよ」

 

 サイレンスさんは……一度会ってますか、シエスタで。そちらのヴイーヴルの人は初めましてですね。ライン生命最強さんサリアさんです。

 

「私はサリア。君とは一度だけ会ったことがあるな」

 

「そうなの? あ、私はサイレンス。よろしくね」

 

 んー? 会ったことありますか? 私の記憶にはそんな記録ないんですけど……んん? どこでお会いしました? 

 

「そうか、覚えていないか。まぁ、無理もない。数年前の話だからな」

 

 >数年前……ヴイーヴルの依頼人は……いない。恐らく忘れているだけで会ったことがあるのだろう。

 

 そりゃ覚えてねぇや! 数年前なんて記録ないからな!! 

 

「……あれ? その腕……」

 

 あ、これですか。ススーロさんにも言いましたが、バルバトスのフレームです。メカメカしくてカッコいいでしょう? 頑丈ですから多分サリアさんの拳だろうと砕けませんよ。

 

「……プッ」

 

「サイレンス、なぜ笑った?」

 

 >夫婦のような彼女らを見て、貴方は先程まで感じていた苛立ちが和らいだ。

 

「ンンッ、ところで、君は何をしているんだ? 退院まではまだ時間がかかるはずたが……あの傷だったしな」

 

「あ、そういえば。何でここに?」

 

 帰るつもりですけど? ここ、居心地最悪ですし、いつ畑荒らしの連中と出会すか分かりませんし。

 

「畑荒らし……ああ……ドクターがシエスタに行った時の……」

 

「スカジとラップランドという人選はどうかと思ったが……その表情で何があったのか分かる」

 

 >貴方の表情が曇ったことで何かを察したサリアが苦笑する。

 ここの人達も俺が嫌いみたいだし、帰るよ。←

 俺はここが嫌いだ。

 俺、嫌われてるみたいだね。

 

「え?」

 

「……何?」

 

 >よく分からないといった表情を浮かべた彼女らを無視して、貴方はロドスから出ていく。バルバトスの修復は終わっているようで、反応は少し悪いが、帰ることには支障が出ないだろう。

 

 というわけで、帰りますんで。今回はここまでとしまして、次回はサルゴンに向かいます。ロドスと一緒には行きませんが、後々合流する感じで。じゃ、ご視聴ありがとうございました! またテラにてお会いしましょう! 

 

 

 

 ──────────────────────────────

 

 

「ケルシー先生!」

 

「何だ? 騒がしいな」

 

「そ、そそそ、その……!」

 

「落ち着けよ」

 

 ケルシーの研究室で打ち合わせをしていたガヴィルが、ロドス・アイランドの職員に落ち着くように伝えると、職員は深呼吸をして落ち着いて報告した。

 

「患者が脱走しました!」

 

「ああ? そんなの捕まえればいいだろ」

 

「無理ですって!? あんなのが暴れたら何をするか分かりませんから!!」

 

「……脱走したのは?」

 

 何となく察しが付いているケルシーは溜め息を吐きながら、職員に問いかける。

 

「ガヴィルさんが担当していた隻腕のあの人です! ヴェンデッタさんじゃない方!」

 

「あ゛あ゛ん?」

 

 青筋を立てるガヴィルを他所に、ケルシーはこめかみを指で押さえて色々指示を出そうとして、止めた。彼が仮に暴れたらロドス中が滅茶苦茶になると察したのだ。

 

「本人の傷は?」

 

「へ? 右腕が何かロボットっぽくなってましたけど……外傷はありませんでした」

 

「なら放っておけ。どうせお前達では太刀打ちできない」

 

 その指示を受けた職員はロドス中に通達するために走っていく。それを見送ったガヴィルは、ケルシーの指示に異議ありと言わんばかりにご立腹である。

 

「おい、その患者はアタシの管轄だったろうが」

 

「彼はここが好きではない。ただでさえ畑をぐちゃぐちゃに荒らされている」

 

「それとこれでは関係性ねぇだろ」

 

「第一、彼へのロドス職員の反応は見たか? 酷いものだ。感染者への差別はここでならあまりないが、彼の脊髄に接続されている阿頼耶識に忌避感を見せている。彼からの信頼はゼロに近いぞ?」

 

 下手をすればマイナスだと溜め息を吐くケルシーに、ガヴィルは訳が分からないといった表情を浮かべる。

 

「そんなことあるのか?」

 

「現に起こっている。陰口を言われていることに無月は気付いているぞ。怒りで暴れないのはここに家族がいるからだ」

 

 納得がいかないような舌打ちの後、ガヴィルはケルシーの研究室を出ていく。見送ったケルシーはカルテを見ながら、彼が持っていた手紙の内容を思い出して苦い顔を見せた。

 

「……遠いな……見守るだけではもう……無理だ。……いやもう分かってたはずだ。見えていないふりをしていただけ……か。…………もしかしたら、彼女だったのなら……」

 

 彼を理解できるのだろうか? そう思いながら、ケルシーは仕事に戻っていった。

 

 

 

 ──────────────────────────────

 

 

 

「……」

 

 ケルシー達の会話を彼女は聞いていた。本来なら駄目ではあるが、彼女はハッキングを仕掛けてケルシー達の会話を傍受していた。

 

(私と同じ……でも、それ以上)

 

 傍受した会話を聞きながら、突然秘密回線に入り込んできた青年のことを思い浮かべる。心の中に誰も入れることをしない、孤独で、それなのに泣いているような声。誰にも気付かれず、自分ですら理解していないような彼の声。

 

(どんな人なんだろう?)

 

 忘れてしまう人に、興味を持ったのは初めてかもしれない。そう思いながら無月という人物を思い浮かべる。

 

(きっと嘘が吐けなくて、言いたいことは言ってしまうような人……だと思う。そして、大事なものを守ろうとして、壊れることを恐れない人)

 

 多分誠実であると考え、少しだけ微笑みを浮かべた彼女は、もしかしたら、と呟いた。

 

「私を……怖がらないでいてくれるのかな?」

 

 ああ、次はいつ話せるんだろう? 明日? 明後日? それとも……来週? 会ってみたい。そんな感情が、彼女の心の中に芽生え始める。

 

「私を怖がらないでくれるなら……その時は……」

 

 その時は、友達になりたい。そう思いながら、ロスモンティスは自らの武装を解除し、ハッキングしていた場所の表示も切る。部屋に置いてあるメモ帳に、彼女は鼻歌交じりに彼の名前を書いていった。

 

 

 

 

 




ガバリストコラム

ロスモンティス:狙撃オペレーターの皮を被った重装オペレーター。この世界では阿頼耶識のような何かをあの棺みたいなサムシングに持っている。ムッキーを一番理解できてる女の子。下手すりゃメインヒロインへと昇格する。
サリア:回復重装ゴリラ。この世界では最早サイレンスと夫婦。ウェディングドレスはどっちが着るの?
サイレンス:ドローン回復梟。この世界では最早サリアと夫婦。ウェディングドレスはどっちが着るの?
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