アークナイツRPGをエンジョイプレイ、DLCを添えて 作:エヴォルヴ
屍山血河を積み上げようと、家族のためなら何でもやってみせるぞムッキー。
「オラァッ!!」
甘いわぁ! そんな眠っちまいそうな斬撃ィ、ほぼ完全に純粋源石となったムッキーの体と、堅牢なバルバトスに傷が付くと思うなぁ!!
>スレッジハンマーとγナノラミネートブレード、ショットガンを駆使した攻撃にテイルブレードと爪、SHISHIOHで対抗する貴方は、リミッターを外したヴェンとアスタロトのしぶとさに内心舌打ちしていた。
いい加減、止まれっ! ←
「こっちのセリフだ馬鹿野郎! 鉱石病が治るって可能性があるだけで、人間は十分だ!」
ムッキーはムッキーで鉱石病というヤバい可能性があるだけで、この行動に移る理由はあるんだよなぁ。良くも悪くもムッキーは家族思いだからね、世界から鉱石病を根絶することで家族が危うくなることを避けたいんでしょ。
「帰るぞ無月、お前が辿り着く場所はここじゃねぇ!」
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「ヴェン、俺達の辿り着く場所って、何?」
スラム街でリーベリの少年とサルカズの少年、ループスの少女が話している。一人は無の表情を貼り付け、もう一人は悩むような表情を浮かべていた。
「あー、飯が腹一杯食えてさ、暖かいベッドとかもある場所だよ。んで、鉱石病なんざ無くて、家族が笑ってられる場所だ!」
「夢みたいだな……」
「夢みたいだけど、俺はヴェンが言う場所、見てみたいな。ヴェンと、リュミドラが笑ってられる場所か……」
「おいおい、そこにはお前もいるんだぜ無月」
ペシン、と無月の頭と叩くヴェン。叩かれた彼はポカンとした表情を浮かべ、叩いてきた少年を見る。
「俺が目指す場所には、お前もいるんだよ」
「私も、無月がいないのは、良くないな……」
「それって、どこにあるの?」
その質問にヴェンは詰まり、数秒経った後に笑みを浮かべた。
「んなもん、行ってみなきゃ分かんねぇ!」
「……そっか。じゃあ、ヴェンがその場所を作るなら、俺はそれを守るよ」
「私は……まぁ、二人がいなくならなければ、いいかな」
だから行くぞ、とサルカズの少年が二人の手を引き、走り出す。誰も知らないその場所に辿り着くために。
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何か見えた気がしましたけど、気にしてる場合じゃないんで攻撃続行です。まぁ、こっちは時間稼ぎするだけでいいんですがね。ムッキーの融合率92%ですし、ここまで来れば斬られても再生します。止めるならリアクターを斬ってください? じゃないと止まりませんよ?
>斬られては再生する。貴方が繰り出す攻撃は全て時間稼ぎのための攻撃であり、貴方を命はもはや残り火に近いだろう。だが、貴方は自分の選択を間違いだとは思っていない。
──スキル【■■を■■者】が発動します。スキル【■■を■■者】が削除され、スキル【意味を遺す者】が追加され、発動します。
「そんな結果のどこに──! そんな姿になって、家族と笑えるのかよ……!?」
>スレッジハンマーがバルバトスの顔半分を砕き、貴方の、バルバトスとほぼ完全に融合した姿が露になる。ガンダム・フレームと源石に侵食され、貴方と辛うじて分かるのは瞳の色のみ。
結果……? 家族……? そうだな……ああ、そうだ。←
お?
>俺に、意味はない。意味はない……けど。←
「無月──!!」
おお?
>俺がやったことに、意味はあるって……信じてる。←
これは……!?
>ヴェン、お願い。←
「認めねぇ……! 認めねぇ! こんな結果、認めねぇぞ無月!!」
>貴方の全身から幾学模様を作るように白銀の何かが溢れ出し、結晶化していく。貴方を包み込むように、貴方を讃えるように、貴方を祝福するように、貴方を喰らい尽くすように……装甲が剥がれ落ち、フレームだけになって、貴方は空へ手を伸ばす。
創れよ、皆が、馬鹿笑いできる世界。←
「待て、無げ──!!」
>貴方を覆い尽くした白銀の結晶は、周囲のものをはね除けるようにしながら、成長していく。白銀の結晶はやがて巨大な塔のようにも、巨大な樹木にも見えるほどのサイズまでに巨大化していく。
ここはいつからゴッドイーター2レイジバーストの世界になったんですか!? 何だあの塔!? (驚愕)塔……? 塔……なのか……? バベル? でも螺旋なんだよなぁ……まぁ、バベルでいいか。
……おお、時間が流れていく……! 一年とか過ぎたのかな?
>貴方は薄れる感覚の中で、たくさんのものを見ていく。十数年。十数年で、世界は変化した。源石ではないクリーンエネルギーを使った機械の数々。感染者と非感染者という関係は消え、確執は少し残っているものの、平和だ。
「母上、これが、私の父……だよな?」
「あー……まぁ、そうだな」
「うーん、見えないなぁ……お母様、おじ様も話してたけど、本当にここにお父様がいるの?」
「ええ、いるわ。間違いない」
>かつての家族が、年に何度も来てくれる。最初は半信半疑だった自分の子。一人はサヴラと龍が混ざった寡黙そうな女の子で、一人は天真爛漫そうなリーベリと龍が混ざった女の子。その母親は最期に会った時と全く変わっていない。
げぇ……!? 本当に子供がいる……!! えー、ニェンさんとシーさんにそっくりだぁ……似てるのは髪と目の色くらい?
「久しぶり、父上。ユエです。この度高校へ入学することになったので、挨拶ぐらいはな」
「私も……風月もユエ姉様と一緒の高校。これが制服ね」
>二人の娘。自分とは全く違う性格だというのに、彼女達を愛らしく感じる。ここまで育つまで、一緒に見ていけなかったのは残念に感じた。
「お父様に服作ってもらいたかったなぁ」
「市販のと質感が全く違うからな」
未だにムッキーの服は最強か……!
「じゃあ、私達、行くよ」
「いってきます、お父様」
>──うん、いってらっしゃい。←
「は……!?」
「今の……は……?」
これが奇跡というやつか……この奇跡が、熱が、宇宙を暖めるのだ……人の可能性、その先へ辿り着くための……
>──頑張れ。←
トロフィー【辿り着いた場所で】を獲得しました。トロフィー【白銀の塔は世界を繋ぐ】を獲得しました。トロフィー【忘れ形見】を獲得しました。
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終わったぁああああああ!!!?? 終わりましたよ皆様! エンディングです! アークナイツRPG、エンジョイプレイヤー一号エヴォルヴ、今ゴールしました!!
嬉しい……嬉しい……! (感涙)エンディングが流れている間に、お話しましょう。いやー、長かった……ガバガバプレイに逆レ、曇らせに忘れ形見の娘さん。最期の最期までガバを感じたゲームでしたが、遂に……遂にゴール! これ含めてあと三、四話使うかなぁ、とか思ってたんですけど、そうでもなかったですね。
ガンダムDLC、入れてみて思ったのですが、ガバが少なかった感じがします。他のDLCとかDLCなしのキャラだと一話につき10ガバ(単位)はありますから。だからRTAはできないんです。RTAはうちの兄貴に任せてりゃええんです。
さてさて、今回でアークナイツRPGの実況は終了になります。で す が ! まだまだうちの子はいるので、撮影している分は公開していくつもりです。エラー、ジーラ、ワイルドは確か撮影してあるので、後々公開します。それと、うちの子を誰か使ってください。使って? 使え。(豹変) あ、幕間はリクエストも受け付けております。リクエストしてくれたら多分書く。多分というか確実に書く。R18も、待ってるしな……! リクエストしてくれて、プロット作り終わったら、
「君も、書こう!」
って返信するので。君達もエンジョイプレイ、書こうね! コラボとかできたら面白かったのかもしれない……通信プレイみたいになりそうだなぁ……というわけで、そういうのも募集中です。やる人は……うん、いないな! (確信)
というわけで(どういうわけだ)、『アークナイツRPGエンジョイプレイ、DLCを添えて』はここで完結! ご愛読、本当にありがとうございました!! またどこか、テラでも、地球でもどこでだろうとお会いしましょう!! 終わり! 閉廷! 以上! それじゃ解散!!
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高校生になって最初のイベント、入学式。保護者も参加するはずだったけど、母上やおじ上、おば上が入学式に保護者として参加するための大戦争を起こして、ヴェンおじ様だけが参列することになった。
「では、ここで生徒会長からのご挨拶を──ん? 会長は?」
長ったらしい入学式のお話をぼんやり聞いていると、困惑した司会の……従兄であるドラコとサルカズのハーフのアルンの声が聞こえた。どうやら生徒会長が行方不明になっているらしい。
「あんのサボり魔……!」
悪魔のような殺意を携え、アルンは司会の仕事を放り出して体育館を出る。来賓や保護者は困惑しているが、この学校の生徒会長はいつもそうなのか、教師や生徒はまたかと苦笑している。
「ねぇユエ姉様、どんな人なのかしら?」
「さてね。ろくでなしな気がしてならねぇけどなぁ」
「ふぅん……」
だが、なぜか胸騒ぎがする。嫌なざわめきではなく、どこか心地いいざわめきが、私の心を支配していた。それは妹の風月もそうなのか、どこか楽しそうな表情を浮かべている。
「あだだ……! アルン! 痛い、痛いって!」
「黙りやがれサボり魔! 式典でサボりやがって!!」
アルンに何かがズリズリと引き摺られてきた。フィディアらしき尾を揺らす赤いそれが、生徒会長……らしい。
「いいじゃん式典で生徒会長のお言葉なんざいらんでしょ」
「形でもいいから欲しいんだよ馬鹿蛇!」
「うわ酷ぇ! 馬鹿蛇って! せめて無能蛇にして!」
「無能ではないんだよなぁ、遺憾ながら! おら、立ちやがれ」
漫才のようなそれを行いながら、アルンはそれを壇上に立たせる。
「うーん……立たされたはいいけどなぁ……お話なんて聞き飽きたでしょ? 聞き飽きた人挙手!」
その場にいなかった赤い蛇と、在校生が手を上げた。その中にはアルンもいて──
「お前も挙げるんかい!!」
「疲れたんだよクソが!!」
体育館に笑いが広がっていくのを感じながら、それは咳払いをしてマイクを掴んだ。
「はい、というわけで新入生の諸君! 入学おめでとう。そして残念だったな、この学校一のサボり魔、サマエルが生徒会長だ。この学校、成績さえ落とさなきゃ結構自由だし、問題を起こさなきゃ何もない学校だよ。……特殊なのは、入学式で生徒会長が新入生を生徒会に引き摺り込めるってものがあるんだけど………………」
吟味するように新入生を見るサマエル先輩。そして数秒後、
「決ーめた!」
「へっ?」
「いつの間に──!?」
私達の前に立って、委任状を手渡してきた。凄くにこやかな表情で、深淵へと、禁忌へと引き摺り込む狡猾な蛇のように。
「君ら二人生徒会に引き摺り込む! 優秀そうだしね! お名前は?」
「……ユエ」
「風月です」
「OK! ようこそ生徒会へ! 拒否権? ナイヨ! 俺もそうだったし!!」
これからどうなるのだろうと思いながらも、サマエルと名乗った赤い蛇から目を離せない自分がいた。
これは、オープニングだ。……とんでもなく波瀾万丈なカオス高校に入学した私と、風月が繰り広げる青春の、
「んじゃ、終わり! 校歌なんざ知らねぇ! 帰ろうぜ皆!!」
カオス過ぎる物語のオープニングだ。
はい、6話以内に終わってしまいました。ここまで駆け抜けてきました。急ぎ足とも言いますが。
ここまでお付き合いしてくださった兄貴姉貴の皆々様、本当にありがとうございました!! ムッキーの旅は終わりを迎えましたが、これからもエヴォルヴの道は続きます。