アークナイツRPGをエンジョイプレイ、DLCを添えて 作:エヴォルヴ
フガク君の声は君達の想像にお任せするゾ! あと、意外とシーさんって激情家だと思う。
>いつも通りの時間、いつも通りの人数で集まったダイニングルーム。食卓の上にはチーズをふんだんに使った大きな鍋が乗っている。グツグツと溶岩のように煮えているそれに、誰もが目を向けていた。
「これは中々……」
「シー、これお前のリクエストだな?」
「ええ。前にバトラーが作ってくれた中で一番印象に残ってたから」
>チーズの香りが食欲を刺激する。貴方達は大きな鍋を早速食べ始めた。
うん、(バフが)美味しい! やはりチーズ……チーズは全てを解決する……! アレルギーのある人でもチーズを食べられないものか……
>鍋を囲んで食べる。ニアンとシーが具を取り合っているのを見て笑う。いつものことではあるが、奴隷階級出身である貴方は嬉しく思う。
「うん? どうしたんだい?」
>コクテイに貴方はなぜそんなに笑っているのかと問いかけられた。
皆で食べるのが楽しいからですね。←
いえ、別に……
「うん、その感性を失わないようにしてくれ。君はあの時とはもう違うのだから」
そういえばバトラー君は奴隷階級出身なんだっけ? 奴隷階級だからこそ家族がいるのが嬉しいんでしょうかね? 社会の奴隷にはなれるけど文字通りの奴隷になったことがないから分からねぇや。
「にしてもよぉ、バトラー、お前チェルノボーグ行ってたんだろ? どうだった?」
>チーズと白菜、豚肉を頬張りながらニアンが聞いてきた。恐らく、ラジオでチェルノボーグの状況でも報道されていたのだろう。
焼け野原でしたね。もったいない。←
買い物を済ませた頃には戦場が。
「ふむ……レユニオンは何を考えている……? 植民地支配を目的としたものではないのなら、もったいないな」
「まぁ、大方感染者の怒りを云々でしょうね……コクテイの言う通りもったいないわ」
うわぁ……腐っても上位種……思考回路の中に支配することによる利益を弾き出せる優秀な頭脳がありやがる……! まぁ、確かにもったいないですよね。植民地支配すれば土地とか色々手に入って色々できるのに。これだから肉おじは……
「兄様だったらどうする? あ、レユニオンの指導者だったとしてな?」
「ふむ……そうだな……デモを行う。武器を持たず、ただひたすらに感染者の権利復権を訴える」
>兄弟の中で一番為政者としての才能に溢れたフガクが、紅蓮の瞳に力を宿す。レユニオンの指導者だったとしたら、というシミュレーションを彼自身が宿す力と共に行っているらしい。
「石を投げられようと、抵抗はしない。言葉によるデモを行うのみ。それを動画投稿サイトなどで中継したとしたら……どうなるだろうか?」
「まぁ、十中八九石を投げてる人達にヘイトが向くでしょうね」
暴力には訴えないその姿勢なら、誰だって応援したくなりますもんね。ムッキーの世界線レユニオンならそうなんですけどねぇ……こっちは史実に近いかな? ビッグボブはレユニオン所属ではなさそうだけど。
てかフガク君はシナンジュ宿してんのか……死なせねぇからなお前……!
「それを利用して復権を目指し、平行して感染者を庇護する国を作り出す。感染者といえど、優秀な者は優秀だ。職を与え、貢献してもらい、あとから続く者達の道を舗装してもらう」
>それが、できるのでしょうか? ←
「ふむ……バトラーさん、あなたの意見を聞きたい。これは為政者としての視点だったからな」
おう、任せろ。
>貴方なりの考えを纏めて口を開いた。
感染者から学びを得る、というのは難しい。
自暴自棄になった者は何でもやってみせる。
何もかもを失った者が暴走しないわけがない。←
「暴走……?」
>俺の、あったかもしれない姿を、連中から見ました。
荒みきっていた俺が、更に壊れた姿が、連中です。←
尊厳がなくても飯があれば人は生きていけるし、飯がなくても尊厳があれば生きていける。だけど両方なくなると、もはやどうでもよくなる、何にでも縋るようになる……なんてどこぞの無敵の人も言ってましたしね。レユニオンはそれに当てはまる気がしますなぁ……
>ただ生きたいだけだったというのに、感染者となり、見捨てられたレユニオンの兵士達と、奴隷時代の自分を重ねて見た貴方の言葉に、フガクは頷く。
「彼らは手を伸ばされなかったバトラーさん、ということか」
>それだけの歪みがある。感染者への偏見は加速するだけだと貴方は溜め息を吐く。
感染者との溝は深すぎる。それこそ、あなた方とあの化け物のように。←
「……なるほど。一理あるな」
「あれと同じってのは分かりやすいなぁ……」
真龍ですか? 前戦った時は……うん、犠牲になったよねフガク君が。ビームマグナム全弾ゼロ距離発射しても沈まなくて、ネオジオング大破、シナンジュ顔半分破損、右腕消失、下半身壊滅という感じで、最期は自爆して倒しましたね。核爆発ドッカーン! ってやつです。本当ならネオジオングなんで引っ張り出す必要なかったのになぁ……あの上位種共め邪魔をしよって……
>貴方達はその後食事を進め、鍋を空にしてみせた。皆が満足しているようで、貴方は安心する。
ではお嬢、また夜に。←
「ええ」
「おん? いつもの飲み会かぁ?」
「月見酒よ。無闇矢鱈には飲まないわ、お姉ちゃんと違ってね」
「生意気言う口はこれか? ん?」
>貴方の目の前で子供のような喧嘩が始まる。
お嬢方……←
いけませんよ、二人共。
どちらが勝つか賭けますかい、フガク坊っちゃん?
「こらこら、喧嘩は程々にするべきだよ」
「──へーい、分かりましたよ父様」
「じゃあ私、部屋に行くから。……早く来てもいいわ」
あー、完全に惚れ込んでますねこれ。……とりあえずおつまみも作っておきましょうね。何があるかなぁ……ん?
>貴方は冷蔵庫を覗き、食材を確認した。……懐かしい友人を思い出させるものが置いてあった。
キャノンボール
海老
何か記憶にあるなぁ……? キャノンボールってクラゲのことだし、海老だろ? ……こいつ海老というか蝦蛄じゃね? ……これギン君じゃねぇか!? ええ……こんなところで会うとは思わなかったよ……ロドスに行けば会えるかもね? 行くつもりあんまりないけど。
>貴方は蝦蛄を使ってアヒージョを、キャノンボールを使って梅クラゲを作ることにした。
よーし、ニンニク抜きで色々ぶち込んで、オーブンにゴー! キャノンボールは塩抜きを……しましたので梅と和えます。それらを溢さないようにしながら、シーさんのお部屋へ。ヘイヘーイ、シーさーん! 飲み会に来ましたよー。
「あら、本当に早く来たのね」
>貴方が早めに来たことに気を良くしたのか、彼女は少し口角を上げた。ゆらゆらと揺れる尻尾も機嫌の良さを表している。
月は見えませんね。←
「あら、私の力を忘れた?」
おおっ!? なるほど、水墨で月を……綺麗に描きますなぁ……月見酒には丁度いいっすね。さぁさぁ、乾杯しましょうや。
「ええ」
>貴方はグラスを二つ取り出し、蜂蜜酒を注ぐ。琥珀色の液体が注がれたグラスを手に取るシーは、月も相まって一種の芸術品のようにも見えた。
おほ^~一枚画素晴らしい……スクショしたろ。綺麗だなぁ……
「ふぅん、美味しいわね、これ」
>ウルサスの蜂蜜酒はお気に召したらしい。
「……ねぇバトラー、あなたがこの家に来てからどのくらいになるの?」
>忘れましたよ。
千年以上?
お嬢が十二のくらいですかね? ←
「そう。そのくらいになるのね」
随分と長い間勤めてるんやな? 気が遠くなるくらいには。
>貴方は過去を懐かしむような表情を浮かべたシーに首を傾げた。今まで彼女が目を向けたのは今だけ。過去も、未来も気にしているようには見えなかったのだから。
「バトラー、私はあなたのこと、嫌いじゃないわ」
>ありがとうございます。←
「……私が、私じゃなくなったとしても、一緒にいてくれる?」
ん!? 思ったより早く来たなこのルート……これは分岐ってやつです。上位種へと至るルートに行くのか、天寿を全うするルート……つまり寿命ありルートに移行するかのルート分岐です。
>もちろん。
どうでしょうね。←
近くで寝てるんだったら、そうしますよ。
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「どうでしょうねぇ……」
肯定とも否定とも取れる言葉にシーは何も言わない。言えないといった方がいいのだろうか?
普通よりも長い間生きているバトラーにとって、生は苦痛なのかもしれない、もう少しずつ老いていき、死ぬ方が幸せなのかもしれないという上位種的思考と、ただひたすらに、ずっと一緒にいてほしい、自分だけを見ていてほしいという恋をする乙女的な思考によって板挟みにされている彼女は、何も言えない。
「ほら、俺はあんた方とは違って寿命があるんすわ。奴隷時代に色々弄られたとはいえ、ずっとは生きていけない」
「そう……ね」
分かっていた。分かっていたが、思考が纏まらない。ぐちゃぐちゃになった思考を何とか纏めたいが、纏めようとすれはするほど纏まらなくなっていく。
「でもまぁ……お嬢達とずっと一緒にいれたら、どんなにいいか、なんて思ったりはしますけどね」
「──それは、どうして?」
「あー……何て言うんですかね……俺が死んだ後、お嬢の世話をする奴がいるって思うと……何て言うのか……こう……もやっとするんすよ。執事の矜持って言うんですかね、こういうの」
嬉しくなかったと言えば、完璧な嘘になる。好いている人が自分のことで嫉妬してくれることに、喜ばないわけがなかった。
「でもずっとは生きていけないんすよねぇ……さてさて、どうしたものか……ま、色々妥協していきますよ」
「………………永遠に生きていけるようにできるって言ったら、あなたはどうする?」
その言葉にバトラーは沈黙した。何かを考えているのか、思案顔で俯いていた彼はややあって顔を上げる。
「代償が無ければ、賜りたいもんですわ」
「なら、あげましょうか?」
「──お嬢、まさかとは思いますけどね、自分を傷付けるような行動をするんじゃないでしょうね?」
「もう用意してあるわ。ずっと昔から。あなた以外は知ってるわよ」
用意周到なことで、と苦笑するバトラーの前にコトン、と真っ赤な液体が入った小瓶が置かれた。少しだけ粘度のあるそれを手に取った彼は首を傾げた後、小瓶の蓋を外し、
「今日からほんのちょっとずつ、それを──!?」
一気に飲み干した。それを見たシーの表情は驚愕の一色に染まる。
「何をやってるの……!?」
「少し鉄の味がしますけど……これ、血ですか?」
「吐き出しなさい! 今すぐ!」
「えー、もう飲み込んじまいましたし……それよりお嬢、なぜかお嬢がすっげぇ魅力的に見えんのは何でなんすかね?」
上位種であるシーの血を取り込んだのにも拘わらず、ヘラヘラと笑っているバトラーに、シーの思考が滅茶苦茶になった。恐らく彼が宿す力によって中和されたのだろうが、上位種の血を取り込んだ際の代償を知る彼女は、バトラーがぎょっとする程にボロボロと目から水滴を溢す。
「お、おお、おおお嬢!? いきなり泣いてどうしました!? あんたが泣くなんて何百年ぶりですか!?」
「………………」
「ん?」
ボロボロと涙を溢す彼女が次に行った行動に、バトラーは疑問符を浮かべた。両手を広げて、何かを待つような仕草。どんなに賢くなくても、抱擁を求めていることは分かる。
だが、彼はあまりにも鈍かった。
「女の子一人くらい、慰められないの?」
「……あー、そういう……いや、すみませんねお嬢。ちょいと失礼しますよっと」
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>貴方はシーを抱擁して、背中を優しく叩いてみたり、頭を撫でてみたりと赤子のようにあやす。すると、どういうわけか彼女は貴方に抱き付いたまま、眠りに落ちてしまった。
──スキル【龍の眷属】を獲得しました。
──トロフィー【悠久への第一歩】を獲得しました。
ははーん、さては同衾するしかねぇな? にしても、ガバりましたねぇ……上位種の血一気飲みしましたねぇ……流石は6Vガバルドンを所持してるだけあるでしょう? ……でもほら、グイッと一杯いきたくなるじゃん? バトラー君に魅了デバフ付いてるけど寝れば治るよな!!
というわけでバトラー君とシーさんが抱き合ってベッドに寝ているところを映しながら、今回はここまで! 次回……次回は……どうなるんだろ?
まぁ、デートになるか、龍門行くかロドスに殴り込みに行くか、レユニオンに殴り込みに行くかジェスタの強化するか、ボーッとするかのどれかになりそうですけど。どれがいいかは感想欄に感想と一緒に入れてくれてもええんやで……? 突然の感想乞食は大事。古事記にもそう書かれている。まぁ、利用規約とかに引っ掛からない程度で。お待ちしてナス!
というわけで、ご視聴ありがとうございました。次回もまたテラでお会いしましょう。
ガバリストコラム
上位種の血:上位種の血。人の血と同じように赤いそれは、一種の幻想すらも生み出す。一滴すら効果を発揮する劇薬となるそれを飲むなど、異常者がすることである。ましてや一気飲みなど自殺志願者すらやらない愚行。取り込めば意識は消し飛び、情報過多によって脳が焼き切れ、体は顔料と化すだろう。
ガバルドン:RTA走者全員(偏見)が所持する6Vポケ○ン。
特性『ガバおこし』
技『ガバをほる』、『(チャート)はかいこうせん』、『どわすれ』、『ばくおんぱ』