女子会編にも挿絵も、AI画伯に書いてもらいました。
良かったら見て行ってください。多分R17.9?
98女子会編Cパート(男子○○の日常)
「ふー」
八神はやてとヴィルヘルム・チェスロック・ケーニッヒの結婚式と披露宴の間の時間、ロッカールームに入ったエリオがため息をつき、ネクタイを少し緩めた。
着慣れている管理局の制服とは違い、今日着ているのはおろしたてのスーツ。着慣れていないせいか窮屈に感じている。
「サイズ、小さかったかな」
自分で用意した服だったが失敗だったかもしれない。もっとも、フェイトが用意していた礼服はキッズフォーマルのようなデザインでとても着れたものではなかったが…。
「さすがに…、サスペンダーはないよな」
いつまでもエリオのことを子供だと思っているフェイトの行動に思わず、愚痴がこぼれると、
「へい、景気悪い声をだして、どうしたんだい。エリオ君」
「うわ」
いきなり、後ろから肩を組まれ声を上げる。
見ると相手はフェイトの同伴者として招かれたファン・ユーゼェァだった。ファンはフェイトの私的なパートナーに最近ようやっとなれたようで、フェイトも最近は公言するようになった(以前は中途半端な関係をだらだら続けていた:エイミィ談)。エクリプス関連事件の法律的な後処理でも特務六課に貢献しており、エリオとはJS事件の後に知り会って以来、イイ兄貴…、いや、ワルイ兄貴分になってくれている。
「いえ、ファンさん。ちょっと、服のサイズが合っていないみたいで…」
顔を覗き込んでくるファンに、エリオがたじろきながら答えると、
「…。そうだな、成長期だもんな」
ファンは含み笑いをしながら答えた。
「そうそう、服と言えば、今日の女性陣の華やかなこと…。どう思うね、エリオ君」
「え…。まあ、皆さん綺麗だと思いますよ」
エリオが一瞬躊躇しながらも答えると、ファンはだらしなく笑って続けた。
「そうだよな。みんなレベルが高い高い。それにほら、隊長陣は昨晩、バチェロレッテパーティー、…、ていうかランジェリーパーティーやったんだろ!」
「なんで言い直したんですか!?」
興奮気味で声が大きくなるファンにエリオも思わず声を上げた。すると、ファンは今度は声を顰め、
「で、どうだった?」
「え、どうっとは?」
ファンの質問の意図が分からずに聞き返すと、ファンは呆れたように言った。
「なんだ、覗きに行ってないのか?エリオ、お前、それでも男か」
「行くのが当然のように言わないでください。ファンさん、あなた、それでも法律家ですか」
エリオが言い返しならが、まさかと思って続ける。
「…一応確認しますが、行ってないですよね」
「行こうと思ったんだけどな。先輩に…先手をうたれた。くそ、なんで一晩バインドをかけられたまま天井のシミを数えなきゃいけないんだ」
どうやらファンの悪事を察知したフェイトは、ファンにバインドを掛け一晩部屋に閉じ込めていたらしい。
「どうして、ファンさんが執務官になれたのか?管理局の闇を感じます」
「元だ。それに今照らされるべきは、管理局の闇ではなく見目麗しい女性の夜の宴だ。想像してみろ。他の男に持っていかれたのは残念だが、八神部隊長もかなりなもんだろ」
言いながらファンの顔がだらしなく緩む。想像しているらしい。
「はあ…」
生返事をしながらも、エリオも健全な男の子、釣られてしまう。
(いつだったか、大自然旅行&オフトレーニングで水遊びをしたときは…)
気分が乗ってきたのかファンは話を続ける。
「高町1尉もいいよな。教導官だけあって体も絞れているし、攻めているヤツとか似合いそうだよな」
「なのはさんは、そういう趣味ではなさそうですけど」
「それに、管理外世界から来たっていう、先輩たちの幼馴染。これまた、正反対の美人コンビって感じだよなあ」
「アリサさんとすずかさんですね」
「おう、その二人。あの黒髪の…」
「すずかさん?」
「そう、すずかちゃん。清楚そうに見えて、意外と叡智なタイプと見たね」
テレビドラマの探偵が完全犯罪を企んだ犯人のミスに気が付いたかのような顔をして、ファンが語る。
「えー、すずかさんがですか?そうぞうできないなー」
「いやいや、意外とエッグいのをさらっと着こなせるタイプだって。むしろ金髪の…」
「アリサさん」
「そう、そっちの子の方がそういうのは着ないタイプと見たね。あ、でもそういう下着をプレゼントして、すっごい目で蔑まされるのもありだな」
「…ファンさん」
Mな発言をするファンにエリオが引いたが、しっかりと肩を組まれているので逃げ出すことが出来ない。
「まあ、アリサさんが不機嫌になるのは想像ができますね」
エリオが答えると、ファンがうん、うん、と、頷きながら続ける。
「先輩はなかなかそう言った反応はしてくれないからな」
「え、(下着を)プレゼントしてるんですか?!」
「ん?別に最近じゃ珍しくないだろ?」
「そ、そうなんですか…」
エリオは驚いたが、大人のお付き合いはそういうものなのかもしれないと、納得することにした。
(ファンさんの出身だと、チャイナドレスとかいうタイプなのかな?)
エリオがそんなことを思っていると、ファンはファンで、
(着てくれたのはいいけど、ちょっと違うんだよね。期待していたリアクションと…)
と、フェイトにプレゼントした時のことを思いだしながら、エリオの顔を見た。
エリオの顔から緊張が抜けていることを確認したファンが言った。
「で、どうして、ロッカールームまで逃げ込んできたんだ。さっきまで六課の同僚たちと楽し気に雑談していただろう?」
「うっ…」
突然、図星を刺されたエリオが声を詰まらせ、顔を赤らめた。
「ふ~む、…わかった」
ファンがニヤニヤと笑い始める。
「な、何ですか?」
「どうせ、これだろ?」
言いながらファンは小指を立てた。
「粧し込んだキャロちゃんは可愛いよな。普段と違う感じがまた…」
「ま、まあ、それもありますけど…」
ファンの答えは間違いではないが、それだけではない。
「その、一緒にいたのはキャロだけでわなかったので…、それをスバルさんとティアナさんに、からかわれまして…」
「一緒にいたって子は?」
「ルーテシアです」
3人とも同じ年の青春真っ只中である。
「あー、もしかして、どっちがよりハートキャッチ的な?」
「…そうです」
エリオが観念したように、そう言った。
本人たちを前にして、どっちがよりかわいいか答えろ、エリオぐらいの年頃には答えずらいだろう。
「副長のように上手いこと、回避できればいいのですが…」
「ほう、花婿さんが?なにがあったんだ?」
「何年か前、元機動六課でオフトレーニングを行ったんですが、その時にヴィータさんが…、副長に向かってフェイトさんとなのはさんが、どっちが美人かという意地の悪い質問をしたんです。しかも、はやてさんが、副長の後ろからこっそりと近づいてきているときに…」
「ほう、で、副長閣下はどんな口車を使ったんだ?」
「フェイトさんが一番美しく、なのはさんが一番かわいい」
「ほう」
「そこでくるっと、はやてさんに振り向いて、一番好みなのははやてさん。と…」
「おお、やるねぇ」
「それでも、はやてさんが副長の口から出る賛辞は全てはやてさんに向けられるべきやないの?と、言っていたんですが…」
「で、副長はどう返したんだ?」
「一つや二つ副長から出る賛辞を他人にくれてやっても、さっき言った賛辞が向けられるのは、はやてさんだけだと…」
「惚気だな完全に…」
「そうですよね」
当時のエリオでも聞いているだけで体がむず痒い思いをした。そんな言葉を口にするのはとても無理だ。
「じゃあ、いっそのこと二人とも綺麗だ。で、いいんじゃないか?ほれ、あの、高町教導官達の連れ、何でも3人といい仲らしいじゃないか。いっそ開き直って、そのくらいの甲斐性みせるとか…」
「出来ませんよ!何言ってるんですか!」
「そう思うなら答えは一つだな。他の女の子に気を使っている場合じゃないぞ」
そう言いながらファンはエリオに向かって、ウインクを一つ。それに合わせるかのように、外からざわめきが聞こえてきた。微かに女性たちの声で「お色直し?」「ベルカ式なのに?」との声が聞こえてきた。
「花嫁たちが再登場したようだな。ほら行くぞ、お互いパートナーをいつまでも一人きりにさせるわけにも行かないだろ」
「は、はい」
二人は会場へと急いだ。
面白かった、つまらなかった、正直な気持ちでもちろん大丈夫です。
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