雷霧に包まれしこの世界で 作:ノア(マウントベアーの熊の方)
あらすじだけでも大体流れはわかると思いますが、その捕捉やらなんやらがあります。
ワンチャン加筆やら内容が変わったりする可能性はありますが本編に大きな影響は与えないはずです。多分。
日付 5/24/2036
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雷霧の艦隊(らいぎりのかんたい):1999年12月31日の南極大地震を境に現れ始めた謎の艦艇群。
雷雲と霧に包まれて表れることからその名がついた。
当初は第二次世界大戦時の艦艇が、その現存に関わらず表れていたが、次第に現存艦艇が表れるようになった。
その事により制海権が雷霧の艦隊の支配下に一部置かれた。
2030年以降『ズムウォルト級駆逐艦』の発生が確認されている。
発生当初は人類に対し敵対的で好戦的であったが、2005年辺りから人類側の輸送艦などを護衛し始めたとの報告が入り始め、
2006年からその事実が確実なものとなった。
このことは雷霧の艦隊も把握しているようで、雷霧の護衛艦艇と雷霧の艦隊との同士討ちのような海戦が確認されている。
このことより雷霧の護衛艦艇は雷霧の艦隊から謀反を起こした艦艇ではないか、との意見が現れ始め、現在も研究が続けられている。
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注:この項目については未だ不明なことが多いため、後に確定事項となった情報を追記していきます。
コア:雷霧の艦隊が表れ、しばらくした後に確認され始めた未知の結晶体。
様々な形、色が存在する。
当初は新しい宝石の一種かと思われていたが、解析の結果地球上のどの物質とも合致しないことが判明。
研究の結果、膨大なエネルギーの塊である、ということが判明した。
後に鹵獲された雷霧の艦隊の研究により、雷霧の艦隊のコアに当たるパーツのようなものと判明した。
2016年にアメリカ主体で世界規模の研究、開発が行われ、兵器の動力源とすることで、原子力兵器と同等の出力が得られることが判明。
試験艦『VM-01』で試験運用され、後に技術が実用化された。
運用した結果判明したことは以下の通りである。
・大量の動力、エネルギーの確保
・搭載兵器の性能向上
・搭載兵器の寿命の延長
追記:搭載実験から1ヶ月後、艦内に身元不明の少女がいるとの報告を受け調査すると、自らを『VM-01』と名乗る身元不明の少女を艦内にて発見。
監視カメラや目撃情報などからも艦に搭乗していく少女は確認されていないため、いつ乗り込んだのか不明。
追記2:VM-01と名乗る少女をとある大佐が一緒に基地内を散歩していると、突如試験艦『VM-01』が機関始動後抜錨。
係留所を歩いていた少女と大佐の元へと自動航行した。
当時搭乗していた乗員の証言によると、『突如機関が始動し、何者の手も借りずに航行し続けた』との証言。
更なる研究、及び少女との関連性の調査の余地あり。
追記3:少女を乗せた際の試験データと乗せなかった時の試験データに大きな差異あり。
少女は艦艇との何らかの繋がりがある可能性がある。
しかし少女のバイタルデータ及び身体構造に大きな特異性は見られず。
追記4:少女の体調に異変。
しかし少女に病気などの異常性は見られず。
調査の結果、前回行動を共にしていた大佐に『体が思うように動かないからドック入りさせて欲しい』と相談していたことが判明。
そのことを受け、試験艦『VM-01』を一時的にドック入りさせ、点検をすることが決定。
ドック入りの結果、艦の動力システムが少し不安定になっていたことが判明。
修理、及び調整の結果、少女の体調は回復。
少女と試験艦『VM-01』がリンクしているのではないかとの仮説が立てられた。
追記5:様々な試験の結果、少女は試験艦『VM-01』そのものである可能性が高いという研究結果になった。
詳しくは『文書『雷霧の子(らいぎりのこ)』』を参照。
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雷霧の子(らいぎりのこ):試験艦『VM-01』にコアを搭載した際に現れた特異存在。
身体的特徴は人間とさほど変わらないが、自らのリンク先である兵器を意のままに操作することが可能。
日本自衛隊所属、試験艦『やよい』でも同様の存在が確認された。
様々な兵器へのコア搭載試験結果によると、現時点では艦艇に現れることが判明した。
なお、2018年の雷霧の子『VM-01』の成長データによると、人間よりも成長が早いことが判明。
一定まで肉体、及び精神が成長してからは人間と変わらなくなることが判明した。
雷霧の子は信頼における人間とペアになることにより、その兵器の性能を最大限に引き出すことが可能とされている。
そして、パートナーを見つけたそれぞれの雷霧の子に特有の能力が発現することが判明。
いずれも艦種に向いた能力が発現しており、雷霧の艦艇及び雷霧の子の作戦能力がずば抜けたものになるということが判明。
この事により、能力の詳細については米国、及びその他同盟国秘とする事に決定。
不必要な発動は罰則を与えることとする。
そのため、1度海軍所属兵全員に人間性テストや学科テスト、戦闘指揮テストを実施、選抜兵を集め、雷霧の子とのフィーリングテストを実施。
その中の雷霧の子との適合者を集め試験部隊を結成。
2025年を目処に正式配備予定。
追記:2025年より『雷霧の子適合資格』取得試験を開始。
合格し、適合する雷霧の子が現れた場合、その雷霧の子の指揮者とすることになる。
2025年7月時点で5名の適合者が存在する。
追記2:2028年10月某日、新たに米海軍にて造られた雷霧の艦艇、『アレン』、『バチェ』、『バラード』、『バーニー』、『ブルー』に雷霧の子が誕生。
適合者との適合試験の後に適合者を艦長に就任した。
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戦法:『対雷霧の艦隊』を開きます…
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戦法:『対雷霧の艦隊』:敵対してくる雷霧の艦隊との戦闘において、従来の海戦における『先制・奇襲』は、相手が友好的な雷霧の艦艇だった場合、対象を撃沈すると一定期間その海域における敵性艦艇の発生が多く、友好的な艦艇の発生が少なくなることが確認された。
この事により、従来の海戦における『先制・奇襲』の概念は、自軍の損耗や民間人への被害を考え、雷霧の艦艇に向かっては推奨されなくなった。
従来の海戦における『特定目標への一斉射撃』においては、現時点における雷霧の艦艇の出現頻度や対空、対潜能力の研究によって、雷霧の艦艇に対しては2発以上の対艦兵器の発射で対象を完全に無力化、及び撃沈が容易であることが判明。
これにより、雷霧の艦艇に対しては単艦における集中砲火が有効であり、弾薬消費も少ない事がわかった。
しかし、この戦法がいつまでも有効とは限らないため、これらは初撃のみの対応とし、初撃で無力化、及び撃沈ができなかった場合は従来の戦法で戦った方が有効である。
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「艦長、何をしてるの?」
「ああ、エルか、基本知識をまた読み返してたんだ」
そう言うと、長い金色の髪を左右にまとめた、米海軍の迷彩服を着た小さな少女は首をかしげながらこう言った。
「どうして?あなたは私の艦長、既に『雷霧の子適合資格』も取得している。基本知識は既に把握しているはず」
そう言われ、俺はどうしたもんかと頭をかく。
「そうだな…どう言ったもんか…大切にしたいからこそ情報を頭にまた叩き込んでた、ってとこかな」
「大切にしてくれるのは私も嬉しい。知ることで大切にできるなら、私も艦長のことを学ぶ」
「俺の経歴なんで知っても楽しくないぞ、強いて言うなら資格に受かって特務だとしても中佐に上がった特異者ってことぐらいだ」
「そう?私はそうは思わない。知ることは楽しいから」
「そうか、エルは勉強熱心だな」
そう言いながら頭を撫でてやる。
するとエルは嬉しそうに笑顔を見せてくれた。
そんなことをしていると、唐突にブーッと言うブザー音が鳴ったあと、
『エディ特務中佐、駆逐艦『エルドリッジ』、至急司令部へ来てください』
と、放送がかかった。
「司令官のお呼びだ、エル、行くぞ」
「わかった。艦長について行く」
その言葉を聞いてから椅子を立ち、俺とエル―――雷霧の子、駆逐艦『エルドリッジ』は、指揮官の元へと歩き始めた。
はい。(はいじゃないが)
次の話からが1話となります。
また次話、お会いしましょう。