この世界で最も古く、ゆえに常に新しい動機のひとつ。
夢としたならば、全てを瞳に映すまで止まりはしない。
(あぁ、僕は……本当に何をしているんだろう)
もうすこしだけ歩けば、きっと山頂に辿り着く。
そこには遺跡があって、先を行くパンジャが気にしていたダイ木らしき樹木があるだろう。
目指していた頂上がある。頭ではどうしようもなく分かっているのに、それでも、うまく足が動かない。
パンジャのバニプッチが、ひょこひょことマサルの目の前に出てきた。
行かないのか、と先を行くパンジャの背中を指して「コチコチ」と凍る音を立てた。
答えたら、それがそのまま答えになってしまいそうでマサルは曖昧に微笑んだ。
バニプッチはつまらなさそうに目を瞬かせるとパンジャの後へ飛んでいった。
動けない理由は、たくさんある。
この先にある物をマサルは、分かると思うのだ。
きっと、これまでに見た人工物がそうであったように、朽ち果てて人々に忘れられた物があるのだろう。
ここまで歩いて辿り着いた先の仕打ちが、それだけなんて。
そんなことを考えてしまったら、もう足が重くなってしまったのだ。
マサルは、空を見上げた。
いつの間にか曇り空だった。
晴れていたら、マサルの心は折れなかったかもしれない。パンジャのように何かの目的──例えば山頂から眼下の写真を撮るとか──そういう目的のために、頑張ることもできた。だが、現実は風が吹き荒れている。良い景色は見えないだろう。それどころか、山頂への滞在も危ういかもしれない。
望んだ展開は、すぐそこだというのに足が進まない。
進まないので考えることしかできなかった。
──僕は何をしに来たんだろう。心の底から思い、考えてしまうのだ。
マサルは、あっという間に雪で姿が見えなくなったパンジャの背中をぼんやりした目で探した。
(どうして歩き続けられるんだろう)
夢は大切だ。
きっと、生きるために必要な情熱は、そこから生まれてくるのだと思う。人生にかけがえのないものだと思う。
けれど彼女だって分かっているはずだった。
遺跡があるとしても人の手から離れて久しい、しかも厳しい自然のなかでまともな資料は遺っていないだろう。パンジャが、ここまで来たことは無駄かもしれない。
「……っ……」
登ろうと思ったのは、何か素晴らしい景色が見たかったからだ。
地上には無い、だが高いところにはある景色が見たかったのだ。
探求の夢を前向きに考えられるようになるのではないかと信じたからだ。そして、できれば背中を押してくれるような思い出が欲しかった。
その結果が、現状だった。
頬にピシピシと小さな氷の粒がぶつかった。
(『こんなもののために』なんて、思っちゃいけない……いけないんだ……)
見渡す限りの風雪でマサルは、振り返ることもできずに立っていた。
ユウリならば。ホップならば。こういう時、どうするだろうか。
マサルは、考えようとしてやめた。──そもそも、彼らは夢に戸惑うなんて事態が起きないだろう。
だからこそ、この考えは本当に無駄だった。
(こんなことは無駄だ。知っている。知っているさ。知っているんだ! だって、僕の、この悩み事は、彼らの内にもう無くなってしまっているんだから! もう、比べられないモノを僕だけが必死に抱えているだけだって!)
比べられないのならば、比べる価値も無い。
だから、登山はここで終わりだ。最初から意味が無いのは分かりきっていた。
『──登り切ったら何か別なものが見えるかもしれないぜ』
洞窟の風鳴りのせいだ。
マサルの手を引いた言葉が聞こえた。
「僕は……行かないよ。行くまでも無い。何も……何も見えないじゃないか」
耳に届いた言葉は、震えていた。
行かない理由は、たくさんある。何もかもが理由になった。
だが、声が聞こえたからだろう。
凍てつく空気に嗅ぎなれた柔らかい匂いが届いた。
カチャ、カチャと陶器の触れ合う音が控えめに聞こえた。名前を呼んだと思う。だが、弱気な声音になってしまうような気分になり、音は出なかった。
ポットデスが、マサルを見向きもせず風雪のなかへ消えていった。
(見捨てられた)
そう感じた数秒を取り戻すように手を伸ばす。だが、どれほど腕を伸ばしても掴むのは風と雪ばかりだった。
「まって……」
ようやく、絞り出した声は誰にも届かなかった。
追ってがむしゃらに歩き出せたら、どんなにか心が軽いだろう。
仕方ないと折り合いをつけて、歩いてしまえたらどんなに良かっただろう。
「……どうして、みんな、歩いて行けるんだ……」
置いてけぼりの感情は、以前にも味わったことがあった。
昨年のジムチャレンジが映るテレビで、それを食い入るように見入るホップとユウリを──マサルは見ていた。
夢中になれる人が羨ましい。夢中になれることが羨ましい。
あの情熱が自分にも欲しいと願ったではないか。そして、その先にあるものを見たいとも。
山の頂上に何があるか。ポットデスも分かっているだろう。これまでの廃墟をしっかり見てきたのだから。
けれど、彼は諦めていない。止めてもいなかった。
だから、マサルも分かりきったフリをして諦めるべきではなかった。
「待って、ポットデス……僕も……僕も歩くから……!」
マサルは、足を引きずるように踏み出した。
足はもつれ、転びかけて、それでも歩いた。
ポットデスが森を出たいと願ったように、僕は夢が見たいと叫んでしまいたかった。
これまで歩いた道が無駄だったと思い知ってしまうより、歩き続けた先を知りたい。
だから、歩く。歩く。歩く。
「──僕は、僕らしい道を選べているだろうか? ねえ、ホップ」
遠い場所にいる親友に声をかけた。
答えは無い。
「僕は、僕の夢を見ていてもいいだろうか? なぁ、ユウリ。──君が見ることにした夢を、君とは違う夢を、僕も追っていいだろうか」
遠い場所にいる戦友に声をかけた。
答えは無い。
マサルは、怖かったのだ。
ふたりは、親友で戦友だ。かけがえのない存在だ。
バトルを始める前と終わった後で、彼らとの関係が変わってしまうことを何より恐れた。
歩いているとパンジャがかつて言ったことを思い出した。
『君とバトルするのは楽しくなさそうだ。君は、もうすこし友達を信頼したほうがよいだろう』
マサルは、あの時、どういう意味かと訊ねた。だが、本当は気付いていた。──いつも手加減したバトルをしているのだから、それを察してしまう相手は楽しくないだろう。
パンジャの指摘は正しい。そして、マサルも知りたい。
彼らのなかにどれほどマサルを想う心が存在しているか。
『僕は、信じていいだろうか』
いつか。そう遠くない未来。マサルは、彼らに問うことにした。
あぁ、今から怖い。──鼻先が、ツンと痛む。
きっと、やまない風と冷たい雪のせいだった。
雪山は無臭のハズなのに、痛んだ鼻に匂いが届いた。
「ポットデス……」
浮遊するポットデスは、すこし進んで振り返り、また進んでは振り返る。
まだ、マサルの姿は見えないのだろう。
だから、走った。手を伸ばす。そして、今度はつかまえた。
「ごめんね……。うん……ごめんね。僕がはじめたことなのに、僕が諦めちゃダメだったよね……」
陶器のからだは、すこしだけ凍っている。
手袋で優しく擦り風雪から庇いながら、マサルは再び歩き始めた。
そして、ユウリを思い出す。
暗い森を見て『わたしは、君を置いていきたくない』と言った彼女を思う。
(『置いていかれた』と思っているのは、どちらだったんだろう)
違う夢を目指して歩き続けるならば、誰もが通り過ぎて、誰もが置いていかれることになる。
(あぁ、ユウリ。……君は、もう知っていたんだね)
ホップを倒すことを決めたユウリと同じ覚悟を、マサルは悟った。
■ ■ ■
パンジャに追いついた時。ハハハ、と彼女は声を出して笑った。
彼女の態度は、これまで一線を引いていた──といえば聞こえが悪いが『大人として相応しい在り方で子供に接している』点では、模範的な気遣いがあった。
だが、いまや一線を越したようだった。その理由をマサルは、知っている。
「なっ泣いて、ません、けど、ぉ……あぁ、もう……!」
涙でくしゃくしゃになった顔を見て、パンジャは笑ってしまったようだった。
けれど、彼女は、決して意地悪とか。性格が悪いとか。世間でそう言われる類の人間ではないのだろう。
ただ、心からの親切心と──ひょっとしたら愛と呼ばれるもの──に依って、残酷なことができてしまう人のようだった。
彼女は、荷物を背負ったまま戻って来て、涙にまみれるマサルへハンカチを渡した。
「まぁまぁ。ともかく、拭いてくれ。凍ってしまうよ」
「ありがどう、ござい、まず……」
マサルは顔を拭いているうちに風が弱くなったことに気付いたが、パンジャが、風よけになっているだけだった。
「君は、待っていても良かったのに」
何の感情も無い。ただの言葉が放られた。
「まだ10分経っていなかったので」
マサルは、咄嗟に思いついた返事にしては上出来だと思った。
パンジャが何のことかと目をぱちくりさせた。彼女が出立前に言った言葉だ。──『わたしとはぐれて10分経って、視界が開けていたら君はもとの道を辿って戻るように』
思い当たりを見つけたのだろう。彼女は、からからと笑った。やはり、よく笑う人だ。
「あぁ、笑わせてもらった。フフフ。面白い。やはり賢い子供は好きだとも! 歩けるかい? さあ、行こうか」
「待ってください。……どうして、今度は行こうと言うんですか?」
──マサルは、彼女に追い返されると思っていた。もちろん、従う気は無いけれど。
それでも手の平を返すように彼女の言動は、妙だ。ちぐはぐなのだ。
帽子を引っ張るバニプッチをなだめながら、彼女は薄く微笑んだ。
「不思議なことかな? 少年が進むことを選んだのなら、わたしはそれを応援するだけだよ」
「でも、あなたは、僕に来てほしくなさそうでした。今だって」
「もちろん来てほしくはない。天候が変わってしまったから、単純に危険だし、山頂に碌なものは遺っていないだろう。夢を追う君は近い将来、必ず後悔する」
断言された未来。
マサルは高山に漂う寒気とは別種の怖気に背中が濡れた。
なぜそう思うのか。理由は怖くて聞くことができなかった。
彼女の言葉は続いた。
「当然だ。しかし後悔は先立ってくれないから、君は探求心のまま進むことを選んだのだろう。ならば次は『やらなかった後悔』をしないようにするだけだ。全てに備え、実行して、力尽きるまで登り続けたまえ。探求の徒とは、そういうものだ」
「言われなくても、そうします」
マサルは上擦りながらも断言した。彼女が見定めた未来など起こりはしないのだと言外の響きは雄弁だった。
驚きと共に喜色をたたえた深海の色の瞳が、ゆるりと細められた。
「うん。その意気だ。いい心がけだと思う! 察しの良い子は好きだからね! もう何も言うまいね! わたしは、夢を追う人が好きだよ。夢を見る人も好きだ。だからこそ。夢を失った人も夢を見ないこともした人も大好きなんだよ。そこには、優し気な諦めがありそうじゃあないか」
二人は歩き出した。
マサルはパンジャの陰を歩くように誘導された。そこはわずかに風雪の勢いが弱かった。
「……あなたは、あの人に夢を諦めてほしいんですか? あの人、アオイさんに」
「そんなわけないだろう! 今やわたし達の夢だ!」
彼女は、すこしだけ怒ったように声を荒げた。
しかし。
次の瞬間には、打って変わって静かな声で言うのだった。
「でも、でもね。夢を見れなくなった時、その人に逃げ道があっても良いと思うんだよ。もう前に進めないから止まってしまうよりも、振り返って来た道を戻る方が、人生として上出来ではないかとわたしは考えている。その人がどんなに手を汚して、人を傷つけて、何もかもを失ったとしても『逃げる』の慈悲があってもいいだろうと思うんだよ。……まぁ、わたしは彼に『逃げる』なんて結末を許さないので本当に個人の感想に過ぎないのだけど」
途中まで「優しい人で大切に思っているんだろうな」とマサルは頷きながら聞いていたが、最後の呟きに全てがぶち壊された。探求の道はかくも厳しいものなのか。そうなのだ。彼女ならば言うのだろう。夢を見る二人のうちパンジャはそう考えているようだった。
マサルは、力ない笑いをこぼしたが、次第に笑えなくなった。
彼女の言葉は、さらに続いた。
「誰もが傷つかなければ良いのにね。皆の夢が、みんな叶ってしまえばいいのに。……でも、それは難しいから皆、せめて自分の夢だけは叶えようとするのさ。だから夢を諦めるなんて損な話だ。だって君は皆のことを考えているのに、皆は君のことを考えていない。想像は余白の限り広がり続けるものだ。それに気付いた優しい人だけが心を病んで、さっきの君のように諦めてしまうんだろう。だから、夢を諦めるなんて損で無駄で、ただの愚か者のすることだ」
「そうかもしれません。でも……それを、悪いことだとは思わないです」
マサルは、前向きに明るく言った。
パンジャは、まるで嘘を吐いているかのような空々しい響きとして受け取ったようだった。
「そうかな。わたしは悪いことだと思うよ。それは自分が救われていないじゃないか。花には水を、罪には罰が必要なように努力には報いが必要なのだ。──人は、ポケモンは、全ては、幸せになるために生まれてきたのに」
マサルとパンジャの意見は、初めて明確にぶつかり合った。
それでも、マサルの感想は変わらなかった。ぶつかったことで納得も得た。
(そっか。だから、あなたは、歩き続けられるんだ)
いまマサルを風雪から庇って歩いているように。
パンジャという人物は、彼女自身がどんな辛い場所で苦しい状況にあっていても、この信条だけで『報いが必要な誰か』を庇って歩き続けられる人なのだ。
だからこそ。
「たとえ自分の夢を諦めるとしても、誰かのための選択を……悪いことだとは思わないです。それは、きっと、いつか誰かを助けると思うから」
「そう。我々は平行線だ。残念だね」
パンジャは、マサルの考えに理解を示しながら一線を引いてそれ以上の言葉を控えた。
だから。
次の言葉は、ただの、大きな独り言だった。
「真に利他的な行為など存在しない。わたしでさえ、見返りを期待して、いいえ、いいえ、ああ、そうだ、そうだった。わたしは、私は、わたしだけは、アオイから何も奪ってはいけないのに、どうしてわたしは杖を持ち出してしまったのだろう?」
マサルは、分かりかけたように思えた彼女のことを実は何もわかっていなかったのだと思い知らされた。
言葉の意味を問う幼子の純粋さながらの声音。何よりも呟かれた内容に、ゾッと腹の底が冷える。
「──まぁ、いいや。帰ったらアオイに聞こう」
機嫌のよいバニプッチを指先であやしながら、パンジャが朗らかに言う。
放り投げられた疑問を、彼女はいつか拾うのだろうか。
マサルは、腕の中のポットデスが居心地悪そうに動くのを明敏に感じていた。
言葉を交わすだけでは、解決できないことがある。
身に沁み込むような実感は、寒気より強かにマサルの内心を凍てつかせた。
それでも、歩き続けなければならなかった。
未来は誰にも分からない。
これがマサルの選んだ道で『やらなかった後悔』を抱えないように探求することに決めたからだ。
やがて。
雪混じりの風の隙間に、何かが見えた。それが崩れかけた石積みの壁だと分かった時。
マサルは、望んでいた頂上の果てだと知った。
「マサル君!?」
自分を抑えることができず、庇われていた陰から飛び出した。
これまで庇ってくれたパンジャを置いて先に山頂へ向かうことは、卑怯な行為だった。
頭では分かっていた。それでも足が止まらなかった。心が先へ先へと急いた。
石畳に降り積もった雪を蹴り上げて、階段を昇る。
登り切った先には、外壁ばかりの崩れかけた神殿があった。
(辿り着いた……!)
外壁のせいだろうか。石畳が布かれた広間は風雪の勢いが弱い。
感慨が、マサルの瞳を潤ませた。
足が震えて、ポットデスを抱えたまま崩れ落ちた。
がらんどうの神殿前広間は、見渡す限り──
(やっぱり何も無いじゃないか)
マサルの内心から口を突く言葉を、何とか飲み込んだ。
代わりに出たのは、堪えきれなかった嗚咽だった。
(僕は……本当に、本当に、何をしているんだろう)
ポットデスは、おろおろと小さな手を挙げている。その姿さえ滲む。また新しい涙が零れた。
「わたしを追い抜いて頂上に辿り着いたんだ。──景色を楽しみたまえよ」
彼女は、苦労を労う調子で言い、マサルの肩を軽く叩いた。
マサルは、その声が聞こえていたが彼女がどんな顔をしているのか想像もしたくなかった。
見渡す限りの頂上は、予想通りの空虚が広がっている。
想像通りの結末から立ち直るには、長い時間が必要だった。
【あとがき】
本作は、主観の物語である。などと言う格好良い(と筆者が思っている)ことを述べてみる。
この物語の趣旨とは『自分の想いをどのように名付けて分類し、行動判断の基準に据えるか』というマサル(個人)の抱える問題であり、過程であり、答えとして書きたいと思っている。思春期の数多ある一側面に「価値観の妥協を覚えること」があると考えているからだ。パンジャを登場させたのは、『風は有利に吹いている』に登場したアオイとの対比の意図も多少あるが、他の大きな理由の一つとして、彼女の価値観を変ずることができる人物はごく限られているため誰かにとって「よい障害になるだろう」という目論見が大きい。パンジャという人物と会話するにあたっては、分かり合えないことが分かった程度の妥協をして、肩をぶつけることなく、上手くすれ違うことができたのなら、概ねベスト・コミュニケーションと言えるだろうから。可愛くねえ理由だ……と思っていただけたら嬉しい。筆者もそう思う。世の中には、言葉で理解できても納得できない人がいて、それはパンジャという人物である。
ガラル地方が舞台となる拙作について、ゲームストーリーがホップのライバルとして進んでいくこともあり、『ポケモン世界の夢とは、どのようなものだろうか』という疑問が大いに刺激された。そのことについても、本作を筆者なりの解答としたいと思っている。
まぁ、上で偉そうなことを書いていますが、次の話は白紙なので、これから書きます。
うまく着地できたら、嬉しいところですが……さて。
あと2話、お楽しみいただければ幸いです!
ところで。
マシュマロは、【あとがき】後ろに貼るのが有効と偉大な先人がおっしゃっていたので貼ります!
匿名なのでお気軽です!
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そういえば、作者の皆様はお気軽にマシュマロ開設して?(長文怪文書界隈に生息する人の感想)
作中、面白かったもの・興味深かったものを教えてください。
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登場人物たち
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物語
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世界観
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文章表現