アサルトリリィと呼ばれた男   作:岡村優

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96話

「はぁぁぁぁぁぁっっ!」

 

夢結が突っ込む。そして、自身のチャームを振り被り連撃を加えた上で渾身の一撃を放つ

 

ザシュ!ザシュ!ピュイ!ゴォォン!

 

「やりました!お姉様が!」

 

「特型ヒュージ活動を停止しました。そのままケイプに攻撃を集中 ーー」

 

「いえ、まだです!」

 

梨璃と二水が喜んだ束の間、千香瑠が警戒を促す。

 

「ヒュージ反応未だ健在!其奴、まだ動くぞ!」

 

動き出した特型ヒュージは、形状を変化2枚羽から4枚羽に進化した。

 

「羽が…増えた…」

 

「形状変化…いえ、進化?戦闘中に形状を変化させるヒュージなんて…」

 

「ははは!そうこなくっちゃな!」

 

「っ…!?」

 

夢結に対し特型は攻撃態勢に入った。

 

「お姉様!危ない!」

 

黒い影が2つ特型に突っ込んだ。チャームを振りかぶった藍と、銃剣突撃をけしかけた百之助だ。

 

「キェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!」

 

「たぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

二人はほぼ同時に斬りかかり百之助はダメ出しに射撃する。

 

ダーン!かちゃん!

 

「っ…!」

 

ちょっど弾切れの為クリップで装填し空撃ち、そして銃床部分をつかい渾身の一撃で殴りつける。すると特型は吹っ飛び距離が開き、それに追撃を仕掛ける。

 

ゴ!

 

「まだまだぁぁぁぁぁ!!」

 

「梨璃、夢結さん!一旦退避して!そこの二人、援護して!」

 

「はっ、はい!」

 

「お任せください!」

 

恋花が雨嘉と神琳と共に特型に対し援護射撃を見舞う。

 

ダン!ダン!キン!

 

「弾かれてるだと!?」

 

「っ…効いてない!」

 

「由奈!」

 

「分かってる!」

 

由奈が最大出力で自身のチャー厶の高出力砲を放つ。

 

シュバ!ゴゴゴゴ!

 

直撃するがあまり効果は無かった。

 

「うそ!?ラージ級ですら貫けるのよ!?」

 

「トランスフォームに伴う外郭の硬質化と言ったところじゃな、おまけにあの目玉…」

 

りィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ

 

 

百之助の30年式銃剣の低振動ブレードがうなりを上げて突き刺す!

 

ザス!ズサァ!

 

切り込みを入れる。

 

「刃は通るみたいだな!ならば!」

 

99式を空間収納にしまい、腰からヴェロスティールと軍刀を抜き放つ。

 

シャキン!

 

同時に特型が攻撃を仕掛ける。沢山の散弾が飛び散る中を百之助は突貫。

 

軍刀の低振動ブレードがうなりを上げ、ヴェロスティールの精霊を封じた鉱石と刀身を緑色の光で包み込む。

 

りィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!

 

 

「ひゃぁぁぁぁぁ!!」

 

「目が増えた分攻撃力が増してるな。」

 

「天使なんかじゃなかった…あれは、堕天使」

 

「4枚羽の堕天使か、百由様が喜びそうじゃな…よいしょっと。」

 

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ザシュ!ザシュ!

 

百之助が二太刀浴びせ強引に黙らせる。

 

 

「ん?何してるの?」

 

「あのヒュージの情報を習得しておる。百合ケ丘にチャームもヒュージにも詳しいアーセナルがおってな。データを送っておる。今頃、リアルタイムで解析中じゃろ。」

 

「みんな!周囲を警戒!ヒュージが増殖してきてる。…囲まれないよう注意して!」

 

「ホントだ。さっきより増えてる!」

 

「トミー!ソヤ!」

 

「「了解!」」

 

サバーニャのシールドライフルピットと、ソヤのライフルピットが稼働し、互いに周囲のヒュージを一掃する。

 

 

「うわぁ…容赦ないなぁ…」

 

「私も私も〜!」

 

「姉上!無闇に突撃しない!」

 

「相変わらず船坂家って凄いなぁ」

 

「そうだね…」

 

またたく間に白襷隊によって掃討される。

 

「制圧力が化け物じみてるよ…」

 

「けどケイブから吐き出される量のほうが制圧力より上回ってる!」

 

「ノインヴェルトもこの状況下じゃ使えない…」

 

すると特型がケイプの方に動き出した。

 

「逃がすかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

百之助が周囲のヒュージを蹴散らしながら特型に近づいてゆく。

 

 

 

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