「姉上!…まさか生きてるうちに会えるとは思いませんでした…」
そう言って百之助は奏に抱きつく。
「ふふっ!久しぶりね、私も会えて嬉しいわ。」
「夢結ちゃんも梅ちゃんも久しぶり。元気そうね?」
「はい…」
「想定外過ぎるゾ…」
「所で夢結ちゃん、百之助とはどこまでシたのかしら?」
「姉上!」
「奏様///」
夢結は顔を真っ赤にして完全に狼狽していた。
「………………」
殆どの連中が固まっていたが百之助が話題を変えるために一葉に問う。
「一葉、取り替えずここは解散にしたほうがいいぜ、後日多分またやっこさんとはやりあわなきゃならねえし、こっちはこっちでこの足のある幽霊とお喋りせねばならん。」
「そ、そうですね…」
「足のある幽霊とは何よ!」
「死んだのに目の前に立ってる時点でおかしいですから!」
「では、俺たちは退散だ。またな一葉。」
「はい。」
双方ともに撤収した。
その後帰りながら百之助の話しで盛り上がったり梨璃が妹と知った奏が抱きしめて梨璃を赤面させたりと色々あった。
ー 百合ケ丘女学院理事長室にて ー
そこには理事長代行、3人の生徒会長、そして百之助を含む出征組がいた。
「船坂百之助以下5名、甲州より帰還いたしました。」
「うむ、よく帰ってきた。して、想定外の事とは?」
「本当はここで退散する予定だったのですが…実態のある幽霊に会って頂く必要が出てまいりまして…ここに呼んでも?」
「構わないが…」
「入って来てくれ。」
「はい」
入って来た人物を見るなり理事長代行は目を見開き、生徒会長三人組は絶句した。
「「「なっ!?」」」
「甲州撤退戦以来ですね。理事長代行。そして、三人共。」
「どういうことじゃ?確実に火葬までしておるぞ?」
美鈴方は百之助の事例があるのでそこまで驚いては無かったが流石にこれには驚きを隠せないようだ。
「それについては私から説明を。…船坂家の元は神なのはご存知ですね?」
「うむ…」
「普通の人間であれば死ねば黄泉の国に行き、その中で分かれ、かつ輪廻転生によりぐるぐる回るのですが…船坂の場合は別です。神性が高すぎる為に黄泉の国に行った段階で弾かれ、天津國にはじき出され神となります。なので、船坂家の者は死んでも神になるだけで死んだ事にはならないんです。なので私のように降りてくることが可能だと言うことです。」
「にわかには信じられんが…」
「百之助が所持している天羽々斬が証拠になるかと。あれ自体が神であり、剣ですから。」
一応納得したようだ。
「なるほど…して、奏君。復学する気はあるかね?」
「ええもちろん。他の子たちは天津國で色々することがありますが私は暇なので。」
「あい、分かった」
船坂奏に関しては箝口令を敷かずあえてオープンにした結果。ゲヘナに激震が走ったのは言うまでもない。