「貴方方は?」
「おいおい…従兄弟の顔忘れちまったのかぁ?ひどくない?」
「……え?」
「百之助だよ。…こっちは奏姉。久しぶりだな叶星、高嶺。」
「ハァイ。」
「うそ…」
「あら…」
二人共目を見開いていた。
「陛下が会いたがってたぞ?顔見せたらどうだ?」
「叶星様…お知り合いですか?」
「二人は船坂家の人間なんだけど。私の従兄弟なの。でも百之助、貴方台湾奪還戦で…」
「それな、都合でそうなってただけで実際には生きてたよ。ちょっと色々あってな。」
「そう…でも良かった…生きてて。」
「おいおい泣くな泣くな〜オレが悪者じゃねえか〜」
「あら?実際叶星ちゃんを泣かせたの百之助じゃない。」
「こっちが泣くぞ!…まあ…あれだ…すまんかった。」
そう言って百之助は叶星を抱きしめた。
「叶星だけずるいわ…」
「性のないやつだなぁ…ほら…」
高嶺も抱きしめた。
「はわわわわ…」
としばらくすると夢結と梨璃が来た。
「…百之助?何をしているのかしら?」
「…兄様…」
二人を離して夢結を見ると相当不機嫌なようだ。目からハイライトが消えていた。
「弁解はあるかしら?」
「ありません…」
「後でお話があります」
「アッハイ…」
(あっ…この二人付き合ってるのね)
と、高嶺と叶星は瞬時に理解した。
「…百之助は後でみっちりとお話をするとして…」
(あっ…詰んだ…これ色々ヤバイやつだ)
「わざわざ遠くからお越しいただき誠にありがとうございます。その上ヒュージの討伐まで。」
「申し訳ありません外征に来た訳ではありませんが、放って置くことができずに動いてしまいました。」
「いえいえ、そんな!私達の百合ケ丘を守って下さってありがとうございます!」
「ここではなんですから、場所を移しませんか」
「ええ、そうですね。」
「あの方たちが百合ケ丘のリリィなのね。」
「はい、髪を結わえている可愛らしい方が一柳梨璃さん。そして、あの凛々しい立ち振る舞いの方が白井夢結様です。あとの二人は存じ上げませんが…」
「あのさあのさっ!あの人たち珍しいいきものみたことあるかなっ!よしっ!聞いてみよ〜!」
「待ちなさいって!最初の会話にユニコーンはやめなさいって!」
「え〜。どうして?百合ケ丘には僕達の知らない生き物いるかもしれないよ〜?」
「ああ、梨璃さんと夢結様…あの方たちがシュツエンゲル…。立ってるだけなのにお二人に後光が差しています…!」
「所で百之助?何故いるの?」
「一応俺も一柳隊だぞ?諸事情により百合ケ丘に放り込まれたからな。」
「なるほどそれで…」
この後自己紹介を互いにして約1名ほど百之助と奏が元白襷隊と聞いて倒れたりしたがそれはまた別の話。