アサルトリリィと呼ばれた男   作:岡村優

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105話

 ー 数日後、共用スペースにて ー

 

一柳隊全員が百由に集められていた。

 

「で?話とはなんだい?」

 

とお菓子を食べながら聞く美鈴。

 

「それはですね!ズバリ!特型ヒュージの件です!」

 

「おお〜」

 

「だろうな」

 

百之助と伊吹はそんな気がしていたらしくさほど驚いてはいなかった。

 

「何か分かったんですか百由様!?」

 

喜怒哀楽の激しい梨璃はとてもわかりやすかった。

 

「ふむ、わしも気になるぞ。百由様、自分の工房に籠もって何やら調べておったな。」

 

ミリアムは最近の百由をよく見ていたため調べていたことは知っていた。

 

「ちょーっと研究に没頭しすぎちゃって寝食忘れてたけど特型ヒュージの事はバッチリよ!」

 

…安定である。

 

「安定と信頼と安心の百由ね。」

 

半分呆れている愛華である。

 

「実に百由様らしいですわね」

 

「うむ、平常運転じゃ。」

 

楓とミリアムも呆れていた。

 

「あははは、そんなに褒めないでよ、照れちゃうわ〜。」

 

「誉めてない!」

 

「…………」

 

見事な鶴沙のツッコミに笑いを抑える文香。

 

「それより百由様、特型ヒュージのことをお聞きしても…?」

 

流石神琳である。話題を修正した。

 

「うん、この間グロッピがサンプリングしたデータを元に私の方で解析した結果、とある反応をキャッチしたわ」

 

「あ、あの特型ヒュージの反応ですね!」

 

と、二水は少々興奮気味である。

 

「では、あのヒュージがどこに現れるか分かるのかしら?」

 

夢結の言いたいことは全員よくわかっていた

 

「まぁまぁ、落ち着きなさい。残念ながら検知した反応は非常に微弱。存在することは分かっても具体的な場所を特定するのは不可能ね。」

 

「やはりか…」

 

百之助にはやはり驚きはない。むしろ想定内である。

 

「存在するのに…分からない…そんな事あるんですね…」

 

「まあ仕方ないさ」

 

雨嘉の頭を伊吹が撫でながら宥めるついでに神琳の頭も撫でた為、ふたりとも顔が真っ赤である。

 

「でも、もし近くにいるのが分かるんだったらその近くで待ち伏せすればいつかは見つけられますよね!?」

 

「籠城戦か!」

 

「籠城って…お前どこに立てこもる気だ?」

 

「いや冗談を真に受けないでくれよ…」

 

「でも、待ち伏せって…」

 

兄妹揃ってボケたようだ。まあ百之助の場合は悪ノリであろうが。

 

「そうよ!梨璃さん、大正解!景品としてチャームクリーナーを進呈しましょう!」

 

「え……っ」

 

「ブフッ!?」

 

「ありがとうございますっ!」

 

強烈なボケである。強烈過ぎて百之助は吹き出した。

 

「どうゆう事なの、百由いつ現れるのかわからないヒュージを待ち伏せるなんて、いくらなんでも非効率すぎるわよ。」

 

確かに非現実的かつ非効率極まりないやり方である。

 

「もちろん、ただ指を咥えて見てろってわけじゃないわ。第一前回の戦闘では全く葉が立たなかったんでしょう?このまま再戦したところで同じ結果になるんじゃない?」

 

「たしかにな〜ヘルヴォルの連中も一緒だったのに散々な結果だったからな。」

 

「でも次は…次こそはなんとかします!ですよね!皆さん!?」

 

「うん…私、特訓してもっと強くなる!」

 

「前回は特型以外のヒュージも多くノインヴェルト戦術が使えなかったのも大きな誤算でしたし…それに…」

 

「土方が出て来やがったからな…」

 

「今度はきっと…上手くいく。」

 

「うん、よろしい!モチベーションの方は問題ないようね!」

 

百由は自身の考えたプランを話し始めた。

 

 

 

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