「ではあなたたちには特型ヒュージ出現に備えると同時に戦力増強の為、強化合宿を行ってもらうわ。」
流石にこの内容には全員びっくりである。
「強化、合宿じゃと…!なんで百由様がそんなことを言い出すのじゃ?」
「もちろん、決めたのはガーデンよ。私はそうね…現場監督って所かな?」
…色々と不安である。
「百由様が監督…考えただけでゾッとする合宿じゃな…」
見ればミリアムの顔が真っ青になっていた。
「ふふふ、大丈夫よグロッピ。あなた達にやる気を出してもらう策はまだあるわ」
「今回合宿に参加するのはあなた達だけじゃ無いの。特別ゲストを紹介しましょう」
「特別ゲスト…ですか?」
と梨璃が疑問符を浮かべたが百由が手を振った。その先にいたのは…
「ごきげんよう一柳隊の皆さん。」
「ごきげんよう…お元気そうで何よりです。」
と現れたのは、グランエプレの叶星と高嶺。そして近衛軍メンバー+2名である。
「叶星様!?そして高嶺様も!グランエプレのお二人がどうしてここに…!?」
梨璃の驚き方がとてもわかり易い。
「あっ、特別ゲストってもしかして…。」
「神庭女子藝術高校所属、グラン・エプレ一同。要請いただいたリリィ戦力強化合宿に参加させていただきます。」
「ふふっ、約束を果たしにやって来たわ。一緒に頑張りましょうね。」
「グラン・エプレの皆さんと強化合宿…。」
とても嬉しそうだ。
「それだけじゃないわよ梨璃さん。先日一緒に戦ったレギオン、あのヘルヴォルと…近衛軍にも声をかけているわ。」
「…へ?」
とここでさらに人数が増えた。
「やーほー梨璃ちゃーん」
「久しぶりです姉上」
「おっひさー」
「さとり様!?佐奈ちゃん由奈ちゃんまで!…そして…あなた方は?」
「………まじで?」
三人はともかく二人が分からなかった。百之助は見覚えがあり過ぎて絶句した。
片方は赤い服、もう片方は黒い服であった。
「ごきげんよう、皆様。お初にお目にかかります。グレートブリテン及び北アイルランド連合王国陸軍近衛第11歩兵連隊長、マリア・フィッツアラン=ハワード大佐よ。そしてこちらが、」
「ドイツ第4帝国、オットー家直属貴族連隊ローゼンリッター連隊長、フィーネ・フリーデブルグ・V・オットーよ。よろしくね。」
「まさか…マリアとフィーネとは…予想外だ…」
「あらぁ〜?なにか問題でも?」
「…あると思う?」
「まぁまぁマリア落ち着いて。久しぶりなのは分かるけど、喧嘩ふっかけないの。」
「ふってないもん!」
国同士だと仲が悪いが、この二人に関して言えば仲はいい。
「仲がよろしいようで…」
「詳しい話は後回しだ。で?百由、ヘルヴォルと言ったな。…来るのか?」
あのエレンスゲだけに来るとは到底思えなかった。
「書類をゴリ押しして来るみたいよ?」
「まじかよ!?」
「あと、百之助と伊吹と奏様は今から山本教官が呼んでるから行ってきなさーい。自己紹介云々はこっちでやっておくから〜」
「「それを早く言え!」」
そう言って百之助、奏、伊吹の三人は美保野の工房に向かった。
ー 美保野の工房にて ー
「で、もっさん。どうしたのさ。」
「誰がもっさんや!まあともかく、お前らのチャーム及び追加装備やまず百之助からや。」
そう言って百之助に一丁の銃を渡す。99式と同じような感じではあるが機関部が太く長い。
「…これは?」
「30式を再設計したやつや。使用弾薬は12.7✕99ミリ、いわえる12.7ミリNATOやな。そしてこれが銃剣、低振動術式を組んである。一応一級品やで?」
と言って銃剣を渡してくる。
「まじか…」
「まあそれだけじゃないで?超々高出力砲が付いてるんや、一応武御雷よりパワーアップしとる。因みにな、材質は錬金術お得意の魔法鉱物やから強度面は度外視してええわ。今までみたいに扱ってもびくともせんから安心せいや。そしてこれや、」
最後に見せてきたのは…ロングソードのようなチャームだ。
「これはマギビットソードや。切る、刺すのは勿論のこと、中に高出力砲が入ってるから射撃もできるで?まあこれ伊吹のライフルビットと使い方は一緒や。」
「まじかよ…ありがとうございます。」
「じゃあ次は、伊吹な。ホイこれ」
「ウインチェスターか?」
見ればM-LOKのついたウィンチェスターがあった。
「一応これもチャーム…いや、サバーニャの追加武装や、扱いやすいようにウインチェスターにしといたわ。百之助のとは違って高出力砲は無いけど、超電磁砲だから扱いやすいはずや、弾は338ラプアマグナムにしといたで。もちろん後付けで武装つけられるで?」
「おう…すげえ…」
「まだ追加武装あるで?まずこれ、」
そう言って目の前においたのは…コンテナである。それも背中にマウントするタイプの。
「ミサイルポッドかこれ?」
「正解や小型ミサイル60発入ってるんや。それとは別に腰のユニットにライフルビット、シールドビットを4機づつの計8機追加するんや。」
「随分と重武装だな…」
「制圧火力に物を言わせる為やで?」
「なるほど?」
「じゃあ次は奏、まずこれやな」
と言って持ってきたのは30式4型である。
「説明はいるか?」
「いいえ、要らないわ。知ってるから」
「よし、次や」
そして奥からでかいものを持ってきた。
「不知火や、後ろ腰にジェット及びロケットモーターを付けて空中戦ができるようにしてある。そして両腰に付いてるのがP90みたいなものや。作動方式はP90とほぼ変わらんが40ミリグレネードランチャーが下部フォアグリップの代わりについとる。それによりセレクターの単発機能を廃止して変わりにグレネードランチャーの発射機構になってるんや。」
「なるほど…では胸周りのこれは?」
「あのでっかい出刃包丁みたいなのと30式を吊り下げるものや。思考式だから使いやすいはずやで?」
「なるほど了解、他には?」
「これで全部や」
「ありがとうございました。」
「3人とも…死ぬなや」
「「「了解」」」
そうして三人は新しいチャームを手に入れて退散した。
明日は設定を出します。