アサルトリリィと呼ばれた男   作:岡村優

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109話

一年生のランニングが終わった時点で再度楓が招集をかけた。

 

「…では、ランニングと基礎訓練が終わった所でノインヴェルト戦術についての講義を行いますわ!」

 

「あら、ノインヴェルト戦術なら知ってるわよ。特殊な弾丸をチャームで弾いてパスするあれでしょう?」

 

「ひ、姫歌ちゃん…ご存知ないのですか?百合ケ丘はノインヴェルト戦術の教育において世界レベルの実績を持つ名門中の名門なんですよっ。」

 

と、姫歌に対して力説する紅巴。

 

「その百合ケ丘の方から、講義を受けられるなんて貴重な機会です。聞き逃さないようにしましょう。」

 

「神庭女子でも当然一通りの戦術はカリキュラムに含まれているけど、百合ケ丘の専門教育に比べればまだまだでしょうね。」

 

「楓さん、ぜひご教授して欲しいわ」

 

高嶺が自校を分析し、叶星がぜひ受けたいと申し出る。

 

「そうね…ではどうせなら基礎から説明することにしましょう。はい、ちびっこ1号!あなたにお願いいたしますわ。」

 

楓に話を振られた二水が悲鳴を上げた。

 

「ふぇぇぇぇぇぇ!?わわわ、私ですかぁ〜!」

 

「突然のキラーパスだね」

 

「まあ当然の人選だと思うけどな。だってそこらへんは二水の管轄じゃん?」

 

「確かに」

 

鶴沙がツッコミをいれ百之助は納得の人選であると説明し納得した。

 

「わ、わかりました…僭越ながら、この二川二水が説明させていただきます!

まず、ノインヴェルト戦術と言うのは通常9人のリリィで行う集団戦法なのです。もっとも、ヒュージの強さや規模によってこの人数は変動します。5人で行う場合は正式にはフンフヴェルトと呼びますが総称としてノインヴェルト戦術と呼ばれることが一般的です。」

 

「因みにノインヴェルトとは、9つの世界と言う意味よ。」

 

「マギスフィアを9つの世界に模したチャームを通して、成長させてヒュージに向けて放つんですよねっ!」

 

「その通りです。最初の一人が特殊弾を使ってマギスフィアを、生成し。できたマギスフィアをパス回しする事でリリィのマギを一つの弾に込めていきます」

 

「ノインヴェルト戦術は、9人分のマギを集めた分の威力がありますわ。大抵のヒュージが、この一撃で倒せることでしょう!」

 

と、夢結、梨璃、神琳、楓が補足する。

 

「ひっさつわざだ〜☆」

 

灯莉の脳天気な答えは的を得ていた。

 

「その通り!ですが、この必殺技を叩き込むには相当な練度が必要です。何よりもリリィ同士の連携が必要になりますわ。その為にもリリィ達はレギオンという戦術単位で編成され、普段から絆を深め合う必要があるのですわ。…ねぇ梨璃さん!」

 

「うん、いつも一緒にいた方が息が合いますもんね!」

 

「補足だが、ノインヴェルト戦術用のバレットは別の使い道があるがここでは説明を省かせてもらおう。」

 

と、伊吹が補足した。

 

「あ、あの楓さ〜ん…。私が説明するはずじゃ…。」

 

「百聞は一見にしかず。まずはお手本をお見せしましょう!」

 

 

 

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