「で?何がどうなってるんですかこれは…」
山田先生達が帰って来て、陛下がひたすら謝っていたので怪訝に思ったらしい。百之助が説明する。
「実はですね…」
これまでの経緯を話すと。山田先生は、納得したようで頷いていた。
「なるほど…で?文香さんの子はどうしますか?」
「普通に考えて親父に実家に連れ帰って貰って育ててもらうのが良いんですが…なにせ…父親がその…」
「なるほど…皇族ですからね…」
「私は別に連れ帰って貰っても構わんが?」
「陛下…しかしですね…」
「文香はどうしたいんだ?」
「自分で育てたいです…」
「それは無理だろ…ここは全寮制だぞ…いや待てよ…トミー。俺の所で夜は面倒見ていいか?」
「別にいいぞ?何なら手伝ってやろうか?」
「済まない恩に着る。」
そこで田中先生がとんでもない事を言う。
「授業中は私が面倒を見よう。」
「先生!?」
「良いじゃない、だって子供と親を引き剥がしたくないもの。それに学校やめたくないでしょう?」
「有難うございます…先生」
これには脱帽である。
「それでいいですか?元帥閣下?」
「わしは構わんぞ?」
まさかの即答である。
「父上!?」
「そもそもお前が外で子供を沢山作ったのが原因であろうが。子供のワガママくらい一つや2つ聞いても良いのではないか?」
「分かりました…」
「それで決まりだな。」
「やったね文香ちゃん!」
梨璃を始めとしてリリィ達から祝福の声が掛けられた。そのどさくさに紛れて祀に抱くか聞いてみる。
「祀、抱いてみては?」
「良いのかしら?」
「良いですよ」
と言いながら文香が祀に七々を渡す。
「案外重いのね…とても可愛いわ…有り難う。」
そのまま直ぐに文香に返す。
「文香ちゃん今日はこのままここに居なさい。」
「はい」
「では我らは引くとしよう」
「分かったまたな…次はどうなるか分からないけど」
「違いない。」
そう言って陛下達は帰っていった。
残ったのは先生とリリィ達だ。その時百之助は、重大な事に気が付いた。
「さてと…どうしよう…」
「どうした?」
「赤ちゃんの世話分かんないや…見たの今日が初めてだし…」
「確かに…」
百之助と伊吹が青ざめていたが山田先生が助け舟を出してくれた。
「大丈夫大丈夫、手取り足取り教えてあげるから。」
「有難うございます。」
夢結が呆れていた。
「それでさっき…よくもまあ大口叩いたわね?」
「あはははは…」
「とりあえずお開きにしましょう…早くしないとお風呂入れなくなるわよ?」
「「「あ…」」」
そんなこんなで撤収した。