しばらく夢結とお茶を楽しんでいたが電話がなった。叔父上からだ。
「済まん夢結。叔父上から連絡が来た。」
「分かったわ行ってらっしゃい。」
「ああ…」
百之助は寮の自室に戻りモニターとカメラを繋ぐ。すると旧大日本帝国陸軍のカーキの軍服を着た50代の男が出てきた。敬礼する。
「お久しぶりです。船坂寧次中将閣下。」
『おう!久しいな!船坂百之助少将!元気そうで何よりだ!』
この男は船坂寧次近衛軍中将だ。
ここで近衛軍の事を話しておくと。防衛軍とは系譜が異なり、前身は皇宮警察、その前は近衛師団であるので旧大日本帝国陸軍の系譜である。因みに防衛軍の前身は、自衛隊だ。故に近衛軍は、防衛軍とは違い戦果を挙げると直ぐに昇進するためこのように十代で少将になる事ができるのだ。
「小官に何か問題でも起こしましたでしょうか?」
『いやいや、そうでは無い。目が覚めたと兄上が言うから本当か確かめたかっただけだ。』
「そうですか…所で小官は、大佐だった筈です。いつの間に少将に?と言うか…部屋にある軍服の階級章もいつの間にか少将になってるんですが…」
寧次中将はその言葉に、笑った。
『ハハハハハハ!…すまん。甲州戦役で他大なる戦果を挙げただろう?前任の近衛友作少将が自ら予備役になったから。貴官が繰り上がった、そうゆう事だ。因みにもう97歳だからもう無理だと言ってたぞ?』
「なるほどそうゆう事でしたか…という事は小官は、近衛第一師団長になったわけですね?」
『ああ!…あともう一つ有るんだが…』
「何でしょう?」
「貴官、一柳梨璃の血縁関係を調べているんだろう?」
「…何故それを…」
『私も調べていたからな。きっかけは兄上が避難民の名簿見てたときその名前を見て固まってたからだが…』
「私は異能で確認しました。」
『なるほど貴官の異能は、覚えた相手の血の記録を見るんだったな…』
百之助の異能は他にもあるのだが今は割愛する。
『結論から言うと兄上の子供だ。』
「やはりですか…」
『いい加減にして欲しいんだがな…こればかりはどうにもならん…今は落ち着いているが。まだまだ出でくると思う。』
「分かりました…」
『本人には、言わないほうが良いだろう…混乱するだろうから…』
「そうします」
『そうしてくれ…では、また』
「ハッ!失礼します。」
通信を切り。射撃演習場に向かう。
演習場には夢結と梅がいた。
「やあ梅!夢結も。」
「おう!百之助!今からやるのか?」
「おう!」
百之助は、99式長小銃に弾を込める。
チャキン…ガ…カキン
「貴方相変わらず古いライフル使ってるわね…」
「これが一番頑丈なんでね…一番使い慣れてるってのもあるけどな。」
そう言いながら初弾を入れ発砲。即座に排莢装填。
ダーン!チャキン…カランカラン
「それ、旧日本軍が使ってた奴だろ?でも、他の奴より長くないか?」
「そりゃ長いだろうぜ…この銃実は試作銃で厳密には99式長小銃じゃ無い。それをわざわざ引っ張り出して刻印入れて大東亜戦争に投入したやつだからなぁ。全長が160センチだからとても長い、取り回し最悪だが、着剣したら完全に槍になるから使いやすいぞ?」
「へえ?でも持ち歩くとき大変じゃないか?」
「それはあるな…でも長い分リーチが長いから重宝してるんだぜ?」
「へー」
その後は駄弁りながら射撃練習をし、その後解散した。