しばらく昼寝を楽しんだあと。夢結の電話が鳴り始めたので三人は飛び起きた。そして梨璃からのヘルプであった為、文香を除く二人は急いで向かった。すると、見知らぬ一年生二人がいた。
「で?どうしたんだ?梨璃?」
「実は…」
梨璃曰く、片方の子が一流のリリィで有る事を証明する為に立ち会ってほしいとのことだった。
「なるほど…君たち名前は?」
「郭 神琳(クオ シェンリン)と申します。神琳で結構です。百之助様。」
と赤と茶色のオッドアイの娘は、そう名乗った。どうやら百之助の事を知っているようだ。そしてもう一人に声をかける。
「こちらこそ、よろしく。…で君は?」
こちらの娘はおどおどしている。自虐的な娘のようだ。百之助は、この娘が手練である事を見抜いていたがもう一つ気になっていた。
(何でこんなに自信がないのか…)
「王 雨嘉(ワン ユージア)です…雨嘉で…お願いします。」
「おう…所で…なんでそんなに挙動不審なんだ?それに何故自分を卑下する…雰囲気がどことなく手練のそれなんだが…」
「…私はへぼリリィだから…」
百之助は、絶句した。何処がへぼリリィなのか説明をしてほしいレベルであった。
(お前の様なへぼリリィいてたまるか!!寧ろ遠距離で狙撃されては堪らんぞ!?)
直感で狙撃手である事を見抜いていた。
「いやいや…雨嘉…一つ言わせてくれ…お前の様なへぼリリィが居てたまるか!!どう見ても!歴戦の猛者だよ雰囲気が!!」
と雨嘉の肩をがっちり掴み前後に揺らした。周りはドン引きである。
「百之助…落ち着きなさい」
「けどな…」
「私…姉や妹に比べて…出来が悪いから…」
なるほどそれでかと思う百之助である。
「最大交戦射程は?」
「4.5キロです…けど…」
「…世界記録知ってるか?」
「いえ…」
「4.1キロだ。」
これには驚愕する一同。
「すごーい雨嘉さん!」
「十分凄いから!!全然へぼリリィじゃ無いから!!寧ろ伸びしろあるから!!!!自信をもって!?」
とまた肩を掴んで前後に揺らした。
「でも…出来が悪いから…必要とされて無い…だから…アイスランドから追い出された…」
こいつは重症だと天を仰ぐ百之助である。
(と言うかそれ絶対違うと思うぞ…)
「そうか…もう何も言わん…神琳…君が言いたい事が分かった気がするよ…」
「有難うございます…分かっていただけて。」
「へ?」
と梨璃だけが分かってなかった。
「では行きましょう。」
そしてヒュージを迎撃するための廃墟の一角に来ていた。
百之助、梨璃は雨嘉と、夢結と神琳で別れた。