廃墟の屋上の上に来ていた。
「少し待ってくれ準備するから」
「はい…」
百之助は、空間収納から袋を取り出した。その中から99式狙撃眼鏡改と曲げられたボルトハンドル、着剣装置用バイポッドを取り出し。既存のストレートボルトハンドルを曲げられた物に換装し狙撃眼鏡とバイポッドを装着する。その際、残弾が入ってないか確認し空打ちをした。これにより99式長小銃は、99式長狙撃銃となる。
カチン…チャキン!
「準備完了したぞ。」
そう言うと、バイポッドを展開し腹這いになり、狙撃眼鏡を覗く。
「分かりました。」
「雨嘉さん!あなたの事教えて!」
「うん…私の姉も妹も今もアイスランドに残って戦っているの…一人だけ故郷を離れるよう言い渡されて…私は必要とされて無いんだって思った。ごめんなさい…百合ヶ丘は世界的にトップクラスのガーデンよ。…ただ故郷を守りたいって気持ちは、特別ってゆうか…」
「うん…それ分かるよ…」
(梨璃…君が言うと説得力があるぞ…)
と思う百之助である。
電話がなった。雨嘉が電話に出る。
すると遠くが光った。
(多分あれが狙撃目標…)
百之助は、99式狙撃眼鏡改の倍率を4倍から8倍にする。(倍率を可変出来るように改造してある。等倍から12倍まで。)
(なるほど…神琳か…)
「うん…え?…そんな訳!」
電話を切る。
「どうして…」
どうやら読み通りの用だ。そこで梨璃が雨嘉のストラップの猫に反応した。
「雨嘉さん!猫好きなの?」
一瞬狼狽えたが持ち直した。
「え?…う、うん」
「可愛いね〜その子。」
「うん!これ…持っててくれる?」
「え?うん…」
少し迷ったが梨璃は、雨嘉の電話を受け取る。
雨嘉は。自前のチャーム【アステリオン】を構える。そして自身のレアスキル天の秤目を発動。
「遠距離射撃?目標は何なの?」
「神琳…」
「え!?」
「こちらでも確認した…君のタイミングで撃て。」
「了解。」
「アワ!アワ!危ないよユージアさん!」
「一柳さんと神琳は、私にチャンスをくれたの…だから私も貴方達を信じてみる。」
「え?チャンス?」
ドォン!
対物ライフル並みの砲声を響かせる。その弾を神琳は弾く。
「ヒット」
ドォン!
「ヒット」
ドォン!
「ヒット」
ドォン!
「ヒット」
ドォン!
「ヒット」
ドォン!
「ヒット」
ドォン!
「ヒット」
ドォン!
「ヒット」
ここで風が出てきた。
(残り2発行けるな…)
風に合わせて銃口を動かす。
ドォン!
「ヒット!ラスト一発!」
さらに風が出でくる。さらに修正。最後の一発が吐き出される。
ドォン!
「ヒット!?」
その弾は弾き返され戻ってくる。
それを雨嘉は、両断した。
「全弾命中。お疲れさん。」
「はい…」
「10発…」
そこで電話が鳴った。電話に出る。
「神琳…!」
「う〜やったー!」
「有難う梨璃。」
「え?」
梨璃はなんの事か分からないようだった。
「梨璃がこの子を褒めてくれて…私、貴方のレギオンに入りたいって思えたから。」
「それが有難う?」
「うん…有難う…」
百之助が立ち上がった時に何かを思い出したようだ。
「今思い出した…なんか見た事あると思ったら…俺が6歳のとき、アイスランドに行った時の娘では無いか?」
「はい?」
「王 秦崙(ワン タイロン)の次女だろ?」
「はい…」
「父上が君の父上と友達でな。俺が六歳の時、父上と母上、姉上二人と、妹とでアイスランドの君の家に、行ったことあるぞ?その時君は母上の影に隠れてたけど。最終的に【お兄ちゃん】と言ってたの思い出したわ!」
「あ…」
それで思い出したようだ。
「久しぶりだなユーちゃん?」
「お兄ちゃん!」
と抱きついてきた。
「アワワワワ!」
と梨璃がキャパオーバーであったが…
「多分君の母上は、君に世界を見せたかったのでは?」
「そう…でしょうか…」
「俺はそうだと思うがな。」
…
しばらく離してくれなかった。そして夢結に怒られたのはご愛嬌である。