アサルトリリィと呼ばれた男   作:岡村優

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33話

弾はオレンジ色の一筋の光となりヒュージに向かって、飛翔する。

 

ドカーン!!

 

ヒュージは、直撃する瞬間マギリフレクターを展開した。だが…

 

「ヒビが入ったな」

 

見ればマギリフレクターは、ヒビが入っていた。直ぐにマギを使って時間停止魔術を使い、砲弾を装填した。

 

「今から作戦を考えよう」

 

「貴方まさか…時間を止めたの?」

 

周りの様子を見て天葉は、絶句した。他のリリィ達も同様である。

 

「ああ、この為だけにな。」

 

「相変わらず突拍子の無いことをするなお前は…」

 

伊吹は、百之助の行動に呆れると共に称賛もしていた。

 

(なるほど…作戦を練るために、時間を止めたのか…)

 

「で?作戦は既に考えてあるんだろう?」

 

「その通りだが…一応確認を取る必要が有るだろ?俺は2つのレギオンの隊長じゃ無いからな。」

 

「私は構わないわよ?」

 

「私も問題無いです。」

 

梨璃と天葉は、作戦立案するのを許可した。

 

「了解した。 まず第一段階は、俺のチャームでさっきの倍の威力の砲弾を以て、敵のマギリフレクターを完全に破壊する。 

 

次の第2段階では、間髪入れずにアールブヘイムがマギスフィアを叩き込む。トミーと文香はそれを掩護、で敵の中からダインスレイブを取り返すか破壊する。

 

第3段階は、一柳隊がマギスフィアを叩き込む。その時か、第2段階時に敵の増援が来るかもしれないから、その時はトミーと文香はそれを牽制しろ、倒す必要はない。…ここまでで質問はあるか?」

 

息吹が手を上げた。

 

「増援の規模は?」

 

「飛行型ミドル級が最低でも200。」

 

「無理じゃないか?」

 

「出来るだろ?お前のチャームなら。」

 

「使っていいのか?」

 

「俺も使ってしまったからいいだろ?」

 

「了解。」

 

次に手を上げたのは文香だ。

 

「紅の舞を披露してもいいですか?」

 

「寧ろやれ。」

 

「分かりました。」

 

「他に質問は?」

 

「あの…紅の舞って何です?」

 

聞いてきたのは樟美だ。

 

「レアスキルルナティックトランサーと、縮地を極限まで高めて使う俺の家の十八番だよ。…慣れてないと暴走するという曰く付きの技だけどね?」

 

全員が…アホなの?という顔をしていた。

 

「まあなんとかなるさ!トミー行ける?」

 

そこには両腰にチャームを羽のように付けた伊吹がいた。

 

「何時でも」

 

「ちょっと待って!それ、どうやって使うのよ!?」

 

「このチャーム…サバーニャは、ちょっと特殊でな?ちょっと見てて」

 

そう言うと息吹は、チャームにマギを込める。するとチャームが起動した。

 

『シールドピット展開!シールドピット展開!』

 

すると、片方につき7枚、計14枚の羽が分裂し伊吹の周りに回るように展開する。

 

「「「「「「「「「「「「「「「は!?」」」」」」」」」」」」」」」

 

全員が絶句した。

 

「こいつは敵の射撃兵器を遮断する為の物なんだよ。」

 

そう言って、そのシールドピットからライフルピットをその上に展開する。

 

「こっちは攻撃用。」

 

「何ですか?どこ製ですか?」

 

と、笑顔で聞いてくるのは二水だ。

 

「これ?マイケルブローニングとか言う銃器設計技師がガンダムを見て酔狂で作ったものさ。現状俺しか使えないけど。」

 

そう言いながら展開したピットを格納する。

 

「うわあ…」

 

これ以降は、特に質問は無かったのでそのまま作戦に移行する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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