1話
一人の男のリリィが病院で目を覚ました。その男の名は船坂百之助だ。
「うん?ここは何処だ?甲州撤退戦はどうなった!?」
直ぐに病院だと気づき。ナースコールを押す
直ぐに看護師が来て俺を見るなり医師を呼びに行った。その後医者が全力で走ってきた。
「船坂さん目が覚めたんですね!」
「御託はいい、甲州撤退戦はどうなった!?」
「多大な犠牲を出しましたが成功しました。」
「そうか…くっ!!」
直ぐに立ち上がった。体を動かしてみる。問題はなさそうだ。
「すごい…2年も寝てたのに直ぐに立ち上がるとは…」
「うちの家系は頑丈なんでね…明日退院してもいいか?」
時計を見ながら言った。
「構いませんが…検査だけさせてください。」
「了解した。」
その後、医者が帰っていったので電話を掛けた。
『もしもし?』
「久しぶりだな…戦友」
彼の名前は富永伊吹。彼もまたリリィだ。
『ようやく目覚めたか英雄。白雪姫が待ってるぞ?』
「わかってるさ…夢結には済まないと思ってるさ。」
『そうかよ…いつ退院するんだ?』
「明日だ、迎えに来てくれよ。」
『マジかよ…いいぜ』
「夢結には言うなよ。」
『お前も意地が悪いな…了解した。じゃあな。』
「ああ…」
電話を切り。その他諸々の検査を受け、翌日退院手続きをした。
黒いブレザーの百合ヶ丘女学院の制服とコートを着て自分の武器。左側のベルトに30年式銃剣と刀を差し、右側のホルスターにはMP17を入れ、背中には九九式長小銃を背負った。
敵であるヒュージには、現代兵器は効かないこれは当たり前のことだが、これらの武器はマギが通るように改造したため関係がない。それにリリィが一般的に用いるチャームは、彼の場合強度不足なのだ。故に彼はそれらの武器を使う。
病院を出ると富永伊吹が待っていた。
「よう。戦友」
「遅かったな」
彼は背中にウィンチェスターライフルM1895軍用モデルを背負い腰には日本刀二本とトーラスレイジングブルを下げていた。おそらく彼は、両脇にトーラスジャッジも持っているだろう。
「トミー相変わらずの重装備だな…」
「お前も似たようなものだろう?」
「違いない!」
「所で今日、入学式なんだ。」
「俺らのか?」
「俺らは迎える側、高ニだぞ?」
「あれ?俺も進級してんのかよ?」
「そうだが?」
「は?勉強どうすんだよ?」
「夢結に教えてもらえ。」
「まじか…」
「白雪姫、滅茶苦茶泣いてたからなお前が入院した時…それに契りを結んだ先輩が戦死したし…まあ俺たちのレギオン…白襷隊は。俺たち二人以外全滅したからな…」
「嘘…だろ…あいつら死んだのか…」
コレには動揺を隠せない。
「まあそれでも頑張るしかないけどな」
「そうだな」
二人は学院に向う