アサルトリリィと呼ばれた男   作:岡村優

5 / 116




第一章
1話


一人の男のリリィが病院で目を覚ました。その男の名は船坂百之助だ。

 

「うん?ここは何処だ?甲州撤退戦はどうなった!?」

 

直ぐに病院だと気づき。ナースコールを押す

 

直ぐに看護師が来て俺を見るなり医師を呼びに行った。その後医者が全力で走ってきた。

 

「船坂さん目が覚めたんですね!」

 

「御託はいい、甲州撤退戦はどうなった!?」

 

「多大な犠牲を出しましたが成功しました。」

 

「そうか…くっ!!」

 

直ぐに立ち上がった。体を動かしてみる。問題はなさそうだ。

 

「すごい…2年も寝てたのに直ぐに立ち上がるとは…」

 

「うちの家系は頑丈なんでね…明日退院してもいいか?」

 

時計を見ながら言った。

 

「構いませんが…検査だけさせてください。」

 

「了解した。」

 

その後、医者が帰っていったので電話を掛けた。

 

『もしもし?』

 

「久しぶりだな…戦友」

 

彼の名前は富永伊吹。彼もまたリリィだ。

 

『ようやく目覚めたか英雄。白雪姫が待ってるぞ?』

 

「わかってるさ…夢結には済まないと思ってるさ。」

 

『そうかよ…いつ退院するんだ?』

 

「明日だ、迎えに来てくれよ。」

 

『マジかよ…いいぜ』

 

「夢結には言うなよ。」

 

『お前も意地が悪いな…了解した。じゃあな。』

 

「ああ…」

 

電話を切り。その他諸々の検査を受け、翌日退院手続きをした。

 

黒いブレザーの百合ヶ丘女学院の制服とコートを着て自分の武器。左側のベルトに30年式銃剣と刀を差し、右側のホルスターにはMP17を入れ、背中には九九式長小銃を背負った。

 

敵であるヒュージには、現代兵器は効かないこれは当たり前のことだが、これらの武器はマギが通るように改造したため関係がない。それにリリィが一般的に用いるチャームは、彼の場合強度不足なのだ。故に彼はそれらの武器を使う。

 

病院を出ると富永伊吹が待っていた。

 

「よう。戦友」

 

「遅かったな」

 

彼は背中にウィンチェスターライフルM1895軍用モデルを背負い腰には日本刀二本とトーラスレイジングブルを下げていた。おそらく彼は、両脇にトーラスジャッジも持っているだろう。

 

「トミー相変わらずの重装備だな…」

 

「お前も似たようなものだろう?」

 

「違いない!」

 

「所で今日、入学式なんだ。」

 

「俺らのか?」

 

「俺らは迎える側、高ニだぞ?」

 

「あれ?俺も進級してんのかよ?」

 

「そうだが?」

 

「は?勉強どうすんだよ?」

 

「夢結に教えてもらえ。」

 

「まじか…」

 

「白雪姫、滅茶苦茶泣いてたからなお前が入院した時…それに契りを結んだ先輩が戦死したし…まあ俺たちのレギオン…白襷隊は。俺たち二人以外全滅したからな…」

 

「嘘…だろ…あいつら死んだのか…」

 

コレには動揺を隠せない。

 

「まあそれでも頑張るしかないけどな」

 

「そうだな」

 

二人は学院に向う

 

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。