ー 近衛軍第9近衛師団長 冨永伊吹 ー
インタビューにて
百之助達は、夏祭りに来ていた。しかし、割り振りが…
「何故夢結、樟美、天葉だけなんだ…」
「気を使われたわね…」
「ですね…」
「だね…」
と、四人で回っていた。
「トミーは、トミーで神琳と、嘉雨なんだよな…」
「あっちは、あっちでそういう事だからね?」
「良い意味で想定外だ」
「それはそうと何故軍服?」
「この夏祭りの主催は、護國神社だ。慰霊の意味も兼ねてるのさ。だからだよ。…まあ、周りの牽制も兼ねてるが」
「そ、そうなんだ。」
「で?どこから行く?」
「「「射的」」」
凄い形相である。
「お、おう」
かくして、百之助達は射的屋に向かう。
「おじちゃんいくら?」
「おう!4人で2000円だな。」
「はいはい。…2000円だね。」
「まいど!…いま思い出したが…あんちゃん7歳の時来なかったか?」
「水臭いな…来てたじゃんか…久し振り!」
「おう!そっか…大きくなったな!」
「何?知り合い?」
「昔、家に出入りしてた人…元気そうで安心した。」
「ガハハハハハ!昔の事だぜ?」
皆、当てていくが倒れない。
「むぅ…」
「はぅ…」
「倒れない…」
「コツはあるんだぜ?それに倒れるのは確認済みだよ?」
と、おじさんは言う。
(おっちゃんいかさましない主義だからな…)
「あんちゃん…代わりに取ってあげなよ?いつもの奴、わざとやってるぜ?」
「まじで?」
百之助は、土台を見回す。
(見つけた。相変わらず緊急手段残してんだから…」
狙った先はナットが付いていないボルトだ。
ぽん!ピキーン!ガッシャーン!
「ええ…」
「え…」
「へ?」
そうボルトが外れて崩れ落ちたのだ。
「じゃあヌイグルミ3つ貰おうかな。」
「3つ?全部持ってっていいんだぜ?」
「いや…3つでいい」
「分かったよ。」
3つ受け取り退散することにした。
「じゃあね」
「おう!来年も楽しみにしてるぜ!」
その後かき氷食べたり焼き鳥を食べたりしていた。
「あの人優し過ぎませんか?」
「昔からそういう人なんだ。…変わらないんだよ。」
「足取りが…不自然でした…」
「台湾奪還戦で負傷して…退役したんだ…娘さんはリリィだったけど…病弱でね…そのまま逝ったよ。」
「そう…ですか…」
「まあ気にする事じゃない…君達が背負う物では無いから。」
「貴方もよ百之助…」
「分かってるさ」
「ならいいわ」
「喉乾いただろ?なんか買ってくるよ。」
「分かった」
「分かりました」
「ええ」
百之助は、ジュースを買いに言った。
ラムネを屋台で4本買い、直ぐに合流すべく夢結達のいる場所に戻った。するとチンピラ3人に絡まれていた。
(離れなきゃよかった…)
今更であるが少し興味があったので聞き耳を立てる。
「良いじゃん。行こうぜ!」
「お断りいたします。人を待ってるので」
樟美に関しては天葉の後ろに隠れてしまっている。
「興味が無いから!」
「はぅ…」
チンピラ共はポケットから何かを取りだした。
(あれは不味い!)
「そうか…じゃあ強行手段を取ろうかね。」
臨戦態勢だ。どちらも。
「そこまでだ。後、俺の女に手ェ出すなや。」
と、全力で殺気を放つ。
「誰だ!」
「見てわからんか?軍人だよ?」
「クッ!」
ナイフを展開する。
「やめとけ、手加減できなくなるから。」
「何を!」
一人が向かってくる。そいつのこめかみに14年式を突きつける。
「これが何かわかるよね?」
これには固まるしか無かった。
「拳銃とナイフどっちが強いと思う?」
「チッ!」
「分かったらとっとと失せな。」
「クソ!」
チンピラ共は退散した。
「物分りが良くて安心した。」
「こっちは全く安心出来なかったけど?」
「すいませんでした。」
「まあ過ぎた事だから」
「樟美おいで?」
「百之助様ぁ!」
そう言って樟美を抱きしめ、頭を撫でる。
「うぅ…」
「怖かったね…」
その後少ししてから全員合流して楽しんだ。ついでに百之助は、伊吹をいじってぶん殴られた。
家に帰ると葉山さんから渡す物があると呼ばれた。
「で?駐車場に何があるんですか?」
「旦那様より2台の車を百之助様と伊吹様に差し上げる様に言われております。」
頃くして白いシートを被った車2台の前に来た。
「これですか?」
「そうです。」
そう言って、シートを取った。
「これは…」
「こいつは…」
その中から出てきたのは、ランボルギーニであった。
「FKP37シアンと、LPI910−4アステリオンでございます。」
「まじか…」
「うわあ…」
二人共絶句である。
アステリオンは、青。シアンは、深緑だ。
「お前シアンに乗れよ。」
百之助は、伊吹にシアンを促すが…
「いや、俺はアステリオンだ。」
「なんで?」
「俺の好きな人が使ってるチャームがアステリオンだからだ。しかも青。」
「了解。」
「ではお二人にこれを。」
渡されたのは、車の鍵だ。
ちなみにだが、二人は軍人なので免許を持っている。
「因みにこの車は、どちらも装甲化されていますので防弾性能はピカイチです。その分重くなったものの、馬力を上げることで速度を維持しております。」
「了解しました。」
「分かりました。」
二人は獰猛な笑みを浮かべた。