アサルトリリィと呼ばれた男   作:岡村優

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結璃の名前、結璃で決まったわけではなかったとは当時は知らんかった。


ー 近衛軍大将舩坂百之助 ー

同窓会にて




59話

それから数日が経過した。その間百之助は、共用スペースにて夢結や樟美、天葉の膝に頭を乗せて寝ていたりしていたため、全員から訝しむ様な目で見られていた。因みに今日は夢結の膝である。

 

「癒やされる…」

 

「そう…光栄ね。」

 

と、百之助は夢結の膝で蕩けていた。

 

「夢結…堅いよ…まあいいけど。」

 

「…善処するわ」

 

と、そこに梨璃が現れた。

 

「御機嫌よう。兄様、お姉様、お隣良いですか?」

 

「聞かなくても良いぜ?」

 

百之助は、そう言いながら夢結の膝からどいた。

 

「ええ…どうぞ、梨璃。」

 

と、姉が妹に見せる表情を見せながら夢結は言う。すると梨璃は、目を潤ませながら夢結に突撃した。

 

「ご無沙汰してましたお姉様〜!」

 

「どうしたの?ちゃんとしなさい。」

 

「本当に姉と妹だな?」

 

「そう言う百之助も文香さんと居ると恋人同士の様よ?」

 

百之助は、向側のソファーに座って丁度来た文香の頭をなでていた。勿論膝枕である。

 

「そうかな…」

 

「兄上と夢結様の場合は、恋人を通り越して最早夫婦ですよ?」

 

「何を言うのよ…」

 

と、謎の褒め言葉?を言い合っていた。

 

夢結の後ろでは…

 

「全く…聞いてられませんわ!」

 

と、楓が貧乏揺すりしていた。

 

そこに神琳がハンカチを持って楓に差し出した。

 

「さあ…これで涙を。」

 

「泣いてませんわ!」

 

と言う具合である。

 

「元気になった様だな。」

 

「え?」

 

見れば梨璃の反対側に少女が座っていた。

 

「貴方、この間の…」

 

レギオンのメンバーが集まってきた。

 

「おう…元気になったか!」

 

「て、その制服!」

 

ミリアムと、二水はうれしそうだ。

 

「うん、正式に百合ヶ丘の生徒にして貰えたって。」

 

「編入されたって事?」

 

「まあ可愛い!」

 

1名ほど雲行きが怪しいのが居るが無視する。

 

「ほら、ご挨拶して。こちらは夢結様だよ!」

 

「夢結?」

 

余りわかっていないようだ。

 

「ちゃんと練習したでしょ?自己紹介しようよ。」

 

「何で〜?」

 

「何じゃ…梨璃とこの娘…」

 

「姉と妹って感じです。」

 

「ちょっとあなた達狭いわよ…!」

 

「もっと詰めろ」

 

「梅も見たいぞ!」

 

と、皆謎の少女に目がいっていたが本人はスコーンを眺めていた。

 

「これ何?」

 

「スコーンよ?食べたいの?食いしん坊さんね誰かさんの様だわ。」

 

「俺が?」

 

「私ですか!?」

 

この異母兄妹は、食い意地が張っているらしい。

 

「夢結にシルトがもう一人出来たみたいだ。」

 

「食べていい?」

 

「ちゃんと手を拭くのよ。」

 

と、夢結はお手拭きを渡した。

 

「姉と妹と言うより…」

 

「母と娘じゃな。」

 

と、二水とミリアムが言うと少女は勘違いをし始めた。

 

「夢結お母さん?」

 

「産んでないわよ。」

 

「じゃあお父さん?」

 

「違いますから。」

 

 

(やばい…!笑いが止まらん!)

 

と、必死に堪える百之助である。

 

「うん…それが、まだ記憶が戻ってなくて…」

 

「それじゃあ今までなんて呼んでたんだ?」

 

その問に答えたのは百之助だ。

 

「梨璃が結梨って呼んでたぞ?」

 

ブッ…

 

夢結は、紅茶を吹き出しかけた。

 

「へぁ!?」

 

「ファ!それは!」

 

「てっきりそうなのだと思って、一柳中将に頼んで養女にしてもらってしまったのだが…駄目だったか?」

 

「おい!飛躍しすぎだろ!」

 

流石にこれには唖然とする一同である。

 

「って事で一柳結梨だ。」

 

「…いやいやいや…」

 

「あら〜良いんじゃないでしょうか〜」

 

「似合ってると思う。」

 

「なんか愛の結晶って感じだな〜」

 

「一緒に猫缶食うか?」

 

「いつの間にやら既成事実が積み重ねられてますわ…」

 

「じゃあ決まりじゃな」

 

と、伊吹と楓以外賛成であった。

 

「じゃあそのままレギオンに登録しておきますね!」

 

「二水ちゃん!?」

 

「良いんじゃないかしら?」

 

「ハ〜?」

 

と間抜けな声を梨璃が出していた。今日も平和である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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