アサルトリリィと呼ばれた男   作:岡村優

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3話

「で、お二人は付き合っているんですか?」

 

互いに挨拶したあとさっきのピンク色の髪の少女。

一柳梨璃は、百之助と夢結に聞いた。

 

それに答えたのは以外にも夢結だった。

 

「ええ、そうよ。…昔はここまで人を愛す事のできる人では無かったのだけれど」

 

「そいつは悪かったな…俺親の愛なんて受けたことなかったから、好きって何なのか分からなかったんだよな。」

 

「「へー」」

 

「それにしてもこれ全部ヒュージとの戦った跡なんですか?」

 

「そうだ…それに学園自体が…」

 

「海から来るヒュージを誘引し、地形を利用した。天然の要塞となることで市街地に被害を押さえるんだ。」

 

梨璃の問いに百之助が答えかけ途中から伊吹が答えた。

 

「途中で切るとは、酷いじゃないか…」

 

「お前の場合そのまま歴史の勉強になるから却下だ。」

 

暫く歩いていくと細い天然の通路に入った。

 

「何なんですのこの道は…」

 

疲れたのか楓が話を持ってくる。

 

「切り通しと言って千年ほど昔に作られた通路よ。」

 

「はぁ…歴史の勉強になりますわね。」 

 

暫く進むと少し開けた場所に出た。ので少し休憩していた。

 

「はぁ…入学式の前に疲れ果てましたわ…」

 

「なんにも出ませんね…」

 

その時壁の穴から敵が出てきた。気づいているのは百之助と伊吹だけだった。

 

「敵襲!!」

 

すぐさまライフルを構え発砲する。

 

ダーン

 

ターン

 

腕を二本吹き飛ばした。すぐさま排莢装填する。

 

ガシャンチャキン

 

それで全員が戦闘態勢に入ったが梨璃が反応が遅れた。

 

「チッ」

 

流石にまずかったのでMP17に持ち替えストックを展開射撃しながら梨璃を回収する。

 

トトトト

 

「キャ!」

 

 

「トミーこいつ抑えて!他の連中は一時撤収する!!」

 

「了解!」

 

「分かったわ」

 

「分かりましたわ」

 

梨璃を抱えたまま爆走する。

 

暫くしてから梨璃を下ろすと楓が壁ドンをした。

 

「チャームも扱えないのに何をなさるおつもりでしたの!?」

 

「ごめんなさい…私…」

 

「そう責めなさんな。こっちは分かってて連れてきたんだ。夢結、略式を教えてやってくれ、頼む。」

 

「正気ですの!?死んだら元も子もないですわよ!?」

 

「ええ…分かったわ。」

 

「夢結様!?」

 

「楓、俺達で警戒するぞ!」

 

「どうなっても知りませんわよ!?」

 

言うが早いかチャー厶を抜き周りを警戒する。暫くして伊吹が戻ってきた。

 

「悪い。逃げられた。」

 

「お前が逃すって相当だな。」

 

「来ましたわ!」

 

最初に反応したのは楓だった。すぐさま白兵戦に移行し。残りの二人で援護射撃をする。

 

ダーン

 

ターンターンターンターン

 

99式とウィンチェスターライフルが火を吹く

 

そして楓がチャームを持って敵の斬撃に対応する。しかし分が悪いと踏んだのか、煙幕を使い目くらましをする。

 

「厄介だな」

 

「こうも苦戦するとは…訛ったな…」

 

「こうも狭いと全力が出せんしな…」

 

 

突然敵が爆発した。

 

「好機だ!体制を立て直す。」

 

返事を待たずに移動を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 


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