ー 秦祀 ー
美鈴は、百之助を見て呆れていた。
「…検査と手当が終わって来てみれば病室で何をしているんだい?」
百之助は、MP17の部品を交換していた。
「何って…改造ですね。制圧力が足りないのでどうにかしようかと。」
「なるほど…」
「具体的には、バレルを延長して、アタッチメントで単発式のショットガン付けるだけなんですがね。よっと…できた。」
そしてそこには約2センチほどバレルの長いMP17が出来上がっていた。
下部レールのアタッチメントがライトからショットガンに変わっていた。
「凄く攻撃的だね…」
「じゃ無いとヒュージ相手はきついので。」
「そうか…」
「後さっき千夏教官がこれ持ってきたんですよね。」
手に持っている封筒は、近衛軍からの辞令である。
「そうか…で?」
「昇進して中将に、そして新部隊の司令官に就任する旨が書かれてました。」
「17歳の中将か…ってそれ言っていいのかい?」
「機密文書としての印が無いので大丈夫ですよ。問題は…この封筒です。しかも、高松理事長代行宛です。」
そこには、政府からの書類である事を示す印が押してあった。
「…見たのかい?」
「いえ…自分の書類から考察しました。…全ガーデンの総指揮権に関する書類だと思います。」
「…なんだって…」
これには美鈴もびっくりである。
すると医務室に、3人の生徒会長と、高松理事長代行が入ってきた。
「船坂くん…随分と無茶をしたようじゃな…」
「申し訳ありません…」
「それは良い…それよりもだ…川添くん、君は本当に川添君かね?」
「…そうです。私は戦う為に神に魂を売り、百之助と同じ守護者になりました。また、現在行方不明の明石愛華も、監視者となっております。…体は新しく作ってますが。」
これには4人共驚いていた。
「そうか…戻ってくる気は?」
「現時点では…」
そこで百之助は、話を切り、封筒を高松理事代行に渡した。
「政府から理事長代行にお手紙が。」
「む?」
「中は見てません…いま読んでください」
高松理事代行は、封筒の封を開け何回も熟読した。
「…川添くんと、明石くんは現時点を持って復学するように。川添くんは3年、明石くんは2年生とする。」
これには、驚いた美鈴である。
「…了解…」
「それと船坂くん…いや、船坂中将、現時刻を持って有事の際閣下の指揮下に入ります。」
「はい。よろしくおねがいします。」
と、握手を交わした。
「しかし…まさか川添くんも明石くんも生きていたとは…」
「高松理事長代行、百之助が車椅子で授業参加するまで待ってもらっても良いですか?」
「かまわんが…」
「夢結に、言う言い訳を考えておこうかと…」
「…」
理事長代行以外から睨みつけられた美鈴である。