アサルトリリィと呼ばれた男   作:岡村優

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まさか…


 ー 秦祀 ー


70話

美鈴は、百之助を見て呆れていた。

 

「…検査と手当が終わって来てみれば病室で何をしているんだい?」

 

百之助は、MP17の部品を交換していた。

 

「何って…改造ですね。制圧力が足りないのでどうにかしようかと。」

 

「なるほど…」

 

「具体的には、バレルを延長して、アタッチメントで単発式のショットガン付けるだけなんですがね。よっと…できた。」

 

そしてそこには約2センチほどバレルの長いMP17が出来上がっていた。

 

下部レールのアタッチメントがライトからショットガンに変わっていた。

 

「凄く攻撃的だね…」

 

「じゃ無いとヒュージ相手はきついので。」

 

「そうか…」

 

「後さっき千夏教官がこれ持ってきたんですよね。」

 

手に持っている封筒は、近衛軍からの辞令である。

 

「そうか…で?」

 

「昇進して中将に、そして新部隊の司令官に就任する旨が書かれてました。」

 

「17歳の中将か…ってそれ言っていいのかい?」

 

「機密文書としての印が無いので大丈夫ですよ。問題は…この封筒です。しかも、高松理事長代行宛です。」

 

そこには、政府からの書類である事を示す印が押してあった。

 

「…見たのかい?」

 

「いえ…自分の書類から考察しました。…全ガーデンの総指揮権に関する書類だと思います。」

 

「…なんだって…」

 

これには美鈴もびっくりである。

 

すると医務室に、3人の生徒会長と、高松理事長代行が入ってきた。

 

「船坂くん…随分と無茶をしたようじゃな…」

 

「申し訳ありません…」

 

「それは良い…それよりもだ…川添くん、君は本当に川添君かね?」

 

「…そうです。私は戦う為に神に魂を売り、百之助と同じ守護者になりました。また、現在行方不明の明石愛華も、監視者となっております。…体は新しく作ってますが。」

 

これには4人共驚いていた。

 

「そうか…戻ってくる気は?」

 

「現時点では…」

 

そこで百之助は、話を切り、封筒を高松理事代行に渡した。

 

「政府から理事長代行にお手紙が。」

 

「む?」

 

「中は見てません…いま読んでください」

 

高松理事代行は、封筒の封を開け何回も熟読した。

 

「…川添くんと、明石くんは現時点を持って復学するように。川添くんは3年、明石くんは2年生とする。」

 

これには、驚いた美鈴である。

 

「…了解…」

 

「それと船坂くん…いや、船坂中将、現時刻を持って有事の際閣下の指揮下に入ります。」

 

「はい。よろしくおねがいします。」

 

と、握手を交わした。

 

「しかし…まさか川添くんも明石くんも生きていたとは…」

 

「高松理事長代行、百之助が車椅子で授業参加するまで待ってもらっても良いですか?」

 

「かまわんが…」 

 

「夢結に、言う言い訳を考えておこうかと…」

 

「…」

 

理事長代行以外から睨みつけられた美鈴である。

 

 

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