ー 近衛軍中将船坂百之助 ー
「で?何で俺と美鈴様呼ばれたんだ?」
目線の先には理事長代行、3人の生徒会長、そして百由がいた。
「それは、貴方が良く知っている事よ〜感だけど。」
「ほう?」
百由の言葉に百之助は目で続けろと、目配せした。
「単刀直入に聞きます。美鈴様のレアスキルはカリスマですね?」
「その根拠は?」
美鈴は、笑顔でそう聞いた。
「そうじゃ無いと、辻褄が合わないんですよ。」
「へえ?」
「美鈴様、貴方は夢結のダインスレイヴの術式を戦闘中瞬時に書き換えて使用し、ヒュージに影響を与えた…という事です。」
「…ヒュージの方は…誤算だったんだけどね…」
美鈴は目をそらし、それに百之助が付け足す。
「…百由、美鈴様は…自分のレアスキルを正しく理解してないんだ」
「え?カリスマではないの?」
これには祀も驚く。
「まさか…レアスキル…ラプラス…」
「正解です眞悠理様。そしてこれは…俺たち運命の囚人にとっても秘匿事項です。…ラプラスは…非常に危険なのです。」
一拍おいて百之助は続けた。
「ラプラスは、味方を統率するだけでなく敵も味方にすることが可能です。…それは人に限りません。もちろん記憶の改竄も。」
「それで…ヒュージが…」
「でもですよ。これはおかしいんですよ。何せ今回はヒュージを味方につけているならこちらを攻撃することはありません。多分術式を書きかける前に夢結が…ルナティックトランサーを発動してたのが原因だと思います。…完全に憶測ですがね…それが、守護者としての感ですよ…」
「なるほどの…守護者か…」
と、理事長代行は考え込んだ。
「一つ補足です…一柳梨璃もまた同じだと思いますよ。あの子のレアスキルはカリスマから…ラプラスになりかけてる…」
「「「な!」」」
これには生徒会長三人組は驚いた。祀から質問が飛ぶ。
「仮に聞くけど…ラプラス保持者は、現時点で何人?」
「ラプラスは、基本的に扱いが難しい上に保持者が少ない。しかもほぼ運命の囚人だ。現状で38名。そこに梨璃が追加される可能性があるね」
「…その内、運命の囚人でない人は?」
「…梨璃だけだ。まあ、梨璃は運命の囚人にはしないけどな。」
「根拠は?」
「交渉済みだよ。あの子を戦場に囚われるのを見たくないんでね。」
「…君ってやつは…」
「美鈴様、あんたも運命の囚人にはしたくなかった。」
「…そうか…」
「話は終わりか?終わりなら退室させてもらおうか。」
「行きたまえ。」
「失礼します。」
百之助と美鈴は、退室した。
「…どうなるかは…神のみぞ知る…か…」
理事長代行は二人が出て行った扉を見つめた。