アサルトリリィと呼ばれた男   作:岡村優

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あの曲そんなに良かったね?


ー 船坂百之助 ー


77話

「ふわぁ〜あ。戦闘の後のお風呂は格別だわ〜」

 

「たしかに格別だけど…格別すぎませんか〜!!」

 

「まさか温泉まで湧くとわね〜」

 

「大丈夫よ〜監視網も麻痺してるから誰も見てないわよ〜」

 

と壱、二水、依奈、百由が完全に寛いでいた。と言うか全員くつろいでいた、約1名を除いて…

 

「………男俺いるんだけど…なんなら百之助もいるんだけど…」

 

と居心地悪そうに伊吹が言う

 

「今さら気にする人いると思う〜?百之助なんて鼻歌歌いながら楠美膝に乗せて頭なでてるよ〜?」

 

と依奈の視線の先にはたしかに楠美を膝に乗せて頭を撫でながら鼻歌を歌ってる百之助がいた。

 

「…お前な…」

 

「私は見られても平気だけどね〜」

 

「亜羅椰は少しは恥を知れ!」

 

「亜羅椰ちゃんエロい…」

 

と、壱と楠美に言うが逆効果だったようで…

 

「楠美から食ってやろうか!」

 

「ヒッ…!」

 

「下品はいけません。」

 

と、天葉に怒られていた。

 

「百之助様…何歌ってるんですか?」

 

「あ、それ私も気になる」

 

「え?これ?奏姉様が自分で作った奴だが?」

 

百之助は鼻歌を止めてそう答えた。

 

「「え?」」

 

「歌ってやろうか?」

 

「「聞きたいです」」

 

「了解」

 

咳払いして声を変える。今は亡き姉の声に。そして空間収納からイントロの入った音楽プレイヤーを取り出し音楽をかける。

 

「誰の為〜に何のた〜め〜に〜

変わり果てた世界

鈍色(にびいろ)の風切る

夜が明けて

また朝日が昇る〜ま〜え〜に……」

 

気がつけば全員が聞き入っていた。

 

 

「…この世界はずっと

終わらせない〜

分かち合った愛を

絆に変えるから

懐かしい笑顔 取り戻して

飛び越える 限界の自分を

壊したい 今日を失くしたって

僕はそう

勇気振り絞って進むよ」

 

曲が終わってみれば全員から拍手を貰った。

 

 

パチパチパチパチ……

 

「ご静聴ありがとうございました〜」そしてこう付け加える

 

「言っておくが俺が作ったわけではないからな〜?」

 

「いや…完成度がおかしいだろ!声真似までできるとか聞いてねえぞ!」

 

「これ声真似じゃなくて変声術。」

 

「それでもおかしくね?」

 

「作った本人に言え!」

 

「聞けねえだろ!」

 

「間違いねえw」

 

「ね〜もう一回歌ってよ?」

 

と天葉に懇願されては首を横にふれない百之助である。

 

「いいぞ〜」

 

そしてまた歌い始めた。

 

事あるごとにこの曲を歌わされる羽目になるとは百之助は思ってなかった。

 

因みにこの曲がまさか代々百合ヶ丘で継承されドラマで挿入歌として入り、世界的に有名になるとは誰も思わなかった。(ドラマでもこのシーンはある)

 

 

 

 

 

 

 

 

 




筆休めとして、14年後の話となる

「アサルトリリィと呼ばれた男 〜その子供達が征く〜」

を執筆したのでそちらも読んで頂けると幸いです。
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