ー 近衛軍第9師団長冨永伊吹 ー
「私が考えたのは…伊吹の近衛軍第九師団で、大磯ネスト…甲14号目標をつつく」
「言ってる意味がわからないけど?何故大磯ネストを?」
と言うのは祀だ。百之助と伊吹を除く全員が何故?という顔をしていた。
「あのな…ネスト同士が連携する事例があるんだよ。例えば沖縄奪還戦の時みたいにな。だから牽制のために甲14号目標をつつく!そしてその間に夢結と梨璃を甲7号目標を叩く、それが失敗した場合、第9師団は、攻勢から防衛に転換、そして第二艦隊が艦砲射撃を開始し、注意をそらす、その間に私が武御雷にマギをチャージし…直接叩く。使用するのは25式弾頭だ」
伊吹は目を見開き百之助に食ってかかる。
「ちょっと待て!お前核弾頭打ち込む気か!?」
「トミーその通りだ、しかもマギで威力を強化されたやつな?…」
「二人殺す気か!?」
「まさか…何も考えてないとでも?」
「あるのか?」
「ハインリヒがよく使うあれ分かる?」
「ハインリヒが使う?…………まさか…転移?」
「ピンポーン!でだ、ここに2つの腕輪があります」
収納から腕輪2つを出す。
「まさか強制的に転移させてそれから直接…」
「砲撃するのさ!………おーい皆様大丈夫です?」
百之助と伊吹の話についていけない皆様がいた。百由が質問する。
「百之助〜?転移に関して教えてほしいんだけど〜?」
「錬金術と魔法の融合で転移術式ってのがあってな?指定座標にジャンプするのさ。まあこの腕輪で出来るのは一回こっきりだけどな…言っておくが量産はできないぞ?」
「ありゃ…残念…」
と、心底残念そうだ。
「ところでトミー第9師団は?」
「所定の位置に配置済みだ」
これには眞悠理も複雑である。何せ軍が百合ケ丘のナワバリに入ってきたようなものなのだから。
「いつの間に…」
「さすがだな…で?どうでしょう?その方向で天野中将とお話がしたいんですが?」
「許可しよう」
流石に史房は反対だったようで…
「理事長代行!?」
「やらなければここが落ちるじゃろう?…それでも良いか?」
「甲州奪還を控えてる以上それは不味いですね…」
「ではやるしかあるまい…船坂くん、天野中将とは私が話そう。」
「いや流石にそれは…」
「君だけに責任を押し付ける訳には行くまい?それに核弾頭ともなれば国に許可を取らねばなるまいし…」
「それに関しては陛下と総理の了解を得ています。問題ありません。…これが通信機器です。」
「うむ…了解した」
そう言って、百之助は理事長代行に通信機を渡した。