店員に案内された先に3人の人物がいた。それを見るなり百之助は、冷ややかな目で3人を見て言う。
「………なんであんたらいるんだ?」
「久しぶりなのに酷い言いようだね…」
「可愛げが相変わらず無いわね…」
「卿、そこまでしかめっ面しなくてもいいでは無いか…」
「百歩譲ってセリカがいるのはまだ分かるが…今上天皇陛下とウィリアムズ王太子殿下いるのは何でだよ!?ウィリーに至っては来日したなんて聞いてねえぞ!?」
「おや、愛称の方を使ってくれるとは嬉しいね。」
ウィリーと呼ばれた人物がにこやかに笑う
「嬉しいね。じゃねえよ!ここは日本だぞ!?一国の王太子がほっつき歩いていい場所じゃねえよ!?暗殺されたらどうする気だ!?」
「百之助がいるだろう?」
「俺流石にそこまで万能じゃないよウィリー…」
「台湾奪還戦で戦死しようとした人間の言葉じゃないと思うんだけど?」
「悪かったな!」
「所で百之助、後ろにいる御令嬢方は君のこれかい?」
ウィリアムズはそう言いながら小指を立てる
「そうだが?」
「へぇ〜あの百之助が異性に興味を持つとはねぇ…」
「悪いか?」
「いや、柔らかくなったな〜と。昔なら邪魔なだけだと言うだろうから劇的な進歩だと思うよ?」
3人とも少し笑っていた。
「ウィリアムズ王太子殿下。余り百之助をいじめないでください、この人…拗ねますから」
「ちょっと夢結!?」
流石に天葉は恐れ多いので言わ無かったのだが、夢結はお偉方に対する感覚が麻痺し始めていた。
「お前な…」
その百之助は夢結にも弄ばれていた。
「まあいいじゃないか…さてと、自己紹介は後回しにして本題に入ろうじゃないか。セリカ、シーツをめくっていいのかな?」
「ええ、いつでもいいわよ?」
「了解」
バサ…
「おお…」
「これは…」
「凄い…」
「洗礼されてますね…」
シーツの下にあったのは一台の車…そうこれこそがセリカ・ランボルギーニが設計し40台のみを生産した限定車『LP2202ラッフィカ』である。今までのランボルギーニに比べて丸みを帯びたその車は日本の四式戦闘機疾風をモチーフとし、車体シアンをベースとしている。
「どうかしら?」
「点数付けろって?無茶を言うな、要求通りに仕上がってるじゃねえか。言う事はねえよ」
「ちゃーんと要求通りにマギを使えるようにしておいたわよ?」
「だろうな。そもそもラッフィカは同じ車は一台もないだろうが」
「その通りよ、この車はあなた専用のマシーンなの、他の人では扱えない代物よ。これは鍵ね」
と、セリカから鍵を受け取る。
「エンジンをかけてご覧なさい」
「了解」
鍵を開け車に乗り込み、エンジンを掛ける
ブォォン!ドドドド!
「おいセリカ!これハイブリッドだよな!?」
「ええ!モード切替はコンソールでやるの!」
「なるほど!」
コンソールを操作しEVモードにする。
するとエンジンが止まった。
「なるほどな!凄えな…」
「自動運転も付いてるわよ」
「はあ!?正気か?あれ確かやらかしたから禁止になっただろうが!」
「完全自立運転出来るわよ!技術自体はトヨタが提供してくれたわ。しかも問題点を洗い出してOS組み直したらしいの。」
「トヨタァァァァァァァ!!」
「安定と信頼のトヨタだなぁ…」
「さすがトヨタ」
「これであなたの大好きなカーチェイス出来るわよ☆」
「やったぁ~…ってなるかボケェ!やっちまってるじゃねえか!」
「大丈夫!次の新型のLFA共同開発だから☆」
「サラッとすげえこと今言わなかったか!?」
流石にまずいと思ったのかとぼけ始めた。
「あら?なんのことかしら?」
「とぼけるなァァァァァ!!」
「凄く…」
「賑やか…」
「ですね…」
と夢結、天葉、楠美は若干引いていた。