数日後、百之助は起きた。
「もう朝かよ…」
いつもならランニングやらをするのだが気分が優れないので伊吹を起こしに行った。
ガチャ…
「伊吹…朝だぜ」
「…ん?もうそんな時間か?」
「おう」
百之助は伊吹のベッドに座る
「どうした?いつもなら走ってる時間だろ?」
「気分が乗らなくてな」
「だな…なんてったって…作戦前日だからな」
「ちげえねぇ」
「しかしまあ…あそこを攻略しろとは…皮肉だな…」
「仇討ちできるからいいんじゃねえか?」
「確かにな…なぁ…夢結達には話したのか?」
「……話したよ…天葉にはもっと早く言えと言われたがね」
「そうか、オレは話せてない。」
「お前らしくねえなァ」
「違いない…暇だし装備チェックしとくか?」
「だな」
しばらくして伊吹の部屋にリュック、着替え、戦闘食料、弾倉入れ、エンピ、防弾チョッキ、弾帯、外被、銃剣を持って来ていた。
「40式で行くのか?」
「今回はな」
「そうか…俺はM14で行く。」
「そっか…」
二人で確認しながら荷物を詰めていき、最後に弾帯に装備品をつけていく…
「よし、これで良いな」
「バッチリだな」
次に銃を確認していく。
「動作点検終わり」
「結構早かったな」
「心の中では楽しみなんだろうぜ…久しぶりの大規模作戦だからな」
「オイ、軍刀は?」
「持ってくよ、でも姉のを持ってく…」
「そうかよ」
ー その後 ー
講義を受けたらその後出征する予定の二人はどことなく落ち着きが無く講義の内容が全く入ってこなかったし、周りのクラスメイトは気付いても何も言わなかった。
「今日の授業はこれで終了しますが…船坂、富永、前に来なさい。」
この教官はシェリスヤコブセンと言う女性でシスターゼロとかいう化け物(リリィとして)である。
「「ハイ」」
呼ばれた二人は教壇の前に立った。シェリスは続ける
「この二人はこの後出撃します。いえ、出征すると言ったほうがいいわね」
ざわつき始める一同、それを一発でシェリスは沈めた。
「静まりなさい、両名説明なさい。」
「ハッ!…我らは今から戦場に向かいます。が、この作戦は死者が出る可能性が非常に高く、それがここにいる2名でないという保証はない。なのでこの場をお借りして弁明させて頂きます。」
「具体的には何をするの?」
そう聞くのはクラスメイトだ。
「…陥落地域の奪還及び制圧」
「なっ!?」「まさかそんな…」「無茶よ!」
と、驚きを隠せない一同である。
「ちゃんと帰ってくるわよね?」
「首を縦には振れないな」
「なんでよ!」
「帝国軍人だからだ!貴様らとは違うんだよ!我ら帝国近衛軍人からしたらお前らも十分守る理由になるんだよ!それで満足か!この際だから言ってやらァァ!!!ホントは行きたかねーんだよ!生きてこの学校卒業してえんだよ!でもな、陥落地域の連中はどうだ!?ここで育ったからってそこから離れずに未だに戦ってやがる!満足な補給もないまま!補給が追いつかなくて死んでるやつだって居る!もっと一緒にいたかっただろうに!生きていたかっただろうに!なのに俺たち軍人は指くわえてろってか!?ふざけんじゃねぇよ!そんなことしてる暇があったら一つでも多くの命を助けてやらァァァ!分かったかコノヤロォォォォォォ!!!」
すごい剣幕でしかも殺気まで放出したが為に全員萎縮してしまった。
「オイ!やめろって!…それは同じリリィがよく分かってっから」
「わりい…冷静じゃなかった…」
「済まんな…百之助は、そこで沢山知り合いとか戦死してるんだ…」