百之助、伊吹、文香、美鈴、愛華は野戦装備で一柳隊のミーティングルームに向かった。
ガチャ!
「よう!みんな揃ってんな〜wwww」
「せ、先輩…なんでフル装備なんだ?しかも近衛軍の…」
と、二年連中は複雑そうな顔をし、一年生は頭にはてなが浮かんでいた。
「おい、文香。説明してないのか?」
「…そんな時間無かったです。」
とバツが悪そうに顔をそらした。
「……まじか…」
百之助は察していたのでそれ以上は追求しなかった。
「じゃあ今説明するわ、俺達は出征する。それも陥落地域かつ激戦区だ。相当な死者数が予想される上に、俺達にとっては台湾奪還戦以来の近衛、陸、海、空、海兵の四軍による陸上作戦となる。本音を言えば帰ってこれる可能性が少ないとだけ言っておこう。」
「「「「「「「「な!?」」」」」」」
これには驚きを隠せない一同である。
「梨璃、これを渡しておく。」
「…はい…」
5人分の…遺書だ。
「帰って来なかったら中身を見ても見なくてもいいぞ。帰ってきたら破って捨てといてくれ。いいね?」
「はい、兄様。」
「よしよしいい子だ。」
そう言いながら梨璃を撫でる
「////」
「……で、何処に行くんだ?」
と聞くのは梅だ。
「それについては私が説明しよう」
「美鈴様、流石に軍機に…」
「この際だからいいんじゃないかな?どうせ誰も言わないだろうし不確定要素が二水だけど。」
本人は首を横に振ってたので良しとする。
「甲州さ」
「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」
それには全員が驚く。
「俺にとっては雪辱戦だよ…いや…敵討ちだな。」
みんな黙ってしまったが百之助は続ける。
「帰ってきたらさ、皆でご飯でも食いに行こうぜ。」
全員首を縦に振る。
「あと皆にはめちゃくちゃ迷惑を掛ける事になるがよろしく頼む。夢結、こっちは頼むぜ?」
「誰に言ってるのかしら?貴方の帰る場所は責任を持って私、いいえ…わたし達が守ってみせるわ」
「すまん…」
「良いのよ…行ってらっしゃい。」
百之助は夢結を抱きしめてキスをした。
「トミーはしなくていいのか?」
「お前と違って俺は戻る気満々だからな。お前と違って。」
「悪かったな!」
「そうかっかするなよ。お前だって死ぬつもりは毛頭ないだろうが。」
「いいや、ただ死ぬにしてもただでは死んでやらん。」
「お前らしくていいけど、悲しませんじゃねえよ。」
「分かってラァ。」
「文香ちゃんも戻ってきてね。」
「分かってるわよ。梨璃さん。」
「じゃあ別れの挨拶が終わったところで我らは行きますかね」
「「「「了解!」」」」
戦いの火蓋はここで切られたと言っても良かった。