梅は、できるだけケイブの近くに行き偵察していた。
「かなりの数だな…サイズもスモールからミドルまで選り取り見取り…。」
その中でも存在感が別格な個体がいた。
「っ…!?あの個体…他とは違うな周りのヒュージもあいつを取り囲むように展開している。あれが情報にあった特型ヒュージか。…もう少し情報がほしいところだが…」
特型が梅を視認した。
「っ、しまった!発見された…っ!?」
特型から梅に攻撃が開始された。
ピュイーン!
「く…っ!」
「ヒュージの視線を独り占め、か。ははっ、ゾッとしないな。私はこっちだ!ほらほら、ついてこーい!」
ヒュージから逃走する梅
「そらよっと!遅い遅い!鬼さん、こちらっと♪」
(これである程度、ヒュージを分断できたな。そろそろ頃合いか…)
戦場では一瞬の判断遅れが死につながる。目の前に特型が躍り出た。
「あっ…やばっ。」
ダン!
「やらせません…!」
ナイスタイミングで千香瑠が射撃を見舞った。
「ふふっ、絶好のタイミングだな。」
「梅さんこそ素晴らしい誘導です。この位置からならば」
「ヘルヴォル、総員ポジションについて!敵はヒュージの群れ!多数!」
「あらあら、千客万来ってやつ?掃除が大変そ〜」
「無事か梅様!」
「当然っ!」
「一柳隊も、合流完了です!」
「白襷も同じく。」
「奥に居るあのヒュージが特型ですわね。」
「頭に輪っか…それに羽まで…」
「まるで…天使…?」
「相手はヒュージじゃ!そんなメルヘンチックな相手だと思ってると痛い目にあうぞ!」
天使に例えた数人にミリアムが警鐘を鳴らした。
「何でもいい!ヒュージはらんが叩き潰す!」
と、藍が突撃しようとするがすんでのところで一葉が止める。
「待って、藍!」
「…なに、一葉、」
不服そうである。
「私達は散らばってるスモールからミドル級の掃討を担当するわ。一柳隊の皆さんはあの特型ヒュージを!白襷の皆さんは双方の援護を!」
「はい、分かりました!」
「無茶を言ってくれるぜ…白襷各位!フォーメーションウイングダブルファイブ!接近戦でなく射撃で応戦せよ!撃ち方始めぇ!」
「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」
ダダダダダダダダダ!ダーン!カチャン!ダーン!ドン!ドン!ドン!ドッ!
7.62ミリNATO弾、99式実包、チャームの光弾が一斉に放たれる。見る見るうちにヒュージが一掃されていく。
「うわぁ…制圧力がすごい…」
流石にこれにはヘルヴォル全員戦慄した。
「私達も行くよ!」
「とにかくこちらは私達に任せて!梨璃さんたちは頭を潰して!」
「了解!」
「了解しました!皆さん…行きましょう!」
「ヒュージの殲滅とケイブの破壊同時にこなしますわよ!」
「いつでも行けるわ…梨璃。」
「はい!お姉様! 一柳隊、ヘルヴォル、白襷隊の皆さん!戦闘…開始です!」