二夜廻   作:甲乙

17 / 20
17:花火(ほのお)

 男たちの手により、蜘蛛神の住処は蹂躙され尽くしていた。

 己を祀る地蔵はひとつ残らず叩き壊され、注連縄も断ち切られた。

 彼岸花はすべて毟りとられ、草一本はえぬよう塩を撒き散らされた。

 

 この地は、もう死んだ。

 

 残るは、石クズと、子蜘蛛の死骸と、男たちが食い散らかした弁当のゴミと、置き土産だけ。

 夜になれば一匹残らず屠らんと、蜘蛛神は執念深く耐えていたが、男たちは日が傾く前には撤収してしまった。

 壊されるだけ、壊された。

 嬲られるだけ、嬲られた。

 穢されるだけ、穢された。

 

 許せるはずもない。

 

 最奥の暗がりから、蜘蛛神はよろよろと這い出してきた。その身は軽く、そして小さい。もはや子蜘蛛とそう変わらぬ程に力を失くした。

 戒めであり礎でもあったこの地は、もう死んだ。

 土から抜かれた木がやがて腐り落ちるように、蜘蛛神もその力を失くしていく運命(さだめ)

 

 だが自由だ。

 

 手近にいた子蜘蛛を捕らえ、喰らう。

 元より己の身から生み出されたモノ、その血肉はよく馴染んだ。それこそ蜘蛛の子を散らすように逃げ出すモノたちを、捕らえ、喰らって、力を蓄えていく。

 もはや蜘蛛神を縛る物はない。

 戒めが無くなった以上、もうこの地に留まる理由も無かった。子蜘蛛を喰らい尽くし、洞窟の出口へと進む。

 

 じき、夜がくる。

 

 こんなモノでは足りない。

 山を下りれば、贄がいる。いくらでもいる。

 囁き、その縁を死に繋ぎ、喰らう。贄が無くなるまで喰らい、また別の地へ向かう。

 

 そうしなければならない。

 

 その力を持つのだから。そうできるのだから、そうしなければならない。

 止めるモノなど、いない。

 出口へと近付き、斜陽が差しこむ前で、足を止めた。

 その赤い眼をすべて見開き、贄を探す。

 

 贄は、すぐそこにいた。

 それも、ふたつ。

 それも、生気にあふれた、幼子(おさなご)が。

 

 逃す手など無い。すぐに、囁く。

 

 

“ オイデ オイデ オイデ ”

 

“ コッチニオイデ オイデ オイデ…… ”

 

 

 

 

「「 うるさい 」」

 

 

 

 

 贄が、(こた)えた。

 

 

 

 

   ※

 

 

 

 

 山の頂上。蜘蛛神の住処への入り口に、ハルとユイはいた。

 夕日に照らされたその姿は、満身創痍。

 ハルは、全身が泥と汚物にまみれ、その左半身は血に濡れている。

 ユイは、傷こそ少ないものの、その体力は既に限界を迎えている。

 しかしその心は意気軒昂(いきけんこう)

 ただその精神力だけで、頭に直接響いた蜘蛛神の「声」を一蹴する。

 

“ オイデ オイデ オ…… ”

 

「「 うるさい 」」

 

 ハルも、ユイも、その瞳の奥に、不思議な輝きを宿していた。

 炎と呼ぶには儚い。蝋燭(ろうそく)の火のように小さな、しかし確かな輝き。

 二つの魂が、かさなった証。

 

 その輝きを視た時、蜘蛛神はその足を止めた。

 

 そして少女たちは動き出す。

 神殺し。その最後の仕上げを始めるために。

 

 

 

 

「やるよ! ハル!」

「うん!」

 

 ハルとユイは同時に走り出した。

 

 方向キーで移動します

 

 

 その先には、一つのドラム缶。

 

 視界内にアイテムがあると、頭上に?が表示されます

 

 

 大きなそれを、二人でゆっくりと横に倒す。

 

 押すことができるオブジェクトに対しては、手のアイコンが表示されます

 

 

「「 せぇーのっ!! 」」

 

 ゴロゴロと転がされるドラム缶の中身は、ガソリン。

 

 ボタンを押したまま、押す方向に移動してください

 

 

 ドラム缶が二人に押され、蜘蛛神の住処へと近付いていく。蜘蛛神はその意味を解せない。だが、何かをしようとしているのは解る。

 ドラム缶の周りには、大量のパチンコ玉と、そして花火が括り付けられていた。

 

 アクションできるオブジェクトの前では、!アイコンが表示されます

 

 

 ハルが、マッチを擦った。

 ユイが、導火線をその火に向ける。

 蜘蛛神が「声」をあげた。

 

 !アイコンが表示されている間、ボタンで対象にアクションできます

 

 

 

 

“ ヤメテ ヤメテ ヤメテ ”

 

“ ヒドイ ヒドイ ヒドイ ”

 

“ ヤメテ! ヤメテ! ヤメテ! ”

 

 

 

 蜘蛛神は、はじめての情に戸惑った。気が付けば、命乞いに等しいことを囁いていた。

 はじめての情、恐怖ゆえに。

 しかし。

 

 

「「 やだ!! 」」

 

 

 少女たちがそれを聞くには、蜘蛛神は罪を重ね過ぎていた。

 

 

 

 

「あなたの言う事を聞くのは――――」

 

「あんたとの、この腐れ縁は――――」

 

 

 

 

 ()()()()()

 

 

 

 

 言葉(おまじない)と共に、爆弾と化したドラム缶が、住処の中に押し転がされた。

 

 

 

 

   ※

 

 

 

 

 ドラム缶は、緩やかな傾斜にそって蜘蛛神の住処の中へと転がり落ちていく。

 舗装などされていない、ゴツゴツとした地面の上を跳ね、岩肌にぶつかり、また転がる。

 その内に外装に穴が開き、中に詰められたガソリンが漏れ出した。燃料を撒き散らしながら、ドラム缶は転がっていく。

 そして、導火線の火が、花火に達した。

 

 一片の光も差さない暗闇の中で、鮮やかな炎が乱舞する。

 

 打ち上げ花火が次々と撃ちだされ、遠くまで炎を届かせる。

 手持ち花火が炎を噴き出し、転がるドラム缶に合わせて炎を回す。

 漏れ出した燃料にもそれは達し、炎が洞窟の地面を舐めていく。

 最後に、ドラム缶の中へと炎が達した。

 

 炎が、炸裂した。

 

 爆発的に燃え上がったガソリンはドラム缶の破片を、パチンコ玉を高速で弾き飛ばし、火の玉と化したそれらが第二の花火となって炸裂する。

 だがまだ終わらない。

 男たちが残した置き土産。

 同じ仕掛けを施されたドラム缶が、点々と、そこら中に、奥へ奥へと、いくつも置かれていた。

 それらにも、炎が届く。

 炸裂。

 炸裂。

 炸裂。

 もはや逃げ場などない。

 蜘蛛神の住処は、その奥まで満遍なく、炎に焼かれていった。

 

 

“ アアアアアアアアアアアアッ! ”

 

“ アツイ! アツイ! アツイ! ”

 

 

 蜘蛛神も、その身を炎にのみ込まれた。たしかな血と肉を、持っていたが故に。

 

 

 

 

『あの神に炎が有効か、ですか?』

『効きますよ。必ず』

『……理由は言えませんが、確信しています』

『これだけは、絶対に』

 

 

 

 

 正直なところ、このプランは積み木細工のように脆いものであった。

 なにせ神殺しである。前例などありはしない。

 蜘蛛神がユウジを直接に殺傷する術を持たないというのは、あくまで推測だった。

 蜘蛛神の声が外国人に効かないというのも、推測だった。

 住処を荒らすことで蜘蛛神の力を本当に奪えるかどうかも、分からなかった。

 すべてハルの推測。希望的観測とも言ってよかった。

 ただ、ひとつを除いて。

 

“ 前回 ”の蜘蛛神は、その眼のひとつを潰されていた。

 鮮血を流すそれは古傷などではなく、つい最近に失ったようであった。

 そう、ほんの一夜ほど前に。

 考えるまでもない。ハルは確信している。

 あれを成したのは、ユイとクロだ。

 あの夜の前夜、さらわれたハルを助けるために、ユイとクロは蜘蛛神に戦いを挑んだ。

 なんの力もない少女と子犬が、あの怪物に一矢報いたのだ。

 故に、確信した。

 あの蜘蛛神はたしかな血肉を持つ。故に、人の手でも討てると。

 

 蜘蛛神が、焼かれていく。

 神の炎でもない、怪異の炎でもない、人の生み出した、ただの炎で。

 たしかにクロは死んだ。ユイも死んだ。

 だがその少女と子犬が成した一刺しが因果となって巡り、今ふたたび蜘蛛神に届いたのだ。

 

 

“ アツイ! アツイ! アツイ! ”

 

“ イヤダ! イヤダ! イヤダ! ”

 

 

 蜘蛛神の「声」が、断末魔が、ハルと、ユイと、そしてユウジにも届いた。

 多くの悲嘆を生み出してきた悪神の悲鳴が響き渡る。

 

 蜘蛛神は、ただ逃げた。

 その身を焼かれながら、出口へ、出口へと這い進む。

 這うための足も焼け落ちていく。一本、二本と焼け落ちていく。すべてが焼け落ちていく。

 その最後の足が焼け落ちる直前、ついに蜘蛛神は出口に辿りついた。

 

 ボンっ、と。

 

 火の玉と化した蜘蛛神が、入り口から飛び出す。まるで、花火のように。

 

 その先に、手をつなぐ、二人の少女がいた。

 

 手をつないだまま、それぞれの、もう片方の手を、蜘蛛神に向けている。

 

 ぴたりと指さされた蜘蛛神は、すべての眼で、

 

 

 少女たちの頭上に浮かぶ、赤い鋏を持った、己の半神(かたわれ)を、視た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 遠い、遠い何時か。

 

 遠い、遠い何処か。

 

 其処には、二つの “ 手 ” があった。

 

 右の手は、縁を切り。

 

 左の手は、縁を結ぶ。

 

 故に。

 

 右の手には、赤い “ 鋏 ”が、

 

 左の手には、赤い “ 糸 ” が、

 

 一つずつ、握られていた。

 

 故に。

 

 常に。

 

“ 鋏 ”と“ 糸 ”は、箸のように共にあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一瞬だった。

 鋏神の刃は、ほんのまばたきする間に、蜘蛛神をバラバラにした。

 ハルとユイが願った縁切りの対象、そして同時に供物として。

 小さな火の玉と化したそれらは、赤い空にパラパラと消えていく。

 まるで、空に咲き損なった花火のように。

 悪神の、あまりにもあっけない最期だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

   ※

 

 

 

 

 

 

 

 

「「 ありがとうございました 」」

 

 ハルたちは、最後の詰めを成してくれた鋏神に頭を下げた。

 それに対し、かの神は何も語らず、ふわふわと浮かぶのみ。だがハルは、その様になぜか違和感を覚える。

 蜘蛛神が消えたその空を視ている、気がして。

 

 シャキンッ!

 

 今までとは違う、澄んだ金属音を鋏から響かせた。その意味を、ハルもユイも理解することはできない。

 それきり、鋏神――コトワリさまは、赤い空へと消えていった。

 

 

 

 

「あいかわらず、カッコいいなぁ、あの神さまは」

「見た目は怖いけどね」

 

 二人で改めて深々と頭を下げた後、ユイはそう評した。言い方こそ軽いが、ハルも概ね同意するところではある。

 黙して語らず、成すべきを成す。終始一貫したその在り方には、一種の憧憬(あこがれ)を覚えなくもない。

 あとはその、見た目がもうすこしこう、親しみやすければ……。

 

「“礼には及ばぬ。フッ……また、つまらぬものを切ってしまった”」

 

 唐突に響いた、無駄に良い(イイ)声でやたらと気取った台詞に思わず吹き出してしまう。

 声の主のユイはといえば「コトワリさまごっこ!」とノリノリであった。

 

「ちょっと、ユイ! やめてってば!」

「“ひかえおろう! このハサミが目に入らぬか!”」

(ばち)当たりだって、それぇ!」

 

 きゃあきゃあと笑いあっている内に、何故かユイが体当たりしてきて押し倒される。そのまま、いつかのようにくすぐられて、くすぐり返して、ふたりで笑いながらゴロゴロと転がった。

 ふたりの笑い声がようやくおさまり、並んで赤い空を見上げる。夕方を報せるサイレンが聞こえた。

 

「……おわったね」

「……うん」

 

 どちらからともなく、言った。

 長い一日だった。しかも、ハルはここ数日ろくに休まず奔走していたし、長い追憶の旅をしたユイの体感時間は一日や二日どころではない。更に“前回”から続く戦いだったと考えれば、80年。そう考えると、疲労がドッと押し寄せてきて眠くなってくる。

 とはいえ、ここは夜ともなれば、お化けたちが跋扈(ばっこ)する山の中。閉じそうな目をなんとかこじ開けて「どっこいしょ」と起き上がった。すぐに隣から「おばあちゃん」と楽しそうな声が飛んでくる。そのおでこにデコピンをお見舞いしてやった。ほっといて。

 

 まだ寝ころんでいるユイに右手を差し出そうとして、――止めた。

 

 手を取ろうとして空振りしたユイは、怪訝な顔で起き上がる。自分の手をじっと見ていたハルは、固い表情で、言った。

 

「……ねえ、ユイ」

「んー?」

 

 ユイは、すべて見ていたと言った。

 ハルが、ユイとの縁を切ったところも。ハルが、自暴自棄になって夜の町をさまよったところも。ハルが、あの木をユイに見立てて別れを告げたところも。

 ハルが、その後、のうのうと生きてきたところも……。

 

「こんな、こんなこと聞くの、今更だと思うんだけど」

 

 怖い。

 聞くのが怖い。でも聞かないと。

 

 

「わたしのこと、恨んでないの……?」

 

 

 巨大なお化けに戦いを挑んだ時と同程度の勇気を以って、ハルは聞いた。

 対して、ユイの顔からは表情が消える。ハルの血の気を引かせるには充分な変化だった。

 だから勇気が(しぼ)まない内に、最後まで言うことにした。

 

 

「それで、それでも、こんなこと言うの、最低だと思うけど」

「もし、もしも、ユイがよければだけど」

 

 

 

 

「もう一度、わたしと、友だちになってくれない……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 返事は、溜息だった。

 深い、深い、ひどく深い、溜息。

 ユイは腰に手をあてて、頭を下に向けて、ボリボリと頭を掻きながら、

 

「ハル」

「う、うん」

「起きてる?」

「お、起きてるよぉ!」

 

 ほんの数日前にも、同じやり取りをした気がする。

 ユイはまた「はあぁぁ――――」と大きくて深い溜息をついてから、呆れた顔で。

 

「あのさ」

「その言い方だとさ」

「まるで、わたしとハルが友だちじゃなかったみたいなんだけど?」

 

 つまり、どういうことだろうか。やはり拒絶されたのかと、ハルの目に涙がにじみはじめた頃。

 がっしりと、両肩をつかまれた。そのまま、ユイは「あーもう、つまりね」と続けて、

 

 

「もうずっと! これからも! わたしたち、友だちじゃない!」

 

 

 ユイの切れ長の、でもやさしい瞳。

 ハルの大好きなその目の奥に、今は不思議な輝きがあった。

 すこしだけ涙で濡れたその目に、自分の泣き顔が映っていて。

 ハルは、また泣いた。

 

 

 

 

   ※

 

 

 

 

 ――先を越されちゃった。

 

 泣き虫なハルの背中をさすりながら、ユイはすこし自嘲していた。

 本当は、自分が聞くべきことだと思っていた。

 こんなダメな自分が、一度はハルを殺そうとした自分が、あなたの友だちでいいの? って。

 ユイはずっと友だちでいたいと思っていたが、ハルはどうだったのか。怖くて聞けなかった。

 

 ――やっぱりダメだなぁ。わたしって。

 

 元々、自分などよりハルの方がよっぽど強いと、ユイは思っていた。

 そんなハルが、長い人生を経てもっと強くなったのだ。お化けとしてさまよっていた自分とは比べものにもならない。

 今に立場も逆転してしまうかもしれない。

 でも。

 

「泣きすぎじゃない……?」

「うぐぅえぇ……っ。ごめんなざい、ユイぃ……!」

 

 ――まあ、いっか。

 

 別にそうなってもいいし、ハルもこの調子ならまだまだ先だろう。その間に、ユイも追いつけばいい。時間は、たっぷりあるのだから。

 ユイは、そう思った。

 

 

 

 

   ※

 

 

 

 

「おちついた?」

「うん、ごめんね……ユイ」

「またそれ。こういう時は、なんて言うんだっけ?」

「……うん。ありがとう、ユイ」

「ん、よろしい」

 

 

 

 

「あのね」

「うん?」

「わたし、なにか忘れてるような気がするんだけど……ユイは?」

「え?」

 

 

 

 

「「 あ 」」

 

 

 

 

   ※

 

 

 

 

 ユウジは、なんとか生きていた。

 大急ぎで下山したユイたちがコンテナをこじ開け、全身の拘束を解かれたユウジはぐったりとしていた。

 木陰とはいえ、真夏のコンテナ内で数時間もがいていたのだ。汗やらなんやらで燦々(さんさん)たる有様である。

 

「お父さん! しっかりして!」

「ごめんなさい! 本当にごめんなさい!」

 

 元々やせていた体が干物のようになっていた父に、ゆっくりと水を飲ませる。少女たちの(かしま)しい声に、父は弱々しく笑った。

 

「あ、ああ……ユイ。ケガは、無いかい?」

 

 こんな状態でも、まず最初に娘の心配をする父に、じんわりと目が熱くなる。あの時、自分の手で埋めた父と、目の前の父が、かさなる。

 ポン、と。ハルが背中を押してきた。

 

 ユイは、父に飛びついた。そのまま、ぎゅうぎゅうと抱きしめる。

 

「ユ、ユイ、汚いから」

「うん、くさい」

「えぇ……」

 

 本気でショックを受けている様子の父に、ユイは、笑いも、涙も止まらなかった。

 

 

「――ただいま。だいすきだよ、お父さん」

 

 

 

 

   ※

 

 

 

 

「ああ、さすがに疲れたよ。もう、くたくただ」

「本当にお疲れ様でした。ユウジさん」

「はやく帰らないと、お母さんもカンカンだね」

「ははは……それは参ったな」

 

「あ、そうだ。お母さんに何かプレゼントしたほうがいいよ?」

「……あのね、ユイ。お父さん、もう本当にお金がね?」

探偵事務所(たんてーじむしょ)? に、浮気調査(うわきちょーさ)? の電話してたよ、お母さん」

「は、え? …………本当に?」

「うん!」

「……ご愁傷様です」

 

 

「…………勘弁してくれ」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。