あんハピ♪ 長編SS【幸福漂流記】   作:第7天魔王

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黒い霧は視界をも遮ってしまう程どす黒い。更に黒い飴が益々視界を狭くする。この状態での登山は非常に危険だが、彼女らは先に進むしかなかった。


lucky20:油断大敵

ヒビキ&鷺宮先生side

ヒビキ「黒い霧と雨のせいで前が全然見えん!」

鷺宮「先が見えないのは危険だ…足下にも注意して進まなければならない!ましてここは険しい山、一瞬の油断が命に関わるぞ!」

 

霧の山を進むヒビキと鷺宮先生は周囲が黒い霧に前方が黒い雨が立ちはだかっていた。

 

鷺宮「なんとしてでもここを乗り越えねば!7組幸福クラスは嫌いだが、小平から学んだこともたくさんある!この状況は非常に危険だ!早く小平や7組幸福クラスの連中を探しださなくては!」

 

鷺宮先生は元々7組幸福クラスに嫌悪感を抱いていたが、はなこたちに関わるにつれて少しずつ心を開いて行った。

そしてハピネスクリスタルが黒化する前にも…

話は事件発生当日の昼休みに遡る

 

小平先生が常人の胃袋では考えられない大量の弁当やおにぎり等を机に並べて食べていると、1組勉学クラス担当の鷺宮先生がやってきた。

鷺宮「小平、またお前はそんなに食うのか?いつか太るぞ?」

小平「あら、鷺宮先生…これくらい私にとっては普通ですよ♪」

鷺宮「やはりお前の食欲は解せぬな…幸福クラスの連中は多少は評価できるようになったが…」

小平「そうですか。鷺宮先生も漸く幸福クラスの素晴らしさに気づいたようですね〜」

鷺宮「まだ、完全に認めたわけではない!だが、プールでの幸福クラスとの合同授業での絶体絶命下での久米川牡丹の勇気ある行動、あれはさすがに私も終わりかと思ったが結果的に久米川の言う通り全員助かった。評価に値する行動だ!」

 

鷺宮先生は幸福クラスでの過去の出来事を振り返る。

 

小平「あの時の久米川さんかっこよかったですものね〜今は体調不良で入院しているみたいですが、明日には退院てきるって聞いたので安心しました。」

鷺宮「そして実力ある体育祭での体育クラスの敗北…一部のスポーツ分野にのみ特化している体育クラスでもさすがに団体戦が重要になる体育祭ではチームワークに乱れがあったようだ。メンタル面ではかなり弱いからな〜だが、あれが刺激になりその後の大会では素晴らしい結果を残した。そういう意味では色々気づかしてくれた幸福クラスに感謝している」

小平「うふふ…なんだかんだ幸福クラスが好きなんですね鷺宮先生も」

鷺宮「勘違いするな!私は全てを認めた訳じゃない!あくまで評価に値するクラスになったというだけだ!未だに奴らのことは解せぬ!」

小平「うふふ♪そうですかそうですか」

 

再び現在へ

鷺宮「ふっ…面白い!こんな時こそ見せてもらおうじゃないかピンチをチャンスに変える幸福クラスの実力とやらを!」

 

ガラッ

 

ヒビキ「…!?さ、鷺宮先生が消えた!?一体どこへ行ったというのだ?」

鷺宮「なっ!?なんだ…急に地面がなくなって…意識が段々と遠く…」

 

鷺宮先生はあまりに突然の出来事で自分に何が起こったかを理解できなかった。

 

鷺宮「そうか…私は黒い霧で隠れていた崖から転落したのか…くっ…私としたことが…幸福クラスにあれだけ気をつけろと言った私がこんなザマとはな…全く、笑うしかないな…小平は無事なのだろうか?」

 

闇に落ちていく彼女が最期に発した一言は

鷺宮「これじゃ私まで幸福クラスの連中と同じくらい不幸だ…こんなことなら始めから幸福クラスに入ればよかったのかもな………」

 

彼女はそのまま闇の中へと消えて行った。そして霧が晴れ、崖が現れた。

 

ヒビキ「嘘だろ!?まさか、鷺宮先生は崖から、落ちたのか!?」

ヒビキは漸く鷺宮先生がいなくなった理由に気づいた!崖の下は巨大で先の見えない奈落の大穴が口を開けていた。

ヒビキ「待ってくれ…奴はいつもヒビキたちを見下し大嫌いだったが、こんな終わり方はヒビキだって望んでないぞ………」

 

ヒビキは幸福クラスのライバル1組勉学クラス担任の悲劇の結末にがっくりと膝を着き、しばらく放心状態だった。

 

鷺宮先生脱落【崖から転落】




第四章20話、絶望のターン開始です。不穏な空気は前回前々回からありましたが、いよいよ牙を剥き始めました。他のみんなはこれから一体どうなってしまうのでしょうか?
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