ヒビキと一緒に行動していた鷺宮先生が崖から転落してしまうという大波乱が起きていたちょうどその頃
椿&レンside
椿「江古田さんボクもう怖い!」
レン「確かに前が見えないし、これ以上進むのは危険かもね」
黒い霧と黒い雨は更に激しさを増し、歩くことすら困難なレベルにまで発展していた。
レン「かと言って引き返すわけにも…何かいい方法は…あっ!あそこ!」
レンは黒い霧の間から洞窟のようなものを発見した。
レン「あそこで雨宿りしよう」
椿「た、確かに…安全かも!」
2人は急いで近くの洞窟に駆け込んだ。
レン「これで一安心」
椿「でもここすごく寒い…!洞窟の中なのにどうして…?」
レン「確かに寒いね…まるで冬みたいだ…それに…」
それもそのはず、洞窟の中は凍っており氷点下の寒さなのだから。
レン「私たちは制服のままだからここに少しでも長くいると危険だ!かと言って外は土砂降りだし…」
椿「と、とりあえず奥へ進んでみないと…」
気温−5度
リュックに入っていたヘッドライトで氷の洞窟の奥へ進むと更に気温が下がり足場も凍り始めていた。
椿「さ、寒い!江古田さん…この洞窟一体どこまで続いてるのかな…?」
レン「………」
椿「江古田さん…?」
椿はレンの異変に気付いたが、いくら話しかけても反応がない。
椿「確か人は寒くなると低体温症になるって久米川さんが前に…最悪の場合…し…そんな…江古田さん!ダメだよ!こんなところで寝たら死んじゃうよ!」
レン「ん…私は…ヒビキを置いてこんなところで…」
レンも薄れていく意識の中で幼馴染の響のことを思い出していた。
……………
レン「ヒビキ、またここに来てたのか」
響「レン!べ、べつにヒビキは迷ってなど!懐かしくなったから来てしまっただけだ」
レン「ふふ…私とヒビキの思い出の場所だもんね」
響「と、ところで今日はレンに言っておきたいことがあってだな…」
レン「言っておきたいこと…」
響「まあな、日本では法律的に叶わぬ話だが、大人になってもし海外へ行けるようになったら、ヒ、ヒビキとけっ…」
はなこ「あっ!ヒビキちゃんだ!」
ヒバリ「あらヒビキ、奇遇ね」
牡丹「あらお邪魔でしたか」
響「にゃ!またお前らか!今いいとこだったのに…」
レン「じゃあもう一度言ってみる?」
響「奴らの前で言えるわけなかろうが!興が削がれた…また今度だ!」
レン「ふふ…楽しみにしておくよ」
…………
「………(ここまでか…ヒビキの願い叶えてあげたかったな…せめてヒビキは無事に外へ…そして花小泉さん、雲雀丘さん、久米川さん、狭山さん、そしてヒビキ…みんなおやすみ…)」
椿「何か暖めるものは…そうだ!僕のカーディガンを江古田さんに…!お願い!死なないで江古田さん!」
椿が必死で呼びかけるも時すでに遅し。レンは幸せそうな表情で息を引き取っていた。
椿「江古田さん…ボクがもっとしっかりしていればこんなことに…」
椿はしばらくレンの側にいて羽織っていたカーディガンをかけたままその場を離れ奥へ進んだ。
江古田蓮リタイヤ【低体温症】
久しぶりの投稿です!
今度はレンちゃんがリタイヤしてしまいましが、第四章はこういったガチシリアスな展開が多いのが特徴です。残された椿ちゃんはどうやってあの洞窟から脱出するのでしょうか?