天之御船学園の地下には7組幸福クラス専用施設が2箇所あるが、更に下へ行くと学校関係者のみが知るハピネスクリスタルの保管庫が存在するのである。
天之御船学園地下1500メートル
椿「先生、ここですよね?」
小平「はい、今のところ保管庫が開けられた形跡はないようです。」
椿「大きく頑丈そうな扉ですね」
小平「これくらいセキュリティーを強化しないと奪われちゃいますからね〜では、開けますよ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
小平先生が暗証番号を入力し、ボタンを押すと目の前に眩い光を放つ巨大な宝石が現れた。高さ3メートルはあるだろう。
椿「ハピネスクリスタルって、こ、こんなに大きいんですか?ボク、初めて見ました。」
小平「あら?狭山さんは初めてでしたね。ハピネスクリスタルは天之御船学園最大の機密で、この巨大な宝石が人々の幸福を加護しているのです。当時の理事長が発見した宝石の欠片から作ったらしいですよ」
椿「そうだったんですね…」
小平「とにかく何もないみたいでよかったです。江古田さんの夢の中の話で済みましたね。では、そろそろ私たちも外に」
椿「あれ?、先生、ちょっと待ってください!」
小平先生が部屋から出て行こうとした時、椿が何かに気づいた。
小平「狭山さん、どうかしました?」
椿「この宝石の下の方ちょっと黒くなっているような…」
椿はしゃがんだまま宝石の下の方を指差した。
小平「確かに黒いですが、カビでも生えたのでは?」
椿「いや、これはカビじゃない!しかもどんどん黒く、物凄いスピードで上まで広がっている!」
小平「なっ!?」
再び宝石を見ると椿が指摘した黒ずんだ部分が上へ向けて広がり始めている。
小平「これは一体!?マズいです!早く元に戻さないと、ハピネスクリスタルの輝きが…」
椿「ダメです!もう間に合いません!」
瞬く間にハピネスクリスタルはどす黒い腐ったただの石と化してしまった。
小平「そんな…人々の幸福の源が…」
ガックりとする2人に更に追い討ちをかけるかの様に思わぬ不運が襲い掛かった。
ビービービー
小平「しまった!警報が誤作動して扉が…早くしないと私たちはこの部屋から…」
グキッ
小平「何!?私がこんな時に捻挫…!?」
椿「先生!早くして!」
小平「ダメです!間に合いません!狭山さんだけでも外に出て花小泉さんたちにこのことを!!」
椿「先生〜!!!!」
扉は無慈悲にも閉まってしまい、更に電源パネルが爆発し、二度と開けることができなくなってしまった。
椿「先生…そんな…ボクがもっとしっかりしていれば…」
絶望し、その場に崩れ落ちる椿。
椿「これからどうすれば…」
幸いにもエレベーターは使用可能で、地上には帰れるが、ショックのあまり椿はそこから動くことができなかった。
椿「でも…ボクが頑張らないと!先生や花小泉さんたちが、人見知りだったボクに居場所と勇気をくれたんだ!」
そう立ち直ると椿は、エレベーターのボタンを押し地上へ戻って行った。
急にサブタイトルが不穏になってきました。小平先生と離れ離れになった椿ちゃんは無事地上に還れるのでしょうか?