空母打撃群ー戦うための艦隊は平和な世界で何を守るのかー 作:照月 響
もしもそれらがあったりなどしたらコメントで教えていただけると筆者が泣いて喜びます
では私はこれにてドロン
「よしっできた!!」
手に持ったエアブラシを置く
塗装していたものを乾燥BOXに入れ
道具や塗料の片付けを始める
一通り片付けが終わり乾燥BOXから取り出し棚の中に入れた
そこの棚には、フリゲートから駆逐艦、果てには戦艦まできっちりと並べられている
そしていま棚の中に入れたものでこの艦隊が完成する
戦艦1隻、護衛艦15隻、潜水艦5隻、そして空母1隻
これらはプラモデルを買ってきてさらに改造を加えたオリジナル艦隊になっていて
船体の延長、武装の強化は当たり前、中にはほとんどを自作パーツが占める艦もある
棚に入った艦隊を数分眺めた後
隣で常に排気を吹き付けてくるパソコンの電源を入れ
ある1つのゲームを起動する
《鎮守府に提督が着任しました!これより艦隊の指揮を取ります》
システムボイスが終わると画面に部屋が映し出される
このゲームは艦隊これくしょん・艦これ
2次大戦中の艦船を擬人化した艦娘を育てて戦うゲームである
友達から勧められやり始めたが
ドハマリしてしまい今では1日3回開くほどに取り憑かれてしまった
遠征、デイリー、建造、練習などをこなし
ひと段落着いたところで突如として強烈な眠気が襲ってきた
「明日休みだしこのまま寝ちゃおう」
そして静かに〔 鈴原 湊 〕は目を閉じた
『総員第2種警戒態勢!総員第2種警戒態勢!これは訓練ではない、繰り返すこれは訓練ではない』
けたたましい音と共に走り回る靴の音が扉の外で聞こえる
身を起こすと今まで見慣れた部屋では無くなっていた
ジャージが掛かっていたところには白色の海上自衛隊の制服が掛かっている
窓が塞がれそこには自衛隊の船務作業服と救命胴衣、テッパチが掛けられている
見回していると壁にかけられた電話が鳴る
恐る恐る受話器を取ると向こうから女性の声が聞こえた
??「艦隊司令、至急艦橋までお越しください」
そう言うと切られ、ただただ受話器を片手に持ち呆然と立ち尽くす
大きく息を吸い込み
鈴原「どこだよここぉぉ!!!」
さてとひとしきり叫んだところで
鈴原「ふぅ、さて艦橋行きますか」
だがその前に上下ジャージなのをどうにかしなければ
壁に掛けられていた作業着を着て、救命胴衣とテッパチを装着する
扉を開けると長い廊下に出る
パイプが至る所をはしっている光景を見て改めてここが今までいた部屋ではないことを実感する
左右を見ると海自作業服に胴衣、テッパチを身につけた同い年ぐらいの少女かこちらへ向かって走ってくる
当たらないように急いで壁に張り付くと、少女は後ろを駆け抜けそのまま走り去ってしまった
とりあえず走っていった方向に歩いていってみよう
しばらくするとご丁寧に艦内見取り図が表示されており
そこに書かれていた図は
空母……それも今さっき作ったばっかりの空母[ たいほう ]だった
鈴原「なんでこんなものが…なんで……」
??「艦隊司令!お迎えに上がりました」
後ろから声がし、振り返るとそこには海自作業服を着たポニーテールの同い年ぐらいの少女が立っていた
「えっと、どちら様ですか?」
長門(副長)「何言ってるんですか司令?[ 護衛艦たいほう]副長の長門有希ですよ」
OKまずは状況を整理しょう
まずなんなんだこの場所は?そして目の前の少女はなんなんだ?
考えられることは
1、自分は夢を見ている
この説が一番有力なので試しに頬を引っ張ってみる………痛い、ということはこれは夢ではない
2、どこかの国の軍隊に誘拐されている
北朝鮮あたりの軍が自分を誘拐した、そもそもただの一般人でなんの特技も技術もなく両親もただのサラリーマンに生まれたごくごく普通の自分を誘拐する意味が分からないし
ドアに鍵がかかっていないのもかかっていないのもおかしい
そして目の前の少女がなぜ司令と呼ぶのかが説明できない
3、自分は異世界へ転生してしまった
これだけは信じたくもないが今考えられる可能性はこれしかない
そんな挙動不審になっている僕をしばらく見ていた副長はついに痺れを切らし
副長「何してるんですか!早く行きますよ、早くしないと艦長から怒られるんですから」
そう言うと手を引き早足で歩き始める
彼女いない歴=年齢の自分には女子それも同い年ぐらいの少女に手を繋がれる経験なんて無かったため
頭の中が混乱して何も話せずにそのまま連れていかれた
副長「艦長!司令をお連れしました」
??「ありがとう副長、では司令なんでこんなに遅れたかを教えて頂けますか?」
目の前の少女の声は明るいが目は笑っていない
「その……お名前を伺ってもよろしいですか?」
香風艦長「 [ 護衛艦たいほう ]艦長の香風智乃一等海佐ですよ鈴原湊海将補」(にこっ
僕は精神的に恐怖を感じたことはこれが初めてだった
艦長「さて本題に入りましょう、今から数分前に22海里先からの国際救難信号をキャッチしました」
そういうと手元のパネルを操作し空中に周辺の地図と自艦隊の位置・艦名、そして赤いマーカーが表示される
空母たいほうを中心に前方に戦艦あまぎ、その周りを護衛艦が囲んでいる
艦名や艦種は紛れもなく自分がここに来る前に作っていた艦船だった
艦長「本艦隊は現在31ノットで現場海域に急行中、現場到着予定時刻は2320です」
スクリーン上に線が書き込まれ時刻が表示される
(すごいハイテクだな〜、などと慣れている自分が怖いけどまあ郷に入っては郷に従えって言うしなぁ)
そこで思考がここは何処なのか、からこの状況を楽しむと言う方向にシフトした
鈴原「とりあえず艦隊を2つに分けて急いで現場に向かえる足の早いやつを先行させる」
かなり海も荒れてるしこんな状況で救難信号を出すということはかなり危ない状態にあることが分かる
その中で輸送艦や鈍足の空母・戦艦を連れてちんたら向かっていては助かるものも助からなくなる
艦長「各艦にこの旨を伝達しミサイル艇とその他の護衛艦をこっちに少し残してそれ以外は最大戦速で向かうように連絡!」
??「司令、意見具申よろしいでしょうか」
キビキビと仕事をしていく艦橋要員を見ていると横から声をかけられた
海自の作業服ではなく空自の制服を着たおさげの眼鏡っ子、胸のプレートには真希波マリ一等空佐の文字
ライフジャケットには航空団長の文字が描かれている
航空団長「航空機による偵察と海難隊の輸送を進言します」
確かに波は高く荒れているが風もそこまで強くはない
航空機なら迅速に人員を移動できるし重傷者をすぐに手当てできる
鈴原「航空機による偵察と輸送を許可する、ただし隊員の安全を最優先にし飛行が困難になる前に帰還することを徹底させろ」
海難隊の降下はパラシュートを使わず海面スレスレをヘリが飛びそこから降りる関係上
波が高いと機体が波に打ち付けられて墜落する恐れがある
航空団長「了解!よし野郎ども許可が出たぞ、発艦初め!」
既に甲板で発艦準備をしていたOH-1、V-22オスプレイがエンジンのエンジンの回転数を上げ離陸してゆく
スクリーン上の点に向かって飛んでいく航空機のマーク
航空団長「映像来ましたスクリーンに出します」
スクリーンの片側にOH-1からの映像が映る
そこには100,000t以上もありそうな巨大な旅客船が片側に傾いて停止していた
OH-1パイロット「若干の傾斜に加え喫水線以下が見えません、甲板上にはまだ人の姿があります」
あそこまで巨大だとオスプレイに重傷者を載せきれない可能性がある
艦艇もあと10分ほどで到着するが浸水がどの程度か分からない以上接舷するわけにもいかない
先行しているミサイル艇に乗り切るかも怪しい以上大型艦が近づくしかない
V-22パイロット「現場到着、降下開始します」
降下した海難隊はゴムボートに乗り船に接近していく
そのままオスプレイは探照灯とランディングライトを使い甲板上を照らす
人々は謎の轟音といきなり照らされ恐怖で固まっている
機長は機外のスピーカーの音量を最大まで上げマイクを手に取った
V-22パイロット「我々は海上自衛隊です、あなたがたを救助しに来ました、これから隊員が乗船します、皆様は落ち着いて指示に従ってください、this is Japann maritime seif-defense forse…………」
海難隊隊長「該当船舶に到着、これより乗船します」
縄ばしごを使い船上に上がるとそこには甲板に収まりきらないほどの人がおりお互いが譲り合い辛うじて歩けるスペースは作られていた
海難隊隊長「我々は海上自衛隊です、あなたがたを救助しに来ました、落ち着いて指示に従ってください」
そう言うと今まで怯えた表情をしていた乗客たちは、一気に明るくなった
海難隊隊長「落ち着いてその場を動かないでください、乗務員の方はいらっしゃいますか」
客船船長「私がこの船の船長です」
と遠くから手を挙げ近づいてくる
海難隊隊長「負傷者はいらっしゃいますか」
客船船長「はい、重症者が2名、軽傷者が32名です、こちらへ」
そう言うと船長は負傷者が集められた場所へ行こうと振り返ると、さっきの狭い道とは比べ物にならない道が
できている、乗客たちが寄りあって道を空けたのだ
海難隊隊長「ありがとうございます、まもなく救助の船が来ます、まずは子供や女性、お年寄りの方からご案内します、落ち着いて隊員の指示に従ってください」
そう言って船長の後に続いて行く
ミサイル艇長「探照灯照射初め!」
現場にミサイル艇が到着し次々とハシゴをかけていく
ミサイル艇乗組員「まずは子供や女性、お年寄りの方から乗船します、車椅子の方は隊員がおぶって降ります、それ以外にも体の調子が悪いなどの場合は隊員に言ってください」
乗客たちは慌てることなく列になって順番を待っている
後から来た護衛艦もタラップを使い救助作業に参加する
護衛艦乗組員「押さずにゆっくりと進んでください、隊員からブランケットとスープを受け取ったら奥から詰めて座ってください、体調の悪い方はすぐに隊員に知らせてください」
負傷した重傷者は出血が酷く危ない状態だ
そばにはその家族だろうか、手を握ったり呼びかけたりしている
海難隊隊長「出血が酷い……止血帯と輸血用のパックを!この方の血液型は何ですか」
血液型を聞き出し輸血と止血をする
海難隊隊長「ここでは対処しきれない、オスプレイを!船長どこでもいいので甲板を空けてください大至急!」
客船船長「分かりました、おい!聞いたな急いで甲板を空けろ」
海難隊隊長「コウノトリ1・2甲板を空ける、そこに着艦しろ、重傷者を本隊に運ぶ」
V-22パイロット「了解、コウノトリ2聞いたな鍛えた腕をみせろヘマするんじゃないぞ、本隊へ受け入れの準備をしろと伝えろ、補給艦に降りる」
航空団長「重傷者をこちらへと運ぶそうです」
鈴原「分かった各補給艦に受け入れ準備を、それぞれ1機ずつ下ろす」
海難隊隊長「甲板は8度傾斜している注意しろ」
蛍光のペンライトを振り着艦の誘導をする
V-22パイロット「降りるぞ、後部ハッチオープン、3、2、1、タッチダウン!」
垂直に降り立ったオスプレイは強烈なダウンウォッシュを起こしながら着艦し後部ハッチをあけ中へと招き入れる
担架を固定し親族を席に座らせる
V-22パイロット「まだか、早くしろ!」
バックミラーからはエンジンの排気で今にも燃えそうになっている甲板が見える
旅客船長「俺たちの船を燃やしてたまるもんかァァ」
旅客船乗組員A「浸水からは守れなくても!」
旅客船乗組員B「火災からは守る!
と甲板の端から消火器を持った乗員が走って来て、甲板に水や消化剤を撒く
V-22パイロット「よし行くぞ、テイクオフ」
エンジンの回転数を上げ甲板から飛び立っていく
旅客船長「そういえばあの乗り物、空飛んでたな」
旅客船乗組員「なんだったんですかねあれ」
艦長「乗員乗客1252名全員収容しました、重傷者は2名いずれも容態は安定、軽傷者も各艦で治療を受けています」
副長「陣形揃いました、各艦輸送艦への乗客輸送中です、終了予定時刻は0200」
レーダー員「前方に水上目標探知、数は5、いずれも中型」
艦長「今回の海保はやけに遅いな、いつもだったら何機もヘリを飛ばしてくるのに」
今は甲板上に乗客たちを乗せているから、各艦もレーダー出力を下げている
探知が遅れたのは恐らくそのせいだろう
鈴原「政府、幕僚長、群司令に報告しろ、本艦隊は横須賀へと帰港する」
副長「艦長、司令……少しいいですか」
さっきまでの表情は消え去り、少し青くなっている
艦長「どうした副長、顔色が悪いぞ」
副長「LINKー18が切断されました、衛星の位置もロスト、官邸・幕僚本部・横須賀との通信回線も応答ありません、今使えるのは長波・短波通信のみです」
艦長「自己診断プログラムを実行、ほかの艦の状況を報告せよ」
まずいな、ただほかの艦を経由して通信出来ればいいんだが……ただなんだろうこの胸の内の不安感は
副長「ほかの艦も同様に通じないそうです、システムエラー無し、衛星進路予定地点に確認できません」
瞬時に艦橋の空気が変わる、さらに追い打ちをかける報告が飛び込んできた
見張り員「前方から近づく艦船は巡視船にあらず、国籍不明!」
どうでしたでしょうか
今回登場していただいたキャラは
【ご注文はうさぎでですか】からチノちゃんこと香風智乃
【涼宮ハルヒの憂鬱】から長門こと長門有希
【新世紀ヱヴァンゲリヲン】から真希波マリでした
基本的にキャラの名前をお借りしているだけなので性格や容姿は別物と考えてください
艦長などなど登場人物の名前を募集中です
推しや嫁を物語に出したい方はぜひお願いします