ということで、シトリー眷属の一般兵士リメイク、シトリー分家の上級悪魔のスタートです。
え?設定の大幅改編はリメイクとは言わない?いやいや、キャラクターの根幹は変わってないので大丈夫ですよ。
毒親が二人ともいなくなっただけで。
ただ、アヤナの基本となるところをどうするかは物凄く悩みましたけどね。
と、まあ、軽い裏話はここまでにして、本編へどうぞ。
私立駒王学園。初等部から大学部まである一貫校。
そこに入学したての《アヤナ・マルファス・シトリー》は、ウッキウキだった。
新しい制服に袖を通し、短いスカートを気にしながら、自分の眷属たちと同じ高校に通えることが心から楽しみだったからだ。
「で、なんで、アヤナさんが真ん中なんですか?」
「え? だって、治奈ちゃんと、海樹くん、カリューちゃんに、メイクちゃんたちと一緒に同じ学校に通えるんだから、主である私が中心なのは当然でしょ?」
「いや、そうじゃなくて……」
そこまで言うと、少年は「いいですよ。もう」大きなため息をつく。
「あ、もしかして、治奈ちゃんと隣がよかった? ごめんね。今から変わるから」
「え? 別に気にしなくてもいいですよ? 私も主さまと一緒に学校に通えるのは嬉しいですから」
「いやいや、そう言わずに。ほら、海樹くん」
アヤナは黒髪黒目の少年、《
「なんで、そんな……」
「あの……えっと……私……先にいきますね!!」
足の形の窪みを歩道に作り、治奈は走って学校へと向かう。
「ほら、海樹くんがうじうじするから」
「あ、ちょっと、治奈さん、危ないですよ!! フード脱げちゃう!」
アヤナの小言を無視して、海樹も走り出す。
「あ、逃げた……。ふふふ、私から逃げられると思ってるのかな? 聞こえてるんだよ、安堵のため息とか、そのあとのイチャイチャとか」
悪役のような笑い方をしながら、あとを続くアヤナ。町全体とまでとはいかないものの、聴覚の鋭い彼女は、ある程度の距離であれば、どんな音でさえ聞き分けることができる。
そんな彼女は、普段からよく聞く呼吸音を耳にして、少し歩くテンポを早める。
アヤナは目的の男子生徒を見つけ、そこに向かって小さな歩幅ではあるが、駆け出した。
「おーい、匙センパーイ」
男子生徒は声をかけられたことに反応し、振り替える。
「ん? あぁ、なんだ、マルファスか」
そう言うのは、ヤンキー臭さの残る少年、匙元士郎。
「シトリーの方で呼んでくれてもいいんですよ?」
アヤナは匙の手を握りながら尋ねる。
「いや、そっちはなんか……呼びづらくてな」
「それなら、普通にアヤナって呼ぶのは?」
「それは、それで難しくないか?」
匙は一拍あけて、そう回答する。
アヤナには許嫁が存在する。そのため、気安く名前で呼んでいいものか日本人感覚で気になる匙。
だが、アヤナは気にしたそぶりもなく、スマートフォンを取り出し、ある文面を見せる。
「それよりも、見てくださいよ! 最近、あのクソが連絡してきたんですよ! なんでも、新しく落とす予定の聖女がこの町に来るから、ついたら連絡してくれって!!」
「ふーん」
「うぅ……」
瞳に涙をため、泣き真似の準備をするアヤナ。
「ちょっ、まて、ここでなくな。泣かないでくれ。俺が会長に殺される。で、するのか?」
「え? しないですよ? するわけないじゃないですか。人の眷属枠を利用してハーレム補強しようとするクズ変態の手助けなんて」
「それは、言い過ぎじゃ……」
「あんなのが許嫁なんて、嫌すぎですしね」
「ディオドラ・アスタロトだったか?」
「はい。クソドラ・アスタロトです」
うーん、俺が間違っているのか? と疑問に思う匙。
だが、アヤナの平常運転ぶりに、どうやら、自分が間違っていたと認識する。
門が見え始める距離につくと、アヤナは少し匙から距離をとり、門を潜る。
これは、アヤナ・マルファス・シトリーの上級悪魔の物語だ。
ということで、アヤナちゃんは、親が違えば、性格も変わる。このアヤナちゃんは寂しがりよりも、独占欲強めな感じです。
ちなみに、味覚は変わってないです。ソーナずキッチンに対抗できる数少ない戦力です。
ちなみに、自作品の糸使いの高校生活より、丹芽海樹を出張させましたが、アヤナではなく、彩南の方も出張させます。
当然、漢字の方なので、活動報告にのせた設定の方ですね。