Avengers&My HERO Academia HEROS Assemble   作:青二蒼

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またしても筆がのってしまったので懲りずに投稿。
続くかは不明。
でも仕方ない、きちんとクロスオーバーしてる小説がないのだから自分で作るしかない。(トニーっぽい感じ)

設定的にヒロアカの世界は結構未来の話らしいのですが、まあ、そこは気にせず。
クロスオーバーさせる上で時代とかMCUの時系列とかガバガバになるかもしれませんが、細かいことは気にしない。
そういう世界線で納得してください。

MCU準拠でコミック設定はあまり拾わない方向で。
なので実写映画の方でキャラクターは脳内再生してください。
洋画っぽい雰囲気で描写していく予定。
できるか分かりませんけど。

ともかく暇つぶしにどうぞ。


新たな始まり

 

 世界にある日、人間に超常的な力が発現した世界。

 それは瞬く間に広がり世界人口の8割に及んだ。

 "個性"と呼ばれるそれは、人々に混乱と可能性、新たな秩序をもたらした。

 過ぎた力は人々に、大きな選択肢を与えた。

 正しく使うか、悪用するかである。

『大いなる力には大いなる責任が伴う』

 これはあるヒーローの叔父が残した言葉。

 それは超常現象が起きる前、それよりも前にヒーローとして活躍していた者達とこれからヒーローとして正しくあろうとする者達。

 彼らを繋ぐ架け橋となる言葉である。

 

 アメリカ某所にて……

 

「ヒーロービルボードチャートUSA! ランキング2位はジャパンから来たアメリカのニューヒーロー! オール……マイトォォォ!」

「何故って? もう大丈夫。私が、来た!」

 盛大なアナウンスと共に現れた、オールマイトと呼ばれる筋骨隆々の如何にもアメリカンなヒーローが決め台詞を叫びステージへと登場する。

 湧き立つ歓声。

 HAHAHA! とこれまたアメリカンな笑いをしながらその歓声に彼は答える。

「そして、映えある第1位は我らが自由の象徴の戦士! キャプテン・アメーリカ!」

 花火が上がり、ステージの中央がせり上がって青いスーツに盾を背負ったヒーローが現れる。

 そして、観客に軽く応えながらオールマイトの所へと近付き、握手をする。

「お会いできて光栄ですミスター・ロジャース。いえ……キャプテン・アメリカ」

「ハハ、僕としてはこのまま引退しても良かったかもしれないけどね」

「私には私の国がありますからね。それに私などまだまだです。しかし、アメリカでの日々は故郷と呼ぶに値する日々でした。親友も得ましたしね」

「そう言ってくれると誇らしいな」

「ご謙遜を。貴方のヒーロー魂は私も尊敬しています」

「がむしゃらだっただけさ。でもそうしないと国だけじゃなく世界が、危なかった。そして失うモノも多かった。君の自己犠牲の精神は尊敬するが、先輩としてのアドバイスだ。ほどほどにしておいた方が良い」

「耳が痛い」

「それは置いといて、また君に会えるのを楽しみにしているよ」

「私もです。あ、後でサインを頂けますか?」

 最後に小声でオールマイトが放った言葉に、キャプテン・アメリカはクスリと笑いながらも、

「もちろんだとも」

 快く答えた。

 

 そして数年後……

 

 時代は大きく変わった。

 超人社会が日常となり、馴染んだ世界。

 それをインヒューマンと呼び、隔離しようとする組織もいた。

 しかし抑制すれば自由のために戦う者が現れる。

 人しての尊厳と自由を守るために戦うヒーローが今も、どこかで。

 

 Avengers&My HERO Academia HEROS Assemble

 

 日本 雄英高校

 日本でも屈指のプロヒーローを生み出している名門校である。

 そこの会議室では職員会議である議題が上がっていた。

「海外講師、ですか」

「そうさ! 世界は広い。生徒達にそれを実感してもらうためにも海外講師を招こうと思ってるのさ」

 18禁ヒーローという、あまり良い子には聞かせたくない肩書きを持つ妙齢の女性であるプロヒーロー、ミッドナイトが尋ね、見た目がネズミな根津校長がそれに答える。

「しかし、そんな余裕がありますか? 昨今、敵連合(ヴィランれんごう)の動向も下火とは言え、不安定な情勢です。既に雄英も安全な場所とは言い難い」

「スナイプ先生の言うことも最もです。下手に刺激するような事はマズイのでは?」

 スナイプ先生に同意するようにセメントス先生も異議を唱える。

「と、それは建前なのさ」

「建前? どういうことです?」

 根津校長の言葉にイレイザー・ヘッドこと相澤先生が繰り返すように聞く。

「どうやら、ヒドラの残党が日本にいるみたいでね。ヒーロー協会を通じてアメリカの戦略国土調停補強配備局……SHIELD(シールド)から連絡があったのさ」

 その言葉に会議室で誰もが驚く。

 そして、プレゼントマイクが最初に口火を切る。

「オイオイ、マジかよ。激ヤバな組織じゃねえか」

「では、海外講師が建前というのは……」

「エクトプラズム先生の予想通り、敵連合(ヴィランれんごう)よりも厄介で世界的に危険な組織。日本のプロヒーローが劣る訳ではないけれども昨今の情勢を鑑みて手に余るということでアヴェンジャーズのメンバーが来ることになったのさ。そして、警察やヒーロー協会に顔が効く雄英高校に白羽の矢が立ったという訳なんだよね」

 その言葉に誰もが真剣な顔になる。

「私としては、この話を断るつもりはない。けれども、生徒に直接触れ合っている現場の先生の意見を無視する訳にもいかない。という訳で緊急で会議を開いた訳なのさ。回りくどい聞き方をしたけども、幾度も世界を救わんと戦ったヒーロー。きっと得るものは多いはずさ」

「確かにそうですね。私もアメリカで色々と学び、おかげでオールフォーワンを追い詰めることができた。きっと良い話や経験が得られると思います」

 根津校長の言葉にオールマイトは同意し、何かを懐かしむ表情をする。

 そして、相澤先生は少し呆れるように呟く。

「そこまで言われたらこっちとしては断る理由がありませんね。実際問題、敵を知ってるヤツがいれば対策も立てやすい」

「そういうことさ。もちろん、講師の件も快く了承してくれた。あとは我々の返答待ちさ。まあ、断ったところで向こうは独自に別で拠点を構えるだろうけどね。それとは別にある人物が君に会いたがっているんだよ」

「私に、ですか? ……まさか?」

 根津校長の言葉にオールマイトは思い当たる人物を思い描き、驚きの言葉を放つ。

 根津校長はそれを肯定するように頷く。

「そう、彼だよ」

 

 数日後……

 

「ここが日本、か」

「来るのは初めて?」

「そうだな。アジアは初めてだ。ナターシャ、君は?」

「そうね。たまに来るわ」

「仕事以外は?」

「ないわね」

 いい大人の外国人といった男女が黒塗りの車から降りて、軽い会話を交わす。

「でも意外ね。日本のヒーロー、それもオールマイトと交流があったなんて」

「僕としてもアベンジャーズとは別にヒーロー活動をするとは思ってなかったよ。目が覚めたら超人社会になってたことも含めてね」

「そうでしょうね」

 と、ナターシャ・ロマノフは同意する。

 そしてトランクを開け、荷物を取りながら彼に質問する。

「彼とはどうやって知り合ったの?」

「彼が修行でアメリカに来ていた時に岩石の巨人になれる男が暴れだしてね。しかも組織的に人質もとっていた。その時に協力して事件を解決してからだな」

「そう。まあ、よくありそうな出会い方ね。この仕事やってると」

 確かにな、と彼は同意する。

 それからスポーツバックのような物を抱えて、雄英高校の正門へ向かう。

 そこでは既に根津校長とオールマイト、相澤先生が出迎えていた。

 それを見た彼はオールマイトに早足で近付き、右手を差し出す。

「久しぶりだな。オールマイト、いや、トシノリ」

「スティーブ。君こそ、元気そうで何よりだ!」

 オールマイトもマッスルフォームでスティーブに握手し、迎える。

 そして相澤先生の肩に乗って根津校長も挨拶する。

「私が校長の根津さ。ようこそ、キャプテン・アメリカ」

「初めまして。お話を聞いて下さり感謝しています」

「いいや、感謝するのはこちらも同じことさ。敵は油断ならない相手、是非とも君達の力を借りたい」

「もちろんです。ヒドラはSHIELDの問題でもある。ああ、紹介するよ。彼女はSHIELDのエージェント」

「ナターシャ・ロマノフです。初めまして」

「初めまして、相澤 消太です。よろしくお願いします」

 相澤先生もオールマイト達に倣い、ナターシャと握手しながら挨拶する。

 それから根津校長の方を向いて、ナターシャは話を続ける。

「直にSHIELDの長官からも連絡が来るでしょう。それまではゆっくりお話でも」

「そうだね。既に席は設けているさ。入ってちょ」

 と、雄英高校の職員に続いて2人は校内へと入っていく。

 すぐに応接室に入り座ったところで、オールマイトはマッスルフォームを解いた。

 ヒョロガリになったオールマイトを見てスティーブは驚くこともなく質問する。

「無茶したみたいだな」

「お恥ずかしい限りで……」

 ナターシャはそんなオールマイトを見て少し困惑気味である。

「随分と……痩せたわね」

「これが本来の姿ですよミス・ロマノフ。皆さんが知ってるヒーローとしてのオールマイトではなく、今の私は……八木、八木 俊典です」

「なるほど。如何にも訳ありって感じね」

 そのナターシャの言葉にスティーブは確信を突くように言った。

「戦いすぎたみたいだな。相手は、オールフォーワンか?」

「やはり、分かりますか……」

「君がそうなるほどの相手だ。多分そうだろうとは思ってはいた」

「このことはーー」

「分かってる。ヒーローに秘密は多いものさ。誰でもね」

 俊典の言葉が続く前に分かってるとばかりにスティーブは続けた。

「それにこうして明かしたのは僕を信じてるからだろう? 短期間の付き合いだが君も僕の戦友(とも)だ」

「ありがとう。スティーブ」

「礼を言われる程ではないさ」

 そこまで言ったところで相澤先生が軽く咳払いをする。

「そろそろ本題に入りませんか? 時間は有限だ。色々と用意しないといけませんので」

 と、言ったところでナターシャはバックの中からファイルを出す。

 そして小型のノートパソコンを開きファイルを開いた。

「先日、SHIELDの本部トリスケリオンがヒドラの襲撃に遭って甚大な被害が出たの」

「正確にはSHIELDの内部でヒドラが育っていた。僕らはそれを何とか止めた、が……それで終わりじゃなかった」

「奴らはすぐに散り散りになって逃げた。その内で現在判明してる最も危険な男が、コイツ……ベル・クライシス。ヒドラの科学者であるバロン・ストラッカーの息が掛かった厄介なヤツよ」

 顔写真や経歴が映し出された画面が校長達に映る。

 相澤先生が疑問をぶつける。

「そいつが何故、日本にいると?」

「オールフォーワンとどうやら繋がりがあったらしい。人工的に強化人間……超人兵士を作り出そうとしていたそうだ」

 スティーブが簡単に説明したところで根津校長達には思い当たるモノがあった。

 ーー改人・脳無ーー

 人工的に個性を掛け合わせて作られた改造兵士。

 それに似ていると。

「なるほど、どうやらそのヒドラの残党が日本に来たのは偶然じゃないみたいだね」

 根津校長はすぐに事の重大さを理解し、頷いた。

 ナターシャは引き続き説明する。

「今のところ日本にいるという情報だけ、詳しい所在は不明よ。数日後にはSHIELDの他のエージェントも応援に来る予定」

 つまりは調査中であると、ナターシャは暗に言っていた。

 スティーブは少し申し訳なさそうに言う。

「すまないが、しばらくはこちらで世話になる」

「かの有名なキャプテン・アメリカからの頼みなら大歓迎さ! もちろん君もねブラック・ウィドウ」

 2人のヒーロー名で根津校長が言う。

「あたしはそんなに有名じゃないと思うけど」

「そうだね。君はどちらかと言うとアングラ系で目立つような人じゃない。隣にいる相澤先生、イレイザー・ヘッドによく似ているさ」

 そう言って気怠そうな立ち姿をしている相澤先生を見る。

 そんな相澤先生本人は、別にいいでしょといった感じである。

 根津校長は続ける。

「しかし、しばらくはじっくりと包囲を狭めながら調査するしかないようだね。まあ、その隠れ蓑としてこの雄英高校で講師をしてもらうという話を持ち掛けた訳なんだけどもさ」

 どうやら職員会議での海外講師の話は調査を目立たせない意図があったのだとオールマイトと相澤先生は理解した。

「さて、辛気臭い話は終わりにして……お茶でも飲んで、校内を観光してちょ。オールマイト君、相澤先生。よろしく頼むよ」

 それだけ言って根津校長は応接室を後にした。

「長旅で疲れたろう。校内を案内するから、ゆったり見ていってくれ」

 オールマイトがマッスルフォームになり、その場の全員が応接室を去った。

 

 昼休み……

 

 学生が楽しみにしている昼食の時間になり校内に活気が溢れる。

「あー、腹減った。メシメシ〜」

「こら上鳴君! 廊下を走るのはよしたまえ!」

 特にこの1年A組のクラスはヒーローになろうと日々授業に励んでいる活気あるクラスである。

 オールマイトの意志を継ごうと人一倍努力する少年、緑谷 出久はクラスメイトである飯田 天哉、麗日 お茶子と共に食堂へと向かう。

「デクくーん、ご飯行こ〜」

「うむ、よく噛んでゆっくり食べたいなら早く行くべきだな」

 ゆるい感じでお茶子が声を掛けて、天哉も自然についている。

「うん、そうだね」

 と、出久は3人仲良く教室を出た。

 しばらく廊下を歩いていると食堂へ続く廊下の途中でオールマイトと1人の背の高い金髪の外国人が並んでいるのが目に映る。

「あれは、オールマイト先生……隣にいるのは一体?」

 天哉が見慣れない人物に目を向けている隣でお茶子も気付き、

「ホンマや。誰なんやろうね、デク君。……デク君?」

 出久に聞いてみるが隣にいる彼はガタガタ何故か震えている。

 とんでもないモノを見てしまったとばかりの表情で、次に彼はワナワナと震えながら声を出す。

「あ、アレは……あの人は?!」

「デク君、知ってる人なん?」

「ああ、どうしよう……こんな機会はまたとない。さ、サイン貰わなきゃ。す、すみませーん!」

「あ、デクくーん!」

 お茶子の言葉も届かないくらいに彼は夢中になっていた。

 ヒーローオタクの面目発揮である。

 

「オールマイトぉぉぉぉ!!」

 

 そんな緑谷は個性であるワンフォーオールを使用して加速するほどに興奮していた。

 声を掛けられて気付いたオールマイトもビックリする。

「緑谷少年が、飯田少年のように来た!?」

 そして、目の前で停止する。

 その光景にスティーブは元気な子だと少し微笑む。

「どうしたんだね、緑谷少年。すまないが今回は客人が来ていてね。食事の誘いはまた今度で頼むよ」

「ハァハァ……別に食事の誘いではないんですけど」

「ああ、そうなんだ……」

 出久の言葉にオールマイト少ししょんぼりする。

(相変わらず打たれ弱いな……)

 スティーブはそのオールマイトの様子を見て呆れる。

「それよりも! キャプテン! キャプテン・アメリカですよね!?」

 その言葉にスティーブは少し驚く。

「僕のことを話したのか? オールマイト」

「いいや、話していないよ。彼は緑谷少年。彼は根っからのヒーローオタクでね」

「うわあ! スゴイ! オールマイトと過去に共闘したって話は本当だったんですね!?」

 普通は異国のヒーローに興味はあまり持たないものだ。

 それにスティーブ自身、トニー・スタークが言うところの古い人の部類。

 子供というのは新しいモノに惹かれるもの。

 まさか自分を知ってる子供が日本にいるとはスティーブは思ってなかった。

「ミドリヤ、だったか。ともかく初めまして、スティーブ・ロジャースだ」

「ああ、どうもすみません! ニューヨークでの活躍。その、不謹慎かもしれないですけど、とってもカッコよかったです。さ、サインを後で頂けませんか?!」

 スティーブの差し出された手を両手で握って出久は激しく上下に振る。

 純真で無垢な少年の羨望にスティーブは少し照れ臭くなる。

「HAHHAHHA、緑谷君。気持ちは分かるがね、食事のあとにしても大丈夫かい?」

「そそそ、そうでした! お昼ですもんね! 失礼しました」

 オールマイトの言葉にハッ、となってそそくさと頭を下げながら出久は去っていく。

 天哉とお茶子のところに戻っていく出久を見てスティーブは少し笑う。

「ユニークな子だな」

「だが、彼も素晴らしいヒーロー精神を持っているよ。教え子の1人さ」

「物事を教えるのが苦手そうな君が教師とはね」

「頼むよ、スティーブ。私自身気にして勉強してるんだ。もう私も長くはないからね」

「いいじゃないか、託せる者がいるのは幸せなことさ」

 どこか哀愁の漂うことを言いながら2人は食堂へと向かった。

 一方で2人のところへ戻った出久。

「全く、緑谷君。いきなり廊下を走ると危ないだろう?」

 そしてすぐに学級委員長である天哉に注意される。

「ゴメン、飯田君。とんでもない人がいたからつい」

「とんでもない人? デク君、オールマイト先生の隣にいる人が誰か知ってるん?」

「キャプテン・アメリカだよ。キャプテン・アメリカ!」

「なにッ!? キャプテン・アメリカ!?」

 出久の言葉に天哉は眼鏡が光りながら驚き、お茶子は首を傾げる。

「そうなんだよ! 個性が生まれるよりも前の時代で世界で初めてヒーローと呼ばれる在り方を示した人物!」

「くっ、飯田 天哉……一生の不覚! ヒーロー歴史学で必ず出る有名人を見逃すとは!」

「オフの姿はあまり見ないからね。ああ、でも夢の共演って感じだったよ!」

 置いてけぼりなお茶子を余所(よそ)に2人は盛り上がる。

「キャプテン・アメリカって誰なん?」

「知らないの?!」「知らないのか?!」

「ウチそこまでヒーロー詳しくないから……」

 と、お茶子は2人の勢いに困りながら答える。

「キャプテン・アメリカはアメリカのヒーローで日本のオールマイトと同じで国を代表するヒーローなんだよ! ヒーローランキングでもアメリカでは常にトップ!」

「ほならメッチャ強いん?」

 その言葉に天哉は否定する。

「いいや、正直最近のヒーローに比べて強くはない。だが、彼の強みはそこではなくどんな絶望的な状況でも立ち上がる不撓不屈の精神」

「うんうん。オールマイトと同じでどんな相手でも立ち向かう。カッコいいよね!」

「うむ、分かるぞ緑谷君。僕も憧れるヒーローの1人さ。知っていたら僕も飛んでいったかもしれないが流石に廊下を走るのはダメだな」

「はい、ゴメンナサイ!」

 オチがついたところで3人は食堂へと向かっていった。

 

 某所 研究所……

 

「ほほう、この連絡先を知っておるとは……ストラッカーか?」

『違う。私だドクター、クライシスだ』

「クライシス。ストラッカーの助手か……」

『そうだ。ヒドラの存在がバレた』

「知っておるよ。トリスケリオンでインサイト計画が不発に終わったようじゃの」

『残念ながら、そうだ。だが成果はあった。ストラッカーがロキの杖であるセプターを奪った』

「ストラッカーの場所はどこじゃ?」

『今のところ不明だ。おそらくは身を潜めて静かに研究を続けるつもりだろう』

 ドクターと呼ばれた老人はクライシスの言葉に唸る。

「ストラッカー……ヤツの研究はワシの脳無に似ているため良い情報交換相手じゃったんじゃがーー知らんのなら何故連絡を寄越した」

『ストラッカーはいずれ見つかる。ヒドラの為にも』

 執念とも言うべきものが声に乗せられているクライシスの言葉に、別の誰かが通信越しに声を掛ける。

『いいじゃないか、ドクター。彼を保護しよう』

「よいのか? 役に立つか分からん組織の残党じゃぞ」

『ふふ、残党? ボクもそうだ。ただの残党だよ。だからこそ、雌伏の時を待ってるのさ。それに彼は1人じゃない。そうだろう?』

 その何かを見透かした声にクライシスは答える。

『ああ、そうだ。頭を切り落としてもまた2つ生えてくる。我らはどこにでもいる。それがヒドラだ』

 世界の悪意が、静かに大きく動く。

 




MCUではウィンターソルジャーのあとくらい。
ヒーローアカデミアでは林間合宿前ぐらいの時系列のつもり。

ベル・クライシス オリキャラ
バロン・ストラッカーの右腕的な存在で科学者。
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