この前書きを書いているときに、FGOの秋葉原イベントが残り5日で、スタンプ10個までしか押していなく
ものすごい駆け足で最終日にストーリーを全てクリアしました。かなりキツかった
残念なのは、その後の100階ミートタワーに挑戦する暇が無かった事です。
次の復刻に期待します。
さて今回は、ダンジョンに挑戦します。
そこであの機械生命体とあの人が出てきます。
構想を練っている段階で今回はかなり長文になりそうな予感がします。
でもどうか第九話もよろしくお願いします。
それでは、第九話をどうぞ。
ーダンジョン内ー
今、俺とダクネスはあるダンジョンへ来ている。
対デュラハン討伐に向けて、レベルアップとレアな防具や武器などを手に入れる為である。
ダクネスの話だと、元々ダクネスが持ってきたマッハドライバーは『ある人』からダクネスの両親に託された物らしい。
そして、その『ある人』が住んでいたのが、このダンジョンらしい。
ダクネスにこのダンジョンまでの案内を頼んで、今は2人でダンジョン攻略に励んでいる。
だが、ダンジョン内を進んで、俺達はゴーレム達の妨害を受けることになった。
・・・いや、正確にはゴーレムではなく機械生命体だ。
ある程度は予想していたが、まさか『ロイミュード』がこのダンジョンを守っているとわ。
『フィニッシュタイム!』『タイムブレイク!』
賢治「ハアアアァァァ!!」
俺は通路にいるロイミュードをライダーキックで複数体撃破するが、撃ち漏らしも出てくる。
そんなロイミュードを
『ヒッサツ! フルスロットル!』『超・デッドヒート!』
ダクネス「ハアアアァァァ!!」
そう、仮面ライダーに変身したダクネスが必殺技で、倒していった。
彼女は今、マッハドライバーとトライドロンキーで変身した、『仮面ライダー超・デッドヒートドライブ』に変身している。
賢治「絶好調みたいだな。」
ダクネス「あぁ、頗る絶好調だ。」
「何より、私の攻撃が当たるのだ! あぁ、私は今人生で初めて、まともに活躍している気がする。」
そう、ダクネスは普段は不器用すぎて攻撃が絶望的に当たらない、それこそ動いていない的にも攻撃が当たらない程に。
それが今はどうだろう。
変身してからのダクネスは、攻撃が外れることがなく普通に当たるのだ。
おそらくライダーシステムがダクネスの攻撃を逐一修正をしているのだろう。
さて、どうして俺達がこのダンジョンに来ているのかと言うと・・・
ー数時間前 アクセルの街ー
賢治「よし、今からダンジョンに潜るか。」
「「「「「え?!」」」」」
俺以外の全員が疑問の声を上げた。
めぐみん「賢治、今すぐあのデュラハンの所に殴り込みに行かないのですか?」
カズマ「今ならあいつも油断しているはずだしな。」
そう言うことか。
だが、今それをやるのはダメだと思う。
賢治「いや、あいつのステータスかなりヤバイぞ。」
「今の俺達じゃ変身しないと勝てないレベルだぞ。」
エルシャ「? それなら楽勝じゃない?」
賢治「いや駄目だ。 せめてあいつのステータスに迫るくらいのレベルにならないと安心して戦えない。」
「それこそあいつが、『第二形態』なんて奥の手を持っていたとしたら、今の俺たちじゃ全滅するぞ。」
カズマ「・・・考えすぎじゃないか?」
そうかもしれない。
しかし、用心しておくにこした事はない。
あらゆる状況を想定して策を用意しておいたほうがいいと思う。
賢治「俺の考えすぎならそれはそれでいいさ。」
「けど、後で後悔するよりはいいだろ?」
めぐみん「・・・・・・そうですね、ですが実際どうしますか?」
賢治「幸いにもあいつは俺達に猶予を与えてくれた。 一週間だ。」
カズマ「? 一週間、なんで?」
そう、あのデュラハンは俺に『一週間後に死ぬ』と言った。
だがあいつは俺の呪いが解かれたところは見ていない。
あれだけのやり取りだが、あのデュラハンが意外にも律儀な性格だと言うことはなんとなくだがわかった。
少なくとも一週間おとなしくしているはずだ、俺がそれを伝えると。
めぐみん「なるほど、その間に強くなるわけですね。」
賢治「あぁ、恐らくあいつは一週間経っても来なかったら、またこの街にやって来るはずだ。」
「多分、『この人でなしどもがあああぁぁぁ!!!』とか言うだろうな。」
「「「「「あぁ〜・・・・・・」」」」」
その後、俺達は対デュラハン戦に向けて動き出した。
ギルドに今回の件を報告して、腕利きの冒険者や騎士たちの援軍を要請してもらった。
まぁデュラハンは、俺達仮面ライダーが戦うから、その他大勢を相手してもらう予定だ。
カズマはこのパーティの中でダンジョン攻略経験者なのでエルシャとペアを組んで『キールダンジョン』に挑戦している。
1番レベルの高いめぐみんと、すでにステータスがカンストしているアクアはデュラハンについて調べてもらっている。
それにしても、アクアのステータスがすでにカンストしていたなんてビックリだ。
つまり、彼女は今後いくらレベルがあがっても、知力も幸運も上がらないと言うことだ・・・
アクア・・・可哀想に・・・
そして俺は、ダクネスにマッハドライバーについて聞こうとしていたのだが
ダクネス「・・・・・・」ツーン
賢治「・・・なぁ、ダクネス。」
ダクネス「・・・・・・」
さっきからこの調子だ。
俺がデュラハンの呪いを受けた時、事前に自分だけに何も言わなかったことが気に入らなかったようだ。
あの時は咄嗟にエルシャとめぐみんにああ言ったが・・・
賢治「なぁダクネス、いい加減もう拗ねるなよ。」
ダクネス「・・・別に、拗ねてない。」
賢治(いや、明らかに拗ねているだろう。)
「なぁ、聞いてくれ。 俺がダクネスに言わなかったのは、ダクネスがあの時俺を庇って呪いを受ける未来が見えていたからなんだよ。」
ダクネス「? 未来?」
仕方ないから話すことにした。
賢治「俺の持っているウォッチの一つに、未来を見る能力を持つウォッチがあるんだよ。」
ダクネス「・・・だから、私に言わなかったのか? 私にも言って欲しかったぞ。」
賢治「・・・それは、ダクネスが大事な仲間だからだよ。」
ダクネス「!!」
賢治「大事な仲間が呪いを受けるなんて未来が見えているのに、何もしないなんてできないからな。」
「幸いにも、解呪の方法もわかっていたからな。」
ダクネス「・・・そ・・・そうか。 そう言うことなら、まぁ・・・」
賢治「・・・・・・」
(何この子、チョロくない?)
まぁ、今言ったことは紛れもない本心なので、何もやましい事は無いのだが。
ー現在 ダンジョン内ー
そんなことがあり、機嫌が治ったダクネスと一緒に、ダンジョンに来たのだ。
現在、第3階層に到達した。
このダンジョンはなんだか親切だ。
このダンジョンは全部で10階層まである。
なんで分かるかと言うと、各階層に通じる階段に1/10と表示されているのだ。
ついさっき2階から3階に繋がる階段を見つけ、そこには2/10〜3/10と表示されていた。
さらに、1階と2階で共通するのが、休憩所が設けられていること。
1階層で扉を見つけたので開けてみると、そこには簡素だがベッドがあり、ほかにテーブルや椅子、各種回復薬、簡易調理キット、ダンジョンの出口まで転送する魔法陣など、まるでこのダンジョンはテーマパークのようだ。
ロイミュード達が俺達を本気で排除しようとする以外は・・・
賢治(なんかこんな感じのゲームがあったような気がする。)
(なんだっけ? ・・・巣作り・・・なんとか・・・て言うゲームだったような?)
???(はい・まさしく今あなたが思い描いているゲームと・このダンジョンはよく似ています。)
賢治(だよな・・・・・・うん?)
思わず心の中で返事をしたが、おかしい。
今この場には俺とダクネス以外いないはず・・・
???(いえ・正確に言うと・この私もいます。)
賢治「いっ?!」
ダクネス「? 賢治、どうしたのだ?」
賢治「なんか・・・声が聞こえないか?」
ダクネス「声? ・・・・・・いや、聞こえないが。」
???(その通りです。 彼女には・私の声は・聞こえません。)
さっきから妙に機械的な感じで俺の頭の中に語りかけてくるこの声
どうやら俺以外には聞こえていないようだ。
???(私は・あなたのスキル・全知全能です。)
賢治(え? そうなのか? お前喋れたのか?!)
全知全能(あなたのレベルが・一定値に達したので・制限されていた機能が解放され・あなたとこうして・会話も可能になりました。)
賢治(そうか。 ・・・うん? 機能が解放された?)
どうやら俺のスキル、全知全能がアップグレードされ、エクストラスキル『全知全能』になったようだ。
まず、スキルの所持者と会話ができること。
所持者の問いに答える機能が解放された。
能力透視などのスキルまたは魔法などで見たスキルや魔法も、習得可能になること。
統合の機能が解放されたこと。
統合の機能で所持しているスキルや魔法を一つにすることで新しいスキルや魔法を獲得できること。 その際元々持っていたスキルと魔法は無くなってしまう。
賢治(こんな感じか?)
全知全能(はい。 今この瞬間に・統合し・新たなスキルと魔法を獲得できますが・いかがいたしましょう?)
賢治(いや、今はやめておこう。)
ダクネス「賢治?」
賢治「・・・いやなんでもない。 次行こうぜ。」
ダクネス「あぁ!」
そして、3階・4階と順調に攻略していき、第5階層に到達した時音楽が流れ始めた。
よく店を閉める少し前に流す、あの音楽が・・・
と言うことは、知らない間に結構な時間が立っていたようだ。
ちょうど近くに休憩所があるし・・・
賢治「ダクネス、今日はここで休もうぜ。」
ダクネス「ふむ・・・私はまだいけるが?」
賢治「いや、いくら変身していても、多少は負担が蓄積しているはずだから休めるうちに休んでおこうぜ。」
ダクネス「・・・そうだな、だが・・・」
賢治「?」
なんだかダクネスがモジモジしている。
・・・・・・トイレか?
ダクネス「・・・その・・・賢治と2人っきりと言うのは・・・その・・・そこはかとなく、身の危険を感じるのだが?」
賢治「おい! お前は俺をなんだと思っているんだ!」
ダクネス「いやその・・・万が一ということも・・・」
賢治「確かにダクネスは美人だしスタイルもいいし、そんな女が側にいれば男として色々思う処もあるよ。」
ダクネス「な!」
そう、ダクネスは黙っていれば完璧そうな美人の女騎士なんだ。
だが・・・彼女の内情を知っている分、どうしても仲間以上の感情が持てない。
それに俺には・・・・・・いや、もうどうしようもないことか。
賢治「心配するなダクネス。 もし俺がダクネスに何かしたら、そうだな・・・・・・アクセルの街の外周を逆立ちで一周してやるよ。」
ダクネス「いや・・・そこまでしなくても・・・」
まぁ、そんなこんなで・・・
俺達は休憩所で食事を取り、寝ることにした。
予想通り、ダクネスは疲れが溜まっていたようで、ベッドに横になるとすぐに寝息を立てて寝てしまった。
俺はいつものやつを済ませるとしよう。
KENJI KIRISHIMA
LV32
職業 ルーンパラディン SP 7908
体力 33843 火 150
魔力 10260 水 150
力 5906 土 150
知力 6035 風 150
俊敏性 5151 光 150
器用さ 6291 闇 150
幸運 583
これが現在の俺のステータスだ。
まだまだあのデュラハンには届かない。
いや、魔力はもう少しで追いつくし、幸運値は俺の方が上だな。
体力と力の数値は圧倒的に向こうが上だけど・・・
賢治「次はスキルと魔法か・・・よし、統合を試すか。」
俺は全知全能の機能、統合を使いスキルを消費して新しいスキルを習得した。
その過程でスキルもアップグレードした。
まず、千里眼と暗視を統合して、EX(エクストラ)スキル・千里眼・改
虚偽情報・探知妨害・発見探知を統合して、UQ(ユニーク)スキル・情報並列操作(マルチタスク)
大型空間・保存を統合して、EX魔法・宝物庫(アイテム・ゲート)のスキルを手に入れた。
それに伴って、もともと持っていた7つのスキルは無くなってしまった。
賢治「まぁ、以前より使いやすくなったし、いいか。」
一通り終わったので、俺も寝ることにした。
ー次の日ー
ダクネスより早く起きた俺は、一足早く朝食の準備をしていた。
その時びっくりしたのは、昨日消費した食材が保存容器・・・冷蔵庫? の中に補充されていたのだ。
賢治「・・・一体どういう仕組みだ?」
・・・・・・まぁいい。
俺が調理を始めると、その匂いでダクネスも目が覚めたようだ。
賢治「おう、起きたか。」
ダクネス「おはよう・・・賢治。」
賢治「もうすぐで朝食ができるから、待っててくれ。」
ダクネス「・・・あぁ、わかった。」
まだ眠気が取れないダクネスは、いまだに夢現のようだ。
ちなみにメニューは、ハムの上に目玉焼きを乗せた『ハムエッグ』とジャガイモとオニオンを塩で味付けした『オムレツ』。
後、ハムとオニオンの『スープ』も用意した。
その匂いに釣られたのか、ダクネスがフラフラ〜っとテーブルに近づいてきた。
ダクネス「・・・ふむ、賢治は料理ができるのだな。」
賢治「まぁ、簡単なものならな。」
すると ぐうううぅぅぅ〜 という音が聞こえてきた。
ダクネス「!!」//////
賢治「・・・食べようか?」
ダクネス「う・・・うん。」
そうして、朝食を終えた俺達はダンジョン攻略を再開した。
やはり下層に行くほど出現するモンスター・・・もといロイミュードは強くなっていった。
現に今、8階層で進化体と戦っている。
ロイミュード・No.029、アイアンロイミュードだ。
賢治「ダクネス、あいつは腕を伸ばして攻撃してくるから気を付けろよ。」
ダクネス「わかった!」
仮面ライダードライブの知識が役に立った。
奴の特徴は剛腕と、それを生かした伸縮自在の腕による攻撃だ。
これまでの階層で出てきたロイミュードで共通しているのは、重加速を使わないことだ。
重加速がないおかげで普通に戦えるが、ダクネスの超・デッドヒートドライブなら重加速発生装置が標準装備されているがジオウの場合は、ドライブウォッチを使わないと対処できない。
最初はウォッチを使っていたが、重加速が発生しないことが分かったので、今はジオウの姿で対処している。
と言う訳で、腕に気をつけていれば十分勝てる相手なのだ。
『スレスレ撃ち!』ドドドドドド!!
アイアンロイミュード
「!! ギィ、ガァ!!」
賢治「ダクネス、決めろ!」
ダクネス「あぁ!」
ダクネスはトライドロンキーが装填されている『シグナルランディングパネル』を上にあげて、ドライバー上部の『ブーストイグナイター』を一回押した。
『ヒッサツ!フルスロットル!』『超・デッドヒート!』
ダクネス「ハアアアァァァ!!」
超・デッドヒートのボディが赤く発火し、各部位から蒸気を噴射しながら放たれたライダーパンチが、アイアンロイミュードを粉砕した。
丁度そこで、9階層に向かうための階段を発見し、俺とダクネスは更に下層に進んだ。
階段を降りている時、シュッ! と赤い何かが通過したような気がした。
賢治「うん?」
ダクネス「どうした?」
賢治「今何か・・・・・・いや、気のせいだ。 行こう。」
この時、俺は知るハズがなかった。
この先の9階層で、ある人物のことを知る事になる。
そして、新たな仲間との出会いが待っていることに。
ー9階層 どこかの部屋ー
???「・・・・・・・・・・・・ダンジョン内に、マッハドライバー・炎の反応を確認。」
「その他、未確認のライダーの存在を確認。」
「両者は協力関係と思われる。」
「No.RRR(スリーアール)の起動及び、記憶領域のアップグレードを開始。」
その部屋では、機械的な声の音声が響いていた。
その中央に鋼鉄の棺のような物体が安置されていた。
その表面には、No.RRRと刻まれていた。
その棺の後ろには、4つの車輪がついた四角い物体があった。
???「・・・・・・・・・・・・全ての工程が終了するまで、後98%・・・・・・97%・・・・・・」
その棺の中にいる、鋼鉄の人型は目覚めるその時を、ただ待っている。
ー9階層の通路ー
俺とダクネスは9階層についた。
だが、この9階層は今までとは違っていた。
壁の青いラインが光っており、まるで俺達を導くように走っている。
ダクネス「・・・賢治、どう思う?」
賢治「う〜ん? ・・・・・・とりあえず、この光に沿って、進んでみるか。」
ダクネス「大丈夫だろうか?」
賢治「まぁ、罠ならそれごとブチ破るまでだ。」
その光に沿って歩くと、途中でロイミュードに出会ったが、俺達に襲いかかることはなく道を開けるだけだった。
まるで俺達を仲間と認識しているような・・・そんな気がする。
そうして俺達は、光の終着地点に到着した。
そこには扉があり、扉には『研究室』と書かれていた。
その部屋に入り扉を閉めると、明かりがつき部屋全体を照らした。
この中は安全だと確認した俺達は変身を解除した。
賢治「これは・・・・・・ドライブピット?」
そう、この部屋は仮面ライダードライブに出てくる、ドライブの秘密基地ドライブピットにそっくりだった。
原作のドライブピットは現代そのものなメカニカルな雰囲気だが、この部屋は石造の部屋にドライブピットの主な機能を移植したような作りになっていた。
ダクネス「この車輪みたいな物がついたのは何だろうか?」
ダクネスが見つけたそれは、カバーが掛けられているがその形状から予想はつく。
2人でそのカバーを外すと、そこにあったのは車だった。
全体が黒で塗装されていて、白と紫のラインが入った車体。
これは『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』に登場した、『プロトトライドロン』だ。
賢治「まさかプロトトライドロンがあるなんてな。」
ダクネス「? トライドロン・・・このキーと何か関係があるのか?」
賢治「あぁ、そのキーがあれば、この車を動かすことが出来るんだ。」
ダクネス「ふむ、ではこっちは?」
ダクネスが刺した方向には、棺桶みたいなのがあった。
そして、さっきから音声がその棺桶から響いていた。
???「全工程終了まで、後68%・・・・・・67%・・・・・・」
ダクネス「? 何を言っているのだろう?」
賢治「う〜ん・・・多分中にロイミュードが入っていると思う。」
ダクネス「!? この中にか?」
賢治「あぁ。」
棺桶の表面に、No.RRRと書かれている。
だが、仮面ライダードライブにNo.RRRなんてだてこないはずだ。
ZZZ(スリーゼット)とか000(プロトゼロ)とか、特殊なタイプでNo.5886とかがいるけど。
俺がふと顔を上げると、そこには机がありそこに一冊の本があった。
その本には『異世界記録』と書かれていた。
しかも、日本語で。
読めてきたぞ、恐らくここを作ったのは俺と同じ転生者だろう。
その転生者が転生特典で、『ロイミュードを作る力』でももらったのだろう。
俺はその記録を読んでみることにした。
ー異世界記録 一日目ー
私は、自分の記録をこの世界に残すために、この本に自分のことを書き記すことにした。
まぁ、記録と言っても日記と言った方がしっくりくると思うが。
私はある日、自分が作った機械生命体の反乱によって、命を落としてしまった。
幸いにも、私の精神はベルトに移しておいたので、私が死んでもべルトになった私が必ず使命を果たしてくれるだろう。
賢治「・・・・・・え?!」
私が次に目を開けたのは、何もない空間だった。
私はそこで椅子に座っていた。
すると私の目の前に、女神を名乗る女性が現れた。
彼女の名は、運命の女神・モイラ。
彼女がいうには、私は彼らの反乱の時に殺されてしまい、その時点で人としての人生を終えてしまったらしい。
ベルトとなった私は、無事ドライブの適格者を発見し、仲間と共にロイミュード撲滅に戦っているらしい。
そして、どうして私が女神と対面しているのか?
それは私にやって欲しいことがあるとのこと。
私に第二の人生を与え、異世界へと転生させ、魔王討伐のために戦って欲しいと言ってきたのだ。
正直に言って、二度目の人生なんて考えもしなかった。
私は、知的好奇心を刺激されその申し出を受けることにした。
転生特典として、私は強靭な肉体と不屈の精神を与えてくれる特殊能力、ここではスキルと呼ぶ『不撓不屈』を頂いた。
このスキルはEXスキルと言う物で肉体強化に特化した『金剛身体』と生命力強化に特化した『神気増進』の二つが内包されている。
異世界でも研究を続けようとするなら、この二つは必要だ。
それから私は、女神様の導きにより今いるこの世界へ転生したのだ。
賢治「まさか・・・この人って・・・」
ー異世界記録 3日目ー
この世界に来て3日目、私は最初の壁にぶつかった。
資金が足りない!!
この世界で私の研究をもう一度始めるにはどうしても資金が必要だ。
そのために私はまず、ギルドに赴き、冒険者登録を済ませた。
余談であるが、その時受付の人に「知力の数値が以上なまでに高いですよ!!」「王都に紹介状を書きます! 貴方ならこの世界最高の賢者になれますよ!!」と、まさか冒険者登録に来て冒険者人生を否定されるとは思わなかった。
ちなみに私の職業は『錬成師』という職業にした。
錬成師とは、戦闘においては後方支援向きで、主に鍛治や道具職人になる物達が獲る職業らしい。
しかし、私にはうってつけの職業だ。
だが、そこで私は重大なことに気付いた。
そもそも私はこの世界の通貨を持っていないことである。
冒険者登録の時はギルドに立て替えてもらったが、まず必要最低限の装備を整える必要がある。
私はしばらくの間、土木工事やら道具制作のバイトで資金を稼ぐことにした。
賢治「・・・・・・エリス様、あの時はありがとうございます。」
ー異世界記録 6日目ー
ようやく資金が溜まり、装備を整えギルドのクエストを受けることにした。
私の装備はこの世界に転生する際に着ていた服の上に対物耐性のあるマントを羽織っただけの、シンプルな装備だ。
武器は、残った資金を使って材料を集めて錬成師のスキル『錬成』を使って自作したライフル銃である。
早速クエストを受けて、試してみることにした。
その時のクエストは、ジャイアントトードと言う巨大なかえるの討伐依頼である。
初めて見た時は、どうやったらカエルがあそこまで大きくなるのか? 色々興味が尽きない。
そして拘って作っただけあって、ライフルは思っていた通りの性能を発揮してくれた。
ブレも少なく反動も軽い、それでいて威力はカエルの頭に風穴が開くほどの威力がある。
念のために、いろんな弾丸を作っておいたが、今回は出番がなかった。
賢治「・・・やっぱりジャイアントトードは冒険者の登竜門なんだろうか?」
ー異世界記録 10日目ー
この世界に来てはや10日、私はまた壁にぶつかった。
確かに順調にクエストをこなし、資金も溜まっている、だがそれは微々たる物だった。
高額報酬のクエストは難易度が高く、1人では到底クエストを達成できない。
一応メンバー募集の掲示板に張り紙を出しているが、いまだに声がかからない。
そんな時、ある4人組の冒険者パーティの話し声が聞こえてきた。
どうやらこのパーティは解散するようだ。
1人は実家の家業を継ぐため、1人は彼女との結婚が決まったため、もう1人は音楽家になるため、だが最後の1人は他の三人を引き留めようとしている。
だが、他の三人の決意は揺らがないようで、結果解散することになった。
ただ1人取り残された彼は、ギルドの酒場のテーブルに突っ伏して泣いていた。
私は声をかけてみる事にした。
彼も彼の夢のために資金を集めているらしい。
その夢とは、『誰もが楽しめるダンジョンを作り、運営すること』らしい。
この時私は閃いた。
私は彼に自分にもその夢の手伝いをさせて欲しいと申し出た。
その代わりに、私の研究の手伝いと魔王討伐の手伝いを願い出た。
ー異世界記録 15日目ー
私は新たに組んだ冒険者『ユーマ』と共に、今日も高難易度のクエストに挑んでいる。
ユーマの職業はソードマスターという上級職である。
そのおかげで以前よりも効率よくクエストをこなすことができた。
私はまず、ユーマのダンジョン制作に力を注いだ。
ダンジョンを作る場所の目星はつけていたようで、念のため連れて行ってもらうと、入り口から最奥まで200メートルくらいある洞窟だった。
ダンジョンといえば洞窟、お決まりのパターンだ。
場所はよし、後はダンジョンの内装と機能を維持するための膨大なエネルギーが必要になる。
出現するダンジョンのモンスターについては、私に考えがあるので任せてもらうことにした。
内装は、材料さえあれば私の錬成でなんとかなるだろう。
1番の問題は、ダンジョン内に付ける機能の維持のためのエネルギー、こちらが問題だ。
巨大なダンジョン全体を賄うだけのエネルギーをどう確保するか、今後の大きな課題だ。
ー異世界記録 35日目ー
ユーマの夢は着々と実現しようとしていた。
1番の問題だったダンジョンのエネルギー問題も、洞窟を錬成で掘り進めて行った時、たまたま見つけた巨大なマナの結晶、マナタイト結晶が見つかったのだ。
長年魔力を浴びた鉱石が、マナタイト鉱石という魔力を帯びた鉱石に変貌する現象があるが、このマナタイト結晶はそれよりも高純度の魔力を帯びており、握り拳くらいの大きさで10年は遊んで暮らせる位の価値があるようだ。
だがこの結晶は目測で直径10メートルはある。
内に秘められている魔力の量も半端じゃない量だ。
それだけにとても希少な結晶なのだ。
この結晶があれば、ダンジョン運営のためのエネルギーを賄うには十分だ。
これでさらにダンジョンの製作が進むだろう。
ー異世界記録 53日目ー
この日、私はついにやり遂げた、超駆動機関コア・ドライビアの開発に成功したのだ。
コア・ドライビアが出来上がったおかげで、かねてより計画していたダンジョンに出現するモンスターとして各階層に配置する予定のロイミュードの開発に着手し始めた。
それと同時に、コア・ドライビアの副産物である重加速を打ち消すために、このダンジョンの心臓ともいえるマナタイト結晶を設置している部屋に、大型のコア・ドライビアを設置した。
これにより、ロイミュードが発生する重加速を打ち消すことができる。
後は、現在第1から第3階層までそれなりのものが出来ているが、まだロイミュードの数が足りない。
もう少し、資金と資材を集める必要がある。
クエストをこなしつつ、資材集めに励まねば。
ー異世界記録 92日目ー
ついに、私達はダンジョンを完成させた。
まぁ、いまだに見た目は不恰好だが、ダンジョンとしての機能は完璧だ。
そして、このダンジョンのことを広める為に行動を開始しようとした時、思いもしなかった者がこのダンジョンにやって来たのだ。
それは、女だった。
このダンジョンに侵入して1階層を彷徨い始めた。
会敵したロイミュードは即迎撃を開始するが、彼女の振るう金棒の前に次々とロイミュードは破壊されていった。
だが、破壊されてもマナタイト結晶のおかげで、残骸が残っていれば少し時間が経てばリポップするように設定してある。
侵入してきたものを注意深く観察すると、競泳水着のようなボディスーツにショルダーガード、両腕にガントレット、両足にはアイアングリーブ、そして金髪で三つ編みにしたロングヘアー、青い瞳、額の白い二本の角、どうやら彼女はオーガという種族のようだ。
オーガの中には稀に人間のような姿をした上位個体が存在する。
そんな彼女がなぜこのダンジョンにきたのか?
私とユーマは彼女を1階層のある部屋に誘導するように、マナタイト結晶のある部屋からロイミュード達に指示を出した。
すると、こちらの思惑通り彼女は誘導した部屋までやって来た。
彼女は部屋の中央まで移動すると、トラップが発動した。
身体中にロープが絡みつき、両手両足を背中で縛られ、宙吊りになった。
動くことができず、次第に涙目になっていく彼女が可哀想になってきたのでユーマと共にトラップ部屋に赴き、彼女を解放してあげた。
彼女曰く、腕試しがしたくてこのダンジョンに挑んだらしい。
だが、出て来たロイミュード、彼女から見たらゴーレムもどきは大した強さではないとのこと。
まぁ、人間用に調整しているから、オーガの彼女にとっては物足りない相手だろう。
ならば彼女でも満足のいくロイミュードを作るまでだ。
だから彼女も仲間に引き込むことにした。
ー異世界記録 128日目ー
オーガの彼女、『カラン』が仲間に加わってよりレベルの高いロイミュードの開発が可能になった。
私たちのダンジョンもすっかり周知され、数多くの冒険者達が挑戦しにやってきた。
大体7割の確率で迎撃に成功している。
残り3割は切りの良いところで、各階層に設けた休憩所にある魔法陣を使って引き返している。
全滅した冒険者は、近くの休憩所で治療を施して、有り金全部を没収しダンジョンの外へ放り出す。
『ハイリスク・ハイリターンだがとても面白くて命の危険のないダンジョン』と今や冒険者達の間で噂になっている。
しかもレアエネミー扱いで、カランにもダンジョンを徘徊してもらっている。
いまだに彼女に勝った者はいないが、カランに勝つために闘志を燃やす冒険者もいる。
ダンジョンも当初は3階層までだたが今は10階層まで増やし、9階層に私の研究所を作り私の転生前の研究を続けていた。
その研究の成果が今日出来上がった。
設計図自体は頭にあったが、使える素材を探すのに手間取ったが、今私の目の前に試作第1号ドライブドライバーとシフトブレス、プロトタイプシフトスピード、そしてプロトトライドロンが完成した。
ユーマとかランも最初は初めて見るドライバーや車を興味深そうに見たり触ったりしていた。
性能の検証のために、生体認証機能は付けていない。
ユーマに頼み、ドライブドライバーを使って変身してもらい、カランと戦ってもらったが、相打ちに終わった。
カラン曰く、『ようやく本気で戦える相手が見つかった』とのこと。
ー異世界記録 136日目ー
あの検証の日からカランは変身したユーマとちょくちょく試合をするようになった。
こちらとしても、いいデータが手に入るので願ってもない。
予想外だったのは、ユーマとカランが恋人同士になったことだ。
ドライブとなったユーマは彼女と互角の強さと、ユーマ自身の優しさに惚れたらしい。
ユーマもカロンといると、とても楽しく彼女の無邪気な性格がとても気に入ったようだ。
私は研究一筋だったので、色恋沙汰には縁がなかったが、うん、この2人を祝福しようじゃないか。
そして、蓄積されたデータを基に新しいドライバーの開発に着手した。
以前、私の師であるハーレー博士が研究していた次世代型ドライバーの設計図を思い出し、マッハドライバー・炎の開発を開始した。
魔王と戦うのだから、ドライバーが一つだけでは心許ない。
今のところ、使う予定はないし装着者もいないが、候補はカランか?
賢治(・・・・・・しばらくは、研究の内容と日常の記録か・・・うん?)
ー異世界記録 476日目ー
あの日に起きたことを書くかどうか、最初は迷った。
だが、書くことにした。
私達は、今から3日前に私たちのダンジョンは襲撃を受けていた。
それも、たった1人の襲撃者に。
そのとてつもない戦闘力を監視していた私達はロイミュードの戦闘レベルを最大にまで引き上げた。
襲撃者を迎撃するために、各階層に配置した進化体ロイミュード5体と、カランのデータをもとにして開発したオーガロイミュード、そしてドライブに変身したユーマ、カラン、そして私は装備を整え襲撃者の撃退に向かった。
しかし、進化体ロイミュード5体は全滅し、オーガロイミュードは大破、カランは重症、ユーマのドライブも顔のマスクが半分破壊され素顔が露わになっている。
私はその時は幸いにも軽症で済んでいた。
しかし、襲撃者の声を聞いた途端、私は冷静ではいられなくなった。
目の前にいる襲撃者はどう見ても『金色のドライブ』だった。
その者の声を私が聞き間違うはずがない、奴は『蛮野天十郎』だった。
しかも奴の声は、腰のベルトの部分から聞こえてきた。
蛮野は自分を『アナザーゴルドドライブ』と名乗っていた。
ロイミュード001、002、003によって絶命したはずの蛮野がどうしてこの世界にいるのか定かではないが、奴をこのまま野放しにいておけば、必ずこの世界に良くないことが起きる、それは確実だ。
おそらく次の一撃が最後のチャンスになるだろう。
私は銃弾に麻痺の効果のある弾丸を装填し、蛮野に向けて三発放った。
その瞬間、蛮野の体は麻痺を起こし、動かなくなった。
ユーマはその好きを逃さず、ドライブの必殺技を放った。
だが、麻痺を振り切った蛮野にガードされる。
ユーマはそれが危険な行為だということが分かっていて、必殺技をガードされている状態でシフトスピードプロトタイプのレバーを3回倒した。
ドライブのコア・ドライビアがさらに回転数を増し、出力を上げる。
だがそれでも蛮野は踏みとどまっている。
ユーマはさらに3回レバーを倒しさらに出力を上げた、爆発するかもしれないリスクを背負って。
そのおかげでユーマは無理やりガードを突き破ってアナザーゴルドドライブに必殺技がヒットし、蛮野は爆発四散した。
コア・ドライビアの高出力にドライブのボディは耐えきれず、体の各部位から火花が散り、変身が強制解除された。
アナザーゴルドドライブの方は本体が腰に巻いていたベルトだったようで、とどめを刺すことができなかった。
だが、今の蛮野なら私でもとどめを刺すことは可能だろう思い、やつに近づいた。
しかし蛮野は、おそらく転移魔法でも使ったのか、この場から姿を消していた。
後に残ったのは、ボロボロになった仲間とともの作ったダンジョンと破壊されたロイミュード、そして命を失った仲間の死体が2人分、そこにあった。
ダンジョンやロイミュードは最深部のマナタイト結晶のおかげで修復することができる。
だが、2人の命はもう戻らない。
私はロイミュード達の共に、2人の墓を最下層のマナタイト結晶の部屋に作ることにした。
ー異世界記録 500日目ー
この記録もこれが最後になる。
私はマッハドライバー・炎の開発に成功した。
だが、私はこのドライバーを兼ねてより親交のあった、ダスティネス家に預けることにした。
あの家の人間なら、安心して預けられる。
私は損傷していたプロトトライドロンを修理し、新たに一体のロイミュードを作ることにした。
これまでのロイミュード達の戦闘データ、そして先日の蛮野天十郎の襲撃の際のデータ、それらを元にして今私が作れる最高傑作を作った。
そのロイミュードはNo.RRR。
いつか此処に、仮面ライダーの力を持った誰かがやってくることを信じて、私の最高傑作を残す。
仮面ライダーと共にあの悪魔を倒してもらうために。
私は私で、蛮野の行方を追う。
私では敵わないと思うが、自分にできることをしようと思う。
でわ、この記録を見ている誰か、どうかよろしく頼む。
異世界転生者 クリム・スタインベルト
賢治「・・・・・・ベルトさん。 もしまだ蛮野がこの世界で生きているのなら、俺達が必ず倒します。」
???「全工程完了まで、後3%・・・2%・・・1%・・・全工程完了、RRR起動します。」
No.RRRと刻まれた棺桶から、蒸気が噴射し開き始めた。
その後、棺の蓋が開き始めた。
ダクネス「!? 賢治。」
賢治「おお!!」
棺桶の扉が完全に開き、その中から黒いボディスーツに身を包んだ・・・!!
賢治「何?!」
ダクネス「な! なななななななな!!!」
RRR「・・・皆さん、おはよう御座います。」
そこから出て来たのは、なんとダクネスだった。
ダクネス「な・・・何者だお前は!!」
RRR「? 私はロイミュードNo.RRRです。」
賢治「え〜っと、その姿は?」
RRR「申し訳ありません。 勝手ながら、そちらの女性の姿をコピーさせていただきました。」
ダクネス「わ・・・私の姿?」
そういえば、ロイミュードには対象者の姿と記憶、そして感情すらコピーする機能がある。
だが、RRRは姿をコピーするだけで、記憶と感情のコピーはできない。
その代わり、クリム・スタインベルトによって擬似的な人格を与えられたロイミュードらしい。
ちなみに、本来の姿にも戻れるみたいで見せてもらったが、その姿はZZZや000と同じ姿だった。
人間体の姿は、外見が髪を下ろしたダクネスだが、立居振る舞いはまるでロイミュード009、メディックみたいだ。
正直に言って、かなり違和感がある。
ダクネスの姉妹か従姉妹だと思えばまだ受け入れやすいか?
RRR「皆さんは、仮面ライダーなのですか?」
賢治「あぁ、俺は仮面ライダージオウだ。」
ダクネス「私は・・・一応仮面ライダー超・デットヒートドライブだ。」
RRR「? ジオウ? 超・デットヒートドライブ?」
「・・・・・・私の記憶領域にはない仮面ライダーの名前ですね。」
まぁ、どちらもベルトさんが死んだ後に生まれた仮面ライダーだから、知らないのも無理ないか。
一応俺が知っている範囲内で、ドライブからジオウまでの仮面ライダーのことを話してあげた。
RRRは興味深そうにその話を聞いていた。
その時の彼女はまるで、ワクワクして目を輝かせる子供みたいだった。
RRR「そうですか、ドライブ意外にも沢山の仮面ライダーが生まれたのですね。」
賢治「あぁ、それでこれからどうする?」
RRR「どうとは?」
賢治「俺達の目的はこのダンジョンの攻略、そしてその後に控えている魔王軍幹部との戦いだ。」
「さらに、最終的な目標は魔王討伐だ。 俺達と一緒に来るなら戦いの中に身を置くことになるぜ。」
RRR「・・・・・・私も同行します。」
「魔王討伐、それは我がマイスタークリム・スタインベルトの悲願です。」
「私にも戦う術はあります。 それに・・・」
ダクネス「それに?」
RRR「・・・・・・私には、もう一つ目的があります。」
賢治「・・・蛮野天十郎か?」
RRR「はい。」
「あの男の生死を確認する必要があります。」
「あの男が死んでいるのならそれで良いのです。 ですが万が一生きている様なら・・・私がユーマ様やカラン様の仇を打ちます。」
賢治「・・・分かった。 ただ、もし蛮野が生きていたら俺達も手伝うからな。」
RRR「え?」
当然だ。
ベルトさんの記録を見たというのもあるが、蛮野天十郎こいつだけは野放しにはできない。
俺の中では歴代の仮面ライダーの悪役の中で、1番嫌いな奴なのだ。
仮面ライダーの悪役にも何処か共感できる所があり、嫌いな悪役なんてそんなにいないが、蛮野天十郎だけは仮に『これまでの仮面ライダー作品の中で、1番嫌いな奴は誰ですか?』と聞かれたら、迷わず『蛮野天十郎(ゴルドドライブ)』と答えるだろう。
ロイミュードに人間の悪感情を植えつけただけでなく、全人類をナンバリングし支配しようとした極悪人なのだから。
RRR「しかし、それでは皆さんを私の復讐に巻き込むことになってしまいます。」
ダクネス「蛮野という男がどういう男なのかは、賢治から聞いている。」
「鬼畜外道・・・いや、悪魔と呼ぶに相応しい男ではないか。」
「そのような奴を騎士として・・・いや、人として野放しにはできん。」
賢治「そういうことだ、俺達の目的は一致しているわけだ。」
「だから、お前が後ろめたく感じる必要はないぜ。 いくらでも頼ってくれ。」
RRR「皆さん、有難う御座います。」
賢治「ところで。」
RRR「はい?」
賢治「お前はなんて呼べばいいんだ?」
RRR「? RRRですが?」
賢治「いや、俺たちみたいに、名前はあるのか?」
RRR「名前・・・いえ、ありません。」
賢治「じゃあ、・・・・・・そうだな、これからは『ルミ』って名乗ったらどうだ?」
RRR「ルミ?」
No.RRR。
Rが三つで『ルミ』。
・・・・・・少し安直だろうか?
RRR「ルミ・・・ルミ・・・ルミ・・・」
本人は何やら同じことを呟いている。
気に入らなかっただろうか?
ダクネス「・・・賢治、何やら考え込んでいる様だが?」
賢治「・・・その、嫌なら別のにするけど。」
RRR「・・・・・・いえ、その様なことは・・・ただ・・・」
賢治・ダクネス「ただ?」
RRR「・・・ルミ、私の名前・・・初めての贈り物・・・」
賢治・ダクネス「・・・・・・」
RRR「・・・有難う御座います。 ルミという名前、大事にします。」
賢治「おう!」
どうやら気に入ってくれたようだ。
それにしてもこの子、今すごくいい笑顔だったぞ。
まるで花がさいたような、・・・イメージ的に桜が咲いたような。
ルミ「では、あなたの事を私のマスターとさせていただきます。」
「よろしくお願いします、賢治様。」
賢治「・・・・・・え?!」
なんか俺、マスター(ご主人様)にされてるけど。
どうしようこれ?
・・・・・・仕方ないか。
そう思うしかないじゃないか。
その後、ルミはドライブピットの奥の部屋に入って行った。
着替えてくるらしい。
出て来た彼女の服は、どう見てもメイド服だった。
ただ、普通のメイド服ではなく、戦闘に特化したメイド服だった。
肩の部分と背中の部分は、肌が露出しており、スカートの丈も肘に届く位の長さで足はロングブーツの姿で出てきた。
デザインは・・・結構可愛い系だな。
ルミ「それでは行きましょうか、マスター。」
賢治「お・・・おう。」
ダクネス「賢治、ニヤけてるぞ。」
賢治「うっ!」
想像しなかったわけじゃない、こういう展開は。
可愛いメイドさんにご主人様と呼ばれる事を。
それから俺達は、ルミと一緒に最下層の10階層に来ていた。
いまだに仲間と認識されているのか、それともルミと一緒にいるからなのか、襲ってくることはなかった。
おかげで俺達は最下層の1番奥の部屋に到達した。
そこで待っていたのは、赤いロイミュードだった。
曲がった角に、胸の部分は心臓が剥き出しになっている。
進化体ロイミュード、ハートロイミュードだ。
賢治「よし、やるか。」
ダクネス「あぁ!」
ルミ「お待ちください。」
賢治・ダクネス「え?」
ルミ「ここは私に任せてください。」
どうやらルミはやる気の様だ。
戦う術があると言っていたが、どうするのだろうか?
賢治「やれるのか? 同族だぞ。」
ルミ「・・・今の私は皆さんと志を同じくする仲間です。」
「任せてください。」
賢治・ダクネス「・・・・・・」
俺とダクネスは目を合わせた後、頷き。
賢治「じゃあ、任せるぜ。」
ダクネス「よろしく頼むぞ、ルミ。」
ルミ「はい、お任せください。」
ルミは前に出て、ハートロイミュードに向き合い、その手にドライバーを持っていた。
賢治「! ドライブドライバー!」
それを腰に巻き、シフトブレスを左手首につけた。
そして、ベルトのイグニッションキーを回すと、ルミのもとに一台の黒いシフトカーがやってきた。
ルミ「行きますよ。」
ルミはシフトカーの後部を回転させ、レバーに変えシフトブレスに差し込んだ。
両手を胸の前でクロスさせ、右手をレバーにそえて。
ルミ「こうですね・・・変身!!」
叫んだ瞬間、レバーを引き両手を真横に伸ばした。
『ドライブ! type SPEED!』
現れたのは黒いドライブだった。
見た目はプロトドライブだが、胸に巻かれている剥き出しのタイヤ『アーキタイプギア』は黒ではなく、赤い色をしている。
肩と両手首と両足首に赤いラインが入っている。
このドライブは『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』に登場した『仮面ライダーゼロドライブ』だ。
ルミ「さぁ、付き合っていただきますわ。」
そう決め台詞を言って、ルミはハートロイミュードと戦い始めた。
性能的にいえば、ゼロドライブではハートロイミュードには敵わないが、そこは感情というものが有るか無いかで変わってくる。
性能差を覆すほどの戦いを、変身したルミはやってのけ、次第にハートロイミュードの方が追い詰められ始めた。
賢治「・・・よし。」
俺はドライブウォッチから、マックスフレアを呼び出した。
賢治「頼むぞ。 言ってこい!」
マックスフレアは空中に道路を作って、ルミの元へ走った。
ルミ「!? あなたは? 一緒に戦ってくれるのですか。」
「では、行きましょう。」
ルミはシフトスピードプロトを外し、ベルトのキーを回し、マックスフレアをレバーに変えブレスに差し込みレバーを引いた。
『タイヤコウカン!』『マックスフレア!』
タイヤ交換が発生し、アーキタイプギアが赤からオレンジに変化する。
するとルミの攻撃に炎の力が追加された。
ルミ「次はこれです。」
ルミはマックスフレアを3回操作した。
『フレ! フレ! フレア!』
すると炎の車輪が現れた。
それを蹴り、ハートロイミュードにぶつけると、炎の竜巻が発生した。
その竜巻に巻き込まれて、宙に巻き上げられた。
その隙にルミは必殺技を発動した。
『ヒッサーツ!』『フルスロットル! フレア!』
ルミ「ハアアアァァァ!!」
ハートロイミュードに炎を纏ったドライブのライダーキックが炸裂した。
ルミが着地し、ハートロイミュードは空中で爆発した。
すると、俺達の前に宝箱が現れた。
なんだか俺の前に現れた宝箱だけ、虹色に光っているんだが?
賢治「? 何これ?」
ダクネス「虹色の宝箱など、初めて見たな。」
その時、変身を解除したルミが説明してくれた。
この虹色の宝箱は、特にレアなものが入っているらしい。
レアドロップという奴か。
それぞれが目の前にある宝箱を開けると。
ルミの宝箱の中には、剣と盾が入っていた。
剣の方はどう見ても、劇場版仮面ライダードライブに出てきた『ダークドライブ』が使っていた『ブレイドガンナー』だ。
盾の方は、小盾と呼べるものだった。
だが見た目とは裏腹に、ついているスキルが破格だった。
まず
名称 シールド・オブ・イージス
○破壊成長
破壊されるたびに、性能が上昇する
破壊されたら瞬時に修復される
○絶対防御
一時的に耐久力を10倍に引き上げる
1日に10回使用できる
○守護方陣
使用者から半径3メートルの円状の防御結界を展開する
発動から10秒間持続する
こんなスキルだ。
破壊成長ってチートすぎだろう。
破壊されても強くなって修復されるんだから。
そしてダクネスは、鎧と手袋が入っていた。
手袋の方には何もなかったが、手の平の部分に丸いボタンみたいなものがあった。
鎧の方は、白い色なのは、いつも着ている鎧と同じだが、真ん中に丸い噴射口みたいなものがある。
スキルの方は
名称 バーストメイル
○破壊不可
このスキルを持つ武具は破壊されない
○衝撃吸収
鎧にうけた衝撃を吸収し、蓄積する
○エア・バースト
吸収した衝撃を解放する
蓄積した量によって威力が増す
どうやら手袋のボタンみたいなものは、鎧と連動していると見た。
鎧と手袋、二つでワンセットみたいだ。
続いて俺の宝箱の中は、白とゴールドのラインが入ったフルプレートメイルと黒い片刃の剣だった。
まず剣の方は
名称 機壊剣・ブレイズブレード
○破壊不可
○斬鉄
武器の切れ味が増す
○魔力の刃
武器に魔力を流すことで、魔法剣化させる
破壊不可はありがたいな。
破壊されないということは、メンテナンスの必要がないと言う事だ。
そして鎧は
名称 聖鎧・クリアメイル
○破壊不可
○状態異常無効
あらゆる状態異常系のスキルや魔法を無効にする
○精神攻撃耐性
精神に干渉するあらゆる攻撃に対して耐性を得る
剣も鎧も良い物ばかりだ。
全員、宝箱から出てきた武器や鎧を身につけた。
その後、1番奥の部屋にマナタイト結晶の部屋があり、そこにベルトさんの記録にあった通りユーマとかランの墓があった。
俺達三人は、2人に祈りを捧げてから、外へ出る魔法陣でダンジョンを出た。
そして、蛮野天十郎。
あいつは今でも生きているのか?
新たな目的を持って、俺達三人はアクセルの街に帰るのだった。
皆さん、第九話を見て頂いて有難う御座います。
自分でも思っていた通り、今回は19000字に近い長文になりました。
でも、今回はどうしてもベルトさんの事を書きたかったので、許してください。
これに懲りず、次回もよろしくお願いします。
それから、主人公の取得スキルを幾つか修正しました。
魔法は魔法と表記しました。
魔法と表記していないものはスキルです。