第十五話です。
この回から、オリ主の彼女、オリヒロが登場します。
二人の出会いから、イチャイチャする回です。
どうか呼んであげてください。
それでは、第十五話をどうぞ。
???「・・・・・・・・・・ん? ・・・うん?」
「・・・・・・あれ? どこ、ここ?」
私は気が付いたら暗いところにいた。
どうやら私は椅子に座っているようだ。
目の前には今私が座っている椅子と同じ椅子が置いてある。
???「私・・・何でこんなところに?」
確か私は自分の部屋にいたはず?
そこで私は撮り溜めていた特撮番組を見ていた。
それは、『仮面ライダーゼロワン』。
元号が令和に変わり、最初の仮面ライダー。
令和第一号の仮面ライダーだ。
舞台はAIが発達し、人工知能搭載型ロボット『ヒューマギア』が開発され、人間の様々な仕事をサポートし活躍する時代。
ヒューマギアを開発製造する『飛電インテリジェンス』の二台目社長・飛電或人が仮面ライダーゼロワンとなり暴走したヒューマギアを操るサイバーテロリスト、『滅亡迅雷.net』との戦いを描く物語だ。
私はついさっきまでその最終回を見ていた。
???「・・・うん、ここまではちゃんと覚えてる。」
その後に、物凄い怠惰感と眠気が襲ってきて、気がついたらここにいた。
いったい何があったのだろう?
???「お目覚めですか。」
???「え?!」
いつの間にそこにいたのか、私の目の前の椅子に女性が座っていた。
紺色の服に綺麗な銀髪の、同じ女の私から見ても思わず見惚れてしまうほどの美人が今目の前にいた。
???「・・・あの、貴方は?」
???「初めまして、私はエリス。」
「幸運の女神・エリスです。」
???「・・・え? 女神様?」
エリス「はい。」
いや、いきなり女神と言われても・・・
失礼かもだけど、正直胡散臭い。
誰かに誘拐でもされたのだろうか?
だが、私を誘拐しても得をすることなんて無いと思う。
・・・ドッキリ?
エリス「流石に、信じられませんか?」
???「えぇ、まぁ。」
エリス「う〜ん、証拠になるかわかりませんが?」
「今の貴方の体を確認していただけますか?」
???「え? 体ですか?」
エリス「はい。 貴方が最後に見た自分の姿はどんな姿でしたか?」
そう言われたので、確認してみる。
すると、確かに変だった。
私が最後に見た自分は、肌は荒れ、頬は痩け、手や足はガリガリに痩せ細っていたはず。
最近は、筋力が落ち、まともに歩くことすら出来ていなかったはず。
それが今は肌は張りがあり艶々している。
手足にもきちんと肉と筋肉が付いている。
まるで、1年前の自分に戻ったようだ。
???「あの・・・これって・・・」
エリス「はい。 私の権限で一年前の貴方の体に戻しておきました。」
???「・・・マジ?!」
エリス「マジです。」
これはもう、認めるしかないかな?
エリス「それからもう一つ、貴方に伝えなければならない事があります。」
???「・・・何ですか?」
待って、これって・・・
最近の漫画やアニメでよくある展開じゃあ・・・
エリス「『沖田零子』さん、貴方の人生は終わってしまいました。」
零子「・・・」(やっぱりーーー!!!)
正直、心当たりがあり過ぎる。
私はある事がきっかけで、一年前から生きる気力を失ってしまっていたのだ。
勤めていたゲーム会社も仕事が手に付かず、結局会社を辞めることになった。
それからは、部屋に引き篭もる様になり、満足に食事も喉を通らずほとんどゼリーで済ませていた。
確か3日ほど前から、貯金もなくなりついに何も食べなくなったのだ。
そして仮面ライダーゼロワンの最終回の日曜日の日に、ついに力尽きたのだろう。
零子「ちなみに、私の死因は何ですか?」
エリス「極度の栄養失調による餓死です。」
零子「ですよね。」
あんな生活をしていて、よく一年も生きていられたものだ。
おそらく、『仮面ライダーゼロワンを最終回まで見なければ』という一心で生きていたのだろう。
エリス「それでですね、零子さん。」
「貴方には、三つの選択肢があります。」
零子「え? 三つ?」
エリス様のいう選択肢とはこうだ。
一つ、天国に行くこと。
二つ、記憶をリセットし、元の世界で輪廻転生すること。
三つ、今の記憶を保持したまま、転生特典を与えられ、別の世界に転生すること。
一つ目は文字通り、天国に行くこと。
ただ、天国には何もなく日々をぼーっとして過ごすだけの世界らしい。
天国ってもっといいところなイメージがあったのに、実際はこんなものなのか?
二つ目は記憶を消して、元の世界で赤子からやり直すということ。
これは普通の輪廻転生だ。
そして三つ目、こっちは正直胸躍る選択だ。
異世界転生なんて、ゲームや漫画・アニメなどでよくある話を自分が体験できるなんて。
零子(あ! 待って・・・)
そうだ。
いくら元の記憶を持って異世界に転生したところで、『彼』が居ないんじゃしょうがない。
『彼』以上に自分と気の合う人なんてこれまで居なかった。
エリス様には悪いけど、『彼』が居ない世界で生きても虚しいだけだ。
そんな私を見ていたエリス様が
エリス「零子さん、これはここだけの話ですが、実は貴方の『大事な人』は今異世界で頑張っていますよ。」
零子「・・・・・・え?」
私の大事な人・・・それって・・・
零子「あの・・・それってもしかして。」
エリス「はい。 霧島賢治さんです。」
零子「!!?」
エリス様のいう事が本当なら、彼は異世界転生したということだ。
霧島賢治、それは今から一年と二週間前に交通事故で死んでしまった私の恋人だ。
彼とは職場である事が切っ掛けで偶然出会い、趣味や好きな物が同じだたことから意気投合し、彼から告白をされ恋人同士になったのだ。
私が無気力になったのは、彼が死んでからだ。
そんな彼にもう一度会えるなら。
零子「エリス様、私も彼のいる世界に転生できるんですか?」
エリス「もちろんですよ。 そのつもりで貴方にこの話をしているのですから。」
零子「でしたら、私を異世界に転生してください。」
エリス「はい。 わかりました。」
「では、転生特典を選んでいただけますか。」
あ! そう言えば転生特典をもらえるんだっけ?
何にしよう?
エリス様から転生特典のリストをめせてもらったが、いまいちピンとこない。
零子「ちなみに彼はどんな特典を選んだんですか?」
エリス「賢治さんは、『仮面ライダージオウに関する全て』ですね。」
零子「・・・・・・・・・・へ?」
「・・・有りなんですか? それ。」
エリス「上司からOKが出たので有りです。」
零子「マジですか?」
エリス「マジです。」
けど、それがいいのなら・・・
零子「じゃあ・・・」
零子「・・・どうでしょう?」
私はエリス様に、自分の思う転生特典を伝えると、許可が降りるかどうかを確認している。
どうやら彼の時もこんな事があったらしい。
まぁ、転生特典が『仮面ライダージオウに関する全て』じゃね。
すると、エリス様がこっちを振り向いて。
エリス「・・・OKが出ました。」
零子「!! やった!」
「・・・・・・でも・・・本当にいいんですか?」
エリス「『すでに前例があるので、今更だ』と言ってました。」
零子「・・・あぁ〜・・・」
と言う訳で、私は転生特典を与えられ、彼のいる世界に転生した。
ー賢治sideー
今俺は、アクセルの街を散策している。
思えば今日まで街を見て回った事がなかった。
今日は気分を変えてみようと思い、街にいる。
『駆け出しの街』と言う割にこの街は、結構大きな街だと思う。
王都や周辺の街に比べると、平和だと思う。
途中、屋台の料理や飲み物を買いながら、歩いていると道を行ったり来たりしている三人組がいた。
一人はカズマだが、もう二人は確か・・・
賢治「・・・何してんだお前ら?」
「「「!!!」」」
三人は非常に驚いた様子で、こっちを見た。
カズマ以外のもう二人は、ダストとキースだった。
この二人はお互いパーティメンバーで、他にテイラーとリーンという冒険者と組んでいる。
カズマと彼らは一応友人で、よく連んでいる。
カズマにスキル・狙撃を伝授したのもキースである。
だが、どちらかと言えば評判は良くないチンピラの類である。
キースはダストほどではないが。
ダストは『アクセル随一のチンピラ冒険者』と言われるほど素行が悪く悪目立ちしており、留置所の常連者である。
そんな二人とカズマが一緒にいる時点で、何か碌でも無いことでも企んでいるのだろうか?
カズマ「なんだ、賢治かよ。」
ダスト「ビックリしたぜ。」
キース「まぁ、俺達も挙動不審だっただろうけど。」
一応自覚はあるんだな。
三人の背後には、薄暗い通路があるが・・・確かこの先は
カズマ「実はこの先にはな・・・」
これは男の冒険者たちの間では暗黙の了解になっている事だ。
今俺達がいるこの通路の先にはサキュバス達がコッソリと店を開いているらしい。
賢治「あぁ、それな。」
ダスト「え?」
キース「もしかして・・・」
賢治「知ってるぞ。」
そう。
以前間違えてこの店に入ってしまったのだ。
表の顔は、飲食店なのだが。
最初この店に入った時は、心臓が飛び出るかと思った。
サキュバスと言うものがどういう存在か知ってはいたが、店の中にいたサキュバス達は全員かなり際どい衣装を着ていた。
その全員が、思わせぶりに胸を揺らしたり、火照った体をなだめる様に扇情的なポーズを取ったりして、目のやり場に困ったものだ。
この店のサキュバス達は、日々に糧を得るために、冒険者達に『良い夢』を見せる商売をしているのだ。
その代わり、代金の代わりに精気を吸われるが、日常生活に支障が出ない程度に手加減はしてくれる。
まさに、欲求不満な男冒険者達にとっては非常に有り難く、大人気なのだ。
まぁ、俺はその時は取り敢えず、食事をしただけで夢の方は断ったが。
カズマ「意外だな、賢治だってそう言うのに興味あると思っていたが。」
賢治「いや、俺だって男だぞ。 興味があるに決まってるだろ。」
ダスト「じゃあ、何でだよ?」
それは、もちろん。
俺には既に心に決めて人がいるし、そう言うことはその人とだけする事にしている。
まぁ、もう二度と会えないだろうけどな。
賢治「・・・まぁ、あれだ。」
「みんなは上手くやれよ。」
カズマ「おい! 賢治。」
俺は相場から離れると、改めて街の散策を再開した。
屋敷に帰ると、風呂上がりの皆んながリビングのテーブルに座っていた。
どうやら今日は鍋のようだ。
テーブルの上には野菜各種と、『メイン』と言わんばかりに光を反射している大量の蟹があった。
めぐみん「はわわわわ・・・」//////
アクア「見てよ賢治! 今日の晩御飯は凄いわよ!」
「『ルビークラブ』よ!!」
ダクネス「私の実家から引っ越し祝いに送られてきたのだ。」
賢治「そんなに良い蟹なのか?」
ルビークラブ。
それは、超高級食材である。
捕獲自体は簡単なのだが、生息地が特殊で。
何と海ではなく、はるか地下深くに生息しているのだ。
しかもそこは、常に高い重力が掛かっており、行きはいいが帰りは地下深くから地上まで戻るのに重力操作系の魔道具か魔法がないと捕獲に行けないのだ。
この世界では高級な蟹と言えば『霜降り赤蟹』と言う蟹で、こっちの方が捕獲しやすい。
ルビークラブは霜降り赤蟹よりランクが上で、味もそうだがその殻は高級アクセサリーになるのだ。
食材であり、アクセサリーにもなる一石二鳥な蟹、故に超高級食材なのだ。
アクア「超高級食材のルビークラブだけじゃなく、高級シュワシュワまであるのよ!」
「ダクネスがいつもお世話になっている御礼ですって!」
めぐみん「まさか、生きている間にルビークラブ食べられるなんて・・・」
エルシャ「そうね! 皆んなとパーティを組んで良かったと思ったわ。」
ルミ「・・・鍋奉行は私にお任せください。」
ルミはロイミュード、つまり・・・味覚がなのだ。
なので、鍋奉行をしてもらうことになった。
本人は『味覚がないことを、今日ほど後悔した日はありません』と言って、悔しそうにしていた。
アンナ「私、こんなに綺麗な蟹さんは初めて!」
アンナは幸いなことに、味覚が復活していた。
最初は久しぶりの味覚にビックリしていたが、今は楽しんでいた。
ちなみに食べた物は、体の維持のために体内でエネルギーに変換されている。
アンナにとってもルビークラブは今回が初めてらしい。
見るからにウキウキしている。
これは補足だが、ルビークラブは茹でるとその名の通り、綺麗な赤い色になり、その殻はルビーと同等の価値がある。
しかし、茹でた後5分以内に専用の道具で殻を割らないと、ガチガチに固まって専用の道具でも割れなくなる。
今回は殻割はルミに任せて、有り難く蟹をいただこう。
茹で上がったルビークラブをルミが次々と剥いていく。
その内の一つを口に頬張ってみる。
賢治「・・・!!」
アクア・めぐみん「・・・はあああああぁぁぁ・・・」//////
エルシャ「ーーーーーー!!」//////
アンナ「あ〜ん・・・!!」✨✨✨
この蟹は本当に蟹なのか?
蟹はこれまでの人生で2・3回しか食べた事がなかったが、そのどの蟹よりも美味い!
皆んなも同じみたいで、次々と蟹を食べていく。
俺も手が止まらず、1匹でも多く食べようと必死である。
アクア「ねぇカズマ。 火ぃ頂戴。」
「美味しいお酒の飲み方教えてあげる。」
アクアがそう言って、火鉢を差し出してきた。
金網が乗っていて、固形燃料が入っている、料理屋とかに出てくるやつだ。
カズマ「
カズマが初級魔法のティンダーを使うと、固形燃料に火が付き燃え始める。
アクアは金網の上に蟹の甲羅の内側を上に向けて乗せ、底に酒を注ぐ。
その状態で、軽く沸騰させる。
アクア「そろそろいいかしら。」
アクアは甲羅を持つと、中に入っていた酒を飲み干した。
アクア「・・・・・・はあああぁぁぁ〜・・・」//////
アクアが幸せそうに飲んでいるところを見ると、思わず喉が『ゴクリッ』となった。
早速俺もやってみた。
酒はあんまり得意じゃないが、今は飲みたい気分だ。
そんな俺を見ていたアンナが
アンナ「・・・お兄ちゃん、ちょっとだけ飲んでいい?」
賢治「え? いいけど、アンナは苦手じゃないかな。」
アンナ「ちょっとだけ。 本当にちょっとだけだから。」
賢治「・・・じゃあ、ちょっとだけな。」
アンナ「うん!」
そう言って俺は、アンナに酒の入った甲羅を渡した。
アンナは生きていた頃、両親に隠れて甘いお酒を飲んでいた事がある。
シュワシュワのような苦味のある酒はまだ早いんじゃないだろうか?
アンナ「・・・うぅ、苦い。」
賢治「はは、アンナにはまだ早いみたいだな。」
アンナ「む〜、皆んなは美味しそうに飲んでるのに。」
今の状態のアンナが成長するかどうか分からないが、大人の舌になったら飲める様になるかもな。
ふと横を見ると、さっきまであんなに食べていたカズマの手が止まっていた。
ダクネス「? どうしたカズマ。」
「飲まないのか?」
カズマ「いやその、今日は昼間にちょっと飲んでしまってな、今晩は遠慮しておこうと思ってな。」
ダクネス「そうなのか? ではその分沢山食べてくれ、遠慮しなくても良いからな。」
賢治「・・・」(あぁ〜)
これはあれだ。
カズマの奴、サキュバスの店に入って夢を見せてもらう様に頼んだな。
サキュバスから聞いたが、寝る前に沢山飲んだり食べたりして熟睡していますと、夢を見れない可能性があるらしい。
それを危惧しているのだろう。
賢治(て言うか、カズマ。)
(外泊しないとな。)
なぜなら、この屋敷はアクアが悪霊や悪魔の類が入り込んでこないように、結界を張っているのだ。
だから、夢を見せてもらうのなら、街の宿屋とかに外泊しないとダメなのだ。
そう思っている内に、カズマは早々に食事を終えて、部屋に戻っていた。
せっかくの超高級食材なのに、残念。
アンナ「? カズマお兄ちゃんどうしたのかな?」
賢治「あぁ〜、大丈夫だよ。」
アンナ「?」
首を傾げて、『なんで?』って顔をするアンナ。
男には色々事情があるのだよ。
夕食を終え部屋に戻った俺は、今まで確認していなかったステータスを確認してみた。
今現在のステータスがこうだ。
○KENJI KIRISHIMA
Lv41
職業 ルーンパラディン SP 9118
体力 85727 火 150
魔力 26780 水 150
力 15679 土 150
知力 15051 風 150
俊敏性 14892 光 150
器用さ 15661 闇 150
幸運 695
ついに幸運以外の全ステータスが一万を超えた。
体力なんてもうすぐ十万いきそうだ。
そんなに硬くなった自覚は無いんだけどな。
スキルについては変わりがないので、割愛する。
賢治「そろそろ寝るか。」
カズマじゃないけど、良い夢が見れますように。
ユサユサ ユサユサ
賢治(・・・・・・うん?)
何だか、体が揺れる。
一体なんだ?
人が気持ちよく寝てるのに。
???「 君 ケ ん・・・」
賢治(? 人の声?)
どうやら誰かが俺の体を揺らしながら、呼んでいるようだ。
声色からして、女か?
エルシャかルミか・・・又はアンナか?
???「ケン君。 ケン君ってば。」
賢治(? ケン君?)
あれ? 『ケン君』なんて呼ぶ奴なんてこの屋敷にいないはず。
俺の事をそう呼ぶ人間なんて・・・
賢治「う~ん・・・ん?」
???「あ! 起きた?」
賢治「・・・・・・零子?」
零子「うん。」
・・・これは・・・そうか、夢か。
だってこんなの、夢以外あり得ない。
彼女がこの世界にいる筈がない。
零子「? どうかした?」
でもおかしいな?
俺はサキュバスに夢を頼んだ覚えがないが?
賢治(・・・・・・まぁ、夢なら良いか。)
俺は零子の腕を引っ張った。
零子「キャッ!」
俺は零子を抱き締めた。
零子「ケ・・・ケン君?」
「ンッ!!」
そして俺は彼女にキスをした。
今日まで会えなかった、彼女に会えなかった寂しさを、夢とはいえ彼女に会えた愛しさをぶつけるように。
零子「んむ・・・チュッ・・・・・・プハァ!」
「ケン君・・・」//////
寝ぼけた頭ではまともな状況判断ができる筈もなく。
『夢だから』と理由をつけて、零子を徹底的に愛でた。
賢治「・・・・・・・・・・ん?」
窓から差し込む火の光で目が覚めた。
朝が来たようだ。
賢治「よく寝た。」
夢見が良かったからか、今朝は妙にスッキリしている。
まさか零子が夢に出てくるなんて。
今日はいい事がありそうだ。
賢治「起きるか・・・・・・うん?」
起き上がって布団を退けると、なぜか裸だった。
賢治「あれ? ちゃんと服着て寝たはず?」
両手で周りを探ると
???「アン!」
賢治「え?!」
左手に『ムニュッ』っとした柔らかい感触と、声が聞こえた。
声がした方を見てみると、そこには
???「う〜ん・・・」
賢治「!!?!?!!」
俺と同じように、裸でベットに横になっている女性がいた。
て言うか、この人は
賢治「零子!!」
零子「ふぇ? ・・・あ・・・ケン君、おはよう。」
賢治「・・・・・・・・・・えええええええええええええええ!!!」
零子「?!!」ビクッ!!
俺は一気に目が覚めた。
暫くして、流石に現状を認識し出した俺。
お互いに服を着て、改めて向き合った。
彼女は間違いなく俺が知っている、沖田零子である。
俺が勤めていたゲーム会社で、原画担当兼グラフィッカー担当と二つの仕事を掛け持ちしていたのだ。
彼女が生み出すキャラクターは可愛い系から格好いい系まで幅広く、有名な小説家さんからキャラクターデザインの仕事が入るくらいの腕前である。
そんな彼女との出会いは、会社の社員食堂だった。
たまたま偶然、彼女の隣に座った俺は持ってきた弁当を広げ、昼食を取ろうとしていたのが切っ掛けだ。
ちなみに俺は、広報担当で食事は自炊をしていた。
死んでこの世界に転生して、もう二度と会う事も無いと思っていたのに。
これは一体どう言う事だ?
零子「えぇ〜っと、簡単に言うと・・・」
賢治「うん。」
零子「私もケン君と同じように死んで、この世界に転生したの。」
賢治「・・・マジか?」
零子「マジ。」
零子の話だと、彼女は俺がいなくなってから、無気力になり極度に栄養失調で餓死してしまったらしい。
その後、俺がこの世界に転生したと聞かされ、転生特典を得て、この世界に来たらしい。
その際、俺の近くに自分が使う家を用意してもらい、俺の住んでいる場所を聞いてコッソリと部屋に入って来たのだ。
突然目の前に現れて、俺を驚かすつもりだったらしい。
零子「それがまさか・・・・・・あんな事になるなんて・・・」//////
賢治「あぁ〜・・・うん・・・その〜・・・」//////
正直昨夜の事は、全部夢だと思っていたから、ハメを外し過ぎたような気がする。
本物だとわかっていたら、もっと優しくしていたのに。
賢治「・・・とにかく。」
零子「ん?」
賢治「会えて嬉しいよ。 零子。」
零子「!! うん! 私も嬉しい!」
俺たちは感極まって、ほぼ同時に抱き締めあった。
久しぶりの彼女はとても暖かく、いい匂いがした。
その時
ウウウウウウウゥゥゥゥゥゥーーーーーーー!!
ルナ『デストロイヤー警報! デストロイヤー警報!』
『冒険者の方々は至急冒険者ギルドに集まってください!』
『繰り返します、冒険者の方々は至急冒険者ギルドに集まってください!』
賢治・零子「!!?」
何とこのアクセルの街に『機動要塞デストロイヤー』が接近してきたのだ。
そして、このデストロイヤーとの戦いで、俺が探していた敵と、新たな仮面ライダーの誕生の日となるのだった。
======================
人物紹介
名前:沖田 零子(オキタ レイコ)
職業:無し
B・W・H:83・58・84
趣味:特撮鑑賞(仮面ライダー)
漫画・ゲーム
転生特典:(今は秘密♡)
容姿:全体的なイメージはFGOの刑部姫の眼鏡ありバージョン
服装は可愛い系のギャルファッションが好き
ゲーム会社で疲れていた所を霧島賢治に優しくされ、彼に告白され晴れて恋人同士になった。
『本当に自分でいいのだろうか?』と悩んだこともあったが、賢治から『零子じゃないとダメ!』と言われ、それから1年間幸せな時間を過ごした。
若干ポッチャリ体型なことを気にしているが、賢治は気にしていなくて、むしろ『どこがポッチャリしているんだ?』と不思議に思っている。
賢治が死んでからは何事にも無気力になり、令和最新の仮面ライダー『仮面ライダーゼロワン』の最終回を見終わった時、死んでしまった。
女神エリスの計らいで、賢治と同じ異世界に転生した。
いかがだったでしょうか?
次回はいよいよデストロイヤーとの戦いです。
オリヒロの沖田零子が変身します。
ここで報告ですが、実はもう一つ小説を書きました。
タイトルは「転生したこの男、龍で、剣士で、仮面ライダー」です。
良かったらこっちも見てください。
ただ、こっちは更新が遅めです。
「この仮面の戦士に祝福を」を優先しますので。
では、次回をお楽しみに。