又はお久しぶりです。
さて、今回はめぐみんとオリジナルキャラが登場します。
そしていよいよ変身の時です。
それでは、第三話をどうぞ。
ここは、冒険者ギルドから少し離れた宿屋
賢治「すみません、泊まりに来たんですけど。」
主人「はい、いらっしゃい。」
賢治「連泊って、出来ますか?」
主人「もちろん出来るよ、一週間契約か一ヶ月契約、一年契約もあるけど、どうする?」
賢治「じゃあ、一週間でお願いします。」
主人「はいよ、じゃあ1540エリスいただくよ。」
俺は、カズマ達と別れて宿屋に来ていた。
カズマ達もここに泊まっているのかと思ったが、なんと馬小屋で生活しているらしい。
討伐報酬があるのに何で泊まらないんだろうか?
特にカズマなんて、プライベートな空間が欲しいだろうに。
俺も将来的には、一軒家を借りれたら借りようと思っている。
今はせめて、しっかりと屋根のある所できっちり休める所が欲しい。
主人「これが部屋の鍵な。ゆっくり休みな。」
賢治「ありがとう。」
鍵には205号と書いてある。
二階へ行き205号室を見つけて、鍵を開けて中に入る。
これで、当面の活動拠点ができたわけだ。
賢治「よし、早速始めるか。」
何をするかというと、スキルの習得である。
なぜか最初からスキルポイントが10000ポイントも溜まっていたので、覚えられるものは覚えておこう。
跳躍 6 体捌きLv1 9 オールエレメントスラッシュLv1 30 ホーリフレアLv1 27
ゴッド・ブロー 2500
あれ? ゴッド・ブロー?
いつの間にかアクアのスキルが追加されている。
え? これって女神の固有スキルとかじゃないのか? しかもスキルポイントが破格だな。
一気に4分の1保有ポイントを消費するし。 これはとりあえず、保留だな。
その他のスキルは全部覚えよう。
覚えたいスキルをなぞり、カードの書かれている俺の顔に触れる。
すると、俺の中の何かが上書きされたような感覚があった。
どうやらLVのあるスキルはさらにポイントを消費すると、レベルが上がるみたいだ。
せっかくだから上げれるだけ上げておこう。
その結果、今のステータスがこうだ
KENJI KIRISHIMA
Lv4
ルーンパラディン スキルポイント 7587
所持金 24210エリス
体力 475 火 150
魔力 268 水 150
力 191 土 150
知力 158 風 150
俊敏性 167 光 150
器用さ 143 闇 150
幸運 190
・全知全能
・能力透視
・変身
・平成ライダー
・全エレメント耐性上昇LvMax
全てのエレメントの耐性を10あげる
レベルMaxで50上げる
・跳躍
通常のジャンプよりもさらに高くジャンプできる
・体捌きLvMax
力・俊敏性・器用さを5あげる
Maxで25あげる
・オールエレメントスラッシュLvMax
全ての属性を込めた強烈な一撃を放つ
レベルが上がると威力上昇
・ホーリーフレアLvMax
神聖な炎による光属性の神聖魔法
アンデットや悪魔に対して有効
レベルが上がると威力上昇
賢治「さて、今日はこれくらいで寝るか。」
スキルの習得が終わると、眠気が襲ってきた。
明日は、予定通りパーティメンバーを募集する。
そっちはカズマとアクアに任せて、俺は朝からクエストを受けようと思う。
今日はしなかったが、明日は一度変身して変身前との違いや、変身をしていてもスキルが使えるのか試して見ないと。
ーーー翌日ーーー
ー北の森林地帯ー
この日俺は予定通り、朝からクエストに出ている。
内容は、『北の森林地帯の要救助者の捜索と指定モンスターの討伐』
救助対象は、ドルイドの冒険者1名
討伐対象は、オーガとバーゲスト
なお、バーゲストは発見した場合速やかに討伐せよ。
賢治「さて、何事もなく見つかればいいが。」
俺がこのクエストを選んだ・・・いや、頼まれたと言った方が正しい。
実は俺と同じように、朝早くからクエストに出かけた冒険者がいるのだ。
その冒険者が受けたのは、『北の森林地帯で希少薬草の採取』
その冒険者の職業はドルイドで、自然を愛し、自然を守り、自然の力を借りて力を行使する職業である。
まさにドルイドの冒険者にうってつけのクエストだ。
しかし、俺がクエストを受けに受付に行った時
ー冒険者ギルドー
ルナ「実は、その人が出発した後にその森にバーゲストが出現したと、報告が入ってきたのです。」
賢治「バーゲスト?」
ルナ「バーゲストとは、首に鎖を巻きつけた大型の狼です。」
「種族は精霊の類なんですけど、死と厄災の象徴とされていて、とても縁起が悪いことから発見次第討伐するのが普通なんです。」
賢治「死と厄災の象徴、確かにおっかないですね。」
ルナ「ですが彼女のレベルでは、とても手に負えない相手なんです。」
「そこでルーンパラディンのケンジさんに、特別クエストを頼みたいのです。」
ー北の森林地帯ー
賢治「要は人探しと、討伐だよな。」
特別クエストってだけあって、報酬は破格だった。
森の周囲に住み着いたオーガ数匹、一体討伐につき7500エリス
バーゲストは確認できている数は1体だけ、討伐すれば30000エリス
要救助者の救助に成功したら、10000エリス
まぁ、今回は最初から変身していくので、そんなに苦戦はしないだろう。
賢治「さて、やるか。」
俺は、ジオウライドウォッチを取り出し、ウェイクベルゼを回しライドオンスターターを押す。
『ジオウ』 シャァァァァカシャ!
音がなた後に、ジクウドライバーが出現し腰に巻きついた。
D‘9スロットにライドウォッチをセットし、ライドオンリューザーを押す。
背中に大小の時計が浮かび上がり、俺はあの常盤総悟の変身ポーズをとる。
賢治「変身!」
ジクウサーキュラーを一回転させると
『ライダータイム! 仮面ライダー・ジオウ』
変身が完了するとそこには、黒のボディスーツに『グラフェニウム』という金属で形成された銀色のプロテクターが装着された姿にかっわっていた。
何より目を引くのは、顔の部分に刻まれた『ライダー』というピンク色の複眼状の『インジケーションアイ』である。
俺も初めてテレビで仮面ライダージオウを見た時、『え?! 何これ。』と思ったくらいだ。
変身するときの音を聞きつけてきたのか、森の中から5匹のオーガがやってきた。
賢治「わざわざ出てきてくれるとは、探す手間が省けたな。」
さて、仮面ライダーの力を試させてもらおうか。
『ジカンギレード』
ジカンギレードを取り出した俺は、オーガに向かって切り込んだ。
が、流石というか、当然というか、仮面ライダーの力は絶大で、あっという間に、5匹のオーガを倒してしまった。
賢治「正直拍子抜けだが、まぁいいか。」
カードには何も表示されていないが、能力透視で変身した後のステータスを確認したらこんな感じだった。
KENJI KIRISHIMA
Lv6
ルーンパラディン スキルポイント 7597
所持金 24210エリス
体力 38450(769) 火 750(150)
魔力 21700(434) 水 750(150)
力 15450(309) 土 750(150)
知力 13550(271) 風 750(150)
俊敏性 13300(266) 光 750(150)
器用さ 14800(296) 闇 750(150)
幸運 16550(331)
・・・なんじゃこりゃ!?
レベル6のステータスじゃないなこれわ。
なんか、レベル6になって一気に元のステータスが上昇してないか?
ステータスは50倍、各エレメントは5倍にはね上がっている。
これって、俺の成長次第でさらに上がるわけだよな。
・・・・・・これ、俺が魔王として討伐の対象になったりしないよな?
「と、とりあえず気を取り直して、次の移るか。」
フォーゼライドウォッチを取り出し、仮面ライダーフォーゼの使うスイッチの力を呼び出す。
『レーダー・ON』
すると、左腕にフォーゼの使うレーダーモジュールが現れた。
いちいちライダーアーマーを呼び出す手間が省けるから、この能力は便利だ。
そして、レーダーで索敵して見ると、森の中に人間の反応とそれとは別に一際大きい反応1つが見つかった。
賢治「これは、・・・移動している?」
人間の方は、大きい反応から遠ざかるように移動している。 そして大きな反応もまるで追いかけるように移動している。
どうやら、すでに見つかっているようだ。
賢治「間に合えよ。」
レーダーを頼りに、冒険者を助けるために森の中へ入っていった。
ー森の中ー
冒険者side
金髪の少女「はぁ、はぁ、はぁ!」
私は今走っている。
恐怖から、絶望から、死から。
金髪の少女「どうして、はぁ、っあ! なんでこうなったの!?」
ー数分前ー
私はクエストを受けてこの森に来ていた。
希少な薬草の採取に。
私の職業はドルイド、森のことなら誰にも負けない。
どこに薬草があるのか、これまでの経験から探し出せる。
そして、思った通り当たりをつけた場所に到着したら、そこにはたくさんの薬草が群生していた。
クエスト達成に必要な量を確保して、帰ろうと思った時だった。
シーーーーン
金髪の少女「? あれ? ・・・・・・おかしい、なんでこんなに静かに?」
いくら森の中とはいえ静かすぎる。
虫や鳥たちの囀りの音が全く聞こえなくなった。
木々の葉が風で揺れる音くらいしか聞こえない。
金髪の少女「・・・なんかヤバイ?」
こういうのは決まって、何か起こる時の前触れだったりする。
私は森を出るために、歩き出そうとした。 その時。
ブン!
金髪の少女「え?」
バシン!
金髪の少女「ガッ!」
ドサッ!
それは、鎖だった。そう、鎖がものすごい勢いで飛んできて、私は吹き飛ばされた。
私は、痛みになんとか耐えて、鎖がやってきた方に目を向けた。
???「グルルルゥゥゥ。」
金髪の少女「な!! バーゲスト!?」
バーゲスト
それは、黒い毛皮に長い鎖を巻きつけた大きな狼だ。
だがこの存在は、死と厄災の象徴と言われ、討伐の対象となっている。
金髪の少女「そんな! 聞いてない。」
この森にバーゲストが出没するなんて事前に聞かされていない
だが、考えるのは後だ。
逃げないと! 私では討伐できない。
金髪の少女「ネイチャーコントロール!」
私は自然に働きかけ、木々の枝を伸ばしてバーゲストを拘束した。
さらに。
金髪の少女「アシッドアロー!」
私は手のひらをバーゲストに向け小さな魔法陣を展開する。
そこから、酸の矢を放つ。
その矢がバーゲストの鼻先に、上手いこと命中する。
バーゲスト「!! グオオオォォォ!!」
拘束されているため、前足で拭うこともできないため、とても苦しそうだ。
金髪の少女「は、早く逃げないと。」
未だに痛みの引かない体を動かして、必死になって逃げた。
ー現在ー
そして今に至る。
追いつかれては、拘束して逃げるを繰り返すうちに、私の体は打身や擦り傷だらけになってしまった。
バーゲストの鼻も回復したのか、私の血の匂いを嗅ぎつけて追いかけてくる。
もう、どこへ逃げたのかもわからない。
完全に迷ってしまった。
さらに私は
バーゲスト「グルルルル。」
金髪の少女「ひっ!」
ついに追い詰められてしまった。
木を背にして、私は恐怖で腰が抜けてしまい、その場に座り込んでしまった。
ダメだ、もうダメだ。
私はここで死ぬんだ。
・・・・・・嫌だ! 死にたくない。まだ死にたくない!
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
金髪の少女「だ・・・誰か・・・助けて!」
私は涙を流し、震えながらか細くそう口にした。
いや有り得ない。
こんな時間に、ましてや森の中に私を助けてくれる存在なんて
『フィニッシュタイム!』
金髪の少女「え?」
賢治side
賢治「こっちか!」
俺はレーダーを頼りに、冒険者を探した。
必死に逃げ回っているのか、あっちこっちの移動していて中々捕まらない。
だが次第に冒険者の反応が止まり出した。
バーゲストの反応が近づいている。
賢治「もう少し! 間に合え!」
俺は全力で走った。
仮面ライダーの脚なら後もう少しだ。
そして、冒険者とバーゲストの反応が、後少しで重なろうとした時
賢治「! いた!」
その時、微かだが確かに聞こえた。
仮面ライダーの強化されたこの耳に確かに。
金髪の少女「だ・・・誰か・・・助けて!」
賢治「!!」
そう。確かにそう聞こえた。
その時、俺の中に何かが芽生えた。
助けるんだ! この手が届く全てを守るために! 誰も犠牲にしないために! 泣いている誰かの涙を止めるために! 自由と愛と平和のために!
そう、この力は傷つけるための力じゃない。
この力は救うための力なんだ。
死から彼女を救うんだ!
彼女の涙を止めるんだ!
俺はライドウォッチのスターターを押す。
『フィニッシュタイム!』
金髪の少女「え?」
その瞬間、バーゲストの周囲にキックという文字が12個浮かび上がる
バーゲストは何が起こったのかわからないみたいで、戸惑っている。
その隙に、ベルトのリューザーを押し、ジクウサーキュラーを一回転させる。
ゴーンという鐘の音が鳴った。
『タイムブレイク!』
賢治「ハアアアアァァァ!!」
俺はジャンプし、バーゲスト目掛けてライダーキックを見舞った。
距離が近づくにつれて、キックの文字が減っていきバーゲストに接触すると同時に、足の裏にあるキックの文字と重なり、強烈な一撃がバーゲストに炸裂似た。
バーゲスト「!!」 バシイイイン!!
「グッ! グゴオオオオオオ!!」 ドオオオオォォォン!
バーゲストは、一瞬苦しんだように見えた、だが次の瞬間爆発四散した。
俺は着地し、念のためにカードを確認した。
バーゲスト×1
と表示されていた。どうやら倒せたようだ。
彼女のもとへ歩いて近づく。
彼女に手を差し伸べた。
金髪の少女「あ。」
賢治「もう、大丈夫だよ。」
金髪の少女「あ、え?」(私、助かったの?)
冒険者side
私は助かったの?
この人は一体?
レベル15以上の冒険者4、5人が協力してやっと倒せるバーゲストを蹴り一発で倒してしまった。
何より彼の姿、こんなの見たことがない。
黒いボディースーツに銀の鎧を纏っている。
顔には文字みたいなものが刻まれた仮面をつけている。
こっちに近づいてくる。
だが、不思議と怖くない。
震えが治り、涙も止まった。
賢治「もう、大丈夫だよ。」
金髪の少女「あ、え?」
彼が何者なのか分からない。
だが、その声はどこかで聞いたような気がする。
その一言を聞いた時、私はようやく
金髪の少女(あぁ、私本当に助かったんだ。)
私は、心底安心し、差し出された手を掴んだ。
賢治side
賢治「立てる?」
金髪の少女「う、うん。」
彼女の手を掴んで、ゆっくり立たせてあげる。
よく見たら、この人は俺が冒険者ギルドの場所を訪ねたとき、場所を教えてくれた人だ。
賢治「そう言えば、あの時はありがとう。」
金髪の少女「え?」
賢治「冒険者ギルドまでの道、教えてくれたでしょ。」
金髪の少女「え?!」
賢治「? あっ! このままじゃ分かんないか。」
俺はベルトからライドウォッチを外した。
すると元の姿に戻った。
それを見て彼女は
金髪の少女「え!? 鎧が消えた!」
「ああ! 君あの時の!」
賢治「そ! よかった、間に合って。」
それからなぜ俺がここにいるか説明した。
金髪の少女「そっか。ありがとう、探してくれて。」
「本当に死ぬかと思ったよ。・・・本当に・・・」
思い出して、また恐怖が込み上げてきたのか、微かに震え出してしまった。
こういうとき、どうしてあげれば?
・・・よし、こっちも勇気がいるが
賢治「・・・」ギュ!
金髪の少女「あ!」
賢治「大丈夫、大丈夫だから。」
彼女を抱きしめ、優しく背中を撫でてあげる。
恐怖から解き放たれた反動か、彼女が
金髪の少女「うぅ、う、ううぅ・・・あぁ、あはあぁぁぁ、うああぁぁ!」
賢治「・・・」
俺は、彼女が泣き止むまで、抱きしめることにした。
無理もない、さっきまで死ぬかもしれない
・・・いや、俺が駆けつけなかったら確実に死んでいたのだから。
救えなかったらと思うとゾッとする。
そうなったら俺は一生後悔するだろう。
本当に・・・救えてよかった。
金髪の少女「・・・ありがとう。」
賢治「いいって。」
ひとしきり泣いて、落ち着いたのか彼女がお礼を言ってきた。
こっちとしても、抱きしめることで彼女が安心できたのならよかった。
賢治「まず、傷の手当てをするか。」
金髪の少女「え? 君回復魔法が使えるの?」
賢治「いや、ちょっと違うかな?」
俺はフォーゼライドウォッチを使う。
『メディカル・ON』
すると、左腕にメディカルモジュールが出現した。
開けると、中には治療用キットが入っている。
注射器の形をしたツールを使えば、治療や解毒といった手当てを行える。
金髪の少女「え! それ注射?」
賢治「大丈夫、全然痛くないから。」
ツールの中に治療用のカプセルをセットする。
治療用のコズミックエナジーを体内に注入するツールだが、痛みは無いはずだ・・・・・・多分。
賢治「腕に当てるから。」
彼女の上にツールの先端を当てる。
すると彼女の体が、淡い緑の光に包まれる。
金髪の少女「! あ! ううぅぅん!」
(う! 嘘?! なにこれ。・・・気持ちいい!!)
・・・なんか、気持ちよさそうな声が・・・
まぁ、痛くなかったようで何より。
彼女の傷は、おかげですぐに治った。
賢治「どう、具合は?」
金髪の少女「・・・・・・」ポー//////
「はっ! うん。もう全然大丈夫。」
賢治「ならよかった。じゃあ、この森から出ようか。」
俺はメディカルモジュールを解除し、ライドストライカーのライドウォッチを起動させる。
すると、ライドウォッチがバイクに変化した。
金髪の少女「え! 何これ? 乗り物?」
賢治「これで一気に森を出よう。」
「そういえば、君名前は?」
金髪の少女「あ! 言ってなかったね。」
「私は、エルシャよ。」
賢治「エルシャか。俺は賢治だ。よろしく。」
「じゃあ、後ろに乗って。」
エルシャ「うん。」
エルシャが乗ったのを確認すると、バイクを起動させた。
最初はバイクからなった音にびっくりしていたが、それも一瞬だった。
賢治「じゃあ、俺の腰に手をまわして、しっかり捕まってな。」
エルシャ「う、うんわかった。」ギュッ
(うわー、これ、なんかドキドキする。)
(男の人にこんなに密着したの、初めて。)
(・・・いや、さっき抱きしめられてたよね、私。)
賢治「行くよ!」
俺は、バイクを走らせた。
う〜ん。いいなこの風を切る感じ。
やっぱバイクは男のロマンだ。
エルシャ「わわわ! すごい! 早い早い!!」
「これ、絶対馬車より速いよ!!」
ビックリはしているが、怖くはないようだ。
初めての感覚に興奮しているのだろう。
そうして無事森を抜け、アクセルの正門前まで戻ってきた。
バイクはここまでだ。
ライドストライカーをウォッチにして仕舞う。
エルシャ「あっという間にアクセルまで着いちゃった。」
「それに、そのバイク? そんなに小さくなるなんて、嘘みたい。」
賢治「そういうマジックアイテムなんだ。」
エルシャ「なるほど。」
納得してくれたようだ。
正直、原理を聞かれても俺もよく知らないから、答えに困る。
そうこうしている内に、冒険者ギルドについた。
ルナさんはエルシャの無事を確認すると、彼女の無事を喜び、ギルドの調査不足により彼女を危険に晒したことを、謝罪していた。
何はともあれ、無事でよかった。
そして今回の俺の稼ぎを確認しておこう
オーガ討伐報酬 7500エリス×5
バーゲスト討伐報酬 30000エリス×1
要救助者救出成功報酬 10000エリス
合計 77500エリス
という訳で、今の俺の所持金は101710エリスになった。
だいぶ溜まってきたな。
これだけあれば、もう少し装備を整えられるだろう。
その前にカズマ達を探してみるか。
賢治「えぇっと、あっ!居た。」
「お〜い、カズマ、アクア。」
カズマ「おう、賢治。」
賢治「どうだ、誰かパーティに入ってくれそうな人来たか?」
カズマ「いやぁ〜・・・それが、全然。」
賢治「え?」
もうかれこれ半日近くたっているのに、まだ1人もか?
いくら何でも、それは無いだろう。
カズマは冒険者だが、あらゆるスキルを覚える事ができるんだ。本職には劣るが、かなり使える人材だと思う。
アクアも性格はアレだが、上級職のアークプリースト。回復のスペシャリストだ。どのパーティも欲しがるはずだ。
なのに誰も来ないって・・・
エルシャ「ねぇ。」
賢治「うん?」
エルシャ「ケンジのパーティって、メンバーを募集しているの?」
賢治「そうだけど。」
エルシャ「多分、あのパーティメンバー募集の張り紙が・・・」
賢治「え?」
俺は、メンバー募集の掲示板を見に行った。
そこには・・・
急募! メンバー アークプリースト・ルーンパラディン・冒険者
『アットホームで和気藹々としたパーティです!☆美しく気高いアークプリーストアクア様と共に冒険したい方を募集しています!』
「このパーティに入ってから毎日がハッピーですよ! 宝くじにも当たりました!」
「アクア様のパーティに入ったら、病気が治ってモテモテになりました!」
採用条件:上級職の冒険者に限ります
・・・・・・うん。これが原因だな。
どこの宗教勧誘だ!ザケンナー!
俺はみんなの所に戻って、改めて話し合った。
賢治「なぁ、もう少し採用条件下げようぜ。」
カズマ「そうだぜ、『いくら何でも上級職に限る』はハードル高すぎるだろ。」
アクア「うぅ、だって・・・」
エルシャ「・・・あの、よかったら私が入ろうか?」
「「「え?!」」」
俺たち全員がエルシャの方に目を向けた。
そうだな、エルシャはドルイド。
回復魔法に関しては、アークプリーストのアクアに劣るが、自然の力を借りた戦闘スタイルはこのパーティには無い力だ。
カズマ「賢治、誰なんだこの人?」
賢治「今朝受けた特別クエストで助けたんだ。」
アクア「う〜ん、ドルイドか。」
「ステータスは、まぁ、普通ね。」
エルシャ「うっ。」グサっ!
彼女の冒険者カードを見ていたアクアがそう口にした。
おいおい、ぶっちゃけ過ぎだろ。
もっと長い目で見てあげなよ。
賢治「今はそうでも、将来レベルが上がって上級職に転職出来るかも知れないじゃないか?」
アクア「う~ん。」
いったい何が不満なんだか。
よーし、そっちがその気なら。
賢治「まぁ、そっちにその気がないなら、彼女には俺のパーティに入ってもらうけどいいか?」
カズマ・アクア「え?!」
エルシャ「ケンジ!?」
だって、いらないならこっちが貰うに決まってる。
今の所俺はソロだし。
カズマ「いや待てよ賢治、お前もう俺たちとパーティ組んでるだろ。」
賢治「あぁ、分かってるよ。これからもカズマ達とパーティは組むぞ。」
「けど、カズマのパーティと俺のパーティ別々に作っておきたいんだ。」
「いろんな人がいるのは、悪いことじゃないからな。人=力だ。」
カズマ「そう言う事なら・・・」
いまいち納得がいかないのか、悩んだ顔をするカズマ。
その時、後ろから声がした
???「募集の張り紙見させていただきました。」
「「「「え!?」」」」
俺達は同時に声のした方に、顔を向けた。
???「この邂逅は世界が選択せし運命(さだめ)、私はあなた方のような者の出現を待ち望んでいた。」
すると、彼女はマントをバサッとたなびかせて。
???「我が名はめぐみん! アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法、爆裂魔法を操りし者!」
「「「「・・・・・・」」」」
あまりの中二っぷりにみんな言葉を無くしている。
カズマは「え~っと」という顔で、アクアは何と言ったらわからない顔をして、エルシャは(あぁ、この子か)と言う顔をしている。
めぐみん「クックック、あまりの強大さゆえに世界に疎まれし我が禁断の力を、汝も欲するか。」
「「「「・・・・・・」」」」
めぐみん「ならば、我と共に究極の深淵を覗く覚悟をせよ。」
「人が深淵を覗く時、深淵もまた人を覗いているのだ。」
カズマ「・・・冷やかしか?」
沈黙に耐えかねたのか、カズマがド直球に聞いた。
めぐみん「ち、違わい!」
などと、可愛げに返すめぐみんという子。
仕方ない、ここはひとつ、大人の対応をしようではないか。
俺は、彼女に向き直って、左手を握りしめて腰に置き、右手を顔の前から横に振り払った。
ポーズのイメージはアルファベットのKを意識して
賢治「我が名は霧島賢治! ルーンパラディンを生業とし、最高最善の力を操りし仮面の戦士!」
「やがては、この世界の魔王を倒す者なり!」
フッフッフ、どうよ。このイカしたセリフは。
やっぱりこういうのは、相手に合わせるものだ。
チラッとカズマを見ると、『こいつマジか?』という顔をしていた。
アクアは、いまだに展開についていけていないようだ。
エルシャは、『え! 君も?』という顔をしている。
・・・改めて言うが、こういうのは、相手に合わせてあげるのが礼儀というものだろう。
当のめぐみんは
めぐみん「ハァァァァァ!!」☆キラキラ☆
うん。どうやら高評価だったようだ。
ならば良し。
めぐみん「な、何ですか今の格好いいセリフと格好いいポーズは!」
「ていうか、私と同じような返しをしてくれたのはあなたが初めてですよ!」
「自分で考えたんですか?! 最高最善の力って何ですか?! 仮面の戦士って何ですか?!」
俺の力について興味津々なようで、グイグイ来る。
・・・・・・この子中々可愛いな。
前にいた世界でこんな子がいたら、間違いなくいい友達になれていただろう。
めぐみん「あの! もう一度や・・・って・・・・みせ・・・・て・・・」ドサッ!
賢治「え?」
急にめぐみんが、両手をついて倒れた。
賢治「お、おい?! どうした?」
他の皆も、慌てた様子でめぐみんに近づく。
すると、次に聞こえてきたのは
『グウゥゥゥゥ~。』
という音だった。
めぐみん「モ、モウ・・・ミッカモナニモ・・・タベテナイノデス。」
「ナニカ・・・タベサセテ・・・イタダケマスカ?」
成程、三日もか・・・
そりゃあ、腹も減るわな。
俺はメニュー表を手に
賢治「まぁ、なんか頼めよ。話はそれから。」
今回はここまでです。
次回はめぐみんの爆裂魔法が炸裂します。
そして賢治がカズマにあるものを渡します。
次回はダクネスも登場する予定です。
オリジナルキャラをもう1人2人増やそうと思います。
少なくとも1人は確実に増えます。
それではまた次回。