この仮面の戦士に祝福を   作:ナハト02

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 皆さんお待たせしました。
 本当にお待たせしました。

 書かないといけないと思っていたんです。
 けど、気持ちとは裏腹にどうにもなかなか進みませんでした。
 おかげでこんなに時間がかかりました。
 申し訳ありませんでした。

 これからも投稿頻度が遅くなってしまうかもしれませんが、できるだけ早く投稿する様に頑張りますので、長い目で見てやってください。

 今回はオリキャラが出てきます。
 どんな名前にするか悩みました。
 今回もよろしくお願いします。



第二十四話 この並行世界に祝福を

 

 魔王軍幹部バニルを討伐した俺達は、平和な日常を過ごしていた。

 資金も潤沢にあるし、スパイ容疑も晴れたので、今のところ悠々自適な日々を過ごしている。

 そして今は・・・

 

アクア

「いやーーーーーーっ!」

 

 と言うアクアの叫び声が響いている。

 

アクア

「いーやーよ!」

「私は絶対行かないからねー!」

 

めぐみん

「いい加減に行きますよ!」

 

ダクネス

「暖かくなってきてモンスターの被害も増えているのだ。」

「今こそ私達冒険者の出番なのだ!」

 

 そう。

 ここ最近春が近くなり、暖かくなってきたのだ。

 そのせいでモンスターたちも活発に動き出し始めたのだ。

 いくら気持ちに余裕があると言っても、自堕落な生活はいけないと思うのだ。

 

 しかし、それでもまだ寒い。

 アクアは寒いから外に出たくないと言っているのだ。

 だが、だからと言って外に出ないというのはよろしくない。

 と言う事で、めぐみんとダクネスがアクアをクエストに誘って外に連れ出そうとしているのだ。

 だがアクアも必死になって抵抗している。

 

アクア

「子供なの! 二人共外で遊びたがる子供なの!」

「そんなに外に行きたいのなら二人で行ってきて!」

 

めぐみん

「誰が子供ですか!」

 

ダクネス

「今のアクアの方が子供みたいだぞ! でないと・・・」

 

めぐみん・ダクネス

「あんな風になりますよ(なるぞ)。」

 

 そう言って二人が指差したのは、こたつの中でこたツムリになっているカズマだった。

 

アクア

「そりゃあ、私もあんな風にはなりたくないけど・・・けど、私よりまずあっちのダメな方を何とかしてよ!」

 

カズマ

「おい・・・温厚な俺でも怒る時は怒るぞ。」

「なんださっきからダメな方とかあんな風とか、失礼だろ。」

 

アクア

「文句があるんならそこから出てきなさいよ。」

 

カズマ

「・・・・・・」シュッ!

 

 カズマはこたつの中に消えていった。

 さて、なんでカズマがこんなことになっているのか、それは少し前にさかのぼる。

 

 スパイ容疑が晴れた日から1日経ち、俺とカズマとめぐみんは()()()()ウィズの店にやってきた。

 そこには・・・

 

バニル

「へいらっしゃい! よく来たな小僧たちよ。」

 

 エプロンを着け、店で番頭をしているバニルがいた。

 何故バニルがここにいるのかと言うと、実は俺達はダンジョンでの戦闘の時、ある約束を交わしていたのだ。

 正直に言うと、仮面ライダーエボルに変身したバニルを相手にするのは面倒くさい。

 だから俺は、バニルに言ったのだ。

 

 「魔王軍の幹部を辞めたくないか?」と。

 バニルは自分のダンジョンを持ち、そのダンジョンを利用して冒険者達をおちょくって、最終的には自分が滅ぶ。

 それを望んでいた。

 だが、俺は考えた。

 魔王軍の幹部である内は、難しいのではないかと。

 バニルもそのことが気になっていたらしく、実際彼も魔王軍の幹部を辞めたがっていたのだ。

 だから一度魔王軍の幹部として、今の依り代が消滅すれば晴れて自由の身になれると思ったので、ここは俺達に倒されることで魔王と交わした契約を解消させようとしたのだ。

 その代わりに、俺達とは敵対しないようにと約束したのだ。

 

 結果、今ここにいるバニルは魔王軍との契約が切れて、晴れて自由の身になったのだ。

 あの時、もしそのままガチで戦っていたら高い確率でバニルに負けていたと思う。

 そして、バニルは俺達の前世の記憶を読んだみたいで、その世界の文明レベルの高さに興味がわいたようだ。

 

バニル

「ジオウの小僧はすでにこの店に商品を卸している様だが、ゲイツの小僧もどうだ?」

「商品の量産態勢と販売ルートはこちらが確保する。 悪くなかろう?」

 

 と言う事で、零子やカズマの冒険者としての能力を生かして、俺達の前世の世界の商品を作ることになったのだ。

 手始めにカズマはこたつを作ってみたのだが、こたつの魔力に負けてこたツムリになってしまったのだ。

 

カズマ

(こたつを作ったのは失敗だったかな?)

(・・・作業が進まん。)

 

 すると、めぐみんとダクネスがなかなか出てこないカズマを見て、カズマの入っているこたつの左右に移動して。

 

カズマ

「おい何してる?」

 

めぐみん

「いっそのことカズマをこのこたつごと外に放り出してしまおうと思って。」

 

カズマ

「おいよせ! お前らに人の心はねぇのかよ!」

 

 それからカズマもさすがに諦めたのか、外に出てクエストを受けに行った。

 クエストの内容はリザードランナーという巨大なエリマキトカゲの様なモンスターの討伐である。

 リザードランナーは普段は危険がない二足歩行のトカゲなのだが、繁殖期に入ると姫様ランナーと言う個体が現れ、姫様ランナーとつがいになるためにオスたちが集まり勝負を始めるらしい。

 

 その勝負と言うのが、『走る』らしい。

 とにかく走って進路上のなにもかもを薙ぎ倒しながら走り、一番早いオスが姫坂ランナーとつがいになれるという、なんとも傍迷惑な求愛行動である。

 

 カズマ・めぐみん・ダクネス・アクアの四人は、このリザードランナーの討伐を受けてアクセルの街を出ていった。

 アクアは俺と離れるのを嫌がっていたがアクアはカズマのパーティの回復要員なので何とか説得してついて行ってもらった。

 そして俺は今、ギルドの食堂にいる。

 

 何故俺がカズマ達と離れてここに居るかと言うと、バニルに言われたのだ。

 近い将来、俺を訪ねてくる者がギルドの食堂に現れると。

 それで今こうしてギルドにいる訳だが。

 

???

「あの、ちょっといいですか?」

 

賢治

「うん?」

 

 バニルの言ったとおりになった。

 彼女はカズマを冬将軍から助けたり、デストロイヤーの討伐の際に協力してくれた黒い服の魔法使いだ。

 しかし、彼女の声を改めて聞いたがめぐみんにそっくりなのだが?

 

賢治

「何か用かな?」

 

???

「貴方が一人になる時を待っていました。」

「貴方に協力してほしいことがあるんです。」

 

賢治

「俺に?」

 

???

「まず、自己紹介しますね。」

 

 すると彼女は、目元に付けている仮面を外す。

 仮面の下にあった彼女の瞳は紅魔族特有の赤い目をしていた。

 

賢治

「え?! めぐみん?」

 

 と、つい口にしていた。

 

めぐみん?

「やはりわかりますか?」

 

賢治

「え! じゃあ本当に?」

 

めぐみん?

「はい、私はめぐみんです。」

「しかし、貴方が知るめぐみんではありませんが。」

 

賢治

「・・・訳アリか?」

 

めぐみん

「・・・じつは」

 

 どうやら彼女はめぐみんで間違いないようだ。

 ただ、この世界のめぐみんとは違う、別の世界のめぐみんのようだ。

 便宜上、彼女のことはアナザーめぐみんと呼ぶことにした。

 

 彼女は自分の世界でこの世界のめぐみんと同じ様に、カズマ・ダクネスと出会いパーティを組んで魔王軍の幹部のベルディアを倒し、冬将軍を退け、デストロイヤーを討伐し、こちらの世界とほとんど変わらない暮らしを送っているようだ。

 ちなみにカズマの転生特典は仮面ライダークウガへの変身能力と非変身状態でも仮面ライダーの武器が使えるようになる能力、この二つをセットで貰ったようだ。

 

 もちろん、こっちの世界とは違う部分もある。

 まず、こちらのカズマはアクアと一緒にこの世界に転生したが、アナザーめぐみんの世界のカズマは一人で転生してきたらしい。

 実際彼女の世界ではアクアは居ないらしい。

 

 そして、俺と零子、エルシャやルミもいない。

 インベスやアナザー武神鎧武、アナザーレンゲル、アナザーゴルドドライブなどのアナザーライダーとの戦いはなかった。

 だが、デストロイヤー討伐あたりから彼女の世界で仮面ライダーに登場する怪人達が頻繁に出現するようになったらしい。

 それは日を追うごとに出現頻度が増していき、最終的にはベルセルク王国を除いたすべての国が怪人達に蹂躙されたのだ。

 カズマも怪人達の戦いの中で、何度か瀕死の重傷を負ったらしいが、そこはクウガの能力のお陰で死の淵から蘇ってきたのだ。

 「いざという時は自分の体に雷系の魔法を撃ち込んでくれ。」と言っていた。

 そのお陰でカズマは『黒の金のクウガ』アメイジングマイティに到ったのだ。

 

 そして、怪人の出現の原因が魔王城にあると言う事をつかんだカズマ・めぐみん・ダクネスの三人は魔王城に向かって旅に出たのだ。

 その道中、めぐみんとダクネスも仮面ライダーになる機会に恵まれた。

 旅の途中に突然隕石が降って来たのだ。

 気になってその隕石を調べてみると、その中から錆びだらけの『ギンガドライバー』と『サソードゼクター』と『サソードヤイバー』が発掘できた。

 

 サソードゼクターとサソードヤイバーをダクネスが、ギンガドライバーをめぐみんが手に取ると一際強い光を放ち、錆が取れ新品同様の輝きを放ったのだ。

 このとき、仮面ライダーサソードと仮面ライダーギンガが誕生したのだ。

 めぐみんとダクネスが仮面ライダーになれたことで、これまでカズマでも対処しきれなかった怪人への対処も可能になった。

 

 旅の途中に魔王軍の幹部のデッドリーポイズンスライムの変異種の『ハンス』、魔王軍モンスター開発局長の『シルビア』、邪神レジーナを崇拝するダークプリースト『セレスディナ』の3人の幹部を倒し結界の起点を四つ失ったことで魔王城の結界に綻びが生じた。

 

 ちなみに、ウィズは彼女達とも良好な関係で敵対はしていないようだ。

 バニルは会ったことはあるが、面倒くさいので関わらないようにしているらしい。

 もう二人幹部がいるのだが、アナザーめぐみんは会ったことがないようだ。

 

 魔王城に到着した3人は変身し3人同時にライダーキックを放ち結界を無理やり突破し、魔王城に突入したのだ。

 しかし、内部に入ってみると城の中には誰もおらず、唯一玉座の間に一人だけ緑色の怪人がいた。

 そいつはアナザーめぐみん達を見ると問答無用で襲い掛かってきて、彼女達も応戦したのだがなぜか彼女達の攻撃は当たる直前に極端に弱くなってしまい、カズマも瀕死の重傷を負ったので結果魔王城から撤退するしかなかったらしい。

 

 アナザーめぐみん達が旅をしている間も怪人達の侵攻は続いていたが、王国はなんとかギリギリ耐えていた。

 しかし、本当にギリギリの状態のためいつまでもつのか分からない状態なのだ。

 よって、カズマ達はもう一度魔王城に攻め込んだ。

 

 だが、その時は前回とは違い大量の怪人の群れが待ち受けていたのだ。

 一応その時は冒険者やベルセルク王国の兵士達も一緒だったので、周辺の怪人達は彼らに任せてアナザーめぐみん達はもう一度魔王城の玉座の間に乗り込んだ。

 

 そこで待っていたのは前回カズマ達を待ち受けていた緑色の怪人のほかに、複数の怪人が待っていた。

 アナザーめぐみん達はその怪人達と戦うが、その怪人達は倒しても倒しても何度でも起き上がってきて少しづつ消耗していき追い詰められていった。

 再度魔王城に攻め込む前にカズマは雷系の魔法を自身に打ち込んでいたので、アルティメットフォームの力を手に入れていたのだが、それでも何度でも起き上がってくる怪人達の前に力尽き、アークルも破壊されてしまった。

 そしてこの戦闘でダクネスが武器とゼクターを破壊され、頭が花の様な怪人が放つ毒液を受けて死亡してしまったのだ。

 

 アナザーめぐみんはこの時、このまま戦っても勝てないと判断しなけなしの魔力を振り絞って小規模の爆裂魔法を放ち、カズマとダクネスの亡骸を抱えて撤退したのだ。

 しかし、この撤退がきっかけで王国側の敗戦が確実になり、唯一残っていたベルセルク王国は陥落し、王族は全て死亡し、残った一握りの人達はアクセルの街の跡地に逃れ、その地下に身を潜めてヒッソリと生活しているようだ。

 

 アナザーめぐみんとカズマも一時期そこに身を潜めていたが、住民達からの心無い言葉や陰口が後を絶たなかったので結局出ていくしかなかった。

 暫く二人は旅をしながら各地に出現する怪人達を退治していたのだが、重傷を負った状態でアークルを破壊されたカズマは少しづつ衰弱していき、ついにカズマも衰弱死してしまったのだ。

 一人残されたアナザーめぐみんは、この時初めて自分がカズマのことが好きだったことに気付いたようだ。

 

Aめぐみん

「無様ですね。 失って初めて大事なことに気付くなんて。」

 

賢治

「いや、話を聞いているだけでも大変だったことがわかるから。」

「それで、めぐみんはどうしてこの世界に?」

 

Aめぐみん

「それは・・・」

 

 アナザーめぐみんは一人になった後、このままではだめだと思い、アナザーめぐみんは自分の矜持を捨てて、爆裂魔法だけでなく他のあらゆる魔法を習得していった。

 各地にいる怪人達を倒して回っていたのだが、ある日魔王城の近くを偵察していた時、時空の裂け目から鋼鉄の木馬のような乗り物が出現したのだ。

 その中から出てきたのはアナザーめぐみん達が手も足も出なかった緑色の怪人が下りてきた。

 よく見ると、周囲には同じような乗り物が複数あり、どれも動かせるようだ。

 暫くすると、また緑の怪人が乗り物に乗って次元の裂け目に消えていったため、アナザーめぐみんも周りの目を盗んで幾つかあるうちの一機に乗り込み、調べてみることにした。

 

 紅魔族の頭の良さのお陰か、その乗り物は次元を超えて移動できる乗り物だと言う事が分かった。

 アナザーめぐみんはこの乗り物を使えばあの緑の怪人の後を追えるんじゃないかと思い、あらかじめ設定されていた時空の座標に向かって乗り物をとばし、この世界にやって来たのだ。

 

 緑の怪人を探す過程で、冬将軍に襲われているこの世界の自分やカズマ達を発見し、咄嗟に助けてしまったのだ。

 生きているカズマを見たとき駆け寄って抱きしめたい衝動に駆られたが、グッと我慢したらしい。

 そして、デストロイヤー襲撃の時に俺が使っていたタイムマジーンを見てこの世界のカズマ達と一緒にいる俺達なら何とかしてくれるのではないかと、声をかける機会をうかがっていたのだ。

 

賢治

「話を聞くと、めぐみんの乗ってきたん乗り物はタイムマジーンで間違いないが、動かせるのか?」

 

Aめぐみん

「いえ、どうやら壊れてしまったみたいで使えなくなっています。」

 

賢治

「だったらまずいな、俺のタイムマジーンも基本的な動作はできるけど時空転移システムは使えないし、そもそも時空転移システムでは世界を超えることはできないはずだけど?」

 

Aめぐみん

「そんな!」

 

賢治

「でも、一応あてはある。」

「会えるかどうかは分からないけど。」

 

 世界を渡るのならこの世界に一人だけ心当たりがある。

 しかし、神出鬼没のため正直いつ会えるかわからない。

 ・・・と思っていたら。

 

「それは俺のことか?」

 

Aめぐみん

「うわっ!?」

 

賢治

「あ! いた。」

 

 そう。

 通りすがりの仮面ライダーこと、門矢士である。

 彼なら世界を渡るのなんて簡単だろう。

 

「話は聞いていた。」

 

賢治

「いけますか?」

 

「あぁ、幸いにも俺はそこのめぐみんの世界に行ったことがある。」

 

 士さん曰く、たまたま偶然この世界とよく似た世界に行ったことがあるらしい。

 そこでは、今この場にいるアナザーめぐみんやクウガのカズマやサソードのダクネスがいたので、間違いないと言っている。

 

Aめぐみん

「あの、こちらの方は?」

 

「お前とは初めてだな、俺は門矢 士。」

()()()()()()であり、通りすがりの仮面ライダーであり、世界の破壊者だ。」

 

賢治・Aめぐみん

「・・・え!?」

 

 待て!

 今聞き捨てならないことを言ったぞこの人。

 なんだって?

 魔王軍の幹部?

 

 アナザーめぐみんも咄嗟に杖を構える。

 しかし、士さんが手を出し、待ての合図をする。

 

「まぁ、待て。」

「幹部と言ってもバニルと同じ、城の結界を維持する為のなんちゃって幹部だ。」

「しかも俺の場合、結界を維持する為の補欠みたいなものだ。」

 

 士さんの話だと、この人も魔王に頼まれたらしい。

 最初は魔王も実力行使で士さんを従わせようとしていたようだが、士さんが軽く本気を出し()()()()を駆使して()()()した結果、魔王はボロボロの状態で「お願いします」と土下座してきたようだ。

 基本自由に動くことを確約しているので、結界の維持が難しくなった時の予備の起点になってもらうことになったのだ。

 そうして俺とアナザーめぐみんは、士さんのオーロラカーテンでアナザーめぐみんの世界に向かうことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 オーロラを抜けたその先は、分厚い雲が空を覆い、乾いた大地が広がっていた。

 どうやらこの辺りはアクセルの街があった場所の近くのようだ。

 アクセルの街に会った城壁の名残がある。

 内部は荒れていて、建物は一軒もない。

 いや、正確に言うとテント見たいものはそこら中にある。

 

 人影もチラチラと見える。

 しかし、人々は今日を生きるための食糧がほとんど無いみたいだ。

 現についさっき、ぶつかってきた子供に所持品を掏られそうになった。

 アカードが警告を出してくれたので気付くことができた。

 

 そうして到着したのが、ある屋敷跡だ。

 この屋敷跡は、俺達が住んでいる屋敷と同じで、こちらの世界のアナザーめぐみん達が住んでいた屋敷だ。

 その屋敷の庭の一角にアンナの墓があり、その隣に二つの墓があった。

 

Aめぐみん

「二人共、ただいま。」

 

賢治

「この墓は・・・」

 

「こっちの世界のカズマとダクネスのか?」

 

Aめぐみん

「・・・はい。」

 

 片方には、カズマの名前が、もう片方にはダクネスの名前が彫ってある。

 正直なところ、カズマとダクネスが死んだなんて信じたくなかったが、これはもう認めるしかない。

 そしてこの世界にいる敵はそれだけ強いと。

 あと、多少気が引けたがカズマとダクネス、それぞれの墓にブランクライドウォッチを置いてみると、それぞれが『クウガライドウォッチ』と『サソードライドウォッチ』にそれぞれ変化した。

 

 その後、俺達3人はタイムマジーンに乗ってこの世界の魔王城付近に移動した。

 戦いの影響なのか、城も荒廃しておりボロボロだった。

 パッと見た感じ、周囲に怪人の姿は見当たらないので、城から少し離れたところの着地しそこからは歩きで城に向かった。

 空から見た通り、道中に怪人の姿はなく何の障害もなく玉座の間らしき場所にたどり着いた。

 そこには、一人の男がいた。

 

賢治

「な?!」

 

 俺はそいつに見覚えがあった。

 ・・・いや、知らないはずがない。

 

???

「・・・あん? なんだ、お前か。」

 

 当然向こうの男も俺のことを覚えているようだ。

 

「? なんだ、お前たち知り合いか?」

 

 知っているのは当然だ。

 目の前にいるあの男は、俺が前にいた世界で同じゲーム会社に勤めていて、あることが切っ掛けで警察に捕まり、パトカーで警察署に連れていかれる途中に事故にあい死んでしまった。

 

賢治

「・・・骸畏 渇魅(むくろい かつみ)!?」

 

 

 




 いかがだったでしょうか。
 正直に言うと、『渇魅』という名前にするのはちょっとためらいました。
 だって、大道克己と同じ『かつみ』ですから。
 しかし、一度こうだと思ったら、なかなか他の案が思いつかなかったので、GOしました。

 次回、霧島賢治と骸畏渇魅のバトルパートになります。
 渇魅がどんな人物なのか、どんな組織に所属しているのか、そのあたりを書いていこうと思います。

 次回もよろしくお願いします。

はじめてアンケートを取ります。 率直な意見を聞かせてください。 アナザーめぐみんの物語は次回で終わらせるべきだと思いますか?

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