この仮面の戦士に祝福を   作:ナハト02

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みなさん初めまして。
またはお久しぶりです。
そして、明けましておめでとう御座います。
本当は年末あたりに投稿したかったんですが、仕事の忙しさと
FGOのクリスマスイベントを7日と言う短期間で終わらせなければならず、そっちに集中していました。
その甲斐あって、無事サンタカルナをお迎えできました。
投稿が遅れて申し訳ありません。

さて、タイトルでわかると思いますが、めぐみんが仮面ライダーの資格を得ます。
めぐみんを仮面ライダーにするか正直悩みましたが、やっぱりしなきゃでしょ。

では、第四話をどうぞ。


第四話 この爆裂娘に仮面の祝福を

めぐみん「ガツ!ガツ! ゴキュ!ゴキュ!」

 

 あの後、めぐみんはジャイアントトードの唐揚げとサラダの盛り合わせを3人前ほど注文し、それを見事に平らげてしまった。

 この小さな身体のどこにアレだけの量が入るのか?

 人間、三日も何も食べていなかったらこれだけの量を食べられるものなのだろうか?

 それとも、食べた端から魔力に変換しているのだろうか?

 俺がその食べっぷりを見ていると

 

めぐみん「あの、恥ずかしいので、あんまり見ないでくれますか?」//////

賢治「あぁ、ごめん。」

 

 なんか、あれだ。

 女の子が美味しそうにご飯を食べている姿は、見ていて微笑ましいな。

 

アクア「冒険者カードは偽装できないし、彼女はアークウィザードで間違いないわ。」

  「それに、彼女が爆裂魔法が使えるなら凄いことよ! 最強の攻撃呪文だもの。」

カズマ「確かにこの子の魔力と知力、高いな!」

 

 めぐみんの冒険者カードを見ていたアクアとカズマが魔力と知力の高さに驚いていた。

 俺も見せてもらったが、魔力982 知力102 と結構高い。

 厨二っぽい感じだが、中々頭が良いようだ。

 因みにめぐみんは紅魔族と呼ばれる種族で、生まれつき高い魔力と知力があって、大概変な名前をしているらしい。

 が、そんな紅魔族でも爆裂魔法は、魔力の消費が激しく使えるアークウィザードは非常に珍しいようだ。

 

めぐみん「あの、『この子』とか『彼女』ではなく、名前で呼んでください。」

 

 名前で呼ばれなかったのが気に入らなかったのか、そう言ってきた。

 

エルシャ「・・・あの〜ちなみに両親の名前は?」

めぐみん「母はゆいゆい!父はひょいざぶろー!」

「「「「・・・・・・」」」」

 

 俺達はまた絶句した。

 特に父だ。ひょいざぶろーって。

 

賢治「・・・この子の種族は優秀な魔法使いが多いんだよな?」

めぐみん「お! おい! 私の両親の名前について言いたい事があるなら聞こうじゃないか?!」

 

 と、漫才みたいな掛け合いはこれくらいにして。

 とりあえず、めぐみんの食事が終わった後、エルシャとめぐみんの実力を見るためにクエストを受けた。

 内容は、この前と同じでジャイアントトードの討伐だ。

 実力を見る相手としては、十分だろう。

 ただ、俺はエルシャが言っていた『あまり、期待しない方がいいと思うよ。』と言う言葉が気になる。

 そして、目的の場所に着くとすでにカエルが2匹ほど見つかった。

 

めぐみん「爆裂魔法は最強の攻撃魔法ですが、準備に時間がかかります。」

  「準備が整うまで、足止めをお願いします。」

カズマ「よーし、やってやる。」

アクア「えぇ! 賢治から借りた武器があれば怖いもの無しよ!」

 

 そう、2人には前回同様、ドラゴンロッドとタイタンソードを貸している。

 最初この武器を出した時、めぐみんとエルシャは見たこともない武器に驚いていた。

 めぐみんもキラキラした目で使いたいと言ってきたが、今回は普段の実力が知りたいので又今度にしてもらった。

 

賢治「じゃぁ、遠い方のカエルを標的にしてくれ。」

めぐみん「了解です。」

賢治「こっちに近づいて来ている奴は、俺とカズマとアクアとエルシャで仕留めるぞ。」

エルシャ「じゃぁ、私が草に働きかけて、カエルの足止めをするわ。」

  「ネイチャーコントロール!」

 

 エルシャが魔法を使うと、こっちに向かって近づいてきていたジャイアントトードの足元の草が急成長して足に絡み付いた。

 

「「「「おおぉ!」」」」

エルシャ「でも、所詮草だからそんなに長く足止めできないからね。」

 

 まぁ、草だし。

 魔力で強化されているのか、カエルの方も中々振り解けないようだ。

 

アクア「前回のリベンジよ! 見てなさい!」

  「うおおおぉぉぉ!!」

 

 アクアがドラゴンロッド片手に、カエルに突っ込んでいった。

 この先の展開は何となく予想できる。

 

アクア「神の力、思い知るがいいわ!!」

  「ゴッド・レクイエムゥゥゥ!!」

 

 昨日のゴッド・ブローの武器使う版みたいな技をだす。

 相変わらず、すごい技だということはわかるんだが。

 

アクア「ゴット・レクイエムとは、女神の愛と悲しみの鎮魂歌! 相手は死ぬぅぅぅ!!!」

 

 と、ゴッド・レクイエムの極彩色の光を纏ったドラゴンロッドがカエルに到達する前に

 

アクア「プフッ!!」

 

 アクアは見事に食われた。

 いくらいい武器を持っていても、当たらないと意味ないよな。

 それにしてもアクアの奴、学習能力がないのか?

 ・・・あ! 彼女の知力って確か8しかないんだっけ。

 

カズマ「・・・さすがは女神。 身を挺しての時間稼ぎか。」

エルシャ「じゃなくて、助けようよ。」

賢治「はぁ、仕方ない。」 ガシャ!『ジュウ』

 

 俺は、ジカンギレードを剣モードから銃モードに切れ変える。

 すかさず、ジオウライドウォッチをジカンギレードのライドウォッチスロットにセットする。

 

 『フィニッシュタイム!』

 

 必殺技の待機音が鳴り、アクアを銜えたカエルの大きな腹の部分に狙いを定める。

 正直、銃なんて初めて使うから、外れたらごめんなアクア。

 そして、トリガーを引くと。

 

 『ジオウ! スレスレシューティング!』 バシューーーン!!

 

 ジカンギレードから必殺の一撃が、狙い通りカエルの腹めがけて飛んでいく。

 しかし、その一撃はカエルの腹を突き破って、はるか彼方へ飛んで行った。

 その衝撃で、アクアも口の中から吐き出てきた。

 

カズマ・エルシャ「・・・・・・」

賢治「・・・やり過ぎたか?」

 まさか突き破ってしまうとわ。

 あまりの威力にカズマとエルシャはドン引きしてる。

 一方、めぐみんは

 

めぐみん「ハァァァァァ!!」✨キラキラ✨

 

 うん。 好評みたいだ。

 やっぱり中二病には、仮面ライダーの武器や必殺技は格好よく映るんだろうか?

 視線から、『格好いい!』『自分も使いたい』などの感情が伝わってくるようだ。

 まぁ、俺的には仮面ライダー関連の物を格好いいと思ってくれるのは、すごく嬉しいからいいんだけど。

 

賢治「あぁ~、めぐみん。 今はカエルに集中しような。」

めぐみん「はっ! すみません。 格好良かったのでつい。」

  「コホン! では、次は私です。 私も格好よく決めて見せます!」

 

 めぐみんが目を閉じ、集中し始める。

 すると、めぐみんの周囲に肉眼でも分かるくらいの高密度の魔力が渦巻いているのが見えた。

 最強の攻撃魔法・・・・・・いったいどんな魔法なんだ?

 

めぐみん『黒より黒く、闇より暗き漆黒に

     我が深紅の混交を望みたもう

     覚醒の時来たれり

     無謬(むびゅう)の境界に堕ちし理

     無業の歪みとなりて現出せよ

     踊れ踊れ踊れ

     我が力の奔流に望むは崩壊なり

     並ぶ者なき崩壊なり

     万象等しく灰燼(かいじん)に帰し

     深淵より来たれ』

  「これが人類最大の攻撃魔法!!」

  『エクスプロージョン!!』

 

 めぐみんが詠唱し始めると、カエルの周りで魔力が渦巻き始める。

 『エクスプロージョン』と叫んだ時に、魔力の渦に乗って虹色の星のような輝きが奔る。

 次の瞬間、とてつもない爆音とともに凄まじい爆風がやってきた。

 後には巨大なクレーターと、炭と化したカエルだった物だけだった。

 

カズマ「スゲー!」

賢治「これが爆裂魔法か。」

エルシャ「初めて見たけど、すごいわ!」

 

 もう、すごいの一言だ。

 これは、小さな砦なら木っ端微塵に吹き飛ぶだろう。

 いや、仮にこれをアクセルの街に放ったとして、恐らく街の1か2割くらい吹き飛ぶくらいの威力だな。

 爆裂魔法の威力に一同が感心していると

 

 ヌモッ!

 

賢治「え?」

 

 なんと、カエルが地面から出てきた。

 しかも一匹ではなく、近くから他にも数匹出てきた。

 

カズマ「な! こいつら、なんで?」

エルシャ「嘘でしょ?!」

 

 ここで俺は、一つの結論に行き着く。

 恐らく・・・いやほぼ間違いなく、さっきの爆裂魔法の音で目を覚ましたのだと。

 ていうか、まだ周囲にこれだけのカエルがいたのが驚きだ。

 これは、あれだな。

 『一匹見つけたら、十匹いると思え』というやつだ。

 これはちょっとまずいな。 いくら相手がカエルとはいえ、数の暴力には

 

賢治「みんな、いったん離れ・・・・・・めぐみん?」

 

 めぐみんがうつ伏せに倒れていた。

 え? なんで? 死んだふり的な何かか?

 

めぐみん「プフッ! 我が奥義である爆裂魔法は、その絶大な威力故に、消費魔力もまた絶大。」

  「簡単に言うと、限界を超えて魔力を放ったので、身動き一つとれません。」

「「「えぇぇ~~~!!」」」

エルシャ「あぁ〜、やっぱりね。」

 

 なるほど、要するに一発芸か。

 ・・・・・・ってダメじゃん。 カエルなんかにそんなの使ったら。

 呆れが10割を占めた。

 こんなこと今まで経験したことないぞ。

 て言うか、エルシャはこのこと知ってたのか?

 

賢治「あぁぁ、もう! カズマ! アクア! エルシャ! こっちに来い!!」

 

 俺はめぐみんの傍に行き、ほかの三人に指示を出した。

 ちょうど近くにいたカズマとエルシャは、すぐにこちらに来た。

 アクアは、カエルに食われたショックから立ち直ったのか、多少ふら付きながらも合流できた。

 俺は、ジオウライドウォッチのスターターを押した

 

 『ジオウ!』

 

 その瞬間にベルトが装着され、D′9スロットに差し込みベルトのリューザーを押し

 

賢治「変身!」

 

 変身のポーズをとり、サーキューラーを一回転させる。

 

 『ライダータイム! 仮面ライダー・ジオウ!』

 

 スーツにプロテクターが装着され、仮面にライダーの文字が刻まれる。

 本日二回目の変身だ。

 チラリと、カズマ達を見てみると

 アクアは初めて見た変身に口をパクパクさせている。

 エルシャは、口に両手を当てて、目を見開いて驚いている。

 めぐみんは、ジカンギレードの時より更に目をキラキラさせていた。

 その目から『今すぐそれを説明してほしい!』『カッコいい!!』『私もなりたい!!』という感情が見てわっかった。

 そしてカズマは・・・

 

 

カズマside

 

 俺は、賢治の変身を今日初めて見た。

 おそらくこの仮面ライダーは時計をモチーフにしているのだろう。

 やっぱり仮面ライダーの変身は格好いいと思う。

 だが、顔にある『ライダー』の文字は・・・・・・うん、やっぱり格好いい。

 最初に一瞬見た時は、『何これ?』って思ったがこう言う仮面ライダーなんだと思うと不思議と格好よく見えるから凄い。

 こうして目の前の仮面ライダーを見ていると、俺がまだ小学生だった頃を思い出す。

 その頃の俺は、割と本気で『ヒーロー』に憧れ、そして本気で『ヒーロー』になろうとしていた。

 誰かのピンチに颯爽と駆けつけ、どんな強敵にも立ち向かい、何度倒れても、その度に強くなって立ち上がる。

 強きを挫き弱きを助ける、そんな、男なら誰もが一度は憧れる『ヒーロー』に。

 だが、それはいつの頃からか、叶わない夢だと見切りをつけ諦めてしまった。

 自分には特別な力なんてない、所詮はテレビや漫画の中だけの世界なのだと。

 ・・・・・・だが、もし叶うなら。

 分不相応だと思うが、もう一度『ヒーロー』に

 仮面ライダーみたいな『ヒーロー』に

 第二の人生を得たこの世界ならそんな夢をもう一度本気で目指してもいいのではないか?

 

 

賢治side

 

 カズマは・・・・・・何というか、憧れとか感動とか。

 そんな感じのちょっと複雑な表情をしていた。

 流石にみんなでそんな風に見られると、恥ずかしいな。

 そんな風に思っている最中でも、カエル達はこっちに近づいてきている。

 ジカンギレードの銃モードで応戦するが、それでも倒しきれない。

 ・・・そうだ! 俺も魔法を使おう!

 俺はウィザードライドウォッチを取り出し、ベルゼを回しスターターを押した。

 

 『ウィザード!』

 

 そして反対側の、D‘3スロットに差し込み、サーキュラーを一回転させる。

 

 『アーマータイム! プリーズ! ウィザード!』

 

 すると、ウィザードアーマーが目の前に出現し、装着される。

 赤いボディースーツに、仮面ライダーウィザードの変身アイテム、フレイムリングを模した魔動力供給装甲『フレイムリングショルダー』に、胸の部分に仮面ライダーウィザードの全能力を収める中枢回路、『ストライクブレスター』。

 そして、背中から足元まで伸びた、魔動力増幅器『エングレイブドカタリスター』が装着された、魔法使いの姿をしたジオウがそこにいた。

 

カズマ「おぉー!! フォームチェンジも出来るのか!!」

めぐみん「!!!! もう! 何から何までカッコ良すぎですー!!」

  「何ですかその赤い姿は!? 紅魔族の琴線にドストライクですよ!!」

エルシャ「か・・・格好いい。」

アクア「・・・・・・・」ポカーン

 

 いやもう! 嬉恥ずかしMy Heart!!

 ここまで褒められると逆に恥かしいな。

 よーし、早速使ってみるか。

 俺は左手をウォッチにかざしウィザードの魔法を発動させる。

 

 『エクスプロージョン! プリーズ!』

 

賢治「ハァ!」

 

 左手を前に突き出すと、周りにいるカエル達の周囲で複数の爆発が起きた。

 めぐみんの爆裂魔法ほどでは無いが、それでもカエル達を倒すだけの威力は十分にあるようだ。

 その時

 

賢治「・・・うん?」

 

 何だか、自分の中にあるなにかが抜けていったような気がした。

 何と言うか、一仕事を終えて一息ついた時のような、ほんのすこしだけ疲れたような・・・

 そうか! これが魔力を消費する感覚か。

 なるほど、これならめぐみんの状態にも納得だ。

 俺も魔力が切れたらめぐみんみたいになるのか。

 まぁ、仮面ライダーになれば魔力にはかなり余裕が出来るから連発しない限り大丈夫だろう。

 そんなことを思っていると、さっきの『エクスプロージョン』で黒焦げになったカエルが、9匹倒れていた。

 

賢治「これは、追加報酬が期待できるな。」

カズマ「うわ〜、あんなにいたカエルが賢治の魔法一発で全滅かよ。」

エルシャ「めぐみんの爆裂魔法も凄かったけど、賢治の魔法もすごいわ。」

めぐみん「くっ、魔法の威力は確実に私の方が上ですが、一発でこれだけの数倒してしまうとは・・・ 悔しいデスッ!」

アクア「こ・・・これって賢治1人いれば十分じゃない?」

 

 いや、俺が仮面ライダーになれたからできることであって、それがなかったらさっきの状況はどうにもならなかったと思うぞ。

 それより今はめぐみんだな。

 

賢治「めぐみん、起きれるか?」

めぐみん「・・・いいえ、まだ動けません。 顔を動かすくらいなら出来ますが。」

賢治「う〜ん・・・よし。」

 

 俺は今度は別の魔法を発動した。

 

 『プリーズ! プリーズ!』

 

 俺は、仮面ライダーウィザードこと操真晴人がコヨミという女の子にやっていたように、めぐみんに魔力を渡すことにした。

 俺がめぐみんの腕を掴むと。

 

めぐみん「お! おおおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

賢治「うおぉぉぉ!!」

 

 さすが魔力982だけあって、俺の魔力がごっそり持っていかれた感覚があった。

 そして、十分に魔力が行き渡っためぐみんは

 

めぐみん ムク! 「魔力が回復しましたー!」

カズマ「え?! 賢治、何したんだ?」

賢治「俺の魔力をめぐみんに渡したんだよ。」

 

 上手くいくか分からなかったが、めぐみんが元気になってよかった。

 

アクア「魔力を渡したって? 賢治、あなた魔力今いくつなの?」

賢治「えぇ〜っと、変身している今なら20000位あるはずだけど。」

アクア「・・・・・・えええぇぇぇぇ!!!」

めぐみん「ま・・・魔力20000?!」

 

 まぁ、駆け出し冒険者が魔力20000なんてまずあり得ない。

 これも仮面ライダーの力のおかげだな。

 

めぐみん「賢治! 私もその・・・仮面ライダーですか?」

  「それになれませんか?」

賢治「う〜ん。 今は無理かな?」

 

 今のところ、ゲイツもツクヨミもウォズも反応がない。

 いや、もしかしたら他のウォッチが反応するかも知れないが?

 でも、何となくだが、めぐみんは選ばれるような気がする。

 それが何時になるのか分からないが。

 

めぐみん「くっ、残念です。」

エルシャ「・・・・・・」

  (私だって・・・)

カズマ「はぁ〜、俺も賢治みたいに仮面ライダーになれたらなぁ。」

賢治「・・・・・・」

 

 カズマに関しては、俺と同じ仮面ライダーを知っているわけだから、もしかしたら・・・

 

賢治「カズマ、これを渡しておくよ。」

カズマ「え? これは?」

 

 俺はカズマにゲイツライドウォッチを渡した。

 これは本当に勘だが、カズマなら選ばれ

るような気がする。

 同じ仮面ライダーを知る人間として。

 

賢治「もし、カズマに資格があったらそれが答えてくれるはずだから。」

カズマ「お、おぅ・・・わかった。」

 

 そして俺たちは、クエストの報告をするためにギルドへ向かった。

 道中で、めぐみんとエルシャの評価をみんなで話した。

 エルシャは支援と回復の方面で役に立ちそうなので、喜んでパーティに入ってもらうことにした。

 だが、問題はめぐみんである。

 一発撃ったら動けなくなる魔法使いとか、正直笑えない。

 カズマが「これからは、他の魔法で頼む。」と言った時、めぐみんが「私は、爆裂魔法しか使えません。」といった時は、自分の耳を疑った。

 マジで?! と思った。

 次に驚いたのが、アクアである。

 

アクア「え? 爆裂魔法が使えるレベルなら、他の魔法も使えるでしょ?」

 

 これだ。 あのアクアが意外にもまともな事を言ってきたのだ。

 それに対するめぐみんの返事が

 

めぐみん「私は、爆裂魔法をこよなく愛するアークウィザード!」

  「爆発系統の魔法が好きなのではなく、爆裂魔法だけが好きなんです!」

  「確かに、他の魔法も覚えることも出来ますし、覚えれば楽に冒険ができるでしょう。 でもだめなのです。」

  「私は、爆裂魔法しか愛せない!!」

  「たとえ一日に一発が限度でも、魔法を使った後に倒れるとしても!」

  「それでも私は、爆裂魔法しか愛せない!!」

  「だって私は、爆裂魔法を使う為にだけに、アークウィザードの道を選んだのですから!!!」

 

 と、いかに自分が爆裂魔法を愛しているかを、語ってくれた。

 ここまでくると、逆に清々しい。

 アクアはめぐみんの非効率だが我が道を行くその心に胸打たれたようで、めぐみんの考えに同調している。

 カズマとエルシャは、「やばい、この魔法使いはダメな奴だ」とか「なんてこった」とでも思っているのか、表情が暗い。

 そういう俺は・・・

 

賢治「なぁ、めぐみん。 それは茨の道だってことは、わかっているのか?」

めぐみん「勿論です。」

賢治「理解してくれる奴なんて滅多にいないと思うぞ。」

めぐみん「それでも私は、この道を突き進みます!」

賢治「・・・・・・」

 

 どうやら意思はかたいようだ。

 それにさっきから、『彼女のところに行きたい』と言わんばかりに輝いているウォッチがある。

 まさかめぐみんが・・・

 

賢治「わかった。 なら俺からはこれ以上何も言うことはないよ。」

  「俺はめぐみんのその夢を応援するし、必要な時は手伝うから、何時でも言ってくれ。」

めぐみん「・・・・・・あ、有難うございます。」//////

 

 

めぐみんside

 

 初めてだった。

 自分の夢を聞いて、笑い飛ばしたり、馬鹿にしたりする人は沢山いた。

 同じ種族の紅魔族の皆んなですら、自分の夢を理解してくれなかった。

 だが今目の前にいる人は笑いもせず、馬鹿にもせず、自分の夢を応援するし協力と言ってくれた。

 解って貰えない、理解なんてしてくれないと、彼らに会った時も諦め9割期待1割程度に思っていた。

 その時私は、嬉しさのあまり返答に困ってしまい・・・

 

めぐみん「・・・・・・あ、有難うございます。」//////

 

 私は、真っ赤になった顔を見られないように、帽子を下に引っ張って顔を隠してしまった。

 

 

賢治side

 

 めぐみんからお礼を言われた俺は、次の話に移った。

 

賢治「それから、めぐみん。」

めぐみん「はい?」

賢治「こいつが、めぐみんのところに行きたいらしいから、渡しておくよ。」

 

 俺が取り出したのは、さっきから輝いていたウォズミライドウォッチだった。

 彼女がウォズに選ばれるとは・・・まぁ、誰にも理解されなくても自分の信じた道を行く、そう言うめぐみんの心に共鳴したのかも知れない。

 

めぐみん「これは・・・さっきカズマに渡していたのと違いますね。」

 

 そう言ってウォッチを手に取ると。

 

 ピカーーーー!!

 

めぐみん「うっ!!」

 

 ウォズミライドウォッチが一瞬強く光った。

 その一瞬でめぐみんの頭の中には・・・

 

 『おめでとう。今日は君にとって特別な一日になる。』

 『その力を使えば世界はおろか、過去も未来も望みのまま・・・』

 『祝え!全てのライダーの力を受け継ぎ、時空を越え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ。まさに生誕の瞬間である。』

 『私はウォズ。ツクヨミくんやゲイツくんと違い、私は君の協力者だ。』

 『この本によれば、勝利には相応の責任が伴う。その覚悟がおありか?』

 『見事だ!我が魔王!これぞオーマジオウの力!!』

 『祝え!過去と未来を読み解き、正しき歴史を記す預言者。そのなも仮面ライダーウォズ!新たなる歴史の1ページである!』

 『確かに・・・興味深くはある。』

 『私たちを・・・導いている!』

 『初めから悩む必要などなかった。私が魔王の側にいることが、何よりの祝福なのだから。』

 『祝え!宇宙最強!ギンガファイナリー!緊急時につき、短縮版である。』

 『祝え!・・・いや、もはや言葉は不要。ただこの瞬間を味わうがいい!!』

 『私のすべきこと、それは今も昔も変わらない。』

 『これが、ゲイツくんが実現したかった可能性・・・』

 『聞いていないぞ、我が魔王!』

 『祝え!時空を越え、過去と未来をしろしめす究極の時の王者!その名もオーマジオウ!歴史の最終章にたどり着いた瞬間である!』

 『君はこの世界に君臨する。未来永劫にわたって。』

 『なぜだい?最強の王になったというのに・・・』

 『普通の高校生・常盤総悟。彼には魔王にして時の王者・オーマジオウとなる未来が待っている・・・かどうかは、分からない。この本とは違う歴史が記される必要があるようだ。』

 

 仮面ライダーウォズに関する記憶を垣間見ていた。

 祝え!今ここに仮面ライダーウォズの力を継承せし、新たなライダーの誕生の瞬間である!

 ・・・と、ウォズがいたらこういう感じに祝うだろうな。

 

めぐみん「・・・・・・・・・」

 

 すると、めぐみんの顔から何かが光っていた。

 

アクア「え! めぐみん泣いてるの?」

エルシャ「ちょっと、大丈夫?」

 

 急に泣き始めためぐみんを心配するアクアとエルシャ。

 しかし、めぐみんはグイッと服の袖で涙を拭うと

 

めぐみん「・・・大丈夫です。今、この人の記憶を見たんです。」

カズマ「記憶って、その仮面ライダーの?」

めぐみん「はい。」

 

 めぐみんは俺の方を見た。

 そして決意こ込めた目で

 

めぐみん「賢治。」

賢治「うん?」

めぐみん「私、頑張ります! この人が誇らしいと思ってくれる様な、立派な仮面ライダーになってみせます!」

  「ですから、これからよろしくお願いします。」

 

 深く頭を下げてくるめぐみん。

 その心意気はいいんだけど。

 

賢治「なぁ、めぐみん。」

めぐみん「はい?」

賢治「別に俺は、めぐみんにウォズになれとは言わないよ。」

めぐみん「え?・・・それは」

 

 そう、ウォズの記憶をなぞって、ウォズらしい仮面ライダーになったらそれはもうめぐみんじゃない。

 同時にそれは、ウォズという仮面ライダーの姿をした偽物だ。

 

賢治「俺は、めぐみんはめぐみんらしい仮面ライダーになって欲しい。」

  「誰かにこう言われたからなったんじゃなくて、めぐみんが自分の意思で、めぐみんらしい仮面ライダーになって欲しいな。」

めぐみん「私らしい・・・どうやら気を張りすぎていた様です。」

  「仮面ライダーという存在が、あまりにも偉大だったので・・・改めて誓います、私は私らしい仮面ライダーに、紅魔族一爆裂魔法を愛する最強のアークウィザードである私らしい仮面ライダーになると!」

賢治「うん。 それでいいと思うよ。」

 

 わかってくれて何よりだ。

 ていうかサラッと、自分が最強のアークウィザードて言い切りやがったな。

 まぁ、仮面ライダーになると元のステータスが飛躍的に上昇するから、ある意味最強か? 

 

賢治「じゃあ、行こうか。 アクアも粘液まみれで気持ち悪いだろうし。」

アクア「そ、そうよ。私粘液まみれだったわ! ねぇ、早くお風呂行きましょう。」

カズマ「そうだな、行くか。」

 

 

ーギルド運営の銭湯ー

 

 俺たちは今、ギルおが運営する銭湯に入っている。

 銭湯とはいえ、やっぱり風呂はいい!

 一日の疲れが取れる様だ。

 やっぱり入浴という行為は、日本人であるこの魂に深く刻まれているものなのだろうか?

 

カズマ「なぁ、本当にめぐみんをパーティに入れるのか?」

賢治「? 何か不満でも?」

カズマ「不満というか・・・不安なんだが。」

 

 まだめぐみんの一発芸と厨二病に不安を感じてるんか?

 そもそも仮面ライダーになれば一発芸じゃなくなるのは確実だ。

 経験者だから間違いない。

 

賢治「まぁ、物は考えようだぞカズマ。」

カズマ「? どう言う事だよ?」

賢治「めぐみんに関しては、仮面ライダーになれるんだ、かなりの戦力アップだぞ。」

  「エルシャは、今の俺たちにはない特技があるし、アクアは使い方次第で化けると思っている。」

カズマ「・・・アクアが?」

 

 むしろ、アクアは水の女神なんだから、正直戦い方を突き詰めればすごいことになりそうだと思う。

 今でこそ大して活躍していないけど。

 

賢治「同じ仲間なんだから、長い目で見てやれよ。」

カズマ「・・・・・・はぁ、賢治がそう言うなら、しょうがねぇな。」

賢治「おう! そろそろ上がるか。」

カズマ「そうだな。」

 

ーギルド運営の食堂ー

 

 風呂から上がった俺たちは、アクアたち女性陣がまだ上がっていなかったので先に食堂に来ていた。

 カズマは昨日と同じく、ジャイアントトードの唐揚げとサラダとシュワシュワ。

 俺はメニューを見て、なんとなくカレーライスっぽい料理とサラダとシュワシュワを頼んだ。

 出てきた料理は見た目も味もカレーそのものだった、この世界にもカレーライスがあったことに驚きだ。

 きっと俺たちより前にこの世界に来た転生者が、この世界でカレーでも作って広めたのだろうか?

 まさかこの世界にきてもカレーライスが食べられるとわ。

 そこで俺は今回の報酬のことを考えた。

 

 ジャイアントトード討伐報酬 

  ・5000×11 55000エリス

 ジャイアントトードの肉買取 

  ・250×10  2500エリス

 トータル 57500エリス

 

 一人当たり 11500エリス

 

 ・・・1人なら結構な額だが、人数が増えるとなぁ・・・

 某狩猟ゲームのマルチプレイみたいだ。

 うん? なんで肉の買取数が10なのかだって、1匹はめぐみんの爆裂魔法で消し炭になったからさ。

 

賢治「次からは、もう少し高額のクエストを受けるか。」

カズマ「いや、お前とめぐみんはいいが、他のみんなはそんなにレベル高くないんだからその辺り考えてくれよ?」

賢治「わかってるって。 任せろ。」

 

 と俺たちが話していると

 

???「募集の張り紙、みせてもらった。」

「「!!」」

???「まだパーティメンバーの募集はしているだろうか?」

 

 俺たちが振り返った先にいたのは、長い金髪のポニーテールで青い瞳の女性だった。

 服装や装備から、剣士だろうか?

 ていうか、超が付くくらい美人なんですけど!

 

賢治「あ、はい。 募集してますよ。」

カズマ「えぇ! はい。 でも、あまりお勧めできませんけど・・・」

 

 なんでそこで弱腰になるんだか?

 て言うかカズマ、緊張してんのか? 声が裏返ってるぞ。

 

???「そうか、よかった。 私はあなたたちの様な存在を待っていたのだ。」

 

 彼女は一泊置いて、次に告げる言葉を言う。

 

???「私はダクネス。クルセイダーを生業とする者だ。 ハァ・・・ハァ・・・」

 

 ダクネス。そう名乗った彼女は緊張しているのか、微かに顔を赤くして息を荒くしていた。

 ・・・あれ? なんだろう? この人のこれって緊張なのか?

 

ダクネス「是非、私をパ、パ、パパパパパパ・・・パーティに入れてくれないだろうか?!」

 

 




と言うわけで今回はここまでです。
なんとか、ダクネス登場のところまで書けました。
そしてめぐみんが、記念すべき第1号継承者になりました。
最初はウォズではなく、王蛇かレンゲルにしようかと思っていました。(杖繋がりで)
でもやっぱり、ウォズでしょ。(エクスプロージョン繋がりで)
次はできれば、キャベツまで書きたいです。

それではまた次回。
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