ISー兎協奏曲ー第二楽章   作:ミストラル0

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遅くなって申し訳無い………
今回は一回戦の2試合をお送りいたします。


11話 一回戦①

『さて、早速一回戦第一試合といきましょう!』

 

『チーム・ブルースカイVSチーム・弓道同好会か』

 

『この試合、どう見ます?解説の雪兎さん』

 

『資料を見た限りだとブルースカイは空戦機動を得意としているみたいだが、得意分野に合わせてオプションはマチマチだ。対して弓道同好会は鋼のオプションパックの一つである種子島に弓型のオプション装備である【飛梅】を全員が装備してる特化型編成』

 

『つまり、ポジション分けされた小隊編成のチーム・ブルースカイと一点特化部隊編成のチーム・弓道同好会の戦いと』

 

『ああ、航空隊と対空部隊だな』

 

チーム・ブルースカイの編成は全てブルー・アクシスではあるが、オプションパックは異なり、Aパックが2機、Dパックが2機、Sパックが1機という編成で、Aパックもマルチカスタムレーザーライフルのバヨネット装備とそれとは別にアサルトライフルを装備した機体と大型のランスのガングレイヴを装備した機体に分かれ、D装備の2機は片方はマルチカスタムレーザーライフルを2丁にし、もう片方は通常のDパック装備である。

最後にリーダー機のSパック装備はバックパックの追加ビットコンテナに雪兎が使用していたグラスパービットを参考にしたリフレクタービットを装備し、レドームにもミサイルのジャマーシステムを搭載したものに換装するなど対空攻撃対策を施した装備だった。

 

対してチーム・弓道同好会は機体を鋼にし、オプションパックを全員が種子島を選択し、追加オプションとして紅椿の穿千を元にしたエネルギー弓・飛梅を装備しており、他にもそれを補助する追加装甲等も統一している。

 

『ほんと対象的ですね』

 

『にしてもあのSパック装備………面白い装備積んでるな』

 

『チームリーダーの美月(みつき)レナちゃんだね』

 

『これは面白い試合になりそうだ』

 

『それでは〜』

 

『試合開始!』

 

***

 

試合開始直後に動いたのは弓道同好会。

穿千の一斉掃射でブルースカイを攻撃する。

 

「全機乱数回避後プランC!」

 

「「了解!」」

 

レナの指示で散開したブルースカイはレナのSパックがフィールドの上に陣取り、一斉掃射のお返しとばかりにDパック装備の2機がクラスターミサイルを発射。それを迎撃しようとする弓道同好会の機体をAパック装備の2機が襲い、1機が撃墜判定を受ける。

 

『おっと!早速1機撃墜だ!』

 

『開幕の弾幕を抜けられてからの対応が遅れたな』

 

「み、皆落ち着いて!態勢を!」

 

「させないよ!」

 

「きゃあ!?」

 

そこへ空かさずガングレイヴを装備したAパック装備がランスチャージを敢行し更に弓道同好会の陣形を乱す。

 

「そこよ!」

 

そこで逸れた1機をスナイプで撃墜すると、反撃しようと飛梅を射るもそれはリフレクタービットでブロックされ、カウンタースナイプでバランスを崩し、そこをガングレイヴの刃の部分が開いてビーム砲が襲う。

 

『データで一応知ってはいたが………やっぱルガーランスじゃねぇか、アレ』

 

そこからは一方的な試合となり、最初に減らされた人数の不利を覆せずチーム・ブルースカイの勝利となった。

それでも最後まで諦めずにDパック装備の1機を相討ちとはいえ撃墜判定に持ち込んだところは評価すべき点だろう。

 

『勝者、チーム・ブルースカイ!』

 

『今回はブルースカイのリーダーの作戦勝ちだな。弓道同好会は陣形を崩された際にリカバリーをするために近接装備の練習ももう少ししておいた方がいい』

 

『けれどあの飛梅の一斉掃射はロマンありますよねぇ〜』

 

『それは否定しない』

 

こうして一回戦第一試合の勝者はチーム・ブルースカイとなった。

 

***

 

『続きまして、一回戦第二試合!チーム・妹分同盟VSチーム・ブラックラビッツ!』

 

『妹分同盟はコメット姉妹の専用機の特性上機体数が少ないが………それを補って余りあるんだよなぁ』

 

『マドカちゃんのフッケバインはある程度知ってはいますが、他の二人の専用機ってどんなISなんですか?』

 

『クロエの黒鍵改は元々は電子戦特化型の非武装ISだったんだが、学園に通うってことでそれを改修した師匠お手製のISだな。機能としては電子戦型のままではあるが、鍵型のロッドに小型のソードビットを装備した中遠距離支援タイプだ』

 

『見た目はうさ耳付きのクラシカルメイドタイプですか………うん、流石は篠ノ之博士、クロエちゃんによく似合ってます!』

 

クロエの黒鍵改の見た目は江里子の言う通り黒いクラシカルメイドに近い意匠をしており、改修前の装甲を展開しない時に比べて様々な機能が追加されているのが判る。

 

『うさ耳はお揃いだからと師匠が譲らなくてな』

 

『では次に五反田蘭ちゃんの専用機ですね』

 

『風舞は俺が衝撃砲を参考に開発した風を利用した機能を持たせた試作機だ。各所に空気を圧縮して放出するギミックを持っていてそれを様々な用途に使用する事が出来る』

 

『さらっと中国の技術をコピーして発展させてますね、この人………』

 

『一応鈴の奴に追加パッケージを作ってやった時にあちらには許可取ってるぞ』

 

『いや、それをあっさり発展させるなって言ってるの!』

 

『………話を戻して、風舞の最大の武器は大型の扇型武装【風神】だ。あれは表面に空気を圧縮させて強風を起こしたり、衝撃砲のように空気の弾丸にしたり、鎌鼬を発生させたり出来る』

 

『うわぁ、それって扇を振っただけじゃどれがくるか読めないから結構厄介なのでは?』

 

『そういう風に作ったからな』

 

『その三人にコメット姉妹の世にも珍しい複座型のグローバル・メテオダウンが加わった形になりますね』

 

『あれは二人の息がしっかり合わないと動きが変な事になるんだが………双子でアイドルとあってかしっかり動きがシンクロして中々に面白い動きをするISだな………うん?二人でシンクロ?』

 

『はいそこ!何か思い付いたみたいだけどそういうのは後にして下さいねぇ!』

 

『おっとスマンスマン』

 

またしても何か思い付いた様子の雪兎だが、江里子に止められて試合の解説に戻る。

 

『そんな妹分同盟に挑むのは黒色に揃えたハイゼ統一チームであるチーム・ブラックラビッツ!』

 

『ヘイズルパックが2機、あとはハイザ、キハール、フライルーとここもそれぞれ役割を決めたオプションパックのセレクトだな』

 

『そのヘイズル2機も微妙に装備が違いますね?』

 

『ヒートサークルカッターやブレードバレル装備の近接仕様とバズーカランチャーやショルダーキャノンを追加した砲戦仕様みたいだな………リーダーはハイザの砲戦オプション装備か』

 

何でもラウラの古巣である黒兎隊の新人だそうで、ラウラへの憧れからラウラが使用していたシュヴァルツェア・レーゲンに近いハイザパックをその砲戦パッケージであったダブルカノンに近い装備構成にしている。

また、チームメイトも全員黒い眼帯装備なところを見るに既に布教済みなのだろう。

 

『それでは簡単な紹介も終わったし、第二試合を始めるか』

 

『それでは〜』

 

『試合開始!』

 

***

 

開幕早々に動いたのは意外な人物達であった。

 

「いくよ!二人共!」

 

「ガッテン」

 

「承知よ!」

 

なんと、蘭とコメット姉妹が並び、グローバル・メテオダウンがライブ等で使うスピーカーを起動させ、マイクを握っていたのだ。

 

『えっ?一体何を………』

 

『うわぁ………そうきやがったか』

 

江里子はその意図がわからず困惑するも、雪兎は三人が何をやるつもりなのか理解して顔を顰める。

 

「必殺!ハウリングストーム!」

 

「「アァ〜!」」

 

コメット姉妹がその美声をスピーカー音量最大で放ち、それを風舞の風神で風を起こして風の障壁を作って向かう先を相手に限定させる事で音量を更に増幅・反響させるという手段でSEへのダメージこそは無いが相手の動きを制限する音響兵器としたのだ。

 

『うっわぁ………観客席やこの実況席にはバリアがあるのでそこまで響きませんけど、ブラックラビッツの皆には結構キツイでしょうね』

 

『というか、こんな攻撃誰も想定してねぇよ!』

 

だが、これで足を止めてしまったブラックラビッツに更なる追撃が襲う。

 

「ミラージュエッジ、いってください」

 

クロエの黒鍵改から細剣タイプのソードビットであるミラージュエッジが襲いかかり、それを受けてしまったキハール、フライルーパックのハイゼの動きがおかしくなる。

 

『あの〜、電子戦型ってまさか………』

 

『ハッキングされたな、ありゃ』

 

「この!」

 

「きゃあ!?何で味方を攻撃するの!?」

 

キハールパックの女子は慌てて反撃しようと“視界に映っていた”黒鍵改をワイヤーブレードで攻撃するが、それはクロエがISの視界をハックして見せていた幻影で、黒鍵改に見えていたのはヘイズルパックの砲戦型の子であった。

 

「えっ!?あれ!?」

 

「落ち着いて!まずはあのクロニクルさんからやらないと!」

 

「私も忘れてもらっては困るぞ?」

 

「しまっ!?きゃああああ!?」

 

ハッキングの主がクロエと見抜いたハイザパックのリーダーだったが、この混乱の隙をマドカが逃すはずもなく、レーヴァテインの一振りでバトルフィールドの外周へ叩きつけられてしまう。

 

『五反田ちゃんとコメット姉妹で気を逸らさせて、その隙にクロエちゃんがハッキングで妨害。その混乱に乗じてエースのマドカちゃんが強襲って………中々にエグい』

 

『完全な初見殺しな戦法だが、呆れる程に有効な戦術だ』

 

『キハールの子とフライルーの子はもう下手に動けないから実質4対3よね………』

 

『チーム戦だと視界ジャックはほぼ詰みだからな………』

 

結局、ヘイズルパックの2機が早々にマドカに撃墜され、リーダー機も蘭とコメット姉妹の連携に破れ、残った二人は視界ジャックのために棄権。

 

『うん、これはヒドイ………』

 

『多分、ダークマテリアルズはもっとヒドイぞ?』

 

こうして第二試合はチーム・妹分同盟の勝利となった。




第一試合
ブルースカイ○
VS
弓道同好会✕

第二試合
妹分同盟○
VS
ブラックラビッツ✕
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