今回は一回戦第三試合の内容となります。
『次の第三試合は運命の悪戯か!?同じζ組!チーム・ジャンヌVSチーム・Z02小隊!そして、今回はゲスト解説者としてシャルロットちゃんに来てもらいました!』
『うぅ………シャルロット=デュノアです』
『この試合にシャル呼ぶとか鬼か、お前………』
尚、チーム・ジャンヌの方はシャルロットの登場を知り、実況席の方に祈りを捧げ始める。
『聞いてたよりガチじゃねぇか』
『恥ずかしい………』
『というか、機体もシャルと同じカラーにしてね?こいつら』
『わざわざ申請したみたいですよ?』
『僕、カラー変えようかな』
チーム・ジャンヌは制式量産型のラファール・リヴァイヴⅡをシャルロットのⅡSと同じオレンジカラーにしており、リーダーのアデライト=ブランシャールは装甲切換に高い適性を持っており、まだほとんどの1年生が上手く使えない装甲切換もある程度使えるという稀有な才能の持ち主である。
「(あ〜!天野先輩だけでなくデュノア先輩までコメント戴けるなんて………あとでログ貰えないか交渉しなくては)」
しかし、その中身は日本のアニメオタクでもあり、元々は日本に渡る為にIS学園を受験しようとしていた程だったりする。
シャルロットファンになったのは去年の12月に雪兎とシャルロットが来仏した時で、シャルロットの見た目がとあるアニメのジャンヌダルクに似ていたのが理由だったりする。
アデライトも金髪碧眼でそのジャンヌダルクに憧れて髪型等も同じにする程であったが、シャルロットが「ジャンヌダルクの再来」と呼ばれ始め、その関係でシャルロットに興味を持ったのだが………偶々空港で雪兎とシャルロットの姿を見る事ができたアデライトはすっかり二人のファンになってしまい、IS学園に入学してからは学友らにその素晴らしさを布教するまでに至っていたのだ。
今回チームを組んだメンバーは入学当時からアデライトのオタク趣味すら普通に受け入れてしまうようなメンバーで、自身のISとして選んだリヴァイヴⅡはシャルロットに憧れて選んだという四人であった。
その為、今回のトーナメントへの出場チームを決める際にすぐにエントリーを希望した。
その初戦の相手が同じクラスのチームであったのは残念に思うが、負けるつもりはサラサラ無い。
「私達も負ける気はありませんよ、アデライト」
対するは軍隊オタクの
真紀が集めたメンバーは同じ軍事オタクやサバゲー趣味の一癖も二癖もあるメンバーで、使うISはアデライト達と同じリヴァイヴⅡやインパルスイーグル、ブルー・アクシス構成は真紀のリヴァイヴⅡのグレールパックにブルー・アクシスのSパックとDパック、インパルスイーグルのアサルトイーグルとイーグルアイの5機である。
こちらもカラーリングを申請してカーキ統一している。
『これはこれで濃いな………』
『どっちも濃いね………』
『それではいってみましょう!』
そんなこんなで第三試合が始まった。
「皆、いくよ!」
「全機、攻撃開始!」
チーム・ジャンヌはアデライトがグレールパックに換装し他のメンバー二人のグレールパックと残ったアルカンシェルパックの二人に3:2で分かれ、Z02小隊はグレールパックとDパック、アサルトイーグルを前衛にSパックとイーグルアイが後衛に控えるという同数同士の戦いとなった。
「同じグレールパックなら私の方が分があります!」
「かと思った?」
「えっ?」
するとアデライトは真紀の目の前でエクールパックに装甲切換して【一角獣の紋章】を掲げて一気に距離を詰めてくる。
『面白い使い方するなぁ』
『偶に雪兎もやるよね?アレ』
『まだアレに慣れてるやつも少ないから有効な戦術ではあるが、使い所が重要だな』
『タイミングを間違えると隙になっちゃうもんね』
『装甲切換の第一人者とそれをいち早くモノにした人が言うと説得力ありますね』
そのままシールドバッシュを放ち真紀のグレールパックを弾き飛ばすと、それに合わせて前に出てきたアルカンシェルパックの2機に合わせてアルカンシェルパックに換装して弾幕をお見舞いする。
「小隊長!?」
「余所見は厳禁だよ?」
「しまった!?」
その隙にグレールパックの1機が追加装備していた【一角獣の紋章】のパイルバンカーを叩き込みSEを半分以上削り取る。
「このまま追撃を」
「させません!」
「くっ」
『わ、私も!』
しかし追撃を許さないとイーグルアイの狙撃がそれを阻み、Sパックが追加分のビットも含めての一斉射でチーム・ジャンヌの攻撃を中断させる。
『パイルバンカー2連発!一気に形勢が傾いたか!?』
『いや、狙撃手のカバーが上手い。決定打になる前にフルバーストで仕切り直したのも良い判断だ』
『彼女、元々サバゲーでそういうのに慣れてるみたい』
『なるほど』
それぞれに仕切り直しとなりチーム毎に集まり態勢を立て直す。
「すいません、仕留め損ないました」
「いえ、あれは相手の狙撃手の判断が良かっただけです」
「けれどSEを半分削れたのは大きいですね!」
「けれど油断せずにいきましょう」
「「はい!」」
一方、チーム・Z02小隊は………
「助かりました」
「いえ、上手くいったのは彼女のサポートがあったから………」
「それもそもそもあの狙撃があったからで」
「それはともかく………これから巻き返しますよ!」
「「おー!」」
仕切り直してからはアデライトが引き続きアルカンシェルで弾幕を形成し、対抗しようとしたZ02小隊だったが、弾幕でビットを展開できなくなった狙撃手がジリジリと削られていき、大きくSEが削られていたアサルトイーグルが落とされたところで優位が決してしまい、そのまま押し切られる形で1人また1人と人数を減らしていき、最後はせめて一矢報いろうとした真紀が隠し札として持っていたビームシールドで弾幕を抜けてアデライトに迫ったものの、エクールに切換を行ったアデライトに【一角獣の紋章】を使われてシールドを貫通されてしまい残ったSEが底を尽きた事で決着となった。
『途中までは善戦したんですけどねぇ………』
『やはり装甲切換が使えるかどうかで戦術に差が出来るからな………問題は今後当たるだろう専用機持ちにそれが通じるかどうかだな』
『アデライトちゃんの装甲切換のスピードも良かったと思うなぁ』
『あっ、シャル………』
「あ、ありがとうございます!憧れのデュノア先輩から褒めてもらえるなんて!」
『あっ………』
シャルロットに褒められて感激するアデライトに「やってしまった」と頭を抱えるシャルロット。
『………さて、次は紫音の試合だな』
そんなシャルロットを見て雪兎は何とか話題を逸らそうとしたが、アデライト以外のメンバーからも期待に満ちた眼を向けられて結局シャルロットは全員の講評をする事となり、更に尊敬の眼差しを向けられるようになってしまったのであった。
次回は第四試合の紫音のデビュー戦となります。