ISー兎協奏曲ー第二楽章   作:ミストラル0

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大変遅くなりました!

季節の変わり目はやはり体調を崩し易いと実感しているミストラル0です。
皆さんも体調には気をつけて下さい。
というわけで二回戦第二試合です。


19話 二回戦②

『続きまして二回戦第二試合!』

 

『チーム・ジャンヌVSチーム・パープルラビッツだな』

 

次の試合は別名シャルロットファンクラブと紫音達の試合となった。

 

「あ、あの!天野さん!」

 

「うん?何か?」

 

その試合開始前にジャンヌのリーダーであるアデライトが紫音に声を掛ける。

 

「あの、その………こ、この試合に私達が勝てたらデュノア先輩と顔繋ぎをして欲しいのですが………」

 

「(あ〜、この人達、シャル姉のファンなんだっけ………)それは構わないけど、僕達に勝ったらでいいの?」

 

「ええ、貴方達に勝って自信を持って会いにいきたいので」

 

「わかりました。けど負けるつもりはありませんよ?」

 

「望むところです」

 

『両者気合十分なようですね。それでは、二回戦第二試合、試合開始!』

 

そうして決意を新たにして仲間の元へと戻ったところで試合開始の合図が告げられる。

今回ジャンヌはエクレール2機、グレール2機、トルナード1機、という構成で、パープルラビッツは前回と同じくレオンが隼、飛鳥が村正、日向はミラージュ、イクスはSパックを装備している。

そして、エクレールの2機がレオンと飛鳥、グレールの2機が日向とイクスをマークしており、残るトルナード装備のアデライトが紫音を狙っている。

 

「お相手願います!」

 

「くっ、この装備でどこまでやれるか」

 

紫音の装備は今後の装備開発分の拡張領域が有り余っていたことから汎用装備を多く投入しており、今は右手にソードライフル、左手にシールドとサブマシンガンを装備している。

 

「まだまだいきますよ!」

 

「やはり速い」

 

アデライトはトルナードで接近戦をしていたかと思えばグレールに換装して機動射撃に切り替えたり、それに追い付こうとすればミラージュに換装して紫音にリードを奪わせない。

 

「(せめて、近接戦に適した装備があれば………)」

 

そう紫音が思っていると………

 

『取得データが一定に達しましたこれより第一装備近接戦闘用パック【ブレイズ】ver1.0の精製を開始………完了しました』

 

「えっ?」

 

「隙きあり!」

 

「ぐあっ!?」

 

突然のアナウンスに驚く紫音だが、その隙きをアデライトは逃さず再びトルナードに換装して鋭い蹴りを放った。

 

「紫音!?」

 

「余所見をしている暇なんてありませんよ!」

 

「くっ」

 

それによりアリーナの地面に叩きつけられた紫音に気を取られ攻撃を受けてしまうレオン。

他の三人も動揺した隙きを突かれたようでチームの優勢がジャンヌに傾く。

 

「悪いけど、ここで決めさせてもらうわ!」

 

続いてアデライトはアルカンシェルに換装して紫音の落下点に全砲門を向ける。

その時であった。

 

「まだ終わりじゃない!」

 

紫音の落下点の煙の中から火柱が上がり、そこから新たな装備を身に纏った紫音が姿を現す。

肩や胴体に真紅の結晶のような追加装甲を纏い、両腕に真紅のガントレットを装備、脚部にも真紅の装甲とブレードフィンが備えられ、腰には通常形態とは異なるソードライフルが二振りマウントされた近接戦闘特化型形態【ブレイズ】がここに誕生した。

 

『な、何が起きたんです!?』

 

『へぇ〜、この土壇場で装備を精製しやがったか………これはまだ試合がどうなるかわからないな』

 

「第二ラウンドといこうか」

 

「面白い!」

 

アルカンシェルのまま紫音に砲撃を敢行するアデライトだが、紫音はそれを回避や回避できないものを脚のブレードフィンやガントレットによって迎撃しつつ高速で接近する。

 

「速い!ならば!」

 

それに対抗すべくアデライトも三度トルナードに換装してソードライフル二刀流で立ち向かう。

 

「はぁあああ!」

 

「せいやぁあああ!!」

 

ブレードフィンとソードライフルがぶつかり火花を散らす中、紫音とアデライトはお互いに笑みを浮かべている。

 

「俺も負けてられねぇな!」

 

「くっ」

 

そんな二人を見てレオンも蓮華とガンブレイドの二刀流で相手のエクレール装備を押し返し、そのまま連続攻撃を仕掛けて撃墜判定に追い込む。

 

「あ〜あ、負けちゃったわね」

 

「よし!他の連中は………」

 

その一方で飛鳥とイクスは徐々に追い込まれており、日向はまだ自分の相手を抑えるので手一杯という状態だ。

 

「こっから近いのは………飛鳥の方だな!」

 

瞬時に状況を判断したレオンは飛鳥の援護へと向かう。

 

「助太刀するぜ!」

 

「レオン!」

 

「美奈がやられたの!?」

 

そこから2対1で押し込み相手を撃墜判定にするも、その間にイクスが撃墜判定をもらってしまい、日向が2機にから攻撃を受けていた。

 

「ごめんなさい、私………」

 

「俺と飛鳥で何とかするから気にすんなって」

 

「そうそう、私達に任せて」

 

そうしてレオンと飛鳥が日向の援護に向かう中、紫音とアデライトの戦闘も佳境へと差し掛かっていた。

 

「はぁあああ!」

 

「しまっ!?」

 

紫音の放つガントレットのスラスターを活かしたブーストブローがアデライトの持つソードライフルを弾き飛ばし、そこへ回し蹴りを叩き込んでアデライト自身もソードライフルを弾いたのとは別方向に吹き飛ばし、右のガントレットにエネルギーをチャージする。

すると、ガントレットの一部が変形して放熱フィンが展開される。

 

「ガントレットバスター・フルドライブ!!」

 

そして、スラスターを全開にしてアデライトへと突撃する紫音はまるで緋色の流星のようであった。

勿論、アデライトもアルカンシェルに換装して迎撃を試みるが、どうも防御フィールドを展開しながらの突撃のようで効果は薄く、ミラージュに換装しても耐えきれないと判断したアデライトはそのままその攻撃を受け入れた。

 

『試合終了〜、激闘を征したのはチーム・パープルラビッツだぁ!』

 

アデライトを撃破する前にレオン達も残りの2機を撃破していたようで、試合は紫音達の勝利に終わった。

 

「完敗ですね」

 

「いえ、エクストリームが土壇場であのパックを作ってくれなかったら負けていたのは僕達だったと思います」

 

「そうですか………次の試合の健闘を祈ります」

 

「はい」

 

アデライトと握手を交わす紫音。

そんな二人を見てイクスは申し訳なさそうにしていた。

 

「大丈夫?イクス」

 

「はい、日向さん………日向さんこそ私がやられてしまったせいで」

 

「そういうのは言いっこなしだよ。次また頑張ればいいんだから」

 

「はい」

 

日向に励まされなんとか立ち直ったようだが、これからは一回戦程甘くない事を実感するパープルラビッツの面々。

 

「次は乱音さんのとことあのイランの代表候補生がいるチームか」

 

次の試合にはまだ詳細の明らかになっていない専用機を有するチーム・キャットがいる。

もしかしたらそちらが勝ち上がってくる可能性を考え、彼らは控室のモニターにて次の試合を観戦することにするのであった。




紫音のエクストリームが精製したブレイズパックについて解説します。

近接戦闘特化型パック・ブレイズ
元ネタであるエクストリームガンダムにおけるゼノンフェースに相当するパックで、両腕にスラスター内蔵型シールドガントレットのブレイズガントレット、両脚にブレードフィンを備えたアクセルレガースを装備。
各部に真紅の結晶体に見える追加装甲を装備しており、高い近接格闘能力を有する。
上半身はゼノンフェースを元にしており、下半身は悟空インパルスガンダム沙悟浄シルエットをイメージ。
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