ISー兎協奏曲ー第二楽章   作:ミストラル0

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遅くなってすみません………

今回出る第三世代兵器やその他の設定でかなり書き悩んだ結果、遅くなってしまいました。

次回は予定通りに投稿できたらいいなぁ………


20話 二回戦③

『次の第三試合はチーム・神龍VSチーム・キャットの試合となります』

 

『今回はゴルベイェグリスターンの第三世代兵器が見れるといいな』

 

『知ってるならこっそり私には教えてよ〜!』

 

『アレは言葉だけだと説明し難いんだよなぁ』

 

第三試合は乱のいる神龍とウルファのいるキャットの対戦。

 

「相手チームの専用機の第三世代兵器について少し調べてみたのだけれど、どうもあの機体の第三世代兵器はまだ試験段階のものらしく、データが少なくて詳細は一切わからなかったわ」

 

「そう………元よりダメ元ではあったけど、そこまでかぁ〜」

 

「ウルファさんも一応軍属ってことだし、一回戦の映像を見ても油断ならないかと」

 

「とりあえず気を引き締めていきましょ!」

 

今回の乱達の装備は乱が風翼、美与は隼、渚はアサルトイーグル、紗代子がアクイラと前回に似た編成ではあるが、茉優が最初からヒッポグリフを装備している。

対してウルファ達は第三世代機のゴルベイェグリスターンに加えて種子島装備の鋼が2機とハイザ装備のハイゼが2機の編成だ。

 

『へぇ〜、そういう編成でくるって事は“アレ”を出すか』

 

『えっ?ってことは………』

 

『お待ちかねのもんが見られるぞ』

 

「前の試合では使わなった装備を使う気になったみたいね?」

 

「貴女達は油断できないのは前の試合で判ってる」

 

乱の言葉にウルファは簡潔にそう返す。

 

『それでは二回戦第三試合………試合開始!』

 

試合開始直後、先に動いたのは意外にもウルファであった。

味方を後方に下がらせたウルファは丁度乱達と下がらせた4機の中間に位置取るとその場でクルリと一回転して赤い薔薇の花弁のような形をしたものをバラ撒く。

それを見て会場の一部がざわつく。

 

『雪兎君、あれってまさか………』

 

『なんだ、もう気付いたのか』

 

その花弁の正体に江里子の表情が引きつる。

それも無理もない、何故ならその正体は………

 

「まさか………“銀の福音”と同じ広域展開エネルギー弾!?」

 

去年の暴走事件当初は秘匿されていた銀の福音だが、ナターシャがIS学園に赴任してきた際にその詳細が公開され、ある程度情報を収集していれば知る事ができるようになっており、実習等でナターシャと戦闘をしたこともあり、故にその厄介さは多くの生徒が知っている。

 

「正解」

 

ウルファがそう告げると花弁の一部が拡がり、乱が咄嗟に龍咆の風圧で散らそうとするも、花弁はその影響を受けず龍咆の射線上のものだけが迎撃され、残りが乱達に近付き爆発する。

 

「くっ」

 

「風で舞っているように見えるけど、全て彼女の思念操作って訳ね」

 

そうこうしている間に辺りに花弁が展開されており、花弁の弾幕の向こうから種子島とハイザの射撃が飛んでくる。

 

「こっちの機動力を封じて安全圏からの射撃で仕留めるって作戦か………どうする?凰」

 

「ちょっと一か八かになるけど私がウルファを何とかするわ。そしたら私はこの試合じゃ動けなくなるから後は任せるわよ?」

 

「わかった」

 

乱が何か操作している間、紗代子と渚が花弁を迎撃し、美与と茉優が弾幕を突破出来ないかと試みる。

 

『雪兎君、乱音さんは何をしようとしてるの?』

 

『多分、先行量産型の鋼竜に試験的に搭載した特殊モードだな。まあパイロットへの負担がキツイから制式量産型の鉄竜はオミットされてる』

 

「暗証コード入力………システムロック解除………起動コード・四竜招来!」

 

いくつかの手順を経て乱が声を上げると乱の鋼竜に変化が起こる。

風翼を展開したままバックパックの龍の頭部が炎牙のものに換わり、両腕に雷爪のガントレットが装備される。

そう、乱が起動させたのは鋼竜の全装備展開モード、コードネーム【四竜】*1だった。

 

『鋼の武神と同じ全部載せ?』

 

『似てるようで違うぞ。簡単に言うとあの形態は鈴の煌龍を再現した形態でな。各パーツの相乗効果でスペックが跳ね上がるんだが、エネルギー消費とパイロットへの

負担がやばくてな』

 

『あ〜、全部載せですもんね』

 

鋼竜・四竜を展開した乱はその強化されたスペックを使い強引に花弁の弾幕を突破してウルファに迫る。

そして、ボロボロになりながらも両腕でウルファのゴルベイェグリスターンを掴むと至近距離にも関わらず炎牙の口が開いて龍崩火のチャージを開始する。

 

「そんな事をしたら貴女も!?」

 

「貴女さえ何とかすれば私のチームメイトはやってくれるって信じてるからねっ!」

 

チャージ中も花弁による攻撃はしていたがウルファ自身も巻き込んでしまう為に躊躇ってしまったのか、乱を崩す事は叶わず龍崩火のチャージは完了してしまう。

 

「これが私の全力全開よっ!」

 

至近距離で発射された龍崩火は乱諸共ウルファを襲い双方のSEを削り切る。

 

『うっわぁ〜………無茶すんなぁ、あいつ』

 

『自爆特攻って………』

 

その後はウルファが撃墜された事で花弁の弾幕が消え、乱の特攻に啞然とするキャットの残る四人を紗代子達が撃破して試合は神龍の勝利に終わった。

 

『あ〜、今回の試合だが、他の生徒は決して真似しないように………自爆は死ぬ程痛いぞ』

 

『自爆って………もしかしてやった事が?』

 

『一回だけな………もう二度とやりたくねぇけど』

 

尚、この自爆。福音事件で足止めをする為にやったらしく、事件から少し経った頃にそれがバレて関係者一同からお説教を受けたそうな。

*1
風翼の翼、炎牙の頭部、雷爪の爪、鉄竜には無い鋼竜の尾で竜の4つの要素を持つので四竜




鋼竜・四竜は仮面ライダーウィザードのオールドラゴンを想像してもらえばなんとなくイメージが掴めるかと思います。
違いは胸からではなく背中から龍の頭が生えてる点ですかね?

ゴルベイェグリスターンの第三世代兵器の名前は読み仮名付けるの面倒だったので出してませんが、日本語で書くと【爆裂花弁】となります。
いや、ペルシャ語調べるの大変なんで………(なら何故イランにしたよ、俺)
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