ISー兎協奏曲ー第二楽章   作:ミストラル0

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大変お待たせしました〜
というわけで前回チラッと話題にした2年生の部についてです。


22話 兎一味、暴れる

1年生のトーナメントの後に行われたのは2年生のチームトーナメントなのだが………雪兎達兎一味は制約を課された状態で参加していた。

まずは雪兎を除く面々の制約だが、チーム人数は二人、組み合わせも学園指定というもの。

一方、雪兎はといえばまたしてもソロで一般生徒にはアドヴァンスド・複数装備の使用禁止、とかなり厳しい制約を受けているのだが………

 

「弾幕ってのはこうやるんだよ!」

 

「鬼!悪魔!兎!」

 

両腕のダブルガトリングシールドブースターに両手のアサルトライフル、バックパックと脚部に付けられたスラスター兼ミサイルポッド、左右の腰に備えたサブアームで保持したビームマシンガン、バックパックから大型ビームキャノンとリニアレールガン、そこにエナジーウイングからのエネルギー弾の広域殲滅射撃。

そう、皆のトラウマ【G:ガンナー】のアップデートモデル【GR:ガンナーリロード】である。

 

「何でそれも改良されてるのよぉ!?」

 

『あれ、絶対肩のアーマーにも何か仕込んでるよね?』

 

『あっ、仲間が盾となって距離を詰めた!』

 

「せめて一太刀!」

 

「狙いは悪くねぇが、そこはまだ射程圏内だ」

 

すると、肩のアーマーが開き無数の発射口が姿を現す。

 

『あっ』

 

「オリジナルブレンドの特殊合金弾だ、全部持っていけ!」

 

そこから放たれたベアリング弾が一気にSEを削り取る。

 

『至近距離での特殊合金ベアリング弾の雨ですか………』

 

『エゲツな………』

 

これには実況解説の3年生も絶句である。

トドメに残った相手をシールドを反転させメガビームキャノンを展開して撃ち落とし、自身は一度の被弾も受けない完全試合を達成する雪兎。

 

『やっぱ兎一味はおかしい』

 

『他のペアもなんで2対5で圧勝出来るの?』

 

『兎一味だからね………』

 

思い出されるのは既に退学となり聖剣事変にて逮捕されているが、亡国機業に所属していたレイン(ダリル)とフォルテペアが瞬殺されたタッグトーナメント。

あの衝撃はその後の襲撃でも薄れる事はなかった。

ちなみに他のメンバーのペアはこうなっている。

 

一夏・簪

鈴・アレシア

箒・セシリア

カロリナ・エリカ

本音・晶

シャルロット・聖

ラウラ・ロラン

 

何組かは勝ち上がっていく中でぶつかり名勝負を見せた。

一夏・簪ペアとラウラ・ロランペアの戦いは開幕一夏と簪のダブル荷電粒子砲でインレを破ってハイゼンスレイモードになったラウラを簪が追い詰め、パージされたインレのパーツをロランが操って一夏に仕掛けたが、一夏が一刀両断してラウラが涙目になってしまい、一夏・簪ペアの勝利後にロランがラウラに高級和菓子を奢る事で何とかおさまった。

他にはカロリナ・エリカペアとシャルロット・聖ペアの試合は開幕からシャルロット・聖ペアの飽和弾幕が放たれるも、カロリナがそれを耐え切りエリカが聖を撃墜する戦果を出す。

しかし、カロリナも弾幕を耐えるので精一杯だったようで結局はシャルロットが二人を撃墜した事で決着した。

 

「雪兎兄達、今日も元気だなぁ」

 

「いや、元気ってレベルじゃねぇよな!?」

 

「これが噂に聞く兎一味の戦闘………」

 

「流石は雪兎先輩です!」

 

そんな兎一味の試合を観戦していた1年生組はその出鱈目なISと技量に驚きっぱなしである。

 

「あの二重弾幕もヤバいけど、あれを耐え切ったゼンナーシュタット先輩もヤバい」

 

「兎一味最堅の名は伊達じゃありませんね………」

 

「そりゃああの堅さで突撃してきたらそれだけで武器になるわ」

 

雪兎のトラウマ弾幕はさておき、カロリナの防御の堅さは1年生達から見ても異常というレベル。

機体の防御性能もあるが、バリアの展開速度や何処に防御を集中させるのかという判断の的確さが段違いで、守るだけでなくその堅さを最大限に利用したバリアフィールドタックル等の攻撃転用等の応用力にも優れている。

また、技術者としても最近は弟子(雪兎)への指導でその面白さを知った束自ら指導しているのもあってかなり伸びているらしく、優斗がカロリナから聞いた話では雪兎達が最近新たに設計しているISの1つはカロリナに一任されているという。

 

「くぅ〜、僕も早くそういう事やってみたい!」

 

「優斗は研究会に参加してからほんとに変わったよね………」

 

尚、優斗は現在雪兎から「鋼のカスタマイズでどこまで性能をアップさせられるか?」という課題をもらっており、今日の試合には間に合わなかったがオリジナルのパックを作成しているのだとか。

 

「おっ、しっかり観戦してるようだな」

 

そこに先程試合を終えた雪兎がやってくる。

 

「雪兎先輩っ!」

 

それに空かさず反応した日向が飛んでいくが、ガシリと頭をアイアンクローで掴まれて停止する。

 

「少しは場所考えろ!このワンコ!」

 

「ああ〜!」

 

ギリギリと頭を締められているはずなのに日向の声は何故か恍惚とした色が含まれているように聞こえるが、紫音達はもう慣れたと言わんばかりにスルーしている。

 

コイツ(日向)の事はともかく………お前らのISのメンテは終わったぞ」

 

そう言って雪兎が取り出したのは紫音達のISの待機形態。

明日の試合に間に合うように今回は1年生のISは全て雪兎が作ったメンテナンス装置で行っている。

 

「ありがと、雪兎兄」

 

「すみません、御自身の試合もあるのに………」

 

「気にすんなって、今日の俺の試合は済んだし、人数が人数だから専用にメンテマシン作ってそれで自動メンテさせただけだからな」

 

「サラッととんでもない事してるわね………」

 

鋼竜を受け取りつつ顔を引き攣らせる乱。

 

「さてと、俺は他のチームにも届けてこなきゃいけないからもう行くわ」

 

「うん、じゃあね、雪兎兄」

 

その後、紫音達は残りの試合を観戦して先輩達の動きを学び、寮に戻ってからはそれぞれのチームで活かせないか話し合うのであった。




【GR:ガンナーリロード】
【G:ガンナー】の改修タイプで圧倒的面制圧火力を誇る重射撃型パック。
従来の倍近い武装を備えており、【NG:ネオガンナー】時のチューブチャージシステムも継承されている。
重武装ながらスラスター等も強化されており、高速移動をしながら攻撃も可能という割とトンデモ装備となっている。
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