ISー兎協奏曲ー第二楽章   作:ミストラル0

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という訳で番外編スタートです。

伏せ字は今回限りで次回は普通に表記します。


番外編 スーパーロボット大戦30
○○○○①


これは春休みに起きたとある旅の記録である。

 

***

 

その日、雪兎は先日訪れたとある並行世界で起こった現象の記録を見返していた。

 

「あの時の謎の共鳴現象………あれを再現出来ればアレも作れそうな気がするんだよなぁ」

 

そこで共闘した人物とのISの共鳴現象によってお互いの機体を模した武装やパックを使用したのだが、その場限りのものでデータこそ残ったものの、その原因や理論は不明のままなのだ。

 

「他にも面白い機体のデータも取れたしなぁ………アイツらの機体を再現したの作ってデータ取るのも面白そうではあるが」

 

ISやそうでないものまで色々といた全国IS祭と呼ばれていたあのイベントは雪兎からすれば未知のISやその世界の千冬等と戦えた満足いくイベントだった。

 

「雪兎〜、そろそろ休憩しよ?」

 

「聖からお菓子もらってきた」

 

そこへシャルロットとカロリナの二人がやってきた。

 

「もうそんな時間だったか………」

 

「またそのデータ見てたの?」

 

「ああ、機会があればまた行ってみたくはあるな」

 

「雪兎に眼をつけられるなんて………お気の毒に」

 

本当にお気の毒な事にあの世界で知り合った人達はこの兎に眼をつけられたばっかりに様々な事件で首を突っ込まれる事になるのだが、それはまた別のお話。

 

「さて、今日の菓子はなんだ?」

 

「カタストロフィナンシェ(再現)」

 

「ちゃん様のアレ再現したのかよ………地味に再現度高っ!?」

 

そんな事を話していたその時、突如警報が鳴り響く。

 

「この警報音、聞いた事無いパターンだけど!?」

 

「あ〜、先日追加した時空の歪みとかを検出した時のやつだな。発生地点は………ここ?」

 

次の瞬間、雪兎達三人は光に呑まれてその世界から姿を消した。

 

***

 

「………うっ、一体何が………」

 

「ここ、何処だろう?」

 

「それに、ISが展開されてる」

 

強い光に呑まれたかと思えば三人は何故かISを纏った状態で廃墟となった街にいた。

 

「状況からいって何処かの異世界に跳ばされたんだろうけど………あの残骸からして嫌な予感しかしねぇ」

 

雪兎の視線の先にあったのはビルに叩きつけられたと思われる地球連邦軍主力MS………“ジェガン”の残骸であった。

 

「雪兎、それって………」

 

「MS………宇宙世紀で発展した人型機動兵器だ」

 

故にここが宇宙世紀世界かと雪兎達が疑っていると、彼らのいる廃墟に何者かが突入

してくる。

 

「一旦隠れるぞ」

 

ISの小ささを活かして廃ビルに隠れ様子について伺う事にした彼らの目に飛び込んできたのはジェガン*1を超える巨大な機体だった。

 

「全長約58m………あんな機体は俺の知る限り宇宙世紀にはいなかったはずだが」

 

「しかもあれ、多分量産型」

 

そう、カロリナの言う通りその機体は一機ではなく複数機おり、その規格化されたデザインから量産機であるのは明白であった。

現状ISしか戦力の無い雪兎達では勝てなくはないだろうが、手間と時間が掛かる上に、ISをこの世界の住民に見られるという厄ネタになりそうという問題もある。

なのでISを解除してその場に身を潜める事でやり過ごす事にした。

幸いな事にその機動兵器は1時間もしない内に何処かへと飛び去っていってしまった。

 

「まずは情報収集からだな………可能であれば俺達も何か機体を入手しておくべきだろう」

 

「賛成」

 

「うん、それにここには丁度良いのがいる」

 

そう言ってカロリナが示したのは先程のジェガンの残骸であった。

 

「他にも何機かありそうだしな………このままスクラップにしておくよりは俺達が有効活用してやった方が良さそうだな!」

 

「うん、私達が仇を撃ってあげるから有効利用」

 

「そんな事言って………二人が弄りたいだけだよね?」

 

「「うん!」」

 

「………似た者師弟だなぁ、こんな状況なのに」

 

結局は実物のジェガンを弄りたくてしょうがない二人にシャルロットは溜息をつく。

その後、情報収集の為にライフラインの一部が辛うじて生きていた施設でこの世界について調べたのだが………

 

「一年戦争にヘル事変、ミケーネ戦役、月面戦争、原種大戦から始まりウルガルの出現、グリプス戦役、第一次ネオジオン抗争、ブラックリベリオン、キャンベル星人の侵略に第二次ネオジオン抗争、でゼロレクイエムで勝ち取った平和もラプラス事変で政情が崩れて瓦解………」

 

「奇病アルジャーノンやフォルツォイク事件、火星にヨロイもある」

 

「で、今はウルガルとザンスカール帝国が活動中………カオス過ぎないか?この世界」

 

ここ十年の記録でコレである。

更に古い記録にはMS発展前にスーパーロボット大戦らしきものがあったと語られているのだ。

過去一カオスなスーパーロボット大戦の世界だろう、この世界は。

 

「まだ各方面でバラバラに動いてる時期と考えるとゲームで言う主人公やその部隊は登場前ってとこかね?」

 

ここまでくれば先の機動兵器が今作のオリジナル敵勢力のものだと予想もつく。

 

「とりあえず回収したジェガンを改造して活動するとするか」

 

幸いにも回収できたジェガンは多く、何機かのパーツを継ぎ接ぎにすれば修理できそうという事が判り、ちゃんとした機体を建造するまでの繋ぎで使う事にしたのだ。

以前喚ばれた世界で手に入れたアイテムを使えば、別の世界を経由して帰る事もできたのだが、今回喚ばれた理由や原因を突き止めてからでないと今度はもっと大規模な人数で喚ばれかねない。

その為、とりあえずはこの世界の主人公らに接触して原因を突き止めようという事になったのだ。

 

***

 

数日後………

 

「とりあえずジェガンの改修はこんなもんか」

 

廃墟の施設を勝手に改造して一時拠点とした雪兎達は回収したジェガンをベースに大幅な改修を加えて専用機として完成させた。

見た目はジェガンをベースに肩をジムカスタムタイプとし、脚部をアドヴァンスドヘイズルのように改造。

ヘイズルの腰のフロントアーマーのサブアームは付けず、サイドアーマーにスラスターとサブアームを内蔵したものを取り付け、ジーラインを参考に各部のハードポイントや装甲の付け替えで様々な状況に対応出来る機体に仕上がっている。

各員のチューンナップは以下の通り。

 

【雪兎機】

バックパックにスタークジェガンのものを改造した四基スラスターを装備し、肩にフレキシブルスラスター付きのアーマーを装着。

シールドの先端がパンツァーアイゼンのようなアンカークローになっており、敵の拘束や引き寄せ、緊急回避等に使われる。

【シャルロット機】

通常のスタークジェガンのオプションを元にしたアーマーを装着し、シールドにパイルバンカーを内蔵した専用シールドを装備する。

【カロリナ機】

フルアーマーガンダム(TB)のようにバックパックからサブアームでシールドを二枚構え、両腕にもシールドガトリングガンを装備した重装仕様。

 

さて、雪兎達にMSが操縦出来るのか?という問題だが、仮にもIS操縦者の三人が全くの素人という訳もなく、操縦システムのアレンジ等は加えてはいるが少しのシミュレート訓練で操縦はこなせるようにはなった。

 

「さしずめジェガンカスタムとでもいったところかね」

 

「これで本命の材料集めが出来る」

 

「この混沌とした状勢にすっかり適応しちゃってるよ、この二人………」

 

こうして雪兎達はジャンク屋紛いの活動を開始したのであった。

*1
全長20.4m




跳ばされたのはスパロボ30の世界でした。
混ぜるな危険な人物が多いからどうなることやら………
シナリオはガッツリやらず飛ばしたりすると思うのでそこは御了承下さい。
また、オリジナル機体が数機登場予定なのでそこも御理解下さい。



今回のオリジナル機体紹介
ジェガンカスタム

専用機が完成するまでの繋ぎとして雪兎達が使用したカスタムMS。
ジェガンをベースに肩の形状をジムカスタム風にしサイドスラスターを内蔵。
下半身はアドヴァンスドヘイズル風に改修し、サブアームはフロントアーマーからサイドアーマーに移してある。
バックパックはスラスターが強化され、ビームマシンガンと折りたたみ式スナイパーライフルをマウントできるようになっている。
また一部の装甲がジーラインのように換装できるようになっており、三人共別の仕様で使用していた。

雪兎機
バックパックにスタークジェガンのものを改造した四基スラスターを装備し、肩にフレキシブルスラスター付きのアーマーを装着。
シールドの先端がパンツァーアイゼンのようなアンカークローになっており、敵の拘束や引き寄せ、緊急回避等に使われる。

シャルロット機
通常のスタークジェガンのオプションを元にしたアーマーを装着し、シールドにパイルバンカーを内蔵した専用シールドを装備する。

カロリナ機
フルアーマーガンダム(TB)のようにバックパックからサブアームでシールドを二枚構え、両腕にもシールドガトリングガンを装備した重装仕様。
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